モンキー的映画のススメ

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モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「信長協奏曲」(のぶながコンチェルト) 感想 評価 レビュー

1月24日

信長協奏曲

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TV主体の映画。なるべく見ないように、と決めたんです。

でも!このドラマ好きだったんだよなぁ。キャスト豪華だし。何より小栗旬、俳優としてキライじゃないんだよなぁ。

 深夜アニメでハマり、ドラマでハマり。しかも時代劇。戦国時代。んでもって青春、でSF。

うん、男ならワクワクする要素いっぱい!

つーわけで、TVドラマの続きを知るだけのために!見てまいりました。

 

 

あらすじ

戦国時代にタイムスリップした高校生・サブロー(小栗旬) 、奇しくも同じ顔をした織田信長(小栗二役)、信長として生きることとなってしまう。はじめは逃げ腰だったサブリーだったが、戦の惨状を目の当たりにするにつけ、織田信長として生きる覚悟を決め、戦の無い世を作ろうと思い始める。

歴史音痴のサブローは、史実を知らないまま、桶狭間、上洛、金ヶ崎、浅井朝倉との戦い・・・と歴史通りのことを成して、ついに安土城を完成させた。これで天下統一も間近と思った矢先、ふと手にした歴史の教科書で自分(=織田信長)がもうすぐ死ぬ運命にあることを知る。

信長を狙う敵は多い。彼を怨んで暗殺の機を窺う秀吉(山田孝之)や、彼に嫉妬する本物の信長・明智光秀(小栗旬)も虎視眈々と彼の寝首をかこうと狙っていた。光秀は自ら信長の座を手放したにもかかわらず、池田恒興(向井理)を始めとする家臣の信頼や妻・帰蝶(柴咲コウ)の愛を勝ち得ているサブローに憎しみを抱くようになっていたのだった。

死が迫りくる中、信長は運命に抗い、生き抜こうと決意。その思いの表れとして帰蝶との結婚式を企画する。その場所は、京都・本能寺。それを知った秀吉は、光秀に本能寺で信長を討つを提案するのだった・・・。

刻一刻と戦況は激しくなっていく。信長は歴史を変え、平和な国を築くことができるのか?

1582年、本能寺で彼を待ち受けるものとは・・・?《HPより抜粋》


「信長協奏曲」予告

 

 

 

キャスト

主役である織田信長になる高校生・サブロー(いや、ムリあるだろっ!)と、明智光秀の2役を演じるのが小栗旬。

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 今や、ジャニーズ勢を除いてみれば若手で一番脂の乗った演技派であり、筆頭であり、リーダーといっても過言ではないと思います。

 

そんな彼も最初は反町隆史主演のGTOでひょろひょろないじめられっこ役で出演。その後、演技もカラダもグングンと成長し、ドラマ「花より男子」の花沢類や「花ざかりの君たちへ」などで完全ブレイク。

映画「クローズZERO Ⅰ Ⅱ」、「」、「荒川アンダーザブリッジ」、「宇宙兄弟」、「ルパン三世」などなど数え切れないほどマンが原作の実写を買って出て。

それ以外にも、「キサラギ」、「キツツキと雨」などの新進監督の作品にも顔を出す幅の利く男です。

おっと、忘れてた!「シュアリーサムデイ」で監督デビューもしております。内容はともかく…。

そんな彼が、またしてもマンが原作で主演を張ることで、しかも、フジテレビのプロジェクトで、なかなかTVに出ない彼に息のかかった役者仲間を集め、一大派閥を作ろうとしているんじゃないか!?と勝手に想像してます。

てか、確実にキャスティングに口出してるよなぁ。

そして彼の次回作もマンガ!!テラフォーマーズですよ。彼マンガ好きですからねぇ。なんか公私混同してないですか??

 

 

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 で、監督が好きだからってのもありますが、小栗旬のクソだせぇ部分というか、彼の陰の部分をかもし出した演技をしていると思うのがこの作品。

とある山村できこりとして働いているおっさんと、その村でゾンビ映画の撮影をしていた覇気の無さそうなよわっちぃ映画監督の交流を軸に描いたクスッと笑えて、ちょっぴりハートウォーミングになれるお話です。

いつもなら鋭い目と躍動感あふれる動き、そして時折見せる知的な顔、たまにみせる元気を超えたバカっぽいところ。そんな明るく、時に強張った表情を魅せるのが小栗旬だと思いますが、

この映画に関して言えばそんな小栗旬はいませんww先ほど挙げたイメージとは真逆の青年です。そんなタイプの役柄も演じられる彼はやはり魅力的だな、と思うわけです。

マンガ原作ばかりだと思ってる人に是非見てもらいたい1本です。

 

 

でもって、後の豊臣秀吉となるサルくん、こと羽柴秀吉役に久々のTVドラマ、しかもゴールデン帯に出演した山田孝之。

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ザ・小栗旬の連れ、というイメージしか無いようにも感じますが、

