モンキー的映画のススメ

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モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「TOO YOUNG TO DIE 若くして死ぬ」感想 解説 クドカン×長瀬が魅せる!音楽ネタ満載のロックな青春コメディ

6月25日

TOO YOUNG TO DIE! トゥーヤングトゥーダイ!若くして死ぬ

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事故を連想してしまうが故に、公開延期を余儀なくされたクドカン新作映画が満を持しての公開であります!!!

 マジどんだけ笑わせてくれんのか超楽しみっしょ。まざっふぁっか~!!!

というわけで、早速観てまいりました。

 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

 

フツーの高校生・大助(神木隆之介)は、同級生のひろ美ちゃん(森川葵)のことが大好き。修学旅行中のある日、大助は不慮の事故に遭ってしまう。目覚めるとそこは―深紅に染まった空と炎、ドクロが転がり、人々が責め苦を受ける、ホンモノの【地獄】だった!! なんで俺だけ!? まだキスもしたことないのに、このまま死ぬには若すぎる!!
慌てる大助を待ち受けていたのは、地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド・地獄図を率いる赤鬼のキラーK(長瀬智也)。
キラーKによると、なんと、えんま様の裁きにより現世に転生するチャンスがあるという!
キラーKの“鬼特訓”のもと、生き返りを賭けた、大助の地獄めぐりが幕を明ける!!!!!(HPより抜粋)

 

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

監督・キャスト

監督は宮藤官九郎

 

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 池袋ウエストゲートパークでの脚本以降、そのユーモアセンスと確実にノリと勢いでやってるだろwwと思わせるギャグセンスが私の心を掴んで離さない、大変好きなお方であります。まぁあくまでTVドラマの話なんですけど・・・。

なんでしょうねぇ、映画だとクドカンの本領が発揮されてないというか。彼の場合描きたいことが2時間じゃ収まらないんじゃないのか?って毎回監督作品見た後に思っちゃうんだよなぁ。今回もそんな気がしてならないんだけど見ないわけにはいかない!

で、似たような人として福田雄一がいますが、私が思うのは彼は企画だけで突っ走って着地点がないのに対して、クドカンはきちんと泣き落としがあること。もちろん湿っぽくならないように笑わせて締めるから作品として満足できる。比べちゃいけないんだけどね。

 

とりあえず映画での活動を軽く。

劇団「大人計画」に所属し、俳優として演技もすれば、バラエティ番組の構成作家から、TVドラマの脚本、果てはロックバンドを結成し紅白歌合戦にまで出場するほど売れっ子の彼。

そんな彼が2005年にしりあがり寿原作の漫画で、ゲイのカップルが自分探しの旅としてお伊勢参りに向かうまでを、歌やダンスなどエンタメ要素満載で作り上げた「真夜中の弥次さん喜多さん」で映画監督デビュー。

その後も、ひょんなことからダメオヤジパンクバンドと全国ツアーを巡業する羽目になった女性の奮闘劇「少年メリケンサック」、

ある目標のために毎日柔軟体操を欠かさない中学生と、謎のシングルファーザーとの交流を通じて妄想を爆発しながら現実とも着あっていく姿を描いた「中学生円山」と定期的に作品を作っています。

また、脚本としても多く携わっており、行定勲監督の「GO」や松本大洋原作の「ピンポン」、最近では生田斗真主演の「土竜の唄」などで脚本を手がけています。

 

 

 

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 クドカン監督で好きなのはこれですかね。

 

ネットで偶然パンクバンド“少年メリケンサック”のライブ映像を見つけたレコード会社から契約切れ寸前のOL。さっそく契約交渉へ向かったが、現われたのは50歳を過ぎおっさんだった。映像は25年前のもので、しかもネット上で異常な盛り上がりを見せてしまい、ツアーをやることになるが・・・。

 

