モンキー的映画のススメ

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モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「マネーショート 華麗なる大逆転」感想 評価 レビュー

コメディ

3月4日

マネー・ショート 華麗なる大逆転

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 おそらくウルフオブウォールストリート以来の金融・経済モノな気がします。はい、このジャンルに関しては毎回勉強して予備知識入れないとちんぷんかんぷんです。

 せっかく見るんだから楽しむためにはある程度の知識は必要ですよね。

てなわけで、あれこれ記事を読んでそれなりに咀嚼してから鑑賞してきました。

 

 

 

 

あらすじ

2005年、へヴィメタルをこよなく愛する金融トレーダー・マイケル(クリスチャン・ベイル)は、格付けの高い不動産抵当証券の何千もの事例を調べていく中で、返済の見込みの少ない住宅ローンを含む金融商品(サブプライム・ローン)は、数年以内にデフォルト(債務不履行)に陥る可能性があることに気づく。だが、その予測はウォール街からも投資家からも相手にされずにいた。そんな中、マイケルは「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」という金融取引に目をつけ、サブプライム・ローンの価値が暴落した際に巨額の保険金を手にできる契約を投資銀行と結ぶ。

 

同じ頃、ウォール街の若き銀行家ジャレド(ライアン・ゴズリング)は、マイケルの戦略を察知し、信用力の低い多くの低所得者に頭金なしで住宅ローンを組ませている大手銀行に対して不信感を募らせているヘッジファンド・マネージャーのマーク(スティーヴ・カレル)にCDSに大金を投じるべきだと勧める。

 

また、この住宅バブルを好機と捉え、ウォール街で地位を築こうと野心に燃える若き投資家ジェイミーとチャーリーの2人は、勝負をかけるにあたり今は一線を退いた伝説の銀行家・ベン(ブラッド・ピット)に相談を持ちかける。ベンは自らのコネクションを使って彼らのウォール街への挑戦を後押しすることを決意する。

2008年、遂に住宅ローンの破綻に端を発する市場崩壊の兆候が現れる――。

マイケル、ジャレド、マーク、ベンの大勝負が始まる・・・。《HPより抜粋》


『マネー・ショート 華麗なる大逆転』予告編

 

 

 

監督・キャスト

監督は、アダム・マッケイ

劇場の設立や、コメディ劇団で喜劇の基礎を学びキャリアを積んで、2004年に、コメディスター・ウィル・フェレルを主演に迎えたコメディ映画で、70年代のテレビ局を舞台にした男社会の報道局の中に野心あふれる女性キャスターが現れることで巻き起こる大騒動を描いた「俺たちニュースキャスター」で長編映画監督デビュー。

その後も、ウィルとタッグを組みコメディ路線を貫き、義理の兄弟となった中年ダメ男が親元から自立するためにケンカしながらも奮闘する「俺たちステップ・ブラザーズ」、

ようやくこのタッグが日本で劇場公開となった記念作で、ヒーロー刑事の片隅で日の目を見るべく事件に燃える熱血刑事とデスクワーク大好きな相棒が金融業界に巣食う巨悪に立ち向かうこれまたドタバタコメディ「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」、

そして、まさかの続編「俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク」では、あのお騒がせキャスターたちが今度は多チャンネル時代となったテレビ業界での視聴率競争に立ち向かうといった内容になっています。

脚本もこなすお方で、去年公開の「アントマン」は彼が脚本でした。

 

 

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 金融業界の破綻を取り上げようと思ったきっかけがこの作品だったようです。

 

どんな内容かというと、NY市警のコワモテで検挙率ナンバーワン、しかも市民の人気もすごいヒーロー的存在の刑事コンビを尻目に、日の目を見ることのできないその他大勢扱いの凸凹刑事コンビが、些細な事件をきっかけに巨額の金融詐欺事件の中心人物に接触し、やがて彼らも事件に巻き込まれる羽目に・・・果たして、日の目を見る日はやってくるのだろうか?というもの。

 

序盤から笑わせてくれるのが、ヒーロー刑事役がドウェイン・ジョンソンサミュエ・L・ジャクソンていう出オチっぷりと映画でやってることそのままやっちゃうド派手な犯人追走シーン。街ぶっ壊しまくりのあと、自分の力を過信してビルから飛び降りておっ死ぬwww

なんという存在感とあっけない幕切れの余韻を残さぬまま、ウィル・フェレルとマーク・ウォルバーグの見た目からモロ凸凹な二人が笑いの波状攻撃を仕掛け、終始アゴが痛いくらい笑ってたのを覚えてます。

というか、基本俺たちシリーズはハズレないのでこれを機に見てみてはいかがでしょうか?

