モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「祈りの幕が下りる時」感想ネタバレあり解説 丁寧に施した展開に引き込まれる涙のミステリー。

1月27日

祈りの幕が下りる時

 

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一応TVドラマ「新参者」は当時見ていて、異色の刑事ドラマ、いや刑事ミステリーといったほうがいいのか、それなりに楽しませてもらって。山下達郎の主題歌が良かったんですよね。

麒麟の翼」もレンタルですけど観賞してるし、最後の新参者シリーズだからチェックしとくかってことで今回観賞しようと。

TBSも映画にするコンテンツがないから大変ですね。過去の実績のあるものでないと企画も通らないのでしょう。まぁ業界の心配はさておいて、早速観賞してまいりました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

東野圭吾原作の「加賀恭一郎」シリーズ。後にTVドラマ「新参者」として放送され、2本のスペシャルドラマ、1本の実写映画と人気を博してきた作品が今回で最終章を向かえる。

日本橋署に配属された加賀が、謎に満ちた事件を解決していくと同時に、傷ついた人の心の謎も解いていく、ミステリーとヒューマンが混ざった「泣けるミステリー」の代名詞ともなった今作は、主人公・加賀自身最大の謎が明らかになることでも話題を呼んでいる。

「事件によって心が傷つけられた人がいるなら、その人だって被害者だ。そういう被害者を救う手立てを探し出すのも、刑事の役目です」そんな信条を持つ刑事・加賀恭一郎の最後の事件が幕を開ける。

 

祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)

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映画「祈りの幕が下りる時」オリジナル・サウンドトラック

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東京

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あらすじ

 

 

東京都葛飾区小菅のアパートで女性の絞殺死体が発見される。
被害者は滋賀県在住の押谷道子。
殺害現場となったアパートの住人・越川睦夫も行方不明になっていた。
やがて捜査線上に浮かびあがる美しき舞台演出家・浅居博美(松嶋菜々子)。
しかし彼女には確かなアリバイがあり、捜査は進展しない。
松宮脩平(溝端淳平)は捜査を進めるうちに、
現場の遺留品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることを発見する。
その事実を知った加賀恭一郎(阿部寛)は激しく動揺する。
それは失踪した加賀の母に繋がっていた――。

加賀恭一郎“最大の謎”がついに明らかに。(HPより抜粋)

youtu.be

 

 

 

 

 

監督

監督は福澤克雄

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出演者からは「ジャイアン」ににてることから「ジャイさん」という愛称で親しまれてるお方(A-studioで度々ゲストが言ってますよね)。

半沢直樹」を機に「下町ロケット」、「ルーズヴェルトゲーム」、そして去年の「陸王」と池井戸潤原作ドラマは彼ばかり。TBSの売れっ子監督さんなんですねー。

まぁどれもこれもカメラ目線で顔のどアップばっかりの演出ですけども。あとスローモーションでしょ、話が先に進まない勿体つけるやり方。あと甲高いオーケストラのBGMね。おっと悪口ばっかりだ。

この方は監督というよりかは、TBSの社員なのでTVマンという呼び方のほうがいいはずなんですが、一応1作は監督を務めてるということで。

で、彼の記念すべき監督作がこれ。

 

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命令されて米兵を殺したってことで戦犯扱いされた男の悲しい末路を描いた戦争ドラマ。

なんだかんだいってもですね、この中居くんは最高の演技してますよ。 判決下った時と、死刑執行をまもなく迎えるときの絶望的な表情。あれは切羽詰るものがありましたね。

 

 

 

 

人物紹介

 

 

左上より。

加賀恭一郎(阿部寛)・・・警視庁日本橋署刑事。鋭い洞察力で複雑な事件を解決に導いてきた。剣道の実力者。

浅居博美(松島菜々子)・・・事件のカギを握る美しき舞台演出家。

松宮脩平(溝端淳平)・・・警視庁捜査一課の若手キャリア。加賀が日本橋署に配属され手から共に捜査にあたる。加賀の従兄弟。

金森登紀子(田中麗奈)・・・看護師。加賀の父親・隆正を看取った。

加賀隆正(山崎努)・・・病死した加賀の父。元刑事。

田島百合子(伊藤蘭)・・・失踪した加賀の母親。

浅居厚子(キムラ緑子)・・・行方不明になっている博美の母。

大林(春風亭昇太)・・・警視庁捜査一課刑事。

???(小日向文世

???(及川光博

 

