モンキー的映画のススメ

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モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「溺れるナイフ」感想 ネタバレあり 評価 主役よりも脇役の2人がよかった。

TVドラマ・マンガ原作

11月5日

溺れるナイフ

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予告見てですね、あーこれくらいの少女コミック原作の映画なら楽しめそうだなぁと

で、去る10月26日に一般試写会にて鑑賞してきました。今回も映画ブロガーのMachinakaさんを誘い、ほとんどが若い女性、女子高生もいたなぁ・・・とにかく下手すりゃ一回り歳の違う子達であふれる中、野郎2人でそれはそれは眩しい青春ラブストーリーを堪能してまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

15歳の夏。東京から遠く離れた浮雲町に越してきた、人気モデルの望月夏芽(小松菜奈)。

退屈でウンザリするようなこの町で、夏芽は体を貫くような“閃光”と出会ってしまう。それはコウ呼ばれる少年、長谷川航一郎(菅田将暉)だった。

傲慢なほどに激し自由なコウに、反発しながらもどうしようもなく惹かれていく夏芽。

夏芽の美しさに対等な力を感じ、やがて二人は付き合い始める。「一緒にいれば無敵!」感に満たされる二人。しかし、浮雲の夏祭りの夜、すべてを変える事件が起きるのだった。

失われた全能感、途切れてしまった絆。

傷ついた二人は、再び輝きを取り戻すことができるのか。未来への一歩をふみだすため、今二人が下す決断とは。(HPより抜粋)

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

監督・キャスト

監督は期待の若手監督と呼ばれる山戸結希

 

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やっぱりこういう映画は女性が撮らないとっていうの、ありますよねぇ。彼女の作品を観るのは初めてなんですが、作風としては思春期の女の子を主人公にした作品を多く手掛けてるとのこと特にアイドルを目指す少女が多く、その理由として消費される立場の女性に興味があるからなんだそう

今作もモデルをしていた主人公が田舎町へ行くという設定は、正に作風にあった題材ですね。

女性ならではの感性で男女の青春を切り取って描写してもらえたらいいですね。

 

 今までどんな作品を手掛けてきたかというと、熱海の女子高校生たちがひと夏を通して成熟して行くラブストーリー「あの娘が海辺で踊ってる」で監督デビュー。その後も一貫して田舎町の女子高生を描き続け、主人公が社会科教師に恋心を抱くドラマと、バンド「おとぎ話」のライブ映像を交互に見せるという独特な構成で描いた「おとぎ話みたい」、東京女子流を主演に迎え、文化祭を控えた5人の切ない青春模様を描いた「5つ数えれば君の夢」などがあります。

 

他の活動として、ミュージックビデオの監督も務めているようで、神聖かまってちゃん、おとぎ話、乃木坂46などバンドからアイドルまで幅広く手掛けています。

 

 

 

 

 

主演の望月夏芽を演じるのは小松菜奈。 

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モデルとして女優としてキャリアを重ねている発展途上の20歳。え、20歳⁉︎もっと大人だと思ってましたが最近の女性は大人っぽいですね。何と言ってもミステリアスな目が素敵です。

本格的な演技は中島哲也監督の作品で、失踪した娘の行方を追う元刑事の父が、事件を追うにつれ、娘の本性を知ることで怒りに満ちていく様を、監督独特のスタイリッシュで独創的な演出で描いた「渇き。」で一躍脚光を浴びます。

その後も、ツンデレ教師と女子高生のラブストーリー「近キョリ恋愛」や、高校デビューした主人公が優しい「白王子」と超ドSな「黒悪魔」の名を持つ2人の男子に挟まれながら高校生活を送る「黒崎くんの言いなりになんてならない」、男子高校生が少年マンガ誌の王様「少年ジャンプ」で友情・努力・勝利を掲げトップを目指す「バクマン。」など年齢もあって、高校生のヒロイン役として数々出演しています。

今年は「ヒーローマニア~生活~」と所構わず喧嘩をふっかける男と、彼に巻き込まれていく若者たちの逃避行を生々しい暴力描写で圧倒させた「ディストラクション・ベイビーズ」の2作に出演していました。

よろしければ是非。

 

