モンキー的映画のススメ

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モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「ラスト・ナイツ」感想 評価 レビュー

アクション

11月15日

ラスト・ナイツ LAST KNIGHTS

http://image.eiga.k-img.com/images/movie/82532/poster2.jpg

それほど見たいのがなくスペクター待ちの11月。さほど興味はなかったけれどせっかく日本人監督がハリウッドでそこそこお金掛けて作ったので早速見に行ってまいりました。

 

 

あらすじ

 戦士の時代は終わりを迎え、よこしまな政治が栄誉に取って変わろうとしていた封建的な帝国。

権力欲に取り憑かれた非道な大臣への不正な賄賂を堂々と断り、刀を向けたバルトーク卿(モーガン・フリーマン)は、反逆罪に問われ、最も残忍な処刑による死罪を勧告される。

それは、愛弟子であり、自身の後継者として信頼するライデン(クライヴ・オーウェン)による斬首。絶対に出来ないと断るライデンに対しバルトーク卿は、武士の掟を全うし、自身亡き後の一族を守れと諭す。ライデンは震える手で主君の首を落とした。


一年後。気高い騎士達は、その日が来るまで刀を捨て、身分を隠していた。隊長であるライデンは酒浸りの日々を過ごし、宿敵の目を欺く。

すべては、忠誠を誓った主君バルトーク卿の仇を討ち、堕落し、不正がはびこる権力への報復のために。死を覚悟し挑む、気高い騎士達の戦いが今、はじまる。《GAGA HPより抜粋》


映画『ラスト・ナイツ』予告編/ 11月14日 全国ロードショー - YouTube

非常にDMM.comのスポンサーが気になって仕方がないww

 

 

 

監督・キャスト

この作品を日本でどう宣伝するかって言ったら、結局この人の名前で攻めるしかないよなぁ。

てなわけで、監督は、最近この作品のプロモーションでテレビでお見かけすることが多くなった紀里谷和明

http://img.cinematoday.jp/item/v1439269462/640x/A0004653_3.jpg

最初宇多田ヒカルと結婚したときは、もっと好青年な感じに見えましたが、CASSHERN製作時に映画業界をdisったことが仇となり業界から干され、

なんとか監督第2作、GOEMONを完成させるも叩かれ、批判されてしまった彼ですがふと姿を現したかと思えば、ハリウッドで映画作ってたんですねぇ。

でも、この人は、色々テレビでの発言とか見て思いましたけど、

人間的にも仕事的にもアメリカサイズのほうがあってるんだと思います。

 

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 キャシャーンがやらねば誰がやる、ていうキャッチフレーズでしたっけ。

監督の始めての作品。はっきり言って内容全く覚えてない・・・。説教じみた舞台での言い合いと、機械音と、カクカクした動きぐらいでしょうか、印象に残ってるのは。

あーあと、デデデ、デレデレ、デデデ、デレデレ♪ってバックホーンの曲か。

 

レクイエム

レクイエム

  • THE BACK HORN
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 その程度の印象です。もう一度見たいかって言われたら・・・見ないww

 

 

 

そして、彼の初のハリウッド作品で主演を勤めるのが、The 地味www

クライヴ・オーウェン。

http://images.ciatr.jp/2015/10/21163243/10363571.0.png-640x372.jpg

 

へぇ、調べてみるとイギリスの俳優さんみたいですねぇ、知らなかった。

ゴスフォード・パークでは孤児だった使用人、ボーン・アイデンティティではスナイパー、トゥモローワールドでは元活動家の役人、ザ・バンク 堕ちた巨像ではインターポールの捜査官、そして、シン・シティでは罪から逃れるために身を潜めていた超渋いガンマン、など、地味な顔と淡々とした演技のおかげでいろんな役をやってますね。なんといっても渋い!!

 

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 恐慌状態の混沌とした近未来に治安は悪化、しかも子供が生まれなくなってしまうという中、元妻の活動家と行動の中、ある希望を目の当たりにする。

ゼロ・グラビティの監督でも知られるアルフォンソ・キュアロン監督の作品で、近未来というSFとはいえ

こんな世の中になってもおかしくないと思わせる世界観、巧みな選曲BGM、そして、今年公開したバードマンでの撮影方法でも話題となったエマニュエル・ルベツキの長まわし撮影がインパクトを与える、ほんとよくできた作品だと思います。

 

 

 

そして、この人出てればまぁ悪い作品には思われないであろうモーガン・フリーマン。

http://img.cinemacafe.net/imgs/zoom/143683.jpg

 

もう嫌いな人いないよね?

