モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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人生スイッチの感想

7月29日

人生スイッチ

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口コミで気になり、しかも著名人たちのレビューに煽られ新宿から有楽町へ久々の映画館はしごしてみてまいりました。


スイッチ① おかえし
仕事の依頼を受けて、指定された飛行機に乗ったファッションモデル。話しかけてきた隣の席の男が、彼女の元カレを知っていた。ところが、元カレの名前を口にした途端、「小学校の教え子だった」「同級生だ」「元部下だ」と乗客全員が彼と関わりがあることが判明。しかも、みんな彼にひどい仕打ちをしていた。息をのみ顔を見合わせる乗客たち。そのとき、CAが発した一言に機内は凍りつく──。
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スイッチ② おもてなし
郊外のレストランでウェイトレスとして働く女。客が誰もいない雨の日、父親を自殺に追いやり、母親を誘惑してきた高利貸しの男が店に現れる。調理担当の女に打ち明けると、彼女は「猫いらずを入れな」と物騒な提案を。一度は止めたものの、男の傲慢な態度に恨みが激しく再燃し、猫いらず入りと知りつつポテトフライを出してしまう。ところが男は、バクバク食べてピンピンしている。そこへ男の息子が来店、目を疑う行動に出る──。
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スイッチ③ エンスト
雄大な山に囲まれた一本道を新車で走り抜ける男。前方を走るポンコツ車がノロノロ運転のくせに追い越しを邪魔する。ようやく抜き去る時に、「トロいんだよ、田舎者!」と捨て台詞を吐く男。ところが、程なくしてまさかのパンク。タイヤを取り換えていると、例のポンコツ車が追いついてくる。男は車に逃げ込むが、降りてきた運転手はスパナで新車をボコボコに。満足して立ち去ろうとする運転手に、男はあり得ない逆襲に出る──。
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スイッチ④ ヒーローになるために
ほんの数分で見事にビルを爆破する解体職人の男。仕事を終えて娘の誕生会のケーキを買っていると、駐車禁止区域じゃないのに車をレッカー移動されてしまう。翌日、陸運局の窓口で訴えるが無視され、大暴れしてしまう男。その姿がハデに報道され会社はクビに。日頃から家庭を顧みない夫に腹を立てていた妻からは離婚を言い渡される。職探しで停めていた車を再びレッカー移動された男は、イチかバチかの計画を思いつく──。
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スイッチ⑤ 愚息
瀟洒な屋敷に暮らす裕福な男。ある朝、息子が酒を飲んだ帰りに人を轢いてしまう。テレビをつけると、既に悪質なひき逃げ事件だと報道。顧問弁護士に相談し、使用人に50万ドルで身代わりになってもらうことに。ところが、検察官にすぐにバレ、100万ドルで買収することに。交渉役の弁護士は50万ドル、使用人は追加でマンションを、検察官は必要経費を上乗せろと要求。息子に「自首しろ」とキレた男と、金の亡者たちのとんでもない交渉が始まる──。
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スイッチ⑥ HAPPY WEDDING
盛大な結婚式の最中に、花婿が招待した同僚が浮気相手だと気付く花嫁。ショックのあまり泣きながら屋上に出るが、休憩していたシェフに慰められ、コトに及んでいるところへ花婿が捜しに来る。開き直った花嫁は「全財産はぎ取ってやる!」と恫喝して会場へ。帰ろうとする浮気相手を引きとめ、一緒に踊り始めた花嫁は、彼女に恐るべき復讐を果たす。だが、花嫁が断固としてやり通した式の終わりには、まさかの結末が待っていた──。(HPより抜粋)
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今回製作に携わったのが、名匠ペドロ・アルモドバル
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トークトゥハーや、バッドエデュケーション、オールアバウトマイマザーなど数々の賞を受賞してきたお方なんですが、唯一見た映画は、私が、生きる肌のみ。当時の同僚が彼の作品に心酔して熱弁を振舞ってたので、見に行ったらとんでもない変態映画に驚愕し、それ以来遠ざかってしまっていました。
ま、今作は製作なのでそこまで彼の影響はないと思いますが。


で、監督と脚本がダミアン・ジフロンという方。
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アルゼンチンの方だそうで、過去の作品も国内の数々の賞を取ってるそう。
残念ながら、日本ではこれしか公開してないっぽいですね。





というわけで名匠が製作に携わった人生において押してはいけないスイッチを押してしまった6つのエピソードの感想は、







思った以上に笑えない世にも奇妙な物語






あらすじにも書いたように、この作品は6つのオムニバスムービーになってます。ラストのエピソードに全部絡むのかなぁと思ってましたが、全くそんなことはなく、全て単体のお話です。
尺もバラバラで、スイッチ①と②は短いものでした。
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全ての話において、色々な溜めに溜めたフラストレーションが爆発し、心の押してはいけないスイッチを押してしまい、悲劇を生むことになるっていうのが基本です。
で、悲劇とコメディは紙一重だったりするわけですが、私の場合、ただ悲劇にしか見れなかった。
笑いどころは、①のおかえしの話の偶然が重なるまでは笑えて、急に疑問が生まれ、危機が訪れ、ハラハラさせラストどうなったか見せなかったことでギリギリ悲劇ではなかったし、
⑥のHAPPYWEDDINGも幸せ絶頂の花嫁が花婿の浮気からスイッチが入り、暴走しっぱなしですが、そこにはちゃんと愛があって救われる部分もあってコメディとして成り立ってました。
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が、残りのエピソードはちょっと一線を越えてましたね。
②なんか関係ない奴がしゃしゃり出る話だし、
③はそんなことでキレてしまう田舎もんに同感できず、
④は、まあレッカー移動されると確かに人生のドン底を感じることも経験上あるので同情しますが、そこからの転落っぷりは自業自得なところもあって、なんだかなぁ、と。
アルゼンチンではレッカー移動は社会問題なんでしょうか?
しかも、終盤活字で世間の動向を済ませてしまう話のカットぶりも感情移入できず。
⑤もそもそもオヤジがバカで保身なんかするから金に目がくらむバカが増えるわけで、どこにスイッチがあったのかわからず。

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とまあ、ほとんどの話が理解に苦しむブラックコメディだったわけです。
まあ、教訓としては非常にタメになる作品だとは思いますが。

かつて自分が理性を抑えられず、しでかしてしまった過ちがとんでもないしっぺ返しをくらう、
まさにMr.Childrenが歌う彩りの真逆の話です。
なんてことない行動ががこの世界を回り回って悲劇を生み自分に悪いことが起きる
うーむ、怖い話。
いつ自分に降りかかるかわからない。
波風立てずに暮らしたいものです。




満足度 ☆★★★★ 1.5