 

 

 

キャスト陣は、どれも主役級!まずはマイケル役にクリスチャン・ベイル。

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かつてのロバート・デ・ニーロもびっくりするほど、作品ごとに体型や容姿を変化させるデニーロアプローチが魅力のひとつでもある彼ですが、

子役時代から演技をやっていたようで、なんとデビュー作はスピルバーグ監督作品「太陽の帝国」でした。そこから、少しずつ キャリアを重ね、

2002年に拳銃と東洋武術を取り入れた新しい形のアクション・ガン=カタを使用し、感情を抑止させた世界で感情に芽生えた男が国家に立ち向かうSFアクション映画「リベリオン」では、強さと美しさを兼ね備えたすばらしいアクションを見せつけ、

不眠症にさいなまれた男が徐々に精神を蝕まれていくサイコ・スリラー「マシニスト」では、30キロ減量し、ガイコツのような姿を披露し話題に、

そして、アメコミ映画にシリアス路線旋風を巻き起こした「ダークナイト」三部作では、バットマンを演じるために肉体改造してマッチョになり、しかものどをつぶして低い声にする徹底ぶり。

そして、大きな転機となったのが、実在したボクサーの伝記映画「ザ・ファイター」で、天才ボクサー故にドラッグに溺れ、酒浸りな毎日と過去の栄光にぶら下がる日々を送る主人公の兄を、今度は歯を抜き髪を抜き本物そっくりになりきって演じたことが評価され、アカデミー賞助演男優賞を受賞

70年代に実際に起きた政治スキャンダルをFBIが詐欺師と手を組み事件を暴くというスリルかつ大胆な作戦を描いたクライム・コメディ「アメリカン・ハッスル」では、ハゲで太鼓腹の典型的な中年の装いに大変身しながら天才詐欺師という役柄を演じ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートを果たすなど、今や賞レースの常連となっています。

 

 

 

 

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 彼の一番の演技だと思います。クソだけど最高の兄貴!!

 

天才だが今は自堕落な日々を送っている元ボクサーの兄と、そんな兄とは対照的なコツコツと努力をする弟だが、自分勝手な兄のコーチもままならずマネージャーの母も待ち名句に無頓着で連敗が続く。弟の恋人環境を変えるべきと促し、そのタイミングで兄が刑務所へ。トレーナーを変えたことで連勝していく弟だったが・・・。

 

ベイルのラリッた日々から弟の勝利のために気持ちを入れ替える演技も見事ですが、弟の恋人役のエイミー・アダムスと母親役のメリッサ・レオのキャットファイトも見どころのひとつ。そんななかで、主役のマーク・ウォルバーグが全然輝いてないという残念な事実も見逃さないでほしいところ。ボクシングを題材にした兄弟の絆のええ話です。

 

 

 

そして、マークを演じるのがスティーヴ・カレル。

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もう言わずと知れたコメディスターですが、最近はシリアスな作品にも顔を出してますね。

 

性格はすごくいいのにそのマニアな趣味画災いし40歳にして女性経験のない男が童貞を卒業するために奮闘するコメディ「40歳の童貞男」でブレイク後、コメディ俳優の地位を確立し、

分析官から念願のエージェントへ昇格したスパイが、本部襲撃により唯一身元の割れてない自分が捜査に繰り出し犯罪組織を追い詰めていくスパイコメディ「ゲット・スマート」、

長年連れ添った妻と離婚することになり、新たな恋愛をするべくプレイボーイから指南を受けるも、思いもよらない人間関係へと発展するロマンティック・コメディ「ラブ・アゲイン」、

そして去年、レスリングオリンピック選手を殺害した財閥の御曹司を、これまでのコメディ俳優の部分を隠し特殊メイクを施すことで、恐怖感が増したシリアスな演技でアカデミー賞主演男優賞にノミネートし、選手とスポンサーが通わせた心の絆とその悲劇を描いた「フォックスキャチャー」などというように演技の幅を徐々に広げつつあります。

 

 

 

 

ジャレド役にライアン・ゴズリング。

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はい、おでこ広いのに男前のゴズリングさんです。毎回見るたび髪の毛ごまかしてるなぁ。でも、かっこいいから許す!

