モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「ミックス。」感想ネタバレあり解説 各世代女優を堪能できるスポ根ラブコメ。

ミックス。

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新垣結衣という女性は正直好みの女性ではない。

 

だが、時たま、このゆるさというか、あどけない笑顔というか、チキンラーメンに入れる卵のようなまろやかさに癒されたいと思うことがある。

 

この映画の予告の「いやしゃしゃしゃしゃしゃ~っ!!!」を観た時にまさにそれを感じ、あ~これ見逃したら後悔する!とりあえずこれ見とけば、「逃げ恥」と「コードブルー」をリアタイで見逃したときの後悔が報われる!

 

という衝動に駆られ、映画館へ癒されにいってきました。

あ、映画としては全く興味ないんで、そこんとこよろしこ。

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

映画「ALWAYS 三丁目の夕日」や、ドラマ「リーガル・ハイ」の脚本家、古沢良太が、映画「エイプリルフールズ」でタッグを組んだ監督と再び作品を製作。

 

2020の東京オリンピックの追加種目として注目を浴びている、卓球の男女混合ダブルスをテーマに、不器用でどこか欠点だらけの登場人物たちが、小さな奇跡を起こす、恋と人生の再生物語です。

 

([や]2-4)ミックス。 (ポプラ文庫)

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ミックス。【脚本】 (コルク)

ミックス。【脚本】 (コルク)

 

 

 

 

あらすじ

 

 

母のスパルタ教育により。かつて“天才卓球少女”として将来を期待された多満子(新垣結衣)は、母の死後。普通に青春を過ごし、普通に就職する平凡な日々を送っていたが、会社の卓球部のイケメンエース・江島(瀬戸康史)に告白され付き合うことに。

ついにバラ色の人生か!と思った矢先、新入社員の美人卓球選手・愛莉(永野芽郁)に江島を寝取られてしまう。

人生のどん底に落ち、逃げるように田舎に戻った多満子。しかし、亡き母が経営していた卓球クラブは赤字に陥り、自分の青春をささげた活気のある練習風景はそこにはなく、さらにクラブのメンバーも、妻と娘に見捨てられた新入部員の萩原(瑛太)をはじめ、全く期待が持てない面々ばかり。

しかし江島と愛莉の幸せそうな姿を見た多満子は、クラブ再建と打倒江島・愛莉ペアを目標に、全日本卓球選手権の男女混合(ミックス)ダブルス部門への出場を決意。

部員達は戸惑いながらも、大会へ向け猛特訓を開始する。

多満子は萩原とミックスを組むものの、全く反りが合わずケンカばかり。

しかし、そんな二人の関係も、やがて変化が訪れ・・・。

果たしてフラワー卓球クラブは奇跡の全日本選手権出場をかなえることができるのか?

そしてがけっぷち女子・多満子の恋の行方は!?(HPより抜粋)

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

監督

今回監督を務めたのは石川淳一

 

基本はテレビマンであり、TVドラマの演出を主に活動されてる方です。

なので映画監督という肩書きはちょっと違う感じですかね。

 

とはいえ最近はテレビ局主体の映画製作は減っては来たものの、テレビ局社員の人が映画製作に携わる機会は増えたので、もしかしたら今後精力的に映画を作っていくのかもしれません。

 

さて今回古沢良太が脚本!というのが前面に出されてますが、そんな彼と監督は「エイプリルフールズ」でタッグを組んでいます。

 

エイプリルフールズ Blu-ray 豪華版

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 TVドラマ「リーガル・ハイ」で演出を担当した縁もあっての抜擢ということでこれが初めての監督業となりました。

 

エイプリルフールについた7つのウソが発端になった7つのエピソードが、同時進行で複雑に絡み合い、予測不能の展開となっていく群像コメディとなってます。

 