 

「新参者」シリーズのおさらい

 

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舞台となるのは「日本橋・人形町」。一人の女性が殺害された。その捜査にあたるのは、日本橋署に転属したばかりの新参者=刑事・加賀恭一郎。被害者の女性は、誰に、なぜ、殺されたのか…。捜査線上に浮かび上がる商店街の住人達を、1話に1人クローズアップしながら真相に迫っていくという、連続ドラマとしては非常に斬新な構成となっている。事件を解決するだけではなく、持ち前の鋭い洞察力と推理力で、加賀は人形町の人々の「心の謎」をも紐解いていく。(HPより抜粋)

 1話完結ではありますが、ひとつの事件を追っていく過程で一人ずつあたり、結果事件と関係ないんだけど、その人を救っちゃう人情味溢れる刑事のお話になってます。

毎回たい焼きが食べられないというお決まりのシーンで笑いを誘っていたのを良く覚えてます。

黒木メイサ向井理がレギュラーとして出演していたほか、ゲストとして香川照之波瑠などが出演しています。

 

 

 

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「新参者」の2年前、加賀が練馬署にいた頃の事件。

住宅街で少女の遺体が発見され、捜査線上に、ある平凡な家族が浮かび上がる。「新参者」とは対照的に、最初に犯人が提示され、加賀の鋭い洞察力と推理力により、家族の中で起こった悲劇が次第に明らかになる。そして元刑事である加賀の父・隆正が登場。事件の捜査と並行して、加賀親子の間にある深い悲しみと愛情の物語が描かれる。(HPより抜粋)

 

 スペシャルドラマを見ていないので、なぜ麒麟の翼で父親の件が語られているのかわからなかったんですが、ここで描かれていたんですね。

ドラマから2年前の話ということで、レギュラーキャストの関係性のきっかけを描いているとのこと。

 

 

 

 

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映像化されたシリーズの中でも時系列的に最も古い物語。

本作は、加賀の捜査スタイルを形成した過去が明らかになるヒントも秘められ、いつも冷静で硬派な加賀が、ヒロインに抱く恋愛的な感情を垣間見ることができる珍しい作品。(HPより抜粋)

 

 「麒麟の翼」の後に放送しながらも、「赤い指」よりも前の話ということで、これが新参者シリーズの中で一番時系列が古い作品だそうです。

そのため脩平は登場せず、父親は元気に登場、加賀の階級も低いと様々。

 

 

 

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東京・日本橋、翼のある麒麟像の下で男性の刺殺体が発見される。被害者・青柳武明(中井貴一)のバッグを持って現場から逃走した容疑者・八島冬樹(三浦貴大)は逃走中に車に轢かれて意識不明の重体に。八島の恋人・中原香織(新垣結衣)は八島の無実を訴え、加賀恭一郎は独自に捜査を進めていく。(HPより抜粋)

 既に6年が経ってるため細かい内容は正直覚えてませんw

ですが、キャストが今考えるとハンパない。ガッキーは当たり前として、松坂桃李菅田将暉山崎賢人と今主役を張る役者が勢ぞろい。

そして中井貴一演じたサラリーマンの真相に涙です。

 

 

 

 

 

 

ハイ、全然おさらいって内容ではありませんが、ずっと見ていたはずなのに、パッと思い出せない人にとっては、いい引き金になったのではないかとw

今回最後の新参者、加賀は一体どうなるのか、そして今回の事件の顛末は。

ここから観賞後の感想です!!!