長きに渡って俳優として活躍してるお方。ご存知の方も多いと思いますが、セブンショーシャンクの空にミリオンダラー・ベイビーバットマン三部作最高の人生の見つけ方などなどこの名作にこの人あり、といったところでしょうか。

 

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 余命わずかな男二人が病室で意気投合し、死ぬ前にやりたい10項目を実行するために世界を飛び回るハートフルなストーリー。

この作品当たったからって当時にたような邦題たくさんあったなぁ。

金持ちでちょっと破天荒なジャックニコルソンと普通に生きてきた現実的なモーガンフリーマンが死ぬ間際にぼんやりとあった夢をぼろぼろな体に鞭打ってはしゃぐ姿がなんとも印象的で、

それと裏腹に死がすぐそこまで来ている切なさも相まって非常に胸を打つ作品であります。

 

 

他にも、日本から伊原剛志、韓国からアン・ソンギ、イランからベイマン・モアディ、ノルウェーからアクセル・ホニー、ニュージーランド人のクリフ・カーティスなど各国を代表する役者陣が脇を固めます。

 

 

そんな紀里谷監督のハリウッド初陣であり、忠臣蔵をモチーフにした気高い騎士たちの誇りと、その姿を描いた監督渾身の作品の感想は、






監督作品の中では1番不快感がなかったです!

以下、核心に触れずネタバレします。







描きたいことは変わってない。

CASSHERN然り、GOEMON然り彼が映画の中で訴えたいのは不条理な世の中に一矢報いたいってことなのかな、と。
それが今作では、日本でも馴染みのある忠臣蔵をモチーフにした架空の封建国家を舞台に、多種多様な国籍の俳優を使い騎士道を貫いた男たちの話を描いてるんだと思います。

見やすいと思ったのは、過去作の極彩色やらCGやらを散りばめた目のチカチカする映像から離れ、
雪景色を美しく見せるための白と、城内の張り詰めた空気感を出すための暗さ、騎士たちの黒々とした衣装のコントラストを、
普通の映画の画質とは一線を引いた、ライトな質感で写してることがひとつ大きな理由だと思います。

話に関しても、一から順に追った話で、それぞれの立場を描き、事件は起こり、やがて騎士たちは復讐の炎を静かに燃やしながら時を待ち、時が来たらのろしを上げる。

ほんとこれ以上ないくらい混じり気のない一本筋の通った話でした。
余計な伏線など、前作でやらかしてしまぅた新解釈もなく、理解しやすいものになっていたんじゃないでしょうか。



役者たちの真剣な表情も素晴らしい

立ち位置は大石内蔵助になる、ライデン隊長役のクライヴオーウェンは男をあげましたね。
顔のシワが苦労を語ってるのか、渋さが増してより男前になってたと思います。
ただ、呑んだくれになってるときはもっとくだけてよかったかな。

浅野内匠頭にあたるバルトーク卿役のモーガンフリーマンもいつものニコニコした感じではなく、凛々しく逞しい、賄賂に屈しない長を熱演してました。

何と言っても、吉良上野介にあたる大臣は救いようのないクズでしたねー。
権力と欲に取り憑かれ、皇帝の後ろ盾もあり、やりたい放題でした。
途中ライデンがいつ攻めてくるか恐怖に駆られてたあたりから、ピースの又吉にしかみえませんでしたけどね。

他にも、大臣に忠誠を誓う騎士役の伊原剛志も存在感を出していて、最後のライデンとのタイマンはかっこよかったです。
強いて言えば、こんなクソみたいな大臣の下で働いるせいで、ライデンを羨む部分がもうちょっとあってもよかったなぁと。
顔の表情が全部一緒だから憂いてるのか考え事してんのか、はたまたやれやれな感じなのかよくわからなかったです。


息抜きするところはないんかい。

前半、監督お得意の説明対決が始まり、間を置いて描けば、感情を捉えられるのに、
今、私がどう思っていると思う?
といった腹の中の考えまでセリフで埋めてしまうおまけ付き。
これには、わおっ!驚きでした。

ぎゅうぎゅうに情報を詰めたと思ったら、
あっさり時は流れ、騎士たちのその後を淡々と描きながら、大臣の横暴っぷりを挟んだ展開、
そして、終盤は怒涛のアクション!

まぁ、こんな構成でした。
これを、音で驚かすような演出も無ければ、大事なバルトーク卿の首を切るシーンもシャットダウン!これを含めた過激な描写は特になく。
逆になぜ1年待ったかの説明はなかったのはよかったかなw

あと気になったのは顔のアップ!
多すぎです。近すぎです。なぜ、そんなにアップで撮りたかったのさ。
これはくどかった。

あとは全体的に復讐する騎士たちをヒーローに見立てたいのか、音楽がシリアス路線のアメコミ映画特有の重厚なオーケストラ、あれは逆に軽く感じてショボかったです。


監督の作品を今見返すと当時としては最新鋭の映像技術だったけど今は色あせっぷりがすごくて残念なんだけど、これに関しては5年後見ても、まだ見られる画質だと思います。

よかった、とはいえ及第点であり改善作という位置に過ぎず、相変わらずの説明劇はハリウッドでも健在なのかな、と。
それでも、話はわかりやすく馴染みのある劇がモチーフとあってつかみやすい内容だったのは素晴らしいと思います。
きっと忠臣蔵はそうじゃねー!なんて人も多いと思いますが、要所は掴んでいるし、
何より人種を超えたキャスティングだったのがポイントアップだな、と。

この冬、ひとつ変わった忠臣蔵を見ても悪くないのではないでしょうか。



満足度 ☆☆★★★ 2