 

 子役からスタートし、なんと2年間ミッキーマウスクラブにTV出演、そこから映画の世界へと羽ばたき、

白黒混合のフットボールチームの差別と偏見から後に友情を築き絆を深め奇跡を起こした感動の物語「タイタンズを忘れない」を足がかりに、徐々に作品数を増やしていき、

任地症を患った老女に、過去の思い出が書かれたノートを物語として読み上げる老人の2人の愛の物語を描いた「きみに読む物語」でブレイク、

その後も、心優しいが人間関係に難のある男が突如連れてきた彼女がダッチワイフで彼の周りが困惑するも協力していく「ラースと、その彼女」、

倦怠期を迎えた夫婦の過去と現在を交互に映し始まりと終わりをリアルに描いた、絶対彼女と見てはいけない恋愛映画「ブルーバレンタイン」、

寡黙な男がそのテクニックで犯罪に加担し、愛する人を守るため、町を裏で仕切る男に立ち向かう姿をクールにスタイリッシュに仕上げた「ドライヴ」など

その容姿から演技から放つオーラがセクシーでダンディでしかも鼻につかない。かぁ~うらやましい。

彼自体スクリーンで見るのが「オンリー・ゴッド」以来なのでそういう意味でも楽しみです。

 

 

 

そして、ベン役にこの作品のプロデューサーでもあるブラッド・ピット。

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そうなんです、彼は映画制作会社を持っています。前の奥さんであるジェニファー・アニストンと設立し、手がけた作品はブラピ本人が過去に主演した「トロイ」や「ツリー・オブ・ライフ」、「ワールド・ウォー・Z」、

数ある賞レースにノミネートされた作品数多く手がけていて、「ディパーテッド」や「それでも夜は明ける

そして個人的にもグッジョブだったのはキック・アスもこの会社が制作してるということ。宣伝にも書いてあったのでこれで会社の存在が知れ渡ったといっても過言ではないと思います。

ちなみに、それでも夜は明けるではチョイ役ながらめちゃめちゃおいしい役どころでした。いくらてめーの会社が制作してるからってそれはずるいなぁ、と。で、今回もいわば脇役のポジションなんで確実においしいところ持っていくような気がします。

はい、彼のイントロダクションは主演作のときにでも。なんと今年はNETFLIXで彼の主演作「ウォーマシーン」の公開が控えてますからね、そちらを楽しみしたいと思います。

 

 

 

 

サブプライムローン問題ってなんだ?

一応ド素人が片っ端から読み漁ってみた程度ですが説明してみたいと思います。変な部分があってもご容赦下さいませm(_ _)m

 

みのもんたがCMしてたよなぁ、人生で一番高い買い物は家だ!って。そう、誰もが夢見るマイホーム、それを誰でも買えちゃうよ!と当時アメリカは好景気のおかげで不動産の価値が上がり、需要も高くなっていました。

そんな中、信用のある人にしかローンを組まないプライムローン(普通の住宅ローン)に対し、信用のない低所得者用のローンを作ることにしました。それがサブプライムローンです。サブなんでプライムの下って意味ですかね。

これがあれば、借金がある人も不法滞在もバイトのネーちゃんもローンが組めて家が持てるという代物。最初は金利が安く支払いが楽ですが何年かすると金利が上がり支払いも増えていく、みたいなもので借りた側はいざ金利が上がったときに家を売ればいいさ!、貸す側はそれを了承するというむちゃくちゃなものでした。それも不動産バブルだったからまかり通ったわけで。

 

で、景気が良かったので高金利でもちゃんと払ってた人がほとんどで滞るような人がいても収益の見込めるローンでした。

これに味を占めた投資銀行や金融機関は、もっと儲けちゃおうということでサブプライムローンを信用度が高いプライムローンとセットにして証券にすることで、この金融商品は超優良です!というお墨付きを格付け会社からもらい、CDOなる名前をつけて投資家やら国内外の銀行に売り飛ばしました。