まぁよくぞ集めたなというほど多彩なキャスト陣。

一応戸田恵理香松坂桃李を軸に話は進んでいくんですが、エピソードとエピソードがうまく結びついてないというか、もっとうまく回収できるだろうという感じがし、正直これを群像劇と呼べるのかとさえ思ってしまい、当時劇場ではそんなに楽しめなかった印象があります。

 

 

やはりテレビ局主体の映画って、テレビと映画の線引きがものすごくあいまいに作られていて、映画館で見たいと思えるようなつくりになってないのがとにかく残念なんですね。

 

だからテレビでやるまで見ないって人が増えちゃうんですよね。

きっと今回の作品も、そういう雰囲気が強く出ている気がするので、話の持っていき方に期待したいところ。

 

 

 

 

 

キャラクター紹介

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はい、人多いんで手抜きです。

 

  • フラワー卓球クラブ

富田多満子(新垣結衣)・・・失恋して無職の元天才卓球少女。元カレの江島を見返すために、トラウマだった卓球を再び始める。

 

萩原 久(瑛太)・・・落ちぶれた元プロボクサー。いつか妻と娘が自分の元へ戻ることを夢見ている。

 

吉岡弥生(広末涼子)・・・明るく元気な姉貴分的存在。セレブ妻だが実は元ヤンキー。

 

佐々木優馬(佐野勇斗)・・・引きこもりの高校生。卓球マニアのインテリ派。

 

落合元信(遠藤憲一)・・・プチトマト農園を経営する農家。試合になるといつも腹痛で不戦敗になる。

 

落合美佳(田中美佐子)・・・心優しい元信の妻。チームのユニフォームを超個性的にデザインする。

 

  • 渚テクノロジー卓球部

江島晃彦(瀬戸康史)・・・ルックスと実力を兼ね備えたスター卓球選手。多満子と軽い気持ちで付き合い、愛莉に乗り換える。

 

小笠原愛莉(永野芽郁)・・・卓球界の若きアイドル選手。小悪魔女子で多満子から江島を略奪する。

 

  • 多満子の両親

富田華子(真木よう子)・・・フラワー卓球クラブの創設者。幼い多満子に卓球のスパルタ教育を行う。

 

富田達郎(小日向文世)・・・多満子の心優しき父親。現在は一人暮らし。経営難の卓球クラブを畳もうか悩んでいる。

 

  • 中華料理店・楊楊苑

張(森崎博之)、楊(蒼井 優)・・・フラワー卓球クラブ行きつけの、四川料理店の中国人店員。超激辛麻婆豆腐が名物。実は驚くべき一面を持つ二人。

 

  • 強敵卓球選手

後藤田タケル(鈴木福)、日高菜々美(谷花音)・・・磐田卓球同乗の小生意気な中学生卓球ペア。修行に来た多満子と萩原ペアを迎え撃つ。

 

山下誠一郎(吉田鋼太郎)、佐藤風香(中村アン)・・・神奈川県警の警察官ペア。全日本卓球選手権の予選で多満子・萩原ペアと対戦する。

 

ジェーン・エスメラルダ(生瀬勝久)・・・卓球教室モンローにいる怪しげで大柄な「女」?

 

  • 萩原の元家族

佐野聖子(山口紗弥加)・・・萩原の妻だったが、あるきっかけで愛想を尽かし、娘を連れて離婚する。

 

佐野しおり(久保田琳加)聖子の連れ子。実は萩原のことを慕っている。

 

  • 萩原の上司

石原(斉藤司)・・・萩原が働く建設現場の主任。現場になれない萩原をいびり倒す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、今回もまた多彩なキャストがちょい役でいっぱい出るという、いかにもなキャスティングではありますが、私はガッキーのコメディエンヌっぷりを見て癒されるのが最優先です。話は二の次だ!

ここから観賞後の感想です!!!

感想

クソッ!いい意味で裏切られた!!

全然つまらないと思ってたのに!!

