モンキー的映画のススメ

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モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「ヘイトフルエイト」感想 評価 レビュー

2月27日

ヘイトフル・エイト

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いやぁ、来ましたよ!タランティーーーーノ最新作っ!!

えっ?今回は密室ミステリーなんですか??いいじゃない!楽しそうじゃないっ!

 上映時間が今回も長いから私の膀胱が持つか、それとも集中力が先に切れるか。

とにかく見に行くからには、万全の態勢で臨むことは必須ですな!

てなわけで、早速見てまいりました。

 

 

 

あらすじ

 どこまでも続く白銀の世界を疾走する1台の駅馬車が、行く手を阻む一人の男の前で停まる。

北部の元騎兵隊で今は賞金稼ぎのマーキス・ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)、椅子代わりに座っているのは、レッドロックへ運ぶお尋ね者3人の凍った死体だ。この寒さで馬がやられ、誰かが通りかかって拾ってくれるのを待っていたのだ。

馬車の客は、同じく賞金稼ぎのジョン・ルース(カート・ラッセル)。ゴツい腕にはめた手錠の先には、連行中のデイジー・ドメルグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)がつながれている。1万ドルもの賞金をかけられた重罪犯の女で、散々殴られた顔で不敵に笑っている。

 

迫り来る猛吹雪から避難するため、ルースはレッドロックまでの中継地で、うまいコーヒーにシチュー、装飾品から武器まで何でも揃っているミニーの紳士洋品店へ向かうが、途中でもう一人、クリス・マニックス(ウォルトン・ゴギンズ)を乗せる。マニックスは新任保安官としてレッドロックへ向かう途中だと主張するが、彼が黒人殺しの南部の略奪団の一員だと知っているルースは信じない。

 

ミニーの店へ着くと、ボブ(デミアン・ビチル)と名乗る見知らぬメキシコ人が現れ、母親に会いに行ったミニーの代わりに店番をしていると言う。

凍えたルースはさっそくストーブの上のコーヒーを飲むが、ボブが作ったらしいそれは泥水のようにマズく、自分の手で淹れ直す。

店には、3人の先客が吹雪で閉じ込められていた。まずは絞首刑執行人のオズワルド・モブレー(ティム・ロス)、洗練されているが、どこか胡散臭い英国訛りの男だ。

そしてカウボーイのジョー・ゲージ(マイケル・マドセン)、無口で何を考えているのかわからない。母親とクリスマスを過ごすために帰る途中だと言うが、とてもそんなタイプには見えない。そして最後に、サンディ・スミザーズ(ブルース・ダーン)、大勢の黒人を虐殺した南部の元将軍だ。

 

そして、偶然集まったはずの8人の過去が繋がり始めた時、事件は起こった―――。《HPより抜粋》


『ヘイトフル・エイト』予告編

 

 

 

 

 

 

監督・キャスト

監督はもちろんこの方、クエンティン・タランティーノ

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きわめて異質できわめてぶっ飛んでてきわめて面白い。そんな作品をB級テイストに仕上げ、ユーモアに、バイオレンスに、カルトにした作品を世に送り続ける、そんなお方です。

 

レンタルビデオの店員時代にありとあらゆる映画を見まくったことが、彼の映画製作の軸となる脚本に活かされています。そんな、映画狂の男が初めて作った作品が、

色の名前の付いたコードネームを持った男たちが強盗を計画するも失敗に終わったことで裏切り者探しを始める犯罪映画「レザボア・ドッグス」。この作品がヒットし、

次作である、時系列がバラバラなマフィアたちの話をオムニバス形式で描いた傑作「パルプ・フィクション」がカンヌ国際映画祭でパルムドール、アカデミー賞脚本賞を受賞

その後も黒人スチュワーデスが一攫千金を狙う70年代テイスト満載のクライムサスペンス「ジャッキー・ブラウン」や、修羅雪姫死亡遊戯などの作品をオマージュしたことで話題を呼び、ヤッチマイナァ!!の名台詞も生まれた復讐劇「キル・ビル」、ロバート・ロドリゲス監督との2本立て作品として話題を呼んだ、遊びたい盛りの女たちを付回し悲惨な目にあわせるドライバーズハイな男を描いた「デス・プルーフinグラインドハウス」、ナチス占領下のフランスで起きるユダヤ人女性と容赦なくナチ狩りをする男の壮大な復讐劇を描き、あらゆる賞レースにノミネートされた「イングロリアス・バスターズ」、