これキャッチコピーが「好きです!パンク!嘘です!」っていうのがいかにもクドカンらしく当時若かったこともあり映画館でケタケタ笑ったのを憶えてます。もうバンドが完全にセックスピストルズのパクリだしww(農薬飲ませろはサイコーwww)佐藤浩市木村祐一を兄弟役にさせるとか相変わらずぶっ飛んだことするなぁと。ただ残念なのは宮崎あおいはコメディ向いてねぇなと。なんか間が悪い。一生懸命すぎる。そう考えると「あまちゃん」の能念ちゃんはハマッってたなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

主演の赤鬼キラーKを演じるのは長瀬智也。

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キャラ紹介

地獄専属ロックバンド「地獄図(ヘルズ)」のボーカル&ギター。ライブでは鬼ギターをかき鳴らし、MOJA(亡者)と呼ばれるオーディエンスたちを熱狂させる。興奮すると身体が巨大化。地獄農業高校の軽音楽部顧問でもある。地獄に落ちてきた大助に生き返り方を指南、鬼特訓を施す。現世では大助が行きつけの練習スタジオ「スタジオぱんだ」でバイトする近藤という青年で、音楽で食っていくのが夢だった。

クドカンと長瀬。はいこれで見るの確定!!というくらいこのコンビが大好きです。弥次さん喜多さんはちと微妙でしたけど、TVドラマは必ず見てたなぁ。うちの親父が「うぬぼれ刑事」大好きでしたww

その「うぬぼれ刑事」以来6年ぶりのタッグなので楽しみであります。

 

90年代から活躍する俳優はTVドラマが主軸だったせいか映画で見るとなぜかスクリーンに映えないというか、テレビサイズの演技しかできないというか。だから無理に映画に出なくていいと思っちゃうんですけど、彼もその一人かなぁ。あまり映画で長瀬の構図が頭に無い。なので、彼の映画出演作品ほとんど見てません。

 

主な作品として、

2002年に日韓交流作品として作られた、日本人と韓国人の刑事が様々な違いに衝突しながらも事件解決のため犯罪グループを追いかける「ソウル」、上記にも書いた「真夜中の弥次さん喜多さん」での主演、

名作「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア」のリメイクとして作られた、余命わずかな歳の離れた男女が思い出の海を目指して旅するロードムービー「ヘブンズ・ドア」があります。

 

真夜中の弥次さん喜多さん DTS スタンダード・エディション [DVD]

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地獄に落ちた高校生・大助役に神木隆之介。

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キャラ紹介

自分のことしか見えていない高校3年生。同級生のひろ美に片思いしている。修学旅行中に不慮の事故で若くして死に、気づくと地獄に落ちていた。SNSで「死ぬ」「死にたい」「テスト最悪もう死ぬ」とつぶやき、軽音楽部で「スーサイド」という曲まで演奏していたため、地獄で最も重い罪「自殺」と判断されてしまう。現世に甦って大好きなひろ美に会うために、キラーKから鬼特訓を受けることになる。

 子役としていろんなドラマや映画に出演していた彼がハーレイジョエルオスメント君のようにならなくてホントよかったww

最近では話題作からミニシアター系作品などに出演し、バラエティでは、あ~現代っ子だなぁと思わせる性格を存分なく見せてくれていると思います。

 

そんな彼の映画でのキャリアは、「踊る大捜査線2~レインボーブリッジを封鎖せよ~」から。そこから小学生という立場を利用し、いくら仕事とはいえあの上戸彩のおっぱいを触ったという、超うらやましいを飛び越えてお前は死刑だっ!!と怒り心頭だった記憶しかない「インストール」、初主演となった「妖怪大戦争」や「遠くの空に消えた」と立て続けに出演、

気がつけば子役から青年になり、「劇場版 SPEC」、大傑作「桐島、部活やめるってよ」、宗次郎役は自分しかいないとオファー前からなりきっていたるろうに剣心」、そして、配役逆だろとしてきされ、いざフタを開ければこれまた良作だった「バクマン。」と快進撃を続けています。

待機作として「ハチミツとクローバー」の原作者で知られる羽海野チカ原作の内気な性格の棋士の周りの人との交流と自身の成長を描いた青春コミック「3月のライオン」が来年公開予定となり主演を演じる予定です。

 

こちらもぜひ。

 

monkey1119.hatenablog.com

 

