モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「光(大森立嗣監督)」感想ネタバレあり解説 俳優陣の怪演と底知れぬ怖さが心をざわつかせる。

 11月25日

 

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奇しくも河瀬直美監督の作品と同じタイトルということで、果たして意識してのことなのか、それとも偶然なのか。

とりあえず原作も読んでいないのに、三浦しをんの原作が映画?じゃあ見るか!って思っちゃうのは、モンキー的毎年正月に見る映画「風が強く吹いている」が好きで、ユルさと人情味がたまらない「まほろ駅前」が好きで、「WOOD JOB!」も好きで、「船を編む」はあんまし好きじゃないんだけど、要はこの方原作の映画はとりあえず見るんですね、ええ。ええ。

 で、今作は予告を見る限り、三浦しをんのなかでも一番異質で暴力のにおいがするので見る前からドキドキしています。

 

というわけで早速観賞してまいりました!

 

 

 

 

 

作品情報

「船を編む」で本屋大賞を受賞した三浦しをんの作品の中で、徹底的に人間の闇を描いた作品を映画化。

平穏な日常を過ごす男女の前に、ある事件を知る男が現れ、運命を狂わされていくさまを、テクノ界の重鎮によるドメスティックなEDMで彩る、人間の狂気と情熱がほとばしる人間ドラマ。

 

光 (集英社文庫)

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あらすじ

 

 

東京の離島、美浜島。中学生の信之は記録的な暑さが続く中、閉塞感のある日々を過ごしている。
美しい恋人の美花がいることで、毎日は彼女を中心に回っていた。
信之を慕う年下の輔は、父親からはげしい虐待を受けており、誰もが見て見ぬふりをしていた。
ある夜、美花と待ち合わせをした場所で、信之は美花が男に犯されている姿を見る。
そして信之は美花を救うために男を殺してしまう―。
その夜、理不尽で容赦ない天災が島に襲いかかり、すべてを消滅させた。
生き残ったのは、信之のほかには美花と輔とろくでもない大人たちだけだった。


それから25年後、島を出てバラバラになった彼らのもとに過去の罪が迫ってくる―。
妻子とともによき父として暮らしている信之(井浦新)と、一切の過去を捨ててきらびやかな芸能界で貪欲に生き続ける美花。
誰からも愛されずに育った輔(瑛太)が過去の秘密を携え、ふたりの前にやってくるのだった。(HPより抜粋)

 

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監督

今回手掛けたのは大森立嗣

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俳優の麿赤兒の息子であり、俳優大森南朋のお兄ちゃんであります。似てますよね顔。

三浦しをん原作映画は「まほろ駅前多田便利軒」、「まほろ駅前狂騒曲」に続いて3作目なので、相性はいいのではないでしょうか。

 

監督作品は子のまほろ駅前シリーズしか見てないので、ああいうユルめのヒューマンドラマを得意とするのかなぁと思っていたのですが、過去作のラインナップが全然真逆のものばかりでだったので、一旦まほろ駅前は忘れて臨もうと思います。

 

というわけで代表作をサクッとご紹介。

花村萬月の芥川賞受賞作を映画化した「ゲルマニウムの夜」で監督デビュー後、居場所もなく閉塞感を抱えた3人の若者の逃避行を描いた青春ロードムービー「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」で日本映画監督協会新人賞を受賞。

他にも、映画からTVドラマ、そして再び映画と徐々に人気を博していった、架空の街で便利屋を営む男と学生時代の友人が、共に過去の傷を抱えながらも、周囲の人々のふれあいにより今を生きていく人情ヒューマンドラマ「まほろ駅前多田便利軒」、「まほろ駅前狂騒曲」や、

小さな町に暮らす一組の夫婦が抱える驚くべき秘密と、それに揺れる2人の真情を綴った「さよなら渓谷」ではモスクワ国際映画祭審査員特別賞を受賞する快挙を成し遂げています。

 

