モンキー的映画のススメ

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モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「ネオンデーモン」感想ネタバレあり 監督のクセがすごいんじゃ!

サスペンス

1月14日

ネオン・デーモン

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ドライヴ」を超える衝撃。おーサラっと言ってくれますねぇ。あの傑作を超えるんですか?いいんですか軽々しくそんなこといっちゃって~。知りませんよ~どうなってもぉ~。「オンリーゴッド」の時も同じ事言ってませんでしたっけぇ~?

 とはいえ、同じ監督なんだからまぁいいじゃん、ということで、鮮やかな色彩美と対極的なバイオレンス描写で観客を楽しませるレフン監督の最新作、早速観てまいりました。

 

 

 

 

 

 作品情報

 ウォルター・ヒル監督の傑作アクション「ザ・ドライバー」をライアン・ゴズリング主演でリメイクし、業界をあっと言わせた「ドライヴ」。そんなショッキングな作品を作り上げたニコラス・ウィンティング・レフン監督の最新作は、ファッション業界に飛び込んだ一人の少女が体験する恐怖と、内に秘めた欲望が覚醒していくというサスペンス映画です。

 

 

 

 あらすじ

誰もが目を奪われる特別な美しさに恵まれた16歳のジェシー(エル・ファニング)はトップモデルになる夢を叶えるために、田舎町からロスへとやってくる。

すぐに一流デザイナーやカメラマンの心をとらえるジェシーに激しい嫉妬を抱くライバルたち。

ジェシーに仕事を奪われた彼女たちは、常軌を逸した復讐を仕掛け始める。だが、ジェシーの中にも眠る壮大な野心もまた、永遠の美野ためなら悪魔に魂を売り渡すファッション業界の邪悪な力に染まっていく。

そして今、光と闇を得たジェシーが、ファッション業界の更なる闇へと踏み込んでいく・・・。(HPより抜粋)

 

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監督

監督はニコラス・ウィンディング・レフン。

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デンマークが生んだバイオレンス映画の申し子!

やはりカンヌ映画祭でも監督賞を受賞した「ドライヴ」が一番有名なんでしょうけど、元になった作品「ザ・ドライバー」と全然違うし、「ドライヴ」は彼らしくない控えめな描写だったそうで、あまり血が好みでない私は、それ以前のレフン監督作品を見ておりません!反省!せめてトム・ハーディ主演の「ブロンソン」は観ようと思っていたが結局観てない始末。

それもそのはず次作である「オンリーゴッド」が画的には申し分ない美しさにもかかわらず話がチンプンカンプンすぎて、もうこの人の作品やめようかなぁ・・・、とまで思ったほど。それ以降頭の片隅で蜘蛛の巣を張ったまま、レフン監督を忘却の彼方へと追いやってしまったわけです。

だから今作次第ではもう見ない!なんてことにならない作品であってほしいと願っております。

 

じゃあどんな作品作ってきたのよ?っていいますと、麻薬の売人が借金地獄にはまっていくというサスペンススリラー「プッシャー」で監督デビューします。

興行的にも当たり順風満帆に行くかと思いきや、3作目の作品で、妻を殺された男の執念が現実と悪夢の境界線を見失っていく「FEAR X」が、評価はよかったものの興行は大失敗。

なんとかデビュー作「プッシャー」の続編で復活を遂げていきます。

その後もトム・ハーディを主演に迎え、イギリスでもっとも有名な犯罪者を描いた「ブロンソン」や、北欧神話を背景に、奴隷の身から解放された男の壮絶な運命を描いた「ヴァルハラ・ライジング」などを手掛けていきます。

そして闇の稼業に精を出しながらスタントドライバーをする男が愛する女性のために組織に立ち向かうクライムアクション「ドライヴ」でカンヌ映画祭で監督賞を受賞し世界に名を知らしめます。

今回の作品もカンヌ映画祭で喝采を浴び評判だったとのことで、日本でもファンの多い監督の最新作を待ちわびていることでしょう。

 

 

ドライヴ [Blu-ray]

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 派手なアクションはないが、監督独自の色の使い方、刺激的な音楽、そしてなんといってもライアンゴズリングが寡黙で男気のあるクソカッケー佇まい!なぜだ!なぜ爪楊枝なんだ!なぜだ!なぜサソリの刺繍のスカジャンなんだ!!そしてキスシーンが最高に美しい!!