 

 

感想

人はなぜ嘘をつくのか、その裏に潜む謎を丁寧にあぶり出し、明かされる真実に涙する。「新参者」シリーズの中でもかなり見ごたえのある作品でした!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グイグイ引き込まれる。

アパートで絞殺された腐乱死体の捜査に乗り出した松宮ら刑事たち。共通項が多いことから、河川敷でのホームレス焼死体事件と関係していることに目を付けた松宮は、叔父である加賀に相談をする。

すると、ある手掛かりが加賀の母親の遺品と繋がっていく。なぜ加賀の母親の事件が関係していくのか。アパートで殺した犯人は誰なのか。そして焼死体は誰なのか。

いくつもの推理が振出しに戻る中、ある一人の女性が捜査線上に浮かんでくる。彼女もまた加賀と大きくかかわる人物だった。

 

そこまで期待していなかったものの、意外と丁寧に順を追って推理していく話の運び方や、ドラマとはひと味違った物静かな雰囲気、謎解きで明かされる壮絶な過去など、要所要所で人物の感情を見事にとらえ、観衆の心をうまくつかみ、最後まで飽きの来ない工夫を凝らした作品だったと思います。

 

モンキー的には、加賀が登場するタイトルバックまでのシークエンスに、おぉ~そうやって加賀に繋がってくるのか!なるほど!と感心しながら見ていたこともあり、序盤は好奇心が高まりました。

ここ凄くよくて、何がいいって冒頭が16年前から始まって、死んだ母親の過去を知人から聞く加賀が出てくるんですけど、現在になるとパタッと出てこないんですね。それまでは松宮主導で事件の捜査を中心に物語が進むんです。松宮も成長したなぁとか思いながら彼の推理を楽しむシーンだと思うんですけど、やっぱりあるところで足踏みしてしまう。

手がかりになる人物まで行くんだけど、これといったものがなく帰ろうとしたその時に、その人物と加賀の写真が写ってタイトルバック!

よ!待ってました!名推理!みたいな感じですよ。ここからあなたがどんどん人の心を読み取っていくんでしょ~?なんてすごく期待値が上がるように描かれてるんですね。

 

そして加賀が登場してからというもの、これはもう阿部ちゃんがすごいんですけど、彼のセリフひとつひとつに説得力があり、蕎麦もうまそうに食うし、人魚や気もうまそうに食うし、カレンダーに書いてあった橋の名前を聞いた時の、微動だにしない真顔を見て、いい芝居するなぁ阿部ちゃんと。

 

それから仙台や滋賀を足で捜査する刑事たちや、個室にこもって虫メガネで何百枚もある写真から手がかりを探そうとする汗だくの加賀、何度も行われる捜査会議など、昨今のプロファイリングやら科学捜査みたいな、汗をかかない刑事モノではなく、男クサくて泥臭くて、どこか昭和の刑事ドラマを見ている気にもなりました。

 

謎が次々に明かされる。

冒頭なぜ16年前の出来事を描かなければいけなかったのか。

これは加賀が16年もの間日本橋署に居続けた理由に繋がってくるんですね。

加賀の母、田島百合子は一度旅行おで訪れた仙台に身を寄せスナックで働いてましたが、心不全により他界。それまで仲良くしていた男性がいたようで、彼が時々日本橋に行っていた事を聞かされ、加賀が母の手掛かりが日本橋にあるかもしれないということで、ひたすら日本橋署に勤めていたわけです。

 

これが加賀にまつわる最初の謎についての種明かし。

 

そして本題もタイトルバックまでに一気に真相に近づきます。

アパートの遺留品は数少なく、タオルや歯ブラシといった日用品以外ほとんど何もない、いわばその日暮らしのような生活だったのです。ただカレンダーには日本橋にある12の橋の名前が月ごとに書かれており、松宮はそれだけが分からずじまいでした。

そして気になったその日ぐらし。まるでホームレスのようだな生活と感じた松宮は、すぐ近くでホームレスが焼死体で発見された事件が関係あるのではないかと睨みます。

 

事件の被害者の女性は滋賀からわざわざ東京へ出てきて殺されました。なぜ彼女は東京へ赴いたのかを調べるため、滋賀へ行き関係者や知人から聞き込みしていきます。すると訪れた老人ホームに身元不明の女性がおり、その人に浅井博美さんのお母さんですよね?と声をかけ、その女性が取り乱し騒然となったというエピソードを耳にした松宮は、すぐさまその浅居博美という女性の元へ聞き込みするため、東京へ戻ります。

被害者は浅居博美と会っていました。その時に老人ホームにお母さんがいたよ、引き取りに行ってあげてと伝えたそうですが博美は断りました。

 