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 キャスト

主人公の黒川信之を演じるのは、井浦新。

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これまでARATAでの活動時は、どこか人を寄せ付けない感じのオーラを纏いながら、ミニシアター系の作品ばかり出演してる人、というイメージがありましたが、本名の井浦新になってからは、地上波のテレビなどでも露出が増え、いろんな役を演じてると思います。

ターニングポイントはきっとTVドラマ「リッチマン、プアウーマン」だろうなぁ。今までの雰囲気と全然違ったし、あれ以降TVドラマでも多く見るようになりましたもんね。

 

系統ととしては、元モデルだからスタイルいいし、センスいいし、でもってミステリアスな空気もあるから、トヨエツっぽい感じで今後活躍したらよろしいんじゃないでしょうか。ただ顔が似てるなぁってだけですけどw

 

そんな彼の代表作をご紹介。

ファッションモデルとして活動しながら受けたオーディションで主演に抜擢され、死んだ人が天国に行くまでの間最も大事な思い出を選という設定の中で、人生を見つめなおす物語「ワンダフルライフ」でデビュー。

その後、松本大洋の原作コミックを映画化し、卓球に青春をささげる高校生達の栄光と挫折を、臨場感溢れる競技展開とさわやかな友情を映し出した「ピンポン」で知名度を上げます。

その後もコンスタントに映画に出演し、2012年に主演した「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」を気に本名での活動を開始。

帰国事業で北朝鮮に渡り25年ぶりに帰国した長男を中心に、2国間で揺れる複雑な思いを描いた「かぞくのくに」や、デビュー時から若松孝二監督作品に頻繁に出演するなど、メジャーマイナー問わず貪欲に映画に出演しています。

 

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 待機作に「二十六夜待ち」が12月23日より公開予定です。

 

 

 

 

信之を慕う黒川輔を演じるのは瑛太。

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リングサイドストーリー」、「ミックス」と立て続けに瑛太作品を見ているのは、もうファンと公言するしかないのかw

たまたまじゃねぇよなぁ。僕はこの方の声が大好きです。活舌いいし、声が通るし。そんな彼が今作で狂気に満ちた感じの役柄を演じるのですから、ドキドキしますね。

 

彼の最近の作品はこちら。

 

www.monkey1119.com

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他のキャストはこんな感じ。

篠浦美喜役に、「七夜待」、「後妻業の女」の長谷川京子

黒川南海子役に、「闇金ウシジマくん」、「破門ふたりのヤクビョーガミ」の橋本マナミ

小野役に、「さよなら歌舞伎町」、「葛城事件」の南果歩

洋一役に、「蒲田行進曲」、「22年目の告白~私が殺人犯です~」の平田満などが出演します。

 

 

 

 

 

 

25年前の秘密をちらつかせる輔との再会を機に、信之はどう変わっていくのか。宿っていた野性が再び表面化するのか。R15指定といいうことで描写がきつそうだなこりゃ。

ここから鑑賞後の感想です!!!

感想

光なんてどこにもないくらい、闇、闇、闇な2時間半!

怒りと狂気が波のように音楽とともに押し寄せる作品でした。

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

物語の大まかな流れ

美浜島という地で暮らす少年信之。その彼が想いを寄せる美花。信之を慕うも毎日父親から暴力を受ける輔。

この3人を中心に物語は進んでいきます。

ド頭から唐突にドメスティックなテクノミュージックが流れ島を映し出す始まりに、違和感ありあり。島の美しい風景や道路に散った花を映し出す映像なのに、なぜこんな音楽を・・・。

この映画はそういう違和感で攻めてくるのかい?と思ったらブツッと切れて本編へ。何だおいケンカ売ってんのか。

 

美花はことある度に信之に頼み事をするなど、互いが互いを思っているような関係。

信之も島のじいちゃんからコンドームをもらって、いつでも呼ばれたら抱くぜ!と思春期真っ盛りな男の子。

その信之にひたすらついていく輔に対し、信之は邪険に扱います。ついてくんなよ!あっちいけよ!まぁそうだ、だってコンドームもらいにいくんだからw

 