そんな疑問は置いといて男なら一度は見るべし!!

 

 

 

 

 

 

 

主演のジェシーを演じるのはエル・ファニング。

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天才子役として映画界に突如舞い降りた天使、ダコタ・ファニング。その妹として小さい時からキャリアを重ねてきた彼女。お姉ちゃんほどのインパクトは感じられないのですが、子役のころに人気爆発したお姉ちゃんとは違い、歳を重ねるごとにほのかに放つ色気を持つエルちゃんの方が今後が楽しみです。ちょっとガリガリなのがタマにキズか。

 

そんな彼女の主な作品を挙げると、お姉ちゃんと共に「アイアムサム」に出演したのをきっかけに少しづつ出演作品を増やしていきます。

アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督作品「バベル」や、デヴィッド・フィンチャー監督作品「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」、ソフィア・コッポラ監督作品「SOMEWHERE」など、名だたる監督の下でその存在を放ちます。

その後も、自主映画を8ミリカメラで撮影していた少年少女たちが、不可解な事件に巻き込まれながらも大冒険していくジュブナイルアドベンチャーで、E.T.meetsスタンドバイミーなどと謳われたJ.J.エイブラムス監督の作品「SUPER8」、ディズニーアニメの名作「眠れる森の美女」をモチーフに悪役の魔女の知られざる秘密を描いたダークファンタジー「マレフィセント」で人気を不動のものにします。

 

昨年は、赤狩りによってハリウッド映画界から追放されながらも、「ローマの休日」など数多くの名作を偽名で世に送り出した脚本家の波乱の人生を描いた「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」で主人公ダルトンの娘役として、作品に花を添えた演技で魅了してくれました。

 

www.monkey1119.com

 

 

 

 

 

 

 

 

他にもモーテルの怪しい男ハンク役にジョン・ウィックの続編が控えるキアヌ・リーヴス、メイク担当・ルビー役には「ハンガーゲーム」に出演していたジェナ・マローン、ライバルのモデル・サラ役には「マッドマックス怒りのデスロード」で女優デビューしたアビー・リー、ジジ役には「高慢と偏見とゾンビ」に出演したベラ・ヒースコートなどが出演しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、鬼才レフン監督が、ファッション業界の闇を舞台に、女性の美への執着に焦点を充てた物語。いったいどんな作品だったのでしょうか。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

監督の世界観に圧倒!そして監督は変態だ!!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずはざっくり。

ドライヴ、オンリーゴッド同様、赤と青を基調とした色を時に鮮やかに時に繊細に使い分けながら、その色で心情を現したり、鏡ごしの彼女たちを多々映すことで、微妙な心境の変化を捉えていく映像、室内や屋外といったひとつひとつの風景もシンメトリーで映し出すなど監督のこだわりが細部にまでいきわたった徹底した作り

中でもファッションショーでの強く放たれる赤と青のライトや、クラブでのストロボ越しのショーは圧巻でした。

そして、アナログシンセサイザーを多用した70'sテイストで、どこかジョンカーペンターやキューブリック映画っぽいBGMだったり、ノイジーにも感じるサディスティックなEDMも一役買って、非常にアートな作品でございました。

 

話の内容も、若さと美貌を兼ね備えた穢れをを知らない田舎者の娘が、瞬く間にスターダムにのし上がっていく、という流れの中で、ファッションモデル業界で生き残るための、あくなき美への執着心だったり、憧れや嫉妬から生まれた悪意が渦巻いていて、その行き過ぎた情熱が思わぬ展開へと変貌していくスリラー感は緊張しまくり。終盤はもう目を瞑りたくなるほどショッキングな描写に目も充てられませんでした。

 

役者たちもエルファニングが魅せるピュアな部分と本性をさらけ出すダーティな部分交錯していく表情は素晴らしかったし、ジェナマローンの体を張った演技は非常にエロく、サラとジジ役の2人もモデル級のスタイルで魅了してくれました。

 

