モンキー的映画のススメ

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モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」感想 評価 レビュー

12月20日

ストレイト・アウタ・コンプトン

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あ゛----。あ゛ばあ゛ばあ゛ばあ゛ばーーーー。決して変人ではありません。

スターウォーズの余韻がまだ覚めないまま、いや私のフォースが覚醒したまま、今週は見たい作品がもう一本あったのを忘れていました。

音楽好きだけど、一番聞かないヒップホップグループを題材にした映画です。

だがしかし侮るなかれ、この手の感じの映画はすこぶる熱い映画なんだよ、大抵はっ!

とモンキー的映画あるあるをはやくも言ってしまったことをお許しください。

てなわけで、映画館へ見に行ってきたYO!

 

 

 

あらすじ

1986年、アメリカ屈指の危険な街、カリフォルニア州コンプトン。

ここでは、ギャングたちの抗争激化と麻薬売買の横行を口実に、ロサンゼルス警察が罪のない国民住人を手当たり次第に摘発していた。そんな現状を変えようと立ち上がった若者たちがいた。

イージー・E(ジェイソン・ミッチェル)は、ロサンゼルス一帯で勃興しつつあったヒップホップ・カルチャーに未来を見出し、ドラッグ業から足を洗って音楽ビジネスを目指していた。

そんな彼が出会ったのが、DJとして活躍するドクター・ドレー(コーリー・ホーキンス)と、作詞ノートを手放さないティーンエイジャーのアイス・キューブ(オシェイ・ジャクソン・Jr.)。

イージー・Eのカリスマ性に引き寄せられるようにDJイェラ(ニール・ブラウン・Jr.)やMCレン(オルティス・ホッジ)もも加わり、ストリート発のラップ・グループ、N.W.A.(Niggaz Wit Attitudes=主張する黒人たち)が結成される。

 

彼らの才能に目をつけたのは、レコード業界のベテラン・ビジネスマン、ジェリー・ヘラー(オイール・ジアマッティ)。イージー・Eは彼をビジネスパートナーとしてルースレス・レコードを設立する。

N.W.Aはオブラートに包まず真実を突くラップで大ブレイクし、デビュー・アルバム「Straight Outta Compton」は累計300万枚を超えるヒットに。警察によるライブ監視、FBIからの警告状など、「世界でもっとも危険なグループ」の形容にふさわしい社会現象となった。

 

しかし、大ブレイクの裏で、グループ内には亀裂が生まれていた。

まずはメイン・ラッパーのアイス・キューブが、そして、次にはドクター・ドレーが、イージーとジェリー中心の体制に不満を持ち脱退してしまう。散り散りになってしまったメンバーたち。再結成を夢見て奮闘するイージーだったが、彼の体は病魔に冒されていたのだった・・・。《HPより抜粋》


『ストレイト・アウタ・コンプトン』映画オリジナル予告編

 

 

 

監督・キャスト

監督はジェイZアイス・キューブなどのMVも手がけるF・ゲイリー・グレイ監督。

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名前は知りませんでしたが、代表作が「交渉人」、リメイク版の「ミニミニ大作戦」があるそうで。うわお、どっちも見てます見てます!交渉人大好きっ!

 

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 犯人と交渉して人質を開放するよう事を運ぶ交渉人が、相棒を殺した容疑に掛けられ、無実を証明するために、また真犯人を見つけるために立てこもる。そして、自分の交渉人に仲間たちと関わりの無い管轄の人物を指名する。

おすぎがさんざん「交渉人、見なさいっ!!」といってたアレですね。また演技派同士の冷静VS情熱の交渉術でスリルあるし、お互い見透かしてるし、そのやりとり見入っちゃうしでごちそうさまです!といった感じになります。

 

 

主演のイージー・Eを演じるのは、ジェイソン・ミッチェル。

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若手の役者さんでしょうか。キリング・フィールズ失踪地帯ハード・ラッシュブロークン・シティなどに出演してたようです。

おそらく主演は今作が初めてなのかな?

 

キリング・フィールズ 失踪地帯 Blu-ray

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 連続して発生する少女の失踪と殺人事件を追っていた刑事2人が気にかけていた少女の行方不明により、危険地帯といわれているキリングフィールズへと向かうが・・・。

話としてはたいしたひねりは無いものの、少女の周りの環境の悪さに気味悪さを感じたり、渋い刑事とクロエのあどけなさの残る表情のギャップがたまらない作品だと思います。

 

アイス・キューブを演じるのがオシェイ・ジャクソン・jr.。

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この作品で俳優デビューだそうなんですが、この方まさかのアイス・キューブの息子さん。お父さんに似てますね。今後も俳優業を続けていくんだとか。父親譲りのパフォーマンスに期待です。

 

ドクター・ドレー役にコーリー・ホーキンス。

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ジュリアード音楽院演劇科で古典演劇において才能を示した学生に贈られるジョン・ハウスマン賞っていう、よくわかんないけどすげぇ賞なんだろうなっていう経歴をお持ちのようです。

こちらもキャリアはまだ浅く、アイアンマン3で映画デビュー(どこにいた??)だそうで、昨年はフライト・ゲームにも出演。この作品で飛躍するのでしょうか。

 

他にも、MCレン役にオルティス・ホッジ、DJイェラ役にニール・ブラウン・Jr.と若手有望なキャストを揃え、音楽プロデューサー、ジェリー・ヘラー役に数々の賞にノミネート経験のあるポール・ジアマッティが脇を固めています。

 

 

では、アメリカで、あのミッション・インポッシブル/ローグ・ネイションを抑え3週連続1位の快挙まで成しえたというヒップホップ映画の感想は、

 

 

 

 

 

