モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「白鯨との闘い」感想 評価 レビュー

1月16日

白鯨との闘い

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名監督なのにスターウォーズのせいで年明け映画になっちゃった作品第2弾の登場です。

 クジラって白いのか??タイトルからまずそんなこと思いながらも、ポスター見て迫力ありそうだな~クジラ気持ち悪そうだなぁ~なんて漠然とした印象を持ちながら、鑑賞してまいりました。

 

 

あらすじ

1819年、一級航海士オーウェン(クリス・ヘムズワース)は、21人の仲間たちと捕鯨船エセックス号に乗り、太平洋を目指した。妻とまだ見ぬ子に「必ず帰る」と誓って。

しかし、彼らを待ち構えていたのは巨大な白鯨。

死闘の末、船を大破された彼らにさらなる試練が待ち受ける・・・。

《HPより抜粋》

 


映画「白鯨との闘い」予告編

 

 

 

監督・キャスト

はい。監督はロン・ハワード監督。

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アポロ13身代金シンデレラマンなどのシリアスでヒューマンものを得意とする監督さんでしょうか。

ビューティフル・マインドではアカデミー賞で最優秀監督賞など受賞しオスカーの仲間入りを果たしてます。

恐らく今作もアカデミー賞狙いな気がしますが、残念ながらノミネートされませんでした。

他にも、忘れてはいけないロバート・ラングドン教授シリーズ「ダ・ヴィンチ・コード」、「天使と悪魔」があります。その最新作も彼が続投するようで、公開が待ち遠しいですね。

 

 

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 監督の作品ではラングドン教授シリーズとこの作品くらいしか見てないのですが、この作品は熱かった!

70年代に人気、実力ともに2分したF1ドライバー、ニキ・ラウダジェームズ・ハントのライバル関係を描いた作品です。

野生的な勘とセンスで失踪するハントに対して、論理的で緻密な走りを見せるラウダがシーズンを盛り上げる中、ラウダが生死をさまよう事故にあい、42日でレースに復帰するのですが、そこにはライバルに対する熱き野望と、戦友としての思いが彼を奮起させ、その思いに戸惑いを見せるも、1人のドライバーとして、友人として応えるハントとの関係に胸が熱くなる1本です。

もう、悟空とべジータの様な、男同士の切磋琢磨しあう友情ってたまらなくかっこいいなと思います。最近ではこんな風に刺激しあうことが出来る友人も少なくなってしまいこの作品を見てうらやましいなと思うばかりです。

 

 

主演はそんな、監督の前作に続き2度目の共作になるクリス・ヘムズワース。

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一級航海士であるオーウェンを演じる彼ですが、

ご存知マーベル・シネマティック・ユニバースで北欧神話の神、ソーを演じている彼ですが、それ以外にもちゃんと爪あと残してるんですよ!マッチョなバディだけじゃないんですよ!

上記のラッシュを始め、ちゃっかりスタートレックにもカーク船長のお父さん役としてチョイ役として出演してるし、白雪姫の実写版、スノーホワイトや、絶対オチが読めないと話題になったパニックサスペンス映画、キャビンで大爆笑の中死んでいったなぁwww

他にも、未見ですがレッド・ドーンブラックハットにも主役として出演してます。

 

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ソーの地球の恋人ジェーンがインフィニティストーンを体内に吸収してしまう。その石をずっと狙っておりそれを使って永遠の闇にしようと企むダークエルフの悪事を止めようとソーは再び弟ロキと手を組みジェーンの命を救うべく星々をまたに駆け奔走する。

 ユニクロなんかに行くとマーベルとコラボした商品が置いてあって、好きだからなんかいいのあるかなぁ、って覗いたら、ソーしか残ってないwww人気ねぇ~!と笑ってしまうも、かわいそうだなぁ、と。

力で言ったらアベンジャーズじゃ、ハルクとタイマンはれるほど強いんだぞ!!アズガルドの王様だぞ!女にめちゃめちゃモテるんだぞ!でも一途なんだぞ!!男らしいんだぞ!!義理だけど弟思いなんだぞ!!といいトコ上げたらキリがないっ!!

でも、私アイアンマン派です・・・。

ソーとしては、次作としてラグナロクが公開予定です。噂ではアズガルドにハルクが登場するらしいですね。原作ではソーのクローンが敵としてでてくるようなのでどんなヴィランが登場するのか、そして、インフィニティウォーへどう繋がっていくのか、非常に楽しみであります!