オンリーゴッドよりかはわかりやすく、流れもスローリーだったので、掴みやすいといえば掴みやすいのですが、いかんせん不可解な描写が多々あり、困惑する部分もあるので、ビッグバジェットな娯楽映画が好きな自分としては、肌に合わなかった、というのが本音です。

 

 

 

ここからじっくり

オープニング、タイトルの下にNWRって書いてあって、なんだそれ?と。西川貴教じゃねぇしなぁ・・・あ、ニコラスウィンテイングレフンの略ね!なんて考えてしまったわけですが、そのオープニングの映像がすでにステキなんですよ。真っ赤に染まった画面から色とりどりに変化していって、火花がぱぁ~っと広がって。表向きは華やかなファッション業界ってイメージの映像で。エンディングもそれとはまた違った感じで、海や乾いた大地といった壮大な自然を空から眺めたあとの、女性の顔に落ちてくる様々な色のラメがまたキレイで。

ジェシーが徐々にモデルの素質を開花させていくシーンもキレイでした。体に金のペンキを塗りたくられていくと光があたり、まるでヴィーナスのような存在へと変化していく彼女に見とれてしまうほど。

これぞレフン!といった素晴らしい映像でした。

 

映像面はホントどこを切り取っても監督のこだわりが感じられるものばかりだったわけですが、いかんせん意味が分からない描写ばかりで。

ファッションショーでジェシーが青から赤へ変わる三角形が何のメタファーなのかよくわからず。色に関してはその後のジェシーの態度から容易に理解できるわけすが、三角形がねぇ・・・。

他にも、終盤ルビーが月明りを浴びながら部屋で失禁するシーンがあるんですが、これもよくわからない。しかもその顔は悦びに満ちていて。どのような経緯でそうなったかを言ってしまうと核心に触れちゃうので書きませんが、ここはよくわからなかったです。

 

 

他には、モーテルの支配人役でキアヌリーヴスが出演してて。最初の登場シーンなんかこれ見よがしに出てくるんですけど、そのあとの使い捨て感が半端ない。結局部屋に侵入した山猫を退治し、荒らされてしまった部屋の弁償をしろと詰め寄り、挙句の果てには部屋を貸した13歳の少女をレイプするという、たったそれだけの出演・・・よくこんな役引き受けたなぁ!しかもこの描写特に必要ねぇし!

 

そして極めつけはグロテスクな描写です。突如現れたジェシーの若さと美貌に虜になっていく大御所カメラマンやファッションデザイナー。彼らがこぞってジェシーを抜擢することで、先輩モデルたちはジェシーに嫉妬の炎を燃やしていきます。どんなに整形したり食事制限してスタイルをキープしても、ジェシーが放つオーラと美しさには勝てやしないわけです。そして彼女たちは美を追求するあまり、彼女そのものを吸収するという行為に至るのですが・・・

ボカシてネタバレしてしまいましたが、この描写が非常にグロテスクでして、監督大丈夫か?と。軽くスプラッターですよこれ。おそらくこの場面、私は顔をしかめてみていたに違いありません。

 

ん~きっと監督のことだからすげぇ事やってくるんだろうなぁと思ってましたが、ここまでやるとは。やはりレフンはもうドライヴの時のような私好みの作品は作ってくれないんですね・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

ものすごく箇条書きになってしまいましたが、女性は死んでも美しくありたいという描写も交えながら、美しさとは何なのか、その美しさの捉え方は性別によってここまで違っていくものなのか、若さこそ美なのか、内面から出る美しさこそ美、というキレイごとすら切り捨ててしまう、見た目の美しさを求めた彼女たちを描いた監督の意欲作でありました。

映像や音楽、ファッションはものすごく細部にまでこだわった作品だったと思います。

ただ、Don't think,feelな部分が多かっただけに掴めない描写もあり、まして私の嫌いなグロい描写もありで私好みの作品ではなかった分、楽しめない部分も多かったのが印象です。あ、これもマイナスなんですが、色がものすごく強く映し出されているので目が疲れます。ストロボのシーンなんか特に。あまり前の席で見ないほうがいいかもしれません。

というわけで以上!あざっした!!

満足度 ☆☆☆★★★★★★★3/10