そして、奴隷から解放された男が妻を救出するため賞金稼ぎのガンマンとして復讐する前作「ジャンゴ 繋がれざる者」では、ディカプリオが悪い農場主を演じたことでも話題となり、これまたアカデミー賞脚本賞を受賞という、マニアックな作風なのにめちゃめちゃ評価の高い映画を連発するお方なのです!

結局全作紹介したなぁ。

 

 

 

 

 

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 かつて、「凍えそうな季節に君は何をどうこう言うの?」と素肌にネクタイとジャケットを風になびかせ歌っていた男が、「タランティーノくらいレンタルしとかなきゃ」なんて言うもんだから、という理由で見たわけではないです。

 

あらすじはというと、強盗のために集められた6人の男たち。彼らは色の付いたコードネームを持ち、そのナで呼び合う。いざ、宝石強盗を実行しようとするも、既に待ち構えていた警官たちに包囲され、Mr.ホワイトと重傷を負ったMr.オレンジはアジトへ逃げ帰る。なぜ返り討ちにあったのか。疑問に思ったMr.ピンクは警察に密告した裏切り者がいると言い始めるのであった・・・。というもの。

 

初めて見たタランティーノの作品であり、CMで何度もきいたことのあるオープニングテーマ、そして、5人組アイドルグループがコントでやってたのはこれだったのかっ!!

 

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と映画の虜になり始めた頃、誰もが知っていたであろう元ネタにひとり驚きを隠せなかったのを今でも覚えています。

 

裏切り者は誰か?裏切り者は他の仲間にばれるのか?というサスペンス性と、お互いを名前で呼ばないという、ヒーローものを見てた当時のワクワク感といったとっつきやすさから入り込み、軽快に進むムダ話、警官を切りつけたり銃で撃たれたりといった画面上に写る大量の流血、どいつもこいつもクセのある役者たちがそれぞれ存在感を放ち、見事に調和されバイオレンスなのに重さの感じないスタイリッシュな作品です。

 

冒頭タランティーノ本人がMr.ブラウン役として出演し、みんなでメシを食いながらだべるシーン。マドンナの「ライク・ア・バージン」のおもいっきり偏屈な解釈をひたすら話すアレ。超大好きですね。

これから何を見せるんだこの映画は?と思いながらも気づけば彼の世界に魅せられてる自分がいました。

 

生涯ベスト級の作品です。

 

 

 

 

出演者は8人。全員はガッツリ書けないので知ってる方中心で。

まずは、元騎兵隊の少佐でかつて懸賞金をかけられたこともある賞金稼ぎ・マーキス・ウォーレンを演じるサミュエル・L・ジャクソン。

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タランティーノ作品にはほとんど出演しているほど切っても切れないお方。

他にも、スター・ウォーズのメイス・ウィンドウ役だったり、アベンジャーズではニック・フューリー長官として、昨年はキングスマンで散々いろんな役で人を殺めてきた彼が、血を見ると吐いてしまうという真逆の役柄のヴィラン、ヴァレンタイン役として多いに笑わせてくれました。

よろしければ、こちらでも彼について書いてるのでどうぞ。

 

monkey1119.hatenablog.com

 

 

 

続きまして、必ず生け捕りして絞首台に送ることから首吊り人の異名を持つジョン・ルース役にカート・ラッセル。

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こちらも監督の作品「デス・プルーフinグラインドハウス」でスタントマン・マイク役で出演経験のある大御所俳優。