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今後の出演作品としてはな、な、なんとマーティン・スコセッシ監督の最新作で遠藤周作の「沈黙」を映画化した「沈黙~サイレンス~」や、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第1章」山岸由花子として出演予定です。

 

 

 

 

 

夏芽が恋する金髪の男・コウちゃんこと長谷川航一郎を演じるのは菅田将暉。 

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もう君に関してはあちこち紹介してるから特に書くことはないんだけども!相変わらず忙しいねぇ~。今だって石原さとみ連ドラやってるし、先日も「勇者ヨシヒコと導かれし七人」にちゃっかりゲスト出演してるし。

今後もGReeeeNの結成秘話を映画にした「キセキーあの日のソビトー」や「銀魂」、「帝一の國」といったマンガ原作の映画化、寺山修司の長編小説を映画化した「あゝ、荒野」にボクサー役として出演するなど、お願いだからちゃんと休んでねといいたい女子がわんさかいるんじゃないかと思うほど、出演予定作品が目白押しでございます。

そんな彼の今年の出演作品はこちらでどうぞ。

 

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そう、この2人はディストラクション・ベイビーズで共演してましたね。菅田くんに拉致されるんだけど結末が・・・wていうね。

 

 

 

 

他にも、コウの友人で夏芽にほのかな思いを寄せる大友勝利役にはジャニーズWEST重岡大、夏芽とコウを影から見守る松永カナ役に上白石萌音が出演します。

 

 

 

 

 

 

出会いの衝撃によって惹かれあう二人の果てにはどんな未来が待っているのか。その絆が途切れてしまうほどの事件とは何なのか。

それでは鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

眩しいっ!眩しすぎて見てられない。予算少ないの丸わかりな構成と演出。

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

撮影期間17日。

まずは率直な感想を。

出会ってしまった2人の喜び、悲しみ、痛み、切なさなどなどあらゆる感情が叫び声とともに爆発したユースフルデイズな作品でした。

2人から放たれる眩い光を遮るものはなく、キラキラしていました。ほんと「最強のふたり」という言葉がぴったりなカップルでありました。今の私たちに敵うモノはいない。大友も付け入る隙がないのもわかる。ただその輝きもある事件まで。コウは自責の念に駆られグレはじめ、夏芽はひとりひきずっていく。

その後の影を背負った夏芽もまた別人のようで、やり場のない感情をぶつけるコウもまた別人のようで。

とにかくタイトルのごとく、美しく光を放ちながらも触れたら傷つくナイフの2人が、海の中へと溺れていく様、抑えられない衝動をずっと見せられた、そんな映画でした。

 

最初のほうでは何もない田舎町で途方にくれていた夏芽が、無意識にコウに惹かれていく様子をしっかり描き、監督の要求に応えるかのように、目をとろんとさせていく小松菜奈の表情が素敵でした。

それとは対照的に、人が入ってはいけない鳥居が建った海辺で勝手に泳いだり、がむしゃらで誰の指図も受けない姿、正に絵に描いたような自由な金髪野郎を演じた菅田くんもお見事だったと想います。

 

一筋の陽の光が差し込む海中で絡む二人や、ツバキを加えた夏芽と睨みながらすれ違うコウ、祭でのコウの舞などなど、1コマ1コマ力を入れた映像に監督の思いが詰まったように思えますが、大きくひとつの物語となると話は別。

 撮影期間17日という短い時間に同情しかできない。長回しアンドカメラ固定、セリフを噛んでもそのまま使わざるを得ないシーンなど、限られた中でベストを尽くしたようで手抜きにも見えてしまう演出が非常に残念。

特にひどいなと思ったのは、水たまりを挟んで叫び合う二人のシーンとコウを尾行する夏芽のシーン。まるで第三者がじーっと遠目から覗いて見ているかのような長回しと田舎町に全く似合わないBGMに思わず苦笑い。

やはり二人が対峙して思いの丈を吐露するのだから遠目からの映像というのは如何なものか。

 

それもこれも時間があればもっと練られたカット割りができたんだろうに、という同情が芽生えてしまいただただ残念でありました。

ただそこは一点重視で策をとったのか、クライマックスの夏芽とコウの入り乱れる映像は気合の入った演出だったように思えます。

 