 

 

とんでもなく影響力のあるグループだったんだね。

以下核心に触れずネタバレします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ヒップホップ素人でも頷ける作品

今回シネクイントにて鑑賞したわけですが、上映開始までずっと彼らの曲が流れていて、いい雰囲気を演出してたな、と。
ミニシアター系ならではの待ち時間を堪能できました。
ヒップホップまーったく聞かない私なので案外不快になるかと思いきや、そうでもなく。むしろトラックのメロディってアリだなー、と。
 
そして、会場のお客さん方はやはりそっち系のジャンルが好きな、恐らく今後お友達にはならないだろうなぁと。
完全アウェイです。
そんな方たちで埋め尽くされていざ上映開始に至りました。
 
 
大筋はN.W.A発足からルースレスレコードの社長でもあるイージー・Eの最期までをアイス・キューブとドクター・ドレーの中心メンバー3人を重点的に描かれたものでした。
 
黒人で、しかも銃やクスリが蔓延る危ない街で暮らしてるが故に理不尽な職質をかける警察官たちに、冒頭から彼ら同様不快感マックス、苛立ちを隠せませんでした。
 
イージー・Eは、大麻の売人をやっていましたが、長く続くわけのない仕事に嫌気がさしていて、
ドレーは、子持ちの妻がいながらも職に就かずDJの夢を追いかけるも、親から罵られる始末。
キューブも学校へ通う途中ギャングが脅すような街に怯え、無抵抗にもかかわらず御構い無しに暴力的に扱う警察官に腹の立つ毎日を送る、
 
そんな彼らのフラストレーションが言葉になり、音楽になっていく。
もうヒップホップとかじゃなくロックでした!
 
彼らのいいなって思うところは、虐げられてきた気持ちを拳に託すとかではなく、武力には武力とかではなく、そういったものにただただ純粋に音楽で答えを出し訴えてるところがいいな、と。
パーティ三昧ではっちゃけすぎではありますが、ギャングスタイルな格好ではありますが、
悪いことは一切せず、真っ当な音楽をやっていたことは好感を持てました。
どうしても金が懐に入ると強くなった気がするんでしょうね。それでも、周りで暴力が蔓延るとちゃんと決別してましたし。
 
見た目で判断すんじゃねーよ!とツッパリ根性むき出しの彼らが掲げた旗は、誰にも折ることのできない、それはそれは立派な黒々とした旗でありました。
 
 
 

監督の手腕も見事

ただ史実を追うようなドキュメンタリータッチのものではなく、脚色せずエンターテイメントととして見せてくれた作品だったと思います。
 
交渉人やMVを撮ってきただけの腕はあり、警察たちとの一悶着やライブなどの臨場感は圧巻でした。
 
やはりテンションが1番上がったのはロス市警たちの「ファック・ザ・ポリス」演奏禁止を忠告させられた際のライブです。
彼らの楽曲による聴衆たちへの影響力はハンパじゃなく、暴力を促す恐れがあるとしてFBIに目をつけられ、
挙げ句の果てには、歌ったら逮捕すんぞ!と脅される始末。
そんな中、上等だ、コラぁ!!と言わんばかりのキューブの怒りのラップがめちゃくちゃかっこよかった!
私も心の中で中指立てましたよ、これには。
そのあとは言うまでもなくロス市警突入なわけで。
ここも監督の見せ場でしたね。ハラハラさせてもらいました。
 
 

キャスト陣もよかった。

イージー・Eを演じたジェイソン・ミッチェル。ラストに本人映像が流れて初めて感じましたが声そっくりでしたね。
あれ、最初の超下手くそなラップも事実なのかな?むっちゃリズム音痴で会場大爆笑でしたけど。
ドレーを演じたコーリー・ホーキンスもDJプレイがお見事でした。スクラッチうまかったなぁ。
そして、何と言ってもお父さんであるアイス・キューブを演じた息子、オシェイ・ジャクソン・Jr.はお父さんクリソツです!
ライブでのラップも見事だったし、演技も違和感ない。んでもって坊主になったら本人かと思いましたよ、これ。
CDジャケットでしか顔知らないから力説はできませんが、俳優デビューなのに物怖じしてない堂々とした演技は非常に頼もしいものだったと思います。
 
途中でドレーの元に、有名ラッパーが現れますが、あれ本人じゃないですよね。1人死んでるし。
あれもそっくりでみんな笑っちゃってましたね。無論、私も吹いてしまった!
 
 
 
 

音楽抜きにしても成立する青春映画

金の切れ目が縁の切れ目、じゃないけどその実力に伴った金銭はちゃんとペイしなきゃいけないわけで。
そんな彼らの欲のせいでバラバラになっていきます。
しかも、楽曲で脱退のことを茶化し、バトルラップに発展していく。ビーフってやつですか?
そんなことをしつつも、いざ会えば仲のいい彼らを見て早く再結成してかましてくれよー、とその場にいたら言いたくなります。
 
 
 
 
 
 
未だに、アメリカでは警察官による過剰な取り調べ、職質などによる暴行事件、それがエスカレートして殺傷事件になってしまうような悲しいニュースが後を絶たない現状でありますが、
そんな理不尽さを主張した彼らの功績は偉大だったんだな、と。
 
ジャージーボーイズのヒップホップ版と捉えてもいい音楽映画であり、ミュージシャンの伝記映画でもあり、5人の仲間が笑い合い、泣き合い、苦楽を共にして出会いと別れを繰り返した青春映画でもある、そんな映画だと思いました。
 
2時間半は少し長いような気もしましたが、私のようなヒップホップ素人でも充分楽しめた作品でした。
 
 

満足度 ☆☆☆★★ 2.5