ジョン・カーペンター監督の名作「遊星からの物体X」「ニューヨーク1997」その続編となる「.エスケープ・フロム・L.A」に主役として出演するほどの常連でアクション俳優の地位を確立、その後も消防士が火災捜査官となって連続放火事件の犯人を追う「バックドラフト」、骨折した競走馬の再起に情熱を燃やす少女と調教師を描いた「夢駆ける馬ドリーマー」のようなアクション以外の作品にも出演する演技派としても知られています。

恥ずかしながら、どれも見て無いんですが唯一見てるデスプルーフでは、前半のおっかなさと、後半の情けなさがツボでしたね。

 

 

 

 

今作の紅一点、重罪で1万ドルという懸賞金をかけられた囚人・デイジー・ドメルグ役にジェニファー・メイソン・リー。

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この方も良く知らないんですが、子供の頃からこの世界で活躍していたようで、

性に対して敏感で興味津々な年頃の青春恋愛を描いた「初体験/リッジモント・ハイ」で主演に抜擢されブレイク。その後も、ヒッチハイカーと青年の恐怖の鬼ごっこを描いた「ヒッチャー」、母が殺害容疑で逮捕されたことで真相を探る娘を演じたスティーブン・キング原作のミステリー映画「黙秘」、頭の中にあるニューヨークの世界を舞台にしようと奔走する劇作家を描いたコメディ「脳内ニューヨーク」といったサスペンスものからコメディとジャンルに捉われず幅広い活動をしている女優さんだそうです。

 

今作でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされています。

 

 

 

 

他にも、保安官と名乗る男・クリス・マニックス役に、ジャンゴで監督作に出演経験があり「エージェント・ウルトラ」で洗脳されたCIAエージェントの役が記憶に新しいウォルトン・ゴギンズ、

ロッジで留守を頼まれたという男・ボブ役に「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳 別れの手紙」でのカストロ役が好評だったデミアン・ビチル、

絞首刑執行人の小さき男・オズワルド・モブレー役に、初期のタランティーノ作品にはかかせない存在で、「海の上のピアニスト」では、船上で一生を遂げたピアニスト・1900を好演したのが印象的だったティム・ロス、

秘密を抱えたカウボーイ・ジョー・ゲージ役にこれまた監督作品の常連で、その凍った眼とニヒルな笑顔から「シン・シティ」や「フェイク」など強面のキャラや悪役に定評のあるマイケル・マドセン、

そして、元将軍・サンディ・スミザーズ役に監督作品ではジャンゴで、近年では息子と当たったかどうかもわからない宝くじを遠い街まで確かめに行くロードムービー「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」での父親役が数々の栄誉ある賞に輝いたブルース・ダーン、

といった超個性派で一筋縄ではいかない8人で密室劇が繰り広げられます。

 

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 というわけで、アカデミー賞3部門ノミネートのタランティーノ3年ぶりの新作はどこまでやらかしてるのか!?そして、どこまで楽しませてくれるのか!?

これより感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

いつもと違う無駄のなさとちゃんとミステリー

以下核心に触れずネタバレします。
 
 
 
 
 
 
 

 今までの要素が全部詰まってる

タランティーノ作品は、幾つかの章によって物語が進むのが定番ですが、今回も6章による構成でした。
 
前半はウォーレンとジョン、デイジーの駅馬車の中でのやり取りからクリスが加わりマニーの店を目指す。
 
序盤から会話!会話!会話!そして、暴力!といった具合に猛吹雪が近づくな中、道中でモタモタしながらのウォーレンとジョンの駆け引きが見ものでした。
そしてここでは、ウォーレンがリンカーン大統領からもらった手紙というアイテムが出てくることから南北戦争での遺恨へと後に発展していくのが重要だったと思います。
 