博美は小さい頃に、母が男を作って出ていき、しかも印鑑を持ち出され多額の借金を背負っていたのです。そのせいで父は飛び降り自殺を図り、施設で孤独に十代を過ごした辛い過去を持っていました。そんな辛い日々を過ごしてきた元凶である母を今でも憎んでおり、たとえそれが母だとしても引き取りに行く理由はないと豪語します。

 

その場はいったん引き上げることにして帰ろうとした松宮の目に一枚の写真が目に飛び込みます。それが博美と加賀が一緒に映っている写真でした。

こうして事件の全容が少しづつ見えてくるわけです。

 

加賀は剣道の元チャンピオンということもあって、博美から直々に子役たちに剣道を教えてほしいと頼まれた過去がありました。しかしこの時加賀は、あって間もない自分に子供を堕ろしたことを話す博美の事を不思議がっていました。

 

松宮の推理によりホームレスの焼死体とアパートの借主が同一人物でないかとDNA鑑定した結果、残念ながら別人だったことに意気消沈した松宮。しかし加賀から、そんなものすり替えてるだろうという一言により別のもので鑑定した結果、焼死体とアパートの主が一致します。

 

そして未だ謎の残るカレンダーに書いてある橋の名前。

たまたま非番で橋の上で人形焼きをほおばりながら川を眺めていた加賀を発見。去り際に「時は金なり常盤橋」と上司直伝の親父ギャグで別れを告げようとした松宮。

若いのになんておっさんギャグ言ってんだよwいや上司が・・・てかアパートのカレンダーに6月は常盤橋って書いてあったんですよ・・・何の意味か全然分からなくて・・・。

すると加賀の顔が豹変します。

1月は柳橋、2月は浅草橋、3月は・・・左衛門橋・・・7月が日本橋、8月が江戸橋・・・12月が豊海橋。そうだろ!

なんで全部わかるんですか・・・。

俺の母親がいたアパートのカレンダーにもおんなじ日本橋の12の橋の名前が書いてあったんだ!!

 

こうして加賀の母親と事件がつながっていくんです。ちょっとこの辺は鳥肌が立つほど順序良く物事が進んでいってドキッとしてしまいましたが、2つの線が交わった時の驚きったらありませんよね。

 

こんな具合でどんどん操作は進んでいくんですが、やはりどうしても壁にぶつかるんですね。そして加賀は気づきます。一番捜査しなきゃいけないのは自分だということに。

 

ここからは是非映画館で堪能してください。

 

やっぱり余計な演出はあった。

監督の紹介でもいっていましたドアップ大好きジャイさん。今作でもこれ見よがしなドアップ万歳だったわけですが、意外とそんなに苦ではなかったんですね。

多分それは映画館という大きなスクリーンだったということと、役者の迫真の演技、顔よりも話に目がいった、などが理由なのかなと思います。

 

阿部ちゃんに関しては上でも書いた通り、そのセリフ回しや歯切れのいいしゃべり方、そして掘りの深い顔立ちが心情を物語っているので、彼がどんなに無精ひげだろうとうまいもん食ってようと、それなりに画になるのでアップでも良かったですw

一方松嶋菜々子ですが、頬が垂れてきて瘻つきおばさんになっていたのと、ほうれい線や目じりの皺がえらく気になって、ちょっとアップ勘弁したって!と心で叫んでいましたが、母親の前で涙と鼻水流しながらドスを利かして脅すシーンは、貫禄と迫力があってよかったです。ここはドアップで正解。

 

そんなドアップ問題はこの辺にして、なんでこんな演出するかなぁってのが、冒頭からありまして。

いきなりテロップです。

加賀の母親・田島百合子は仙台にいた。みたいな字幕がど真ん中にドンと出た後、アパートでの腐乱死体現場に到着した松宮を映しながら、この事件の詳細をこれまた字幕。

捜査を開始すると、被害者の住んでいた滋賀へ捜査に乗り出した、といった物語の説明が序盤字幕で施されているのです。

説明調のセリフはいやですが、こんなにもテロップ表記される映画も何回やだなぁと感じた瞬間でありました。

 

そして事件が迷宮入りしそうになり、夜の歩道でたたずむ加賀。事件をはじめから整理しようとしたとき、まだ手を付けていない人物にたどり着きます。それが加賀自身です。で、一人捜査会議室で自分の写真を黒板に張り付け、事件をもう一度辿ってみるという件があるんですが、ここまで全て心の声なんですね。