奇跡は起きない!だから目の前の幸せを一生懸命生きるのだ!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駄作ではありませんでした。

あれこれ不器用な元天才卓球少女と、器用だけど生き方が不器用な元プロボクサーを中心に、潰れかけの卓球クラブ再建を目標に、全日本卓球選手権の男女混合ミックスで優勝するべく、弱小チームが鍛錬し成長を遂げていくスポ根ラブストーリー。

 

 

まぁ「エイプリルフールズ」コンビということでハナっから期待していなかった自分を戒めたい気持ちでいっぱいでございます。

 

決して傑作ではありません。

これを映画と呼ぶには決してふさわしい作品でもありません。

色々と説明口調でもあります。

じゃあ全然良くないじゃん。

まぁ待ちなさい。

 

これコメディで攻めてくるんだろうと冒頭のアレコレ見てたらとんでもない。

意外としんみりしていて、ちょっとハートフルになる内容だったんです。

 

 

明らかに設定が福原愛を連想させる主人公で、幼少期から卓球が嫌で嫌でで仕方のない毎日を送っていたって描写が、まぁ~誰もが笑えるエピソードで。

 

モンキー的には全然笑える描写じゃなかったんだけど、こんなテイストのギャグ要素が散りばめられているんですね。

 

中華料理屋の店主が塩撒くんじゃなくてラー油撒くとか。おカマと女装で男女ペアやるとか。

エンケンさんがお腹痛くて試合本番トイレこもるとか。

 

 

でもですね、登場人物たちは日常生活でそれぞれ息苦しい毎日だったり、前に踏み込めない日々を送っていたりと、決して幸せではない毎日を送っているんですね~。

 

それを解消してくれるのが卓球だったわけです。

 

そんな負け組ともいえる面々が、奇跡の1勝ではなく、当たり前の勝利を勝ち取るべく日々鍛錬を積んでいくわけです。

 

 

で、そこには奇跡を望んでるものなんかいなくて、今与えられた毎日をそれなりの幸せと感じて、それなりに一生懸命生きてるわけです。

 

誰かが何かを変えてくれるわけでもない、だからこそ試合に向けて鍛錬していく。

鍛錬しても奇跡の勝利があるわけでもない。

 

だから足を一歩後ろに引くんではなくて、一歩前に踏み出すことが重要なのだと。

そうすることで自分を輝かせてくれる人たちがいて、周りの人たちを輝かせる力があって、人との関わりが幸せなのだと。

 

これをですね、あっけらかんと描くのでなく、しんみりしたBGMと結構真面目な演技で観衆に訴えてくるんですね。

 

 

正直どコメディだと思っていたわけで、また支離滅裂な展開なんだろうなぁと思ってたらそうでもなくて。

ある部分では少しほろりとしてしまう場面なんかもあったりして、見終わったら思いっきり酷評してやろうと躍起になってた自分がホント恥ずかしいと思った映画でありました。

といっても普通に良かった程度ですけどねw

 

 

アイドル女優の系譜

この映画実は、各世代をターゲットにしたアイドル女優が一堂に会した映画でもありました。

 

恐らく30代以上の男性はきっと青春をささげたであろう広末涼子。

 

もう彼女主役級じゃなくて脇役中心なんですね。

モンキーも青春をささげたアイドル女優の一人ですから、やっぱり彼女がスクリーンでのはつらつとした表情を見ると当時を思い出してしまいます。

 

そんな我々のためにサービスショットもあります!

試合を見に来ていた旦那に、卓球を続けてもいいのかと問いかける広末に対し、旦那が「ちょっと太もも見えすぎだけどな。」と返します。

この時!!カメラはきちんと彼女の太ももを映すのであります!!!

 

ありがとうフジテレビ!

ありがとう石川淳一!

ありがとう古沢良太!

 

そして元ヤンということで試合前気合のカラースプレーをすることでまさかの「聖者の行進」の時のありすを彷彿とさせる髪型に変身するではないか!!

