モンキー的映画のススメ

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モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「サウスポー」感想 父親に戻りたいの?チャンプに戻りたいの?

6月3日

サウスポー

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左利きってタイトルがこの物語にどれだけの意味を持つのか。きっとないと思うけども・・・。

 

実は私もサウスポーであります。親の教育もあって箸と筆は右なんだけど。

そんなことはどうでもいいんだ!!感動!感動!とごり押しの宣伝に半信半疑で私も映画館というリングに上がってきたしたよ!!

いざ、ゴング!!

例えベタ!!

 

 

 

 

 

あらすじ

誰もが認める無敗のライトヘビー級王者、ビリー・“ザ・グレート”・ホープ(ジェイク・ギレンホール)は、ボクシングの聖地マディソン・スクエア・ガーデンで行われた試合で強烈な右で逆転KOを決め、脚光を浴びていた。

彼の武器は怒りをエネルギーにする過激なスタイルだが、妻(レイチェル・マクアダムス)と娘の心配は絶えない。そして、その怒りが引き金となり、最愛の妻の死を招いてしまう。

悲しみに暮れ自暴自棄な生活を送るビリーは、ボクシングにも力が入らず世界チャンピオンの称号を失い、信頼していた仲間、そして娘まで失ってしまう。もはや何もない。明日の生活にさえ困るどん底の境遇の中、ビリーは第一線を退き古いジムを営むティック(フォレスト・ウィテカー)に救いの手を求める。(HPより引用)


ジェイク・ギレンホール驚異の肉体改造!『サウスポー』予告編

 

 

 

 

 

監督・キャスト

監督は、アントワーン・フークア

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んー、いわゆるガンアクションものが基本だけど、そこからにじみ出る人間描写がうまいというかなんというか。有名どころしか見てないので、こんな特徴しか挙げられませんが。

 

大学卒業後、コマーシャル製作やMV製作を経て、非常な裏社会に身を投じながらも心を持った殺し屋をチョウ・ユンファ主演で描いた「リプレイスメント・キラー」で監督デビュー。

その後、新人刑事がベテラン刑事とタッグを組んで訓練するも、想像していなかった事態に巻き込まれていく「トレーニングデイ」で、主演のデンゼル・ワシントンアカデミー賞主演男優賞を受賞し話題に、

元開閉の凄腕スナイパーが、国家的陰謀に立ち向かうサスペンスアクション「ザ・シューター/極大射程」、

最近では、デンゼルと再タッグを組み挑んだTVドラマの劇場版で、過去を捨て正体を隠している男が、出会った少女の背後にいるマフィアと戦うために過去の封印をとくクライムアクション「イコライザー」などがあります。

次回作は、なんとデンゼル、イーサン・ホーククリス・ブラットイ・ビョンホンを集め、あの西部劇の傑作「荒野の七人」をリメイクが控えています。

 

 

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 悪には悪で、ってどっぷり浸かってんじゃねーかww

 

ロス市警の麻薬取締課に配属となった新人刑事が一緒にコンビを組んで仕事を教わるベテラン刑事。そのカリスマぶりはまさに手本であり憧れ。だが実際は、犯罪摘発のためと自ら法を犯していくベテラン刑事の姿だった・・・。

 

イーサン・ホークが新人っぽくなくて、デンゼルのギャングまがいな感じに戸惑いますが、普段のバディものとは真逆の方向へ進んでいくお話で、新人刑事特有のまっすぐな正義とベテランゆえのゆがんだ正義の攻防が見ものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

主演のビリー・“ザ・グレート”・ホープを演じるのはジェイク・ギレンホール。

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はい、6月期待の作品でも書きましたが、演技派、ストイック、イケメン、ギョロ目、筋肉バカ、そして姉がブス。彼について連想するワードはこんな感じです。

ホント最近はインディペンデント作品にばかりで存在感発揮してますね。大作映画はペルシャでコケたからもうコリゴリ?

 

彼に関しては、去年の映画「ナイトクローラー」にて書いてるのでどうぞ。

 

monkey1119.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

ビリーの妻、モーリーンを演じるのは、ハイ来ました!!オレのレイチェル・マクアダムス!!

