モンキー的映画のススメ

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モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「すれ違いのダイアリーズ」感想 慣れない環境で励まし支えてくれたのはあなたの日記でした。

青春・ラブストーリー

5月18日

すれ違いのダイアリーズ 

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去年の5月もこんなミニシアター系作品ばかり見てた気がする。そして今回初のタイ映画!

 やっぱり言葉はタイ語なんだよなぁ・・・。眠くなんないかなぁ・・・。それは考えすぎか。

今回は初週にいけなかったのと、この話のオチがおそらく肝なんだろな、しかも何かしら感づいてしまった気がすると思い、なるべく情報は入れずに見にいってまいりました。

 

 

 

あらすじ

ソーン(スクリット・ウィセートケーオ)はいい奴だけどかなり情けないお気楽男子。恋人に定職を持つように叱られて、仕方なく仕事探しを始めたものの、ようやく見つけた仕事は、電気なし・水道なし・携帯電話もつながらない僻地の水上学校の先生だった……。

赴任したものの、スポーツしか自信がないソーンは毎日失敗ばかり。ある日、前任の女性教師エーン(チャーマーン・ブンヤサック)の日記を見つける。そこには、自分と同じように僻地の学校で寂しさを感じ、子供達の教育や恋人との関係に悩む、エーンの正直な心の中が書かれていた。その悩みに共感したり、ある時は教え方を学んだりするうちに、ソーンは会ったこともない彼女に恋してしまう。はたして───。 (HPより抜粋)

 


『すれ違いのダイアリーズ』予告編

 

 

 

 

 

 

監督・キャスト

なんてったって初のタイ映画ですからね、誰も知りません!紹介もクソもあるかって話ですけど、こんな人たちだそうです。

 

監督はニティワット・タラトーン

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2003年に大学時代の映画仲間6人で共同監督した「フェーンチャン ぼくの恋人」がその年の国内での興収ナンバー1ヒットになるだけでなく、タイ映画界そのものを変えるほどの成功をおさめ、日本を始め世界各国で上映されるまでになったそうです。

 

 

主演の新任教師・ソーンを演じるのがスクリット・ウィセートケーオ。

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テレビのオーディション番組からデビュー。タイで最も人気のあるポップスターだそうで、歌手としても活躍するほど多彩な持ち主なんだとか。これが映画初出演。

 

 

ソーンは赴任するまで担任をしていた女教師エーン役にチャーマーン・ブンヤサック。

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テレビドラマや映画に多数出演しているお方とのこと。
 浅野忠信主演の『地球で最後のふたり』にも出演しているそうです。

 

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というわけで完全に引っ張ってきた情報だし、名前が覚えづらいし、書くことねーしw

なので、もう観賞後の感想行きまーす!!

 










ラブストーリーだけじゃない!教師と生徒の交流もいいぞ!

以下、核心に触れずネタバレします。










2つの時間がテンポよく同時進行していく

定職に就くべく何でもやると言った手前、突如水上学校へ転任し悪戦苦闘していくソーンと、その前任者であり、自分のスタイルを決して曲げない為に、恋人と離れ水上学校へ転任し同じく悪戦苦闘していくエーンを、

巧みなカメラワークで同じ時間を過ごしているかのように見せ、ソーンが徐々にエーンに思いを馳せていく様子をうまく表現していました。

もちろん生徒と教師との交流も怠っておらず、生徒にどう教えたらいいかわからないソーンと、学ぶことの重要性を理解してくれない生徒に悩むエーンが、いかにして問題を解決するかを丁寧に描いて非常にハートフルになる作品でした。


このテンポの良さに、生徒とのユーモアなやりとりと、レスリングの元チャンピオンならではの頭よりカラダで行動!なソーン先生のバカっぷりが拍車をかけ、非常にベタではありますが即興コントを見てるようで楽しく鑑賞できます。



