モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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アリスのままで STILL ALICEの感想

6月27日

アリスのままで STILL ALICE

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6月最終週、駆け込み寺のように多数の新作公開がひしめく中、見ようと思ったのは念願のアカデミー賞主演女優賞を受賞したジュリアン・ムーア最新作。
朝イチで見てきました。



50歳の誕生日を迎え家族から祝福される言語学を大学で教えるアリス(ジュリアン・ムーア)は、幸せに満ちていた。
だがある日、講演の最中に言葉が出て来ず、またある日、いつものコースをジョギングしてると道に迷ってしまう。
不安に思ったアリスは、神経科で検査をしてもらう。病名は若年性アルツハイマー病。その若さで発症するのはごく稀で、悪いことに家族からの遺伝によるものだと判明する。
夫のジョン(アレック・ボールドウィン)に病院まで付き添ってもらい、その後家族に全て打ち明け検査を薦めた。
そして、アリスの記憶をなくす日が少しずつ近づいてきていたのだった。




主演は、ハリウッド界の余貴美子(と師匠が言っていたのでww)、ジュリアン・ムーア

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主演も出来るし、脇もできる名女優さんすね。体を張った役からミステリアスな役まで色んな演技ができる人だと思います。ブギーナイツのセクシー女優役は印象的でした。近々では、ドンジョンの包容力ハンパない学生の役が妙にグッときたしメイジーの瞳の自由奔放な母親役には頭にきましたね。


有名どころで言えば、次女で演劇志望のリディア役にはトワイライトのクリステン・スチュワートが出てましたね。
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トワイライトの印象が強いですが、あのシリーズ見てないのでこれといった感想はありませんが、ランナウェイズのショーンジェットはかっこよかった!切れ長の目をしてるからクールな感じがまたいいですよね。



そんなようやく手にしたアカデミー賞主演女優賞のベテランとこれからを担うクリステンスチュワートが出演した今作の感想は、






キレイに描いてる感があり、腑に落ちない





全体的に凄く感動するようなドラマチックさも無いし、アリスがアルツハイマーになった後の家族の葛藤や、介護の部分もそこまで描かれてなく、物足りなさは多かった。

もちろん、ジュリアン・ムーアの演技は素晴らしかった。
序盤はまだ受け入れられないのか病気が第一段階なのか表情は穏やかで戸惑いも少なく自然体だったのが、話が進むにつれ、セリフのたどたどしさや表情もこわばり顔は若干やつれ、朦朧となっていく様は見ていて辛かった。
特に印象的なのは、スピーチの場面。
ペンでカンペの文字を塗りつぶしながら、アルツハイマーに冒された自分を語る場面はうるっときましたね。
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確かに主役はアリスで彼女が病気とどう向き合い、家族の心配をしながら記憶をなくしていく自分も心配しなきゃいけない。それでも日常生活に適応しようと努力していくストーリーの中で、周りの家族がアリスにあまり尽力してるように見えないのが納得いかなかった。確かに優しさに満ち溢れた夫ではあるし、定期的に会いに来る子供たちにとても仲睦まじい家族だなぁとは思ったが。
どちらかといえば、こちら側をメインにただ見守るだけでなく、もっと家族同士がアリスの事で懸命に言い争うとかして描かないと伝わるものも伝わらない気がします。
自分に置き換えると年齢的にも当事者の目線ではなく、それを支える周りの家族の目線で物語を追っていた分、よけいに思いました。
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物忘れというものは、年を重ねると増えてくるのは事実で、名前や言葉が出て来ないなんてのは本当に増えてきた。
だが、ほんの少し前の出来事や記憶が抜け落ちるようなことになり、これが進行して誰かと会うことも避け、日常生活に支障をきたし、なんとかしようと努力しても防ぐことのできないこの病気の怖さはこの作品を通じて痛感しました。
そして、アリスにとっては子供3人を育てながら仕事に励み積み上げてきたキャリアをこの病気で失っていくという人生に、自分を当てはめてみるとこんな恐ろしいことはない、と。自分ならどう向き合っていくか考えさせられる作品でもありました。




満足度 ☆☆★★★ 2