 

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他にも魅力的な役者をキャラ紹介とともに。

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左上からキラーKの元カノなおみ(尾野真知子

 「スタジオぱんだ」で近藤(現世のキラーK)と出会い、同棲して献身的に支えていたが、言い訳ばかりで現実を見ない彼に愛想を尽かして家を出ていく。怪しいルックスで、大助に「死神」というあだ名をつけられる。

 大助の同級生ひろ美(森川葵

大助が想いを寄せる同級生。思わせぶりな態度をとられた大助は、地獄で悶々とその真意を考え続ける。

地獄の緑鬼COZY(桐谷健太

「地獄図(ヘルズ)」のドラマー。キラーKには従順で、邪子には優しい三枚目。身体が巨大化するキラーKに興奮し、キラーKが持つ鬼Phone、鬼Padにもノリよく反応する。現世では名古屋のチンピラで前科6犯、逃走中にバイクで転び、若くして死ぬ。

 地獄の鬼・邪子(清野菜名

 「地獄図(ヘルズ)」のベーシスト。大助の話を聞いて慰めてあげたりする優しい赤鬼。現世では車上荒らしの常習犯で、彼氏に刺され、若くして死ぬ。大助がひろ美の話をするたびにイライラするのは、ひょっとして一目惚れ!?

 じゅんこ(皆川猿時

 ガールズバンド「デビルハラスメント」メンバー
「地獄図(ヘルズ)」と敵対するガールズバンド「デビルハラスメント」のボーカル&ギター&ダンサー。超絶速弾きギターテクとロックなビジュアルでキラーKたちを圧倒。大助の動向を異常に気にする。

 修羅(シシド・カフカ

 デビルハラスメントのメンバー。
疾風怒濤のドラマー。

 大助の同級生・松浦(古舘寛治

 事故の生存者だったが、不倫の罪で地獄に落ちて30年ぶりに大助と再会する。享年47。現世では大助とバンドを組み、キーボードを担当していた。

 

 

これ以外にもまだまだいます!!!あーもうめんどくさいんで見て探してwww

 

 

 

というわけで思春期真っ只中の高校生が地獄でデスメタル!!というクドカンならではの悪ふざけにどんなドラマが待っているのか!?そしてクドカン史上笑える映画になっているのか!?

それでは、鑑賞後の感想です!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相変わらずのクドカン節炸裂!これ見てロックも地獄も学べ!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クドカン作品はやっぱりこうでなきゃ。

最初から最後まで真っ赤なロック魂全開の音楽で彩られ、その場で考えたようなノリで覆われたギャグセンスと、根底にあるネガティヴ思春期少年の心境の変化が巧みに計算された脚本力。

これぞクドカン作品と思える作品でした。

 

やはり彼の作品の主人公ってどこにでもいるような、頭の中エロで妄想ばっかして死んでるように生きてる奴で。

でも意外と考えてることだったり感じることが繊細で、純粋な心を持つ男なんすよね。

で、大人になった私たちが主人公に過去の自分と重ねて見たりしちゃうもんだから忘れてた気持ちを思い出して元気になれる。

そんな物語をストレートに描くんじゃなくて、中高生が考えそうなバカバカしいギャグでオブラートに包むから表面上はくだらないコメディなんだけど、

人間て気の持ちようでどうにでもなるから生きてりゃなんとかなるぜ!って言ってる気がして。

それを毎回違うテーマで描いてるけど根底にあるのはそういうものなのかなと。

 

 

今作は、大助の思春期本能丸出しな目的

だけのための地獄での日々だけでなく、キラーKがなぜ鬼となったのかという悲しい過去が大助に変化をもたらし終盤に繋がる構成になっていました。

バカまっしぐらで終わらせないクドカンの泣き所もちゃんと用意されているのがさすがです。

 

 

 

音楽ネタ満載!バンドマンしかわかんなくね?