それとこれは世代間からくるものだとは思いますが、「この海も山もコウちゃんのものなんだ!!」とか、逃げるコウをひたすら追いかける不可解な追いかけっこ、そんなのをはじめとした言葉や行動の数々があまりにも恥ずかしく感じてしまい、私は何を見せられてるんだろう・・・と映画に没頭出来ませんでした。きっと10代女子にはドンピシャで沸き立つものがあるんだろうなぁ。ごめんねこんなしょーもない感想で。

 

これギャガ30周年記念作品て看板ついてるわけだよね?もっと予算もらえたんじゃないか?やりようによってはもっと面白くできたろうに。

 

 

重岡大と上白石萌音

そんな否定的な感想ばかりではない。

主役二人が一生懸命キラキラとギラギラをくそまじめに演じていた中、ひたすら笑いと癒しを放ってくれた重岡大と上白石萌音に拍手を送りたい。

密かな想いを寄せる大友は、中学時代はコウ夏芽を影から見守っていたわけだけど、高校生になり一人孤独に過ごす夏芽をとにかく笑わせて励ます。この励まし方といい、ツッコミどころのある隙、それでいて男らしい清々しい姿。

関西ジャニーズ勢ならではの愛嬌の良さも手伝って、彼のやることなすこと会場は笑いの渦でした。

眉毛を散々いじられ、着替える夏芽にモジモジし、セリフを噛んでもそのまま続ける度胸、そしてヘッタクソなカラオケw

正直主役をやるにはまだ経験不足だろうけど、彼が2番手3番手をやることで作品の潤滑油になることは間違いない。役に合ってたなんて偶然でないことを祈りつつ、今後とも頑張って欲しい、そんなことを思いながら楽しませてもらいました。ホント彼に救われましたよ。彼がいなければもっと酷評してたかもしれない。

実は「殿、利息でござる!」にも出演していたことはわかっていたのですが、親に反発するひねくれ息子として、ずっとムスっとした顔で演じてて。そのせいもあってか役者が多すぎたのか存在感はほぼなかった印象でした。きっと彼にとっては大友のような役が合っていたように思えます。もしかしたら素で役に入っただけなのかもしれないけど、あれだけ長いセリフをこなし存在感を出せたのだから合格でしょう!オレは何様だw

 

そして、大友同様夏芽の美しさと近づけないオーラを放つコウに憧れるカナを演じた上白石萌音も良かった。

何だろう、彼女は浮雲町の出身なのか?都会に染まっていく人は多々あれど、田舎町に染まっていく人ってのがすごいなと。でもって、二人が付き合うことをあんなに笑顔で語る、まるで自分のことのように話す彼女の演技にまあ癒されました。

しかも髪をボブにしたことでちゃっかり高校生デビューしたかのような垢抜けした姿もまた素晴らしい。それでいてまだあどけなさと田舎臭さが残るいい塩梅な女の子。

この存在だけで花丸でありました。だからオレは何様だw

 

 

そして、有名写真家にして映画監督の広能晶吾を演じたドレスコーズ志磨遼平。初めての演技にしては様になっていて、写真家っぽいつかみどころのない感性の鋭さというかイヤミさというか、彼もまた独特の存在感を出していて良かったのではないでしょうか。

ただこの広能晶吾が撮った映画?つまんなさそうだったなぁw芸術性が一切感じられない。夏芽よ、そんなにこの映画に出たかったのか?

 

 そんな脇役たちに楽しませてもらった作品でもありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

んーと、ロクな感想になってませんが、良かった部分と良くなかった部分と救われた部分と合わなかった部分が混じった感想になってしまいました。

自主映画の延長というと失礼になっちゃうけど、監督は予算と時間があればもっといい演出ができたろうに、というのが大きな印象です。なんか惜しい。

原作読んでりゃ物語に理解が深まるんだろうけど、どうも共感できない。10代の頃の好きな人へのあらゆる気持ちを切り取った、いい題材だとは思ったんですけど。

というわけで以上!あざっした!

 

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満足度 ☆☆☆☆★★★★★★4/10