でも、私アイアンマン派です!!

 

 

今作は若手有望株がたくさん出ておりまして。つっても、日本のお笑い芸人同様年齢層はだいぶ上ですけどね。

まずは、エセックス号の船長ジョージ・ボラード役のベンジャミン・ウォーカー。代表作にはリンカーン/秘密の書父親たちの星条旗など。

二級航海士マシュー・ジョイ役にキリアン・マーフィー。代表作にはケン・ローチ監督の麦の穂を揺らす風や、クリストファー・ノーラン監督のバットマン3部作スケアクロウ役を、そしてインセプションにも出演してました。

ハーマン・メルヴィル役に007Q役でおなじみベン・ウィショー

初めて捕鯨船に乗る給仕、トーマス・ニカーソン役にトム・ホランド。はれてキャプテン・アメリカ:シビル・ウォーにてスパイダーマン役としての出演が決定し、今後リブートされるスパイダーマンにも出演予定です。

 

これからのアメリカ映画界を担っていくであろう彼らの演技とアンサンブルに注目ですね。

 

 

 

 

 

「白鯨」ってなに?

日本にはあまり馴染みのないものですが、アメリカでは自国文学史上最大の作品の一つとされてるようです。

私もこの作品は聞いたこともない作品でしたが、去年公開された映画「バケモノの子」で青年になった九太が図書館で借りていた本が白鯨でした。レビューでそこに疑問を抱いていた人もいて、日本では馴染みのない本なのか、と知ったまででした。

白鯨との闘いにも出てくるベン・ウィショーが演じるハーゲン・メルヴィルが著書のこの本は、

白いマッコウクジラ「モビー・ディック」にかつて片足を食いちぎられたエイハブ船長の復讐と報復に燃え、多種多様な人種の乗組員たちと白鯨を追いかけ海原へと旅立ちます。

数年に及んだ追跡の末、ついにモビーディックを発見するが、死闘の末、船は沈没乗組員、船長共に死亡してしまい、唯一の生き残りであるイシュメイルがこの物語を体験談として彼の目線で語った小説になっています。

本作は、その白鯨のモデルとなった捕鯨船エセックス号の事故の真実を描いた作品になっているそうです。

まぁ、ざっくり理解してればおのずと楽しめるのかなぁ。

 

白鯨 (上) (新潮文庫 (メ-2-1))

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白鯨 (下) (新潮文庫 (メ-2-2))

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というわけで、どんな白熱の闘いなのか、そして、どれだけすさまじい体験を彼らはするのか、感想です。

 

 

 

 

 





大迫力な怪物と生々しい描写に開いた口が塞がらない!

以下、核心に触れずネタバレします。










前作に続き2人の男の見えない絆の物語

当時、鯨から採れる油は人間にとってとても重要な資源であったことが冒頭語られます。
街の灯りは全て鯨からよるもので、もちろんその価値は高騰する一方。
その資源を求め船乗りたちは大海原へと旅立つわけです。

クリス演じるチェイスはいわゆる労働者階級に位置する貧乏な生活をしていました。
幼い頃に両親から離れることになり、孤児として引き取られ、船乗りとして鍛え上げられ一等航海士までなるほどに。
その経験と腕を買われ、船主から次は船長を約束されていましたが、その育ちのせいで延期を余儀なくされます。


そこへ船長として現れたのが島で捕鯨を開拓した一族の生まれ、いわゆる貴族階級にあたるベンジャミン演じるポラードでした。
船長になるべく叩き込まれた海と船の知識は兼ね備えているものの大海原デビュー戦でいきなり船長を任せられることになり、父親から船員たちと距離を取るようにアドバイスされます。

もうわかりやすく言うなら踊る大捜査線の第1話の感覚でしょうか。
交番勤務からようやく現場の刑事として湾岸署強行犯係に配属され、現場でメキメキと経験を積んでいく青島と、
一流大学の出身からキャリア組扱いされ
大理石の階段をコツコツと登っていく室井のようなそんな構図でしょうか。

お互いの別の理想があり、その誇りの下、同じ船に乗れば溝は生じて、やがて衝突していくわけです。

もっとポラード船長はヘナチョコな奴かなと予想してましたが、意外に堂々と船長として振舞っていて無謀な判断を下したりすることもありましたが、冷静な面も持っていて、カタチだけの奴ではなかったことに好印象でした。
序盤こそチェイスに肩を持ってたわけではないですが、嫌なヤツだなぁと思って見てたので、その意外さが悪くなかったです。

チェイスも野性味あふれる勇姿と、その勘で船員たちをまとめ、鯨を捕獲する様は勇ましく、クリスが備え持つ男らしい部分をフルに発揮していたように見えました。


監督の前作、ラッシュもまた互いが対立し、その後友情を育んでいく構図は、今作にも活かされていたのではないでしょうか。




白鯨=神?