 

が、しかし、

 

終わらない祭りはないんだぜ!と言わんばかりに景気は悪化➡︎ローンが滞る➡︎払えないから家を売る➡︎高くて誰も買ってくれないから売値下げる➡︎処分したけど貸した側は金回収できず赤字➡︎ごちゃ混ぜにした証券の中にその赤字のヤツが混ざってる➡︎混ざってるからどのヤツが赤字かわからない➡︎埒があかないから買った人たち投げ売り➡︎市場混乱

 

とあれよあれよという間に世界経済が悪化していった、というわけです。

 

で、こうなることを予測していた4人はどのようにして危険な賭けに出たのか、という話に繋がっていくわけです。

非常にザックリとですが、こんな仕組みです。これを踏まえて、いざ、鑑賞後の感想です!!

どんなドラマが待ち受けてるのか、そして、どんな風に笑わせてくれるのか!?

 

 

 






わかってたことだけどスカッとしない逆転劇

以下、確信に触れずネタバレします。










笑いどころはちゃんと用意してました。

この作品は、事実を元にした話で、誰もがこの金融危機=映画のゴールをザックリとわかった上で見ることになる。
だから、どういう形で金融危機になっていったのかを空売りした男たちを中心に描いているわけですが。

やはりコメディの監督だけにコミカルな部分は盛りだくさんでした。大笑いではないけれど。
冒頭、ライアンゴズリング演じるジャレドが、昔銀行なんてのはチマチマ儲ける職だったのをある男が70年代後半に住宅ローンのモーゲージ債を売ったことから大儲けできる職になっていったことを、親切に我々に語りかけるところから始まる。

え〜!何そのオープニング!面白そうじゃん!
しかもクールな俺はもう少し後で出てくるよ、なんておまけ付き。

と、いう具合に話は進み、終始ジャレドのナレーションで物語が語られるんだけど、クールなヤツじゃあ盛り上がらないってことでこの話に重要な業界用語は別の方に任せちゃうというサプライズ!

サブプライムローンの仕組みに関しては、バスルームで優雅にシャンパンを飲みながら泡風呂でくつろぐ、ウルフオブウォールストリートでディカプリオの奥さん役だった超セクシーなマーゴット・ロビーが我々に説明します。
サブプライムって聞いたらクソだと思いなさい!」と捨て台詞を吐き、出番はコレだけという贅沢な使い方!

急に場面が変わるから面喰らってビックリしましたが、面白い演出でした。

他にも、優良なローンの債券とサブプライムをごちゃ混ぜにして商品にしたCDOに関してを、有名シェフが腐りかけの魚と新鮮な魚を煮込んでシチューにしちゃうという、料理を例えにして説明してくれたり、
もっと悲惨な商品、合成CDOが売れ続けることで迎える末路の説明は、アメリカの歌姫セレーナゴメスと経済学者を招き、勝ち続けてるブラックジャックをしているプレーヤーに次も勝つと賭ける人たちが、プレーヤーが負けることで損をし、ドミノ倒しのようになっていくという構図で例えたりと、
私のようなど素人でも大まかに理解できる親切なものでした。

 

 演者たちも一癖も二癖もある演技で魅せてくれました。

クリスチャンベイル演じるマイケルはいきなり、こいつと一緒にいたらやべぇな、という空気をいきなり醸し出す存在感。

左目が義眼という設定だけに笑うときは目を瞬きしない笑い方に異常を感じたし、一瞬殺人キラーにも見えたりww

でもって、裸足でTシャツハーパン、ドラムのスティックを振り回しながらメタルを爆音で聞き数字を読むという変わり様に、彼に投資する方たちと同じ眼差しになってしまうほど。


スティーブカレル演じるマークも、常に声を荒げ、ウォール街の連中や銀行を憂い、嘆き、怒る!そんな風になってしまったのも過去のことがあってなんですが、ずっと怒ってますw