どうしてそこまで優しく導くんだwと思わず苦笑してしまった場面でした。

そこは普通に会議室で頭を掻き毟りながら、悩んで悩んで窓越しの自分観て、はっと驚く顔をクローズアップして、黒板を見直すとかで十分伝わると思うんですよ。せめてそこから心の声で捜査を洗い直すみたいな方がスムーズだし、そんなに時間賭けてやるような場面ではなかったと思うんですけど。

後は回想シーンが何度も入る箇所ですかね。今回相当ありましたね。母親の場面は仕方ないとして、事件の真実が明かされる場面からの回想が2回もあったのはちょっとしつこかったですね。

もしかしたら原作通りなのかもしれませんが。

こういうところがTVっぽくて残念だったなぁと。

 

 

ちなみに演出面でいえば、博美の自宅の壁が赤を基調とした画で埋められているところは、博美の心理描写を表しているようでよかったのと、回想シーンで少女時代の博美が、ある男のワゴンに入ったまま無音状態ですこ~しづつフェードアウトしていくシーンは、観衆の心をめちゃめちゃ煽った演出でよかったと思います。

あそこはハラハラしました。いったい中で何をやっているのか。まさか、そんなことが、やめてくれやめてくれ!!ってなりましたから。

 

 

曽根崎心中。

浅居博美は舞台演出家ということで、事件のあった週末は彼女が初めて舞台に立った明治座で、自分が演出を手掛けた「異聞・曽根崎心中」がやってるんですね。

これって、物語に何か絡めたことなのかなぁと思い調べてみました。

 

曽根崎心中とは、江戸時代に近松門左衛門が作った人形浄瑠璃であり、後に歌舞伎の演目にもなった、若い男女の心中の物語だそうで、これを浅居博美流にアレンジしたのが、「異聞・曽根崎心中」なんですね。

 

どうアレンジしたかは劇中ではよくわかりませんが、一体どんな話なのかというと、

以前から恋仲だった二人が再会したことから物語は始まり、男は奉公先で無理矢理結婚させられそうになり、断り続けていたら旦那様から勘当を言い渡されてしまいます。

何とか結納金を返してもらったんだけど、それを後で返さなければいけない。しかも金に困っていた親友にその結納金でお金を貸してしまうわけです。

しかし、金なんか借りた覚えはねえと親友に裏切られ、結納金を横領してないことを死をもって身の潔白を証明しようと考えます。

その夜思いを寄せる女の元へ行き死ぬ覚悟を伝え、二人は手を取り合いながら曽根崎の森の松の木に縛って、覚悟を決めます。

女の命を奪うことに躊躇してしまいますが、女の励ましに助けられ短剣で命を奪った後自分も命を絶つ、というお話。

 

この映画のタイトルは「祈りの幕が下りる時」、祈りの幕ってのは、相手の人生の成就を祈って、人生の幕を下ろそうするときの事を言うのかなと思います。

実際物語の最後に、ある人物が今まで苦しんで生きてきたことへの、せめてもの償いと相手を思う気持ちが高まり、愛しているからこそその人物の人生の幕を下ろそうと手をかけるシーンがあります。

それがこの曽根崎心中の心中と重なってるのかな、と。

まぁ心中はしないんですけどね。

 

というちょっと強引な結び付けでしたw

 

 

 

最後に

物語に触れるとほぼネタバレになるので後半以降は何も触れずに書いて見ましたが、加賀もそうだし、劇中の人物もそうですが、親と子の物語でありました。

加賀のお父さんが遺した「空の上にいたほうが、いつでもあいつを観ていられる。肉体なんていらない」というセリフが、クライマックスでも響いてきます。正に親心なんでしょうね。どこにいたって我が子を見守る親の想いが劇中でにじみ出る涙なしでは見られない作品だったと思います。

ちなみにエンドロールでは、人形町を歩く加賀の前に懐かしの人物たちが登場します。ドラマ観てる人はピンとくるでしょう!豪華です!

そして「さらば、新参者」というキャッチコピー。新参者ってのは加賀が日本橋署に配属になりそこではまだペーペーだからってので新参者って意味だったと思うんですが。

・・・はい、そういうことです。もしかしたら・・・?

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10