冒頭からトゥーヤング!トゥーダイ!トゥーヤング!トゥーダイ!のあの主題歌のPVさながらの演出にシビれます。

歌詞も聞いてみると若くしてこの世を去った伝説のミュージシャンを讃える歌になっていて、

オープニングでは英語バージョン、エンドロールは日本語で歌われていて如何にもクドカンらしい詞だなぁと。

俺の右腕はカートコバーンで左腕はジミヘン、下半身はマイケルジャクソンで、声は忌野清志郎って音楽やってるやつなら誰もがなりてえ体だなぁオイ!と昔のミュージシャン魂を呼び覚ますかのような歌詞が最高でした。

 

向井秀徳が作った音楽と共にネタがたくさん転がっています。

軽いジャブで言えば地獄にもあの楽器店の老舗山野楽器があるwwwもちろんもじってます。

音楽スタジオでは、アンプの上に飲み物は置くな!とかシールド(ギターからアンプにつなぐコードのことね)きちんと巻いて返せ!といったあるあるネタ、

往年のミュージシャンが鬼として出演し、地獄ロックバトルロイヤル通称ジゴロックwwでは、char野村義男のギターバトルもたまらないし、

場面転換で歌い上げる元憂歌団のボーカル木村充揮のしゃがれ声も久々に聞けたし、終盤ではROLLYマーティフリードマンとのツインギターも堪能できるとあってロック好きにはたまらない豪華な競演も見逃せないです。

 

このジゴロックでは優勝すると現世に蘇ることができる特典があり、それに優勝するために大助は猛特訓するんですが、過去の優勝者がオジーオズボーンジークシモンズそしてもう1人、この2人に共通するある方なんですが、クドカンならではの発想でゲラってしまいました。地獄の淵から蘇ったイメージはありますが、この人は関係ねーしww

 

ギターのテクニックできゅい〜んて出す奏法をチョーキングって言うんですが、これを顔で弾けっていう件があります。これは、ギター弾いたことある人なら分かると思いますが、これやるとき顔がドヤ顔になったり指と同じ動きの顔したりしちゃうんですよねーwwこれもあるあるネタ。

 

そして極めつけなのが、音楽では7つの音階をアルファベットで表記されます。AからGまであるんですけど、ギターもコードを抑えるときに使うんですが、ジゴロックで優勝するための奥の手としてある言葉の頭文字をもじったものになっていてこれまたうまいネタになってます。

 

見つけたネタはこんなもんでしたが、他にもたくさんあるので探してみてください。

 

 

 

 

他にも思ったこと。

とりあえずですね、地獄について学べます。

人は死んだら地獄で閻魔大王の裁きを受けるんだそうです。ここで輪廻転生していくんだとか。その選択肢は六道と呼ばれる6つの道が用意されていて、天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、そして地獄道。

大助はこれにより何回も輪廻転生していくんですが、なぜか所縁のある場所のトイレから生まれ変わり面白おかしく描かれています。

 

ただ、この説明が修学旅行のバスの中で不良グループが地獄について書かれた本を読んでるところを説明しているのがありえないwwwそんな不良いねーよ!

 

あとヒロインの森川葵がすこぶるかわいい。彼女が歳をとった役を宮沢りえが演じてるんですが、顔がそっくりだなぁと。彼女の20年後もさぞ美しいことかと。

 

あとほんのチョイ役に中村獅童が出ています。その役がヒドイwwwひどすぎるwwwセリフ一言しかない のでお見逃しなく。恐らく誰もやったことない役でしょう。

 

 

 

とはいえ、ほぼセットで作られた地獄に小規模で出来上がった世界観はせっかくの映画なのに物足りなさは感じたし、長瀬智也でもっと笑いたかった。それと序盤端折りすぎ。

一番は最初の方でも書きましたが、やはりクドカンはどうも2時間じゃおさまんない気がして。

詰め込み過ぎですね、ネタが。欲しがるくせに注文多いワガママな私をお許し下さいエンマ様。

 

 

 

 

 

 

 

 

笑いどころ満載なくせに、泣き所も用意されたロックなコメディでした。

とりあえず細かいネタ、音楽、森川葵wこれはたまらない。

観た後にやんちゃだった頃の10代の気持ちにきっとなれるはず。

 

以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10