人気コミック、ワンピースのラブーンにも見えたキズだらけのクジラ。そのキズから白鯨なんて呼ばれてるんだと思いますが、
幾度となくエセックス号を襲ってきます。

鯨の群れに中々遭遇できず、立ち寄った島で、座礁した船の船長から鯨の群れの居所を聞きます。
やめたほうがいいと言われますが、ポラードは一族の名を汚さないため、チェイスは妻の元へ戻るため、いがみ合ってた2人の思いが重なります。
その沖へ向かうのですが、そこへ現れたのが全長30mの巨大クジラ、それが白鯨でした。

スクリーン全部を覆うほどの巨大な尾ひれ、眼、体全体と、その破壊力に
イッツアモンスターっ!!!!
と叫びたくなる圧倒的な画にガクブル!!
見てるこっちがそんなんだったら船員たちは武者震い、失禁、失神寸前だったことでしょう。

それでも怯まないチェイスは、対決を挑みますがエセックス号を破壊される始末。
やがて彼らは漂流することになります。
ここからこの物語の真髄が始まるわけです。


よく海やら川やら山といった自然にはその場所の主がいるなんて言いますよねー。見たことないけど。
それを捕まえたり殺したりすると祟りが起きるとか、神様が怒るとかそんな感じ。
この物語は、その神様探しというか、神様狩りとも言うのか、
触らぬ神に祟りなしということわざがあるように触っちゃったらどうなっちゃうの?
ってのを体現した話なんだな、と。
闘いなんか挑んじゃうからあなたたちそんな目に会っちゃうんだよって。

このことわざを噛み締めたのか、途中チェイスは人間は塵のようにちっぽけなんだと悟るんですが、
ここでまたポラードとは意見が食い違うんですねー。
俺らは神に一番近い種族なんだから好きなようにしていいんだ、みたいなことを言うわけです。
欲深い男、ポラード!!
でもまぁ、人間だもの。そんな部分もあります。目の前であんな大物見たら高まる〜っ!!ってなりますよ。
つっても、船破壊されてるのに懲りねーなーこいつww




十五青年漂流記

この物語は、メルヴィルがエセックス号の最後の生き残りとされるニカーソンからの話を聞き、それが後の小説「白鯨」となっていく、という流れで描かれています。
この小説では、船が沈没していくまでを描いたいわばフィクションで、この物語は、その後の漂流の部分を生々しく描いていました。

ニカーソンは、ずーっと誰にもその事故の事を話さず呑んだくれる毎日を送ってたところをメルヴィルが訪ねてくるわけですが、
呑んだくれていたのはその漂流での出来事が今でも忘れることができず、悩まされ、呪いをかけられたかのような日々を送っていたのだからだと思います。

漂流の件は核心に触れるので避けますが、それはそれは苦渋の選択がゆえに、誰にも話すことが出来なかったニカーソンの気持ちが痛く理解できたと思います。

漂流と言えば、アン・リー監督ライフ・オブ・パイを連想してしまいますが、

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この話もエラくサバイバルな体験談だと思いますが、この映画よりももっと現実味のある漂流だったなぁ、と。
漂流に加え、神の鉄槌が降りますし。








大海原へと旅立つ船の帆を出す場面や船員たちが汗や海水で水浸しになりながら働く姿は生き生きとテンポよく描かれてたし、
やはり捕鯨のシーンもその迫力は見事で大きなスクリーンで見る価値は十分ありました。
後半の漂流シーンも役者達の体をはったボロボロな変わり様はさすがです。

もっと人間模様を掘り下げてくれたら感情移入できたかな、とは思いますが、恐らく監督の意図はそこじゃなかったんだろうな。



満足度 ☆☆☆☆☆★★★★★ 5/10