マニーの店に着くと、そこにはボブ、オズワルド、ジョー、スミザーズとの人物紹介を含めた会話とジョンの命を狙うものがいるかもということで防御策に打って出ます。
 
徐々に不可解な点が現れ、ウォーレンの目が光ります。
店主のいない店、その店主のルールを守っていない先客、床に落ちたジェリービーンズ、店主以外座らない椅子に腰掛ける男、蹴破られたドアなどなどあちこちに怪しい影。
 
 
そして、前半の山場を迎えます。
それはかつての南北戦争の戦いで敵同士だった北軍で奇兵隊だったウォーレンが南軍の元将軍スミザーズを挑発するところから始まっていきます。
 
そこでハプニングは起き、後半へ。
後半はいきなりナレーション(おそらくタランティーノが喋っている)から入り、ハプニングの数十秒前から始まります。犯人がある仕掛けをしている様子をある人物が見ていて、あえてそれを黙っていたことで殺人事件発生!
残されたものたちが疑心暗鬼の中、またもやウォーレンが立ち上がり名推理を始めていきます。
 
だが、その謎解きもまさかのサプライズ!!いや、隠し玉!ありえん!
これは、オープニングに名前が出ていて、はっ?なんで?こいつの名前が?とタランティーノ作品に似つかわしくないある俳優の名前が流れ、最初から戸惑いましたが、まさかここで!
これには驚きとミステリーのセオリーを覆した賛否両論モノになってると思います。
 
そして、時間は巻き戻り、事件の発端へ。
ことの成り行きがここで全て描かれていきます。
そして、残された者同士の心理戦へ突入しエンディング。
 
だいぶ書いちゃった気がしますが、核心はついてないかと。
 
全体を通して前半は人物像をイマジネーションするための会話が中心で少々時間の流れが遅く感じることもあるかと思いますが、タラちゃんの作品はいつもこんなんです。
そして、急に謎解きあたりからスピードが加速し展開が早まり、あっという間に終わる感覚でした。
 
 
タランティーノがこよなく愛するバイオレンス、西部劇、黒人差別、密室劇といった要素が全て詰まっていて、
早撃ち、駅馬車、賞金稼ぎと保安官という立ち位置から見る西部劇の部分、ほとんど白人の中で唯一黒人であるウォーレンに対する差別(ニガーって言い過ぎでしょ!)から南北戦争の話題に至るまで濃く描かれた黒人差別、レザボアドッグスのような舞台調とも言える密室劇、そして、飛び交う銃弾と木っ端微塵に吹っ飛ぶ肉体と血しぶきといったバイオレンス等これぞタランティーノ節といった作品でした。
 
 
 

タランティーノの宿題

映画サイトの記事で、彼が選んだ本作を見る前に見ておくべき映画という記事を読み、急ごしらえで5本中3本初鑑賞並びにおさらいしてから行きました。
 
まずは、ジョンカーペンター監督の名作遊星からの物体X。
監督曰く、演出やトーン上最も重要な作品ということで、初鑑賞。
南極基地での謎の生物との遭遇により、人間の姿そっくりになった生きものが誰か、閉鎖された施設の中で疑心暗鬼になりながら正体を探すSFサスペンスという内容で、
結果、見ておいて良かったです。
 
まず音楽が同じエンニオ・モルコーネということで、あの不気味なオルガン音を象徴するかのように、本作でも、外の雪山で流れる音楽はオーケストラで構成された、その重々しさから放たれる不気味さと次第に音数と音量が増えることで観衆の気持ちを煽るかのような楽曲は非常に似た物になっていました。
 
それこそ、主役だったカートラッセルも本作に出演してるし、限られた空間の中で誰も信用できない中、犯人をあぶり出すという設定、舞台が雪の中など共通点の多いところからなるほど!と頷けるインスパイアだと思いました。
 
 
それ以外にも見ておくべき作品ということでサム・ペキンパー監督の代表作ワイルドバンチも鑑賞しました。
これに至ってはどこを使ったのかはよくわからなかったのが本音です。
まずいコーヒーの件り位かな、気付いたのはw
もしかしたらあのラストの銃撃戦をやるのかと思いましたが、比較対象には程遠く感じました。
 