彼もまた朝の連続テレビドラマ小説、ちゅらさんから若干アイドル路線で売り出されCD出したり、ウォーターボーイズセカチューといった等身大の少年演じていましたが、

映画ドラゴンヘッド辺りからでしょうか、過去の役柄に反発するかのように、奇抜な格好、ひげぼーぼーに髪ぼーぼー、泥臭く、男くさ~い風貌へと路線は変わり、そんな役柄を演じていきます

オタクと化した電車男、ジェロニモ呼ばわりされたクローズZEROシリーズ、京都で謎の競技に翻弄される鴨川ホルモー、侍となった十三人の刺客、金貸しになった闇金ウシジマくん、金髪ヤクザな土竜の唄、新宿でのし上がろうとする新宿スワン、ジャンプ編集者のバクマン。などなど、何にでもなれるカメレオン俳優、そんな彼もまたマンガ原作映画にはかかせない一人なんですね。

 

 

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 小栗旬と山田孝之なのでこれを書かないわけには行かないんですが、あらゆる作品で一番山田孝之のヤロウ臭がでてるのは間違いなくこれではないかと。

未だかつて番長という名のテッペンをとったことの無い、ケンカ自慢の猛者共が集まる県内隋一の鈴蘭高校に突如転校してくる滝谷源治と一番テッペンに近い男芹沢多摩雄の壮絶なバトルが繰り広げられる青春不良映画です。

三池崇史監督だけにおふざけはどうしても避けられないのがタマにキズですが、終盤の芹沢軍団対G.P.SはVシネ時代から培ってきたカメラワークが光り、めちゃくちゃな中にも見せ場があり熱くなれることでしょう。役者同士もかなり練習したんではないでしょうか。

これをきっかけにこの二人は仲良くなったんすね。

 

 

そして、信長に一番近しい家臣、ツネちゃんこと池田恒興役に向井理。

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上の二人とは違い、インテリな雰囲気と、その端正な顔立ちから大人しいイメージの役が多いのかな、と。個人的には俳優としてはそんなに魅力は感じませんね、残念ながら。

出演作としては、ガチ☆ボーイBECK劇場版SPEC,、きいろいゾウなんかがあります。

 

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 そんな興味ないとか言っておきながら号泣してしまった作品がこの映画。

医大生が、たまたま見つけたパンフレットをきっかけにカンボジアに学校を建てようと仲間を集め、現地での現状を目の当たりにし、くじけそうになりながらも奮闘する青春感動ストーリー。

向井理で泣いたわけでは無いですが、窪田正孝が最後に歌うブルーハーツ青空これがヤバイっ!!泣かないやつはどうかしてるぜっ!

ハートにグゥアツンっ!とボディブローが入る衝撃を受け私は涙が止まりませんでした。

是非ご堪能あれ。

 

 

長くなるんで、その他のキャストをつらつらと。

信長の奥さん・帰蝶役に柴咲コウ、織田家家臣・犬千代くんこと前田利家役にKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔、信長の妹・お市っちゃんこと市役に水原希子、家康君こと徳川家康役に浜田岳、松永さんこと松永弾正久秀役に古田新太、織田家家臣・シバカツさんこと柴田勝家役に高嶋政宏などなどの豪華な布陣。

画像一人ずつめんどくさいんでスクショでどーん!!

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てなわけで、TVドラマ好きだったから!ア~ンド主題歌ミスチルだからっていうあさ~い理由ではありますが、本能寺の変でどんな結末を迎えるのでしょうか??

はい、感想です。

 

 

 






予想していた通りの結末にある意味安堵。

以下、核心に触れずネタバレします。











映画だけあってお金はかかってました。

ドラマでは戦のシーンに予算をかけられなかったので時間も兵の数も少なくショボさが如実に現れてました。
まーしょうがないよな、と思いつつ戦国時代のドラマなのだからもっと力入れて欲しかったなぁ、と。

そんな思いをかなえてくれたかのように戦のシーンはボリュームのあるモノでした。
だいぶ兵の数も増え、ミッチーの戦、本能寺の変、そして、山崎の戦いと尺を多めに使い、久々に映画で戦国時代劇を堪能できたかと思います。

他にもドラマ終了後の話しというところからの続きということで、安土城完成のシーンから始まるわけですが、
色彩を信長カラーの青を基調とした壁に広々とした大広間。
しかも、信長を真ん中に座らせ、円で囲い話し合う作戦会議、
家臣たちの配色など、映画ならではの色彩、アクション、斬新なアイデアがちりばめられており、制作費使ってるなあ、とそのスケールに満足しました。




サブロー、成長してる!

ドラマでは高校生のサブローが、戦の世での立場や生き残っていくための術を未熟ながら葛藤し、足掻き、その試練を乗り越えても、戦ではやはり戦うシーンなどはありませんでした。

てか、普通武将は山のどっかで陣取ってどっしり構えてんのが普通だと思うんですが、
いつの間にかサブロー、先陣切って戦う!というシーンに、
おおーっ!!いつの間にか戦い慣れてるーww
と笑いながら感心。
ドラマでは人を殺めることさえ躊躇してたし、剣術の練習などありませんでした。
いつの間にあんな群衆の中を切り抜け、人をためらうことなく刺せるほどハートが強くなったんでしょう!!