しかも、この現状を金融業界にいるにもかかわらず、ヤバイと怒り口調で正論をふりかざすが故に偽善者とまで突き返される始末。

でも、出てくるたんびに怒ってるので、また怒ってるよ〜って呆れて笑ってしまうほど。


そんな彼にCDSの話を持ちかけるライアンゴズリング演じるドイツ銀行のジャレドが一番ツボでした。

自信家でクールな性格な故、常に命令口調。手下にいう一言一言が笑えます。

 で、特におーっ!と納得したシーンがマークにCDSを買ってもらう様にプレゼントするシーンなんですが、なんとも説得力のあるセリフと言い回しで圧倒されました。で、ちょいちょい自分の部下をイジリ、その意図を部下が我々に説明して笑うww

これをあるテーブルゲームで説明するんですけど、これが一番良かったなぁ。

 

で、大御所プラピ演じるベンですが、一線から退いた人物だけに、物静かな感じの口調と姿でしたが、世界が破滅すると諭している男ということで、食べ物は自分のオシッコを肥やしにした(マジか!)オーガニックにこだわり自給自足。しかも体を気遣って腸洗浄までするという変わり様。

そして、やっぱりおいしいところを持っていきます。

彼を師事する若手トレーダー2人が空売りに勝てることを確信し、浮かれているところに一喝!!

これ言いたいが為に出ただけじゃねーのか!!??

と思ってしまうほどおいしい役でした。



というように、コメディ監督だけにマジマジと描くだけでなくちゃんと笑いどころも作ってユーモアには仕上げていました。

 

 




予習は必須です。

上記にも書いたように経済のこと、金融業界のこと、そして、リーマンショックやら原因となったサブプライムローンのこと、それなりに予習はしてから観に行きました。

しかし!それでも100%理解できない!! 

MBS、空売り、債券、格付け、AIG、モルガンスタンレー、ゴールドマンサックス、マクロ経済、デフォルト、などなど業界用語やら会社の名前が飛び交い、

挙げ句の果てには、ローンがどういう仕組みで支払われ、どうやって儲かり、低所得者たちはどうやって仲介屋にダマされたのかなどの件や、

中華料理屋で何故か徳永英明の歌をバックに銀行員が説明する合成CDOの件もついていけず、危うくこっちがもやもや病になりそうなくらい。(←こりゃ失敬、不謹慎でした。)


これを、ドキュメンタリー調の撮影とそれっぽいぶつ切り編集、時代背景や音楽がハイスピードでパッパッと映し出される演出も手伝って頭の中で処理するのが大変でした。

笑いで緩急をつけてくれたのが救いでしたが、見る前に最低限モーゲージ債とCDO、そしてCDSがどういうものかある程度理解してから観に行くことをオススメします。





チームプレーはありません。

このCDSに空売りしようと始めたのがマイケル。あらゆる証券会社に目論見書を見せ、大金を投入するんですが、こんなバカな奴がいるんだぜっていうのを耳にしたのがジャレドでした。
そして、彼もまた色んなところへ話を持ちかけたどり着いたのがマークのいるヘッジファンドでした。

そして、ジャレドが持ちかけたにもかかわらずあしらわれてしまった証券会社にいた若手のトレーダー2人がロビーで手にしたのがジャレドの書いた目論見書で、これをベンに見せ空売りしようと試みるわけで。

このように、ポスターで四人並んでるからてっきり結託して、大儲けする話なのかと思いきや、彼ら全員が絡むのは一切なく、物語を一片から見るだけにすぎませんでした。
これにはアンサンブルを楽しみにしてただけにガッカリでした。

マイケルなんか部屋から出てこねーしw
これでアカデミー賞助演男優賞ノミネートだからある意味すごいけど。







とにかく、中身は四人の華麗だったかどうかは別として長きにわたる先読みでの大儲けを楽しむ、
というよりもアメリカの銀行がマイホーム購入という国民の大きな夢をふざけたローンで餌にし、それを種にどれだけ世界に詐欺をしてきたのかがこの映画でわかるのかと思います。
結末は予想つくかと思いますが、この結末は爽快なものでは決してありません。

映画を見る、というよりはアメリカで起きた世界金融危機の説明を聞いた、という感覚が強い作品でした。


満足度 ☆☆☆☆★★★★★★4/10