ある日、美花の家のバンガローに夕食を運ぶのをお手伝ってほしいと頼まれ、夕食も早々に信之は美花の家を訪ねます。

到着しても彼女の姿はなく、辺りを散策していると神社の上の方から女の叫び声が。何か嫌な予感がした信之は、恐る恐る階段を上ります。

すると、木陰で男性に性的暴行をされている美花が信之に「助けて」とささやきます。

 

駆け付けた信之は、一目散に男性を突き放しますが、男性は「違う!違う!俺がこんなところでばったり襲うか?」と誤解してるぞガキンチョ!ばかりに説明します。

確かに、叫び声は聞こえたものの、美花は抵抗しているようには見えず、むしろ応じていたようにも感じます。

しかしながら美花は男性の言い分を否定。しまいには「殺して」と信之に切願します。

てめぇ!俺の美花を襲いやがってええぇぇ~っ!!くらいの怒りがこみ上げたのでしょうか。そりゃあ好きな女が犯されてたら手を出してしまいますわなぁ。

中学生ながら男性をマウントポジションで抑え込み、近くにあった石で頭部を殴打、ものの見事に男性は死亡します。

 

神社の石段で美花の足の爪が割れたことに気付いた信之はひたすら舐めまわします。中学生よ、どこでそんな技覚えた。

で、何が怖いって、その上の方で輔が突っ立っているっていうね。

 

翌日見晴らし台の上で会おうよ、と美花に誘われた信之。その間輔は家からカメラを持ち出し、昨日の死体を写真に収めます。お前は自分のしていることが分かってしているのか?

そして夜信之の家で待っていた輔についてこられながら、見晴らし台の上に行くと、大きな地震が発生。

大きかったね、なんて言いながら海の上に浮かぶ真っ白な月を見ていると、美花は異変に気付きます。

そうです、大きな津波が島めがけて押し寄せるのです。波にのまれる島の直接的な映像はないですが、画面からいなくなった3人の叫び声と大きな音がそれを物語っています。

 

 

それから25年の月日がたち、妻と5歳の女の子を持ち一家の主として信之は市役所に勤めていました。

変質者がごみをあさっていることに、気持ち悪さを感じた妻の南海子は、信之に引っ越し話を持ち掛けるも、進化したカラスの仕業と茶化しさっさと出勤。南海子は子供を幼稚園に送った後、着替えてそそくさとどこかへ出かけていきます。

 

着いた場所は木造のぼろアパート。部屋をノックして出て来たのは輔でした。

寝起きだったにもかかわらず無理矢理部屋へ上がらせ、蒸し暑いアパートの部屋で朝っぱらからお楽しみ。

南海子は輔と不倫をしていたのでした。

 

南海子は団地での生活に嫌気が指し、その鬱憤を輔とのセックスで解消していたのです。

なぜこの二人が知り合っていたのか。

それは輔が信之が殺した男の写真をネタに近づくため。信之に直接行くのではなく南海子に近づいたのは、どんな生活をしているのか逐一覗きに行っていたことが発端でした。

恐らく南海子からアクションを起こしたような気がします。

 

輔は工場で働きながら生計をたて、毎日のように南海子と逢瀬を重ねていました。

その後信之と連絡を取り本題を突き付けます。俺はあんたが殺した男の写真を持っている、返して欲しければ金をよこせと。

しかし信之は、だったら南海子に言えよ、と輔に言い返します。信之は妻が輔と浮気していることを知っていました。

 

ある日、いつものように南海子は輔の元で性欲を吐き出していましたが、帰り道近所のおばさんから、娘が変質者に連れ去られいたずらされてしまったことを知り病院へ駆けつけます。

いったいどうすればいいのかを信之に問い詰めると、信之はいつも通り接していけばそのうち忘れる、と父親らしからぬ発言。それに業を煮やした南海子は信之に責め立てます。

あれだけ言ったよね?ここ変質者が出るから引っ越す話考えようって!起きてほしくないことが起こった、一体どうしたらいいの?

すると信之の顔が強張り、じゃあ俺が犯人捕まえて殺せばいいのか?と言い返します。

誰がそんなことしてってお願いしたの!そんなこと頼んでない!