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・・・っておいっ!!誰だこれ!レイチェルじゃねぇぞっ!!誰だこのケバいネーちゃんは!これじゃ道端レイチェルじゃねーか!!

・・・と愚痴りたくなるほど、これぞボクサーの妻って感じの変身振りですね。でもね、あたしゃ認めないよっ!こんなレイチェル!

もういいか。

 

レイチェルに関しては、今年を代表する作品でもある「スポットライト 世紀のスクープ」で紹介してますのでぜひ。

 

monkey1119.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

ビリーをどん底から這い上がらせるためにトレーナーを引き受けるティック役にフォレスト・ウィテカー。

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ハリウッドのべぇ師匠と勝手に言ってますが、演技も熟成された演技で存在感を常に残す俳優さんです。

 

舞台やテレビから俳優として活躍し、クリント・イーストウッドがジャズ音楽に対する熱い想いから作られたサックス奏者チャーリー・パーカーの生涯を描いた伝記映画「バード」で主演し、カンヌ国際映画祭男優賞を受賞

その後も、あらゆる作品で純粋なお人よしを演じれば、めちゃくちゃ悪い役を演じたりと、幅広くキーパーソンとして活躍。

その結果ウガンダで大統領となった男が独裁政治へと変貌していった史実に基づく話を白人の医者という架空の人物からの支店で描いた「ラストキング・オブ・スコットランド」でアカデミー賞主演男優賞をはじめその年の賞レースを総なめにし、絶賛され、

最近では、ホワイトハウスで7代に渡って仕えた黒人執事が、激動するアメリカの歴史を政治の中枢からみることになった波乱万丈の伝記映画「大統領の執事の涙」で久々の主演を演じ、観客の涙を誘う見事な演技を披露しています。

 

 

 

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 この男のクセが強いんじゃっ!!

 

 スコットランドの医学校を卒業したニコラスは、高い志を胸にウガンダのムガンボ村にある診療所へとやって来たと同時に、ウガンダでは軍事クーデターによってアミン新大統領が誕生、そして偶然にも、ケガをしたアミンを救ったことで彼の主治医に抜擢される。公私にわたって信頼を築いていくが・・・。

 

独裁者は怖い。そんなのわかっておきながらもフォレストウィテカー演じる大統領がニコラスに不気味に近づき不気味に笑い、やがて本性を現し疑心暗鬼に駆られた彼の狂気に震えてください。マカヴォイ演じたニコラスの、欲におぼれ我に返り制裁される若気の至りっぷりにも注目。

 

 

 

 

 

 

果たして、無敵のチャンピオンがどんな風に転がり落ち家族とともに這い上がり再生していくのか。そこにどんなドラマが待っているのか!

それでは、鑑賞後の感想です!!















ドン底からの再生が、あまりにも普通すぎて盛り上がりに欠ける。

以下、核心に触れずネタバレします。











エミネムの半自伝的映画でしたか。

この映画実は主題歌を歌うエミネムが失意のドン底から再びトップに返り咲く自伝的内容をボクシングに置き換えて作られた話なんだとか。
当初はエミネム自身が8mileに続いて主演を演じる形で進んでいたらしいが、やはり無理があったかジェイクギレンホールに変更して制作を続行し完成したとのこと。

設定ではライトヘビー級でなくウェルター級でやるそうだったけど、いやいや、これエミネムがやってたらひどい有り様だったんじゃないか?
ライトヘビー級のジェイクで正解でした。

ナイトクローラーでもそうだったように徹底的に精神も肉体も追い詰めた彼だからこそ表現できた役柄だったと思います。
すぐ頭に血がのぼってブチ切れる単細胞なとことか、プレースタイルもパンチドランカーで力と強さがモノを言う戦い方とか、いかにも頭の悪いボクサーにしかみえなかった。
そして、あのゴリマッチョな体。元々マッチョな体だったけど、ナイトクローラーからまたあれ以上にパンプアップしたとなると並の努力じゃ到底ムリ。
そこは賞賛したい。