そしてこの映画のキーアイテムとなる日記も、ソーンが着任早々に登場し、壁にぶつかる彼を導いてくれたり励ましてくれたりと心の拠り所になっていくのが見て取れます。

嘘偽りないエーンのその日その日の思いや出来事が時間を越えて、ソーンの支えになっていくというありそでなさそうな物語に胸を打たれました。







決して一方的にはならない物語

前半は、ソーンを中心とした物語という構成になっていき、彼にも試練が訪れるのですが、
後半は、エーンのエピソードになっていきます。
同じように進行し、水上学校を離れた後の彼女を描いているのですが、こちらに関しては前半のようなテンポのよいソーンの話と同時進行ではなく、
エーンが求めていた水上学校のような自由な校風から打って変わって、都会の学校での規則に縛られた校風に戸惑いながらも、恋人との将来を重点においた話へとなっていきます。

そもそも、水上学校へ転任する羽目になったのは、手の甲にいれたタトゥーを消す消さないが発端で、
彼女の中には見た目で決めつけたりしない、ルールに縛られないといった確固たるスタイルが冒頭垣間見えます。
授業の教え方も教科書を丸暗記させるのでなく、体感して理解させるという教育方針を持っており、
その考えが水上学校に適していたことと、とあるハプニングがきっかけとなり、彼女は水上学校へ戻っていきます。

そこで、あの日記が再び活躍していくわけですが。







タイの田舎って過酷だな!

タイといったら熱帯気候にモンスーンとチャオプラヤ川。あー蒸し暑そう。
そんなお国のラブストーリーが描かれる場所は都会から車で片道6時間!
しかも、家々や学校は川の上!その移動手段はボートのみ!平日は生徒と昼夜過ごし、週末は先生は都会へ戻り生徒は帰宅。
ヘビやヤモリは出るわ、電気は懐中電灯のみ。しかも、水死体まで出るというサバイバルな学校!!
挙げ句の果てには台風が来て、浦安鉄筋家族の仁くんの家みたいにあらゆるものが吹っ飛ぶ!
いやーすげーとこへトバす学校があったもんだな。

名目は町にある学校の分校という扱いなので、おそらく年度カリキュラム的なものに沿って授業を行いちゃんと試験もあるので、形は学校ですが。

しかも、そこに住んでる人たちのほとんどが漁師とあって生徒たちは週末は小さいながらも手伝わないといけない。で、ゆくゆくは家業を継ぐという決まった道が既にあり、学ぶことに意識の低い子もしばしば。

こんな限られた環境で家の事情もある生徒を大人1人で面倒みるって、そりゃあ日記を書きたくもなるわ。







もうちょい工夫が欲しかった。

テンポのいい出だしと2つのストーリーの同時進行から、食いつきは良かったものの、ソーンが顔も知らない女性に恋焦がれる描写はもっと細かく深くドラマチックにした方が良かったように思えます。
ソーンのようなわかりやすい性格だから成立する部分もありますが、何か唐突な片思いとも見えるし、同じ境遇だった人に励まされるのは理解できるけど恋に発展するもんなのかどうか。
恋は理屈じゃねーぞ!ってのもわかるんですけどね。

エーンに至っても終盤水上学校を離れることになるんですが、その理由もいやいやそれはねーだろ!と思ってしまい、女心はわからんな、とつくづく感じました。
ここ詳しく書いちゃうと核心ついちゃうんで伏せますけど、男としては理解しがたいなぁと。

まあ、あくまで個人的意見なのでね、物語にケチつけてるわけじゃないんですけど納得いくいかないの部分てことで不満点を挙げてみました。







ラブストーリーだけじゃなく生徒たちとの触れ合いもしっかり描いた作品でした。
初のタイ映画ってことで少々構えた感じでしたけど見てみりゃ全然違和感ねーし。逆に最近の日本のラブストーリーの方が抵抗あるなww

SNSが重要な位置にある今の我々にも、恋愛とまではいかないですが、面識のない誰かの言葉がきっかけで変わることがあるかと思います。
現にこの映画を観ようと思ったのもSNSのおかげでしたので。

タイの映画だからと偏見を持たず、まずは興味を持ったら見てみてはいかがでしょうか。


満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10