 

ありがとうフジテレビ!

ありがとう石川淳一!

ありがとう古沢良太!

 

とりあえず帰り道の音楽はSHISHAMOじゃなくて広末聞いちゃったよね。

ちょっとコアに「ジーンズ」あたり。

 

 

お次は今回の主人公新垣結衣でございます。

 

これは完全に20代をターゲットにしたキャスティングですよね。

もう冒頭から最高であります。

 

三つ編みおさげに制服を着せ、女子高生ではガングロコギャルで「ギャルサー」のガッキー再来!

会社の壮行会でまさかのチアガール姿!

スカート短け~っ!!

そして卓球のユニフォームに、なぜかベルトコンベア工場での白い食品衛生白衣というおまけ付き。

 

これはもうアラガキ秋のコスプレ祭りでございます。

お願いですシール集めるのでどれでもいいからガッキーください!!

お皿じゃ嫌です!!

 

今回はガッキーに癒されるために見に行ってますから、冒頭から大満足でございます。

 

 

もちろん服装だけではない!

 

酒に荒れて頬を赤らめるガッキー、

二日酔いでフラフラしながらふくれっ面のガッキー、

納豆をこねくり回しながらテレビをにらみつけるガッキー、

本気の卓球で前髪がおでこにくっつくほど汗をかくガッキー、

瑛太にキスされるときに明らかに慣れてない感じで目瞑ってへの字口になっちゃうガッキー。

 

どれも癒されてしまいますです、はい。

 

 

大体ですよ、庶務課にいる28歳のこんなかわいい女性をですね、コンパの補欠要因としか考えていない佐野ひなこテメー!!ですよ。

男の好み分かってんのかこら。

だからごらんなさい。

あんなキラキラしたスター卓球選手がすぐ食らいつくじゃないですか。

そういうことなんですよ。

 

 

んでもって、10代の子たちは永野芽郁ちゃんターゲットなんですかね。

 

彼女も最近あちこちのドラマやらCMやら映画やらに出演している売れっ子女優さんですが、どうしてもこの辺の女優さん達には興味がなく視界に入らないんです。

この方メイクと髪型でだいぶ印象変わるんですね。

 

今回ホント男にデレデレな小悪魔女子を体現してくれていましたね。

出番はあまりありませんでしたが、ちゃんと卓球フォーム出来てたんじゃないでしょうか。

 

で、で、で!

こんなアイドル女優さんたちの片隅で、中華画料理店の店主の奥さん役として蒼井優が出演してるわけで、他のお三方よりもキャラ推しな役柄ってちょっとかわいそすぎやしませんかw

 

まぁしっかり与えられた役をこなしてるのがさすが女優でして、ぶっきらぼうな感じの中国人というステレオタイプのとおり、麻婆豆腐をそっと置かず、思いっきりこぼれる勢いでテーブルに置く感じとか、よくわかってらっしゃるw

 

こんな人たちが一つのスクリーンで共演するなんてほんとナイスキャスティングだなぁと感心してしまいました。

 

でも俺なんだかんだ言って中村アンが好きなんですけどね。

最後に

内容に関してはほんと誰でも楽しめるものでして、この題材ならもっと面白いもの作れるんじゃないの?なんて感じたりもしてしまうし、正直テレビでも十分な作品ではあります。

 

しかし頭使って考えるような映画は嫌だなぁ、だからといって読んでないコミック原作の実写もいやだなぁ、洋画だと字幕追うのが嫌だなぁ、ましてアクションとかSFとか興味ないなぁという方にはちょうどいい映画だったのではないでしょうか。

 

ガッキーに癒され、瑛太のマジカッケ―セリフや行動にキュンキュンしていただけたらいいなぁと。

 

是非これを見たら麻婆豆腐食べて帰りましょう!

多分ガッキーが走ってる土手、地元です。

というわけで以上!あざっした!!

 

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満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10