 
他にもオリエント急行殺人事件も挙がっていて、これも鑑賞しましたが、密室と雪以外共通点が見つからず。
もしかしたら名探偵ポワロの名推理ぶりをサミュエルにやらせたかったのか?いやぁ、違うかー。
 
残りの2つは残念ながらレンタルされてなかったのと時間がなくて見れずじまいでした。
 
一応載っていたのは、
カーツームという1966年の作品で、スーダンが舞台のイスラム教徒反乱軍対イギリス軍を描いた内容だそうで、
あらすじを読むと、もしかしたら南北戦争でのやり取りはここから取ったのではないでしょうか。
 
そして、最後が太陽の中の対決という1967年の作品。
先住民に育てられた白人が馬を買うために乗り合わせた駅馬車の中で差別をされるが、後から乗ってきたカウボーイたちにこの中に大金を持ってる奴がいると言われ…、といった内容。
これは、大筋が本作と似てますね。これは面白そうなので後で見てみたいと思います。
 
 
という具合に宿題を終わらせることができませんでしたが、時間に余裕のある方はこの5本を見てから本作を見ると面白いかもしれません。
 
 
 

役者陣はさすがでした。

やはり主役はサミュエルLジャクソンな訳で、唯一黒人の賞金稼ぎという肩書きを通り越して名探偵に成り上がってしまっているのがなんかツボでした。
特に、犯人探し!なんだろうあの説得力は。この人が政治家にでもなったらなんでもそのとーり!といってしまいたくなる巧みな話術。つってもセリフだけど。それでも、本人が言いたくて言ってるように聞こえてしまう凄さ。
さすがでした。
 
そして、デイジー演じるジェニファージェイソンリーの扱いっぷり!
ぶっ飛ばされる、唾を吐かれる、鎖でひきづられる、挙げ句の果てには顔に血を吐かれる!
その変わり様は、プロムパーティーをめちゃくちゃにしたキャリーそのものでしたww
笑い方も特徴的だったし、ジョンと常に一緒に繋がってるせいか途中夫婦のどつき漫才にも見えてしまったりww
ラストの迫真の演技も見事でした。
もしかしたらアカデミー賞獲るかこれ!?
 
他にも、英国訛りで喋るティムロスと声が一段と渋くなられたマイケルマドセンの懐かしいコンビも健在だったし、
デスプルーフの時のようなワイルドでいて凶暴な部分がそのままだったカートラッセル、
ほとんど顔芸だけだった気がしたけど、その存在感は残していたブルースダーン、
一番テンションマックスでいなければいけなかったウォルトンゴギンズも軽妙な喋りで楽しませてくれたし、
見せ場はそこまでなかったけどデミアンビチルも悪そうな顔してたなぁ。
 
この人物たちのアンサンブルが成り立ったおかげであそこまで密室劇を繰り広げることができたんではないでしょうか。
 
 
 
 
 
 
ここまで肯定的な感想でしたが、残念ながら会話のテンポやムダ話が今回ほとんどなかったこと、ある人物のサプライズ登場以外ビックリ仰天な展開がなかったこと、何か新境地を開こうとしたのかエラく規則正しい物になってしまっている感じなどなど感覚でしか言えませんが、過去作に比べ劣ってしまっているように見えたのも事実。
 
一度脚本が流出したこともあり、もしかしたらそっちの方が面白かったらやだなぁなんて思っちゃったりもしますが、それでもタランティーノ節は健在だったことには変わりありません。
満足いくかは見た人次第ですから。
 
というわけで、タランティーノの世界観盛りだくさんの長尺だけど見応えのある掟破り?なミステリー映画でした。
 
 
そうそう、何か過去作のオマージュが今回も多かったらしいんですが、自分はタバコの銘柄以外見当たらなかったんで、誰かわかる人いたら教えて下さい!
 
 
 

満足度 ☆☆☆☆☆★★★★★5/10