話は平行線となり、悲しみに暮れる南海子。

 

そして輔は工場を訪ねた暴力オヤジと再会。勝手に家に住み込み飲んだくれては部屋でションベンぶちまかす、ロクデナシ親父に四苦八苦していました。

クソ親父は、島のじいちゃんから輔が人を殺したという手紙をもらい、息子を訪ねて来たのでした。

しかし実際は信之が殺したということを説明し、写真まで見せました。すると親父はだったらそ信之とそこにいた美花を今日は憂くして金をせびろうぜとせっつきます。

 

美花はプロフィールを公表しないミステリアスな女優、篠浦美喜という名でTVに出ていました。

写真を送り付けられた美喜は信之を呼び、大金を渡しこの件を処理するよう頼みます。

 

果たして、この脅迫はどう決着するのか。

 

 

光って何?

日常という大海で闇を隠しながら生きている僕らは、光を探し求め生きているのかもしれない。

その光が自分を照らし続けてくれるのであれば、どんなことも厭わない。

いつだって鋭利な刃物を持ち合わせている僕らは、それを突き刺すことなど容易いことだ。だからずっと照らしてほしい。いつまでも僕の光となって。

 

なぁ~んて自分でも何書いてんだかwな文章を書いてしまいましたが、この映画に関しての着目するところは、怒りと光だと思います。

 

島に住んでいた3人は自然がもたらす怒りによって、住む場所を失ったわけです。

この流れから物語の中では、常に怒りが充満しています。

信之に至っては、至って物静かな顔をしてますが、じっくり見ると怒りに満ちている表情にも。娘の事件を知り病院に駆けつけた時や、南海子に攻められた時の表情はARATA時代の何考えてるかわからないあの感じが出ていて怖かったです。

輔も笑い方が狂気に満ちていて、トチ狂っている感じが恐怖で。

その輔の親父もまたクソ親父ですけど、まぁ暴力がとぶとぶ。あんな怖い平田満さんはじめてみましたよw

 

で、この人物たちの怒りを増幅させたかのように、ジェフ・ミルズのテクノミュージックが一役買ってるんですよね。

ドゥクドゥクドゥクドゥク♬って具合に、場内に爆音が流れるんですよ。これがまぁ胸をえぐるというか不快にさせるというか。冒頭での島を飲み込んだ波のように押し寄せてくるんですよね。すごく息が詰まって嫌でした。

これがホント頻繁に流れては、急に止まって静寂に戻るの繰り返しなんですよね。

自分も短気な方なんで、なんとなくこの演出がわかるんですけど、のど元過ぎれば熱さ忘れるってのと一緒の事をやってるのかなと。怒りでカーッとなるけど、それを過ぎれば普段通りというか。

で、この音楽で一番笑いをこらえた部分がありまして、クソ親父を介抱する輔の怒りの部分なんですけど、親父は平気で寝たまま布団におもらししちゃうんですよ。その匂いが部屋にこもるもんだから臭くてたまんないんですね。

で、また親父がやらかしちゃうんですよ。でもって輔は親父のパンツを途中まで脱がすんです。すると、カメラが輔の視点になって親父の半ケツをズームアップしながら、ドゥクドゥクドゥクドゥクって音楽が始まるんですよ。

なんだそれwwwっていう。いや怒りがこみ上げるけどさぁ、それは明らかに怒りを通り越して笑いだよw

 

そんな笑いをこらえる部分がありながらも、やはり胸中穏やかじゃないシーンの連続で、途中信之親子が公園に遊びに行って、塾に行かせる行かせないの話になった時にも、やはりこの音楽が流れるんですけど、内心怒りが満ちていたんでしょうね。何が夏期講習に行かせるのは普通だボケ!んなもん何の役にも立たんのじゃ!みたいな。

で、そこで岡本太郎の作品をバックに信之と娘の映像が映るんですけど、これって要は芸術は爆発だ!って名台詞があるように、信之も爆発だ!ってことを言いたかったってことなんですかねwちょっと無理矢理かな?