しかも、傷を負っても尚戦える精神状態。さすが高校生にして一国城の主!
ある意味頼もしかったw

そんなたくましい一面もありながら、家臣たちとのワチャワチャしたシーンもしっかりありました。
信長協奏曲のいちばんほっこりするシーンでもあります。
このシーンの時はドラマでも思いましたが、けっこう信長ってナメられてんだなぁwって毎回思ってました。
普通なら無礼者〜!!ですけど、そこはサブローならではの持ち前の明るさがそうさせんでしょうね。

でもって、ツンデレ帰蝶との絡みも忘れてはいけません。
相変わらずの痴話喧嘩もキチンと用意してあるし、お互いが思う故衝突する場面もサブローが折れ、帰蝶をたてる。
本音を話して絆を深める。
サブローのガキっぽさと懐の深さが垣間見れるこのシーンもドラマ同様ほっこりしました。

それも、すべて小栗旬という男の演技力の賜物だな、と。



歴史を無視せずまとめたラスト

そもそもこれSFですよねー。タイムスリップするわけですから。
んでもって、原作じゃあ、サブローとミッチーはもっと協奏曲してたはずなんだけど、
ドラマの時点で、ミッチーのサブローに対する妬みが後半から次第に大きくなっていくことに違和感を感じてたので、
映画はものすげー歴史と異なるラストになるんでは?と薄々感じながらも、いやいや、さすがに最後はサブローとミッチー協奏曲しちゃうよ!ってのを期待してました。

結果、しっかりとサブローはミッチーのために、ミッチーはサブローのために歴史にずれることなく、職務を全うしてくれたのであります。

でも、ここで終わるわけではなく、山崎の戦いが待ってるわけです。
ここは、予想してたものとは違う運びだったので、、ほぉー。にゃるほど!と。

まぁ、核心に触れずネタバレします、に沿ってネタバレするのであれば、歴史通りだし、サブローは運命に抗うことはできないんだけど…ってなところで寸止めしときます。




小栗旬の技と山田孝之の力

所詮テレビドラマの映画化に云々ケチつけても、海の向こうの映画には程遠い出来なのは目に見えてる、
とはいえ、役者達は一生懸命演じてるわけです。
しかも、このキャストは日本の俳優としては個人的にも好きな部類だし、評価もされた方達ばかりなので、
その分ではこの作品はそれなりの評価に値してもいいと思ってます。

そんな意味でやはり、小栗旬は見事にサブローの天真爛漫な部分や若さ故の頑なな考え、本能に真っ直ぐな、武将という重責を背負いながらも、等身大の青年として演じ、
ミッチーの冷静沈着という仮面を付け、腹の中ではサブローに対して、地位も名誉も功績も嫁も人望も持って行かれ、妬みというジェラシーを沸々と溜め込んでいるという、見えない憎悪を抱えた家臣と2つの役を同時にこなす技量は、さすが俳優だな、と、感心しました。
彼の中のホットな部分をサブローに当て、クールな部分をミッチーに当てて、と大まかな演技わけをし、細かく肉付けして形成していったんじゃないでしょうか。

そして、そんな彼を憎む芹沢…じゃねーや、サルくん演じる山田孝之も、
ドラマではミッチーと似たような、殿の前では従順に、裏の顔は復讐の鬼として使い分けてましたが、
映画では、冒頭、彼が鬼と化すきっかけのシーンから始まりから察するように、謀反満々な復讐の鬼のサルくんがほとんどだったのですが、その復讐の深さがドラマ以上に顔に滲みでていて、
見ている側としては情で訴えるのではなく、圧で訴える、そんな感覚で彼の演技を見てた気がします。

そのうちこの2人は松方弘樹梅宮辰夫のような関係性をもった大御所俳優になっていくんじゃーねーか!?
と思うくらい研ぎ澄まされた演技力に若手の俳優さんたちは見習ってほしいものです。
てか、そうなってもらうために今度は2人でヤクザ抗争ものでもやってみてほしいなぁww





歴史モノに関心のない人でも楽しめるように、現代風に演出、構成し、細かいことはさておいて歴史を捻じ曲げずに忠実にし、新しい戦国時代活劇になっていたと思います。

死ぬのわかってんなら本能寺行かなきゃいいじゃん!なんて思ってる人は、その伏線はドラマでちゃんとあるのでプレイバックしてみてはいかがでしょうか?

ま、そんな細かいツッコミは抜きにして豪華俳優陣のぶつかり合わないアンサンブルには見ごたえがあるし、テレビ映画としてはいい出来だったのでは?と個人的には思います。あくまでテレビ映画として。


余談ですが、帰蝶のようなツンデレ女性、お待ちしてますwww



満足度 ☆☆☆☆☆★★★★★ 5/10