物語としては物足りなさ過ぎる。

序盤は、ビリーのリング外での私生活と事件が起きるまでを簡潔に描いていました。
ケンカを売られたらすぐ買う短気なビリー、でも家に帰れば子煩悩なパパ。
子供にボクシングを見せてやりたいが、妻の教育方針に従うしかできないシーンは印象的で、ここでどんなに短気なビリーでも妻の言うことには逆らえないというのもわかる。

そして、事件はビリーと妻が幼少の頃育った施設の義援金を募るパーティの帰りで起こる。
チャンピオンに執拗に対戦を求めるミゲルの暴言により我慢が出来なくなったビリーと取っ組み合いの乱闘騒ぎ。
その場にケリを付けようとミゲルのSPが拳銃を発泡し、場が落ち着いたかと思いきや銃弾はビリーの妻の腹を突き抜けてしまう。
ここでのジェイクの迫真の演技にはやられました。
完全にキレた鬼の形相から一変、悲しみ叫ぶその表情はさすが演技派。

その後のビリーの落ちっぷりは見事なもので、復讐するためにミゲルのSPの家に拳銃を持って尋ねるも、ラリった奥さんと子供の姿に思わず嘔吐。
滞納金を精算するために組んだ試合も戦意喪失、制止には行ったレフェリーを頭突きしてライセンス剥奪。
家や私財は差し押さえられ、子供とは保護能力がないとみなされ施設に送られる。
裁判所が下した判決は30日間で環境を整えセラピーを受け、真っ当な父親になること。
女神を失った彼に光を与える者も道しるべもなく、堕ちるとこまで堕ちていく。

そんなビリーにとって再起をかけるにはボクシングしかなく、足を運んだのはかつての試合で判定まで持ち込まれた相手のトレーナーが運営する錆びれたジムだった。

割とここまではスムーズに話が運んでわかりやすかったのですが、なぜセラピーに行かずジムへ行ってしまうのか。
ここで、ボクサーでなく父親にならなくてはいけないのに。まだ王者のプライドが邪魔をしたのか、状況を把握できてなかったのか。


ここから再起を目指し人生をやり直していくわけですが、ホッピーという少年の小さなサイドストーリーといった伏線も活かしてないし、
トレーナーのフォレストの演技は素晴らしかったですが、彼の背景があまり描写されてなくイマイチのれない、
一番思ったのは父親に戻りたいのかボクサーに戻りたいのかはっきり見えないところ。
きっとボクサーに戻って昔のような子煩悩な父親になるというのがビリーにとってのゴールを見せたかったのだろうが、何かチグハグしていて父親としての再起とは感じられなかったです。






肝心の試合もノらない。

とにかく試合が短い。
クリードのときは30分くらいあったんじゃないかってくらい試合に焦点を置いて、そこだけで充分臨場感があってドラマチックになっていたにもかかわらず、
こちらは些か短縮ぎみ。というか編集バッサリいってたか、これ。
せめて1、2ラウンドはじっくり行こうぜ。

ライトヘビー級なのにミゲルが細すぎて体格がえらい違うようにも見えたし、その鍛えた体をフル活用するような試合運びにも見えない。
撮影場所がそれなりに豪華だし、テレビ中継を観てるかのような迫力はあったのにカメラが近づくとスローモーションね。
とはいえ、山ピーあしたのジョー程ではないですけど。

演者結構本気モードでやってたと思うんだけどなぁ。

あとは、タイトルのサウスポーね。最後だけじゃん!!
重要だけど、最重要ではない。
これ以上書くと核心に触れちゃうので伏せますが、親子の絆を戻すような意味合いは全くないです。








他にも物足りない部分はありますが、ざっくり言えば、演者は素晴らしいけど話と試合がいただけない。
王道ストーリーだけど、王道すぎて普通。
こんなところでしょうか。
エミネムの主題歌も特にグッと来ず。だってヒップホップ聞かねーし。

いっそ家族抜きでビリーの再起の人生だけにスポットをあてて描いた方がグッときたかも。
あとね、ここにはオレのレイチェルはいなかったw

満足度☆☆☆★★★★★★★3/10