 

ということで、この映画ではこの怒りの部分を沢山描き、それを音楽で表現力を高めているというのが作品としての一つの売りなのかなと思いました。

 

 

それともう一つは光って何を指すのかということ。

これはもう人ですね。対象者です。

信之は島に住んでいた頃から美花に夢中で、それは25年後の今でも変わらないんですね。南海子と話をしていても、TVに映っている美喜から目を離さずにはいられないほどですし、彼女の頼みなら決して断らない。

彼にとって退屈で窮屈な毎日という闇から解放させてくれるのは、美花という光なんですね。

 

輔もまた島に住んでいた時から父親に暴力を加えられ、それをされるたびに信之の元へ行っていたほど、彼を慕っていました。それは25年後も変わらずなんですよ。たとえやり方が変化球だったとしても。金欲しさにとかじゃないんですよね恐らく。形は恐喝にはなりますが、やはりそうでもしないと信之は会ってくれないんじゃないか、とどこかで思っていたのかもしれません。

親父が隠した写真も真剣に探そうとしなかったのは、やはり時間稼ぎというか、探さないでおけばまた信之は会いに来てくれる。

輔にとって信之は正に光だったんだなぁと。

 

南海子もまた日々の生活や子育て、夫への不満もあり光を探し求めていたのでしょう。そんな時現れた輔は光だったのでしょう。

で、いつも母親に怒られている娘もまた父である信之が光だったに違いありません。

しばらく留守にしていた信之を見るや否や朝ごはんをそっちのけにし、パパパパパパパパパパパ~♪と踊りながら歓喜に満ちている表情。窓ガラスから差し込む光に照らされた彼女がそれを物語っているように感じました。

 

 

じゃあ美花にとっての光は何だったのか。これはきっと地位とか名声のような気がします。この女はまぁクソビッチというか、鬼畜の所業とでも言いましょうか、あ、魔性の女かw

これはちょっと核心をついてしまうんですが、要は男を手玉に取り利用して、今の地位を得たというのが最後にわかります。だからまぁ信之は利用されていたわけなんですが。

この美喜を演じた長谷川京子ってのがまたナイスキャスティングで、この人明らかに顔いじってるよなぁってのがものすごく分かるんですよねw、唇あんなに熱くなかったし、歯は白さ透き通り過ぎだし、アゴがシャープすぎるし、皺も一つもない。嫌々あなた昔そんな顔立ちじゃなかったでしょうとw

これは要するに売れるためにそういうこともしてきたっていう象徴にも見えるというか。まぁこういう人が生き残るんですよねなんだかんだで。

 

 

最後に

色々考察のし甲斐があるアイテムがたくさんあって、犬みたいな動物の乳に群がる子供の石像とか、島にそびえる大木、それに結び付くようなアパートから生えた木、美喜の部屋に飾られた横たわる女の胸から生える蔓の画など、けっこう意味深なものが多くあってそれがどれもよくわからなかったのが悔しいですね。

悔しさついでにもうひとつ言うならば、橋本マナミの濡れ場ですかね。横になってバックでエッチしているのにしっかり乳房は瑛太の腕でガードされてて、偉く不自然でして。

トップ見せたくないんならそのアングルで撮るなや!!アホか!しかも全然女優をきれいに撮れてない!あんな小汚いアパートで汗かきながらセックスしてるんだからもっと激しく艶っぽく撮らないと。ヘンリー塚本見習え!

まぁそれ以前に橋本マナミのくびれのなさとケツのでかさにびっくりでしたけどね。寸胴すぎるだろwまぁおじさんが好きになるのもわかる。

俺は抱くなら長谷川京子です、はい。

 

と、色々愚痴が出てしまいましたが、決して爽快になるような話ではなく、終始不快で体力を使う作品だった気がします。

だからといって、見て損はない作品でした。井浦新の無表情から感じ取れる狂気、瑛太のやさぐれっぷりとヤバイ空気感、橋本マナミの悲壮感とそこから漂う色気、長谷川京子のサイボーグ的美貌と腹黒さ。

明らかにアンバランスなテクノ音楽と融合した、怒りに満ちた人間模様をこの4人が巧く演じていた作品でした。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10