モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

【ネタバレ】「パシフィックリム2/アップライジング」感想と解説 胸アツなとこひとつもねえよ。

パシフィック・リム/アップライジング

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ロボットと怪獣の激闘を描いた「パシフィック・リム」。

 

エルボーロケットにチェーンソード、操縦するにはパイロット同士がドリフトしなければならないなど、日本で生まれた特撮やアニメに要素を凝縮した今作に、日本の、いや世界中の野郎共が少年の眼差しで観賞し、興奮の熱気に包まれ、心に刻まれたことでしょう。

 

 そんなロボットや怪獣に夢中になった男の子のための映画が、5年の時を経て続編として帰って来たのであります!!

 

 

地底に開いてしまった時空の穴を塞いだはずの前作。

なぜKAIJUは再び姿を現したのか。

そしてイェーガーに戦いを挑んでくるイェーガーは一体誰なのか。

さらに最終決戦地・東京でのクライマックスバトルはどれだけ熱い闘いになるのか!

 

はっきりいって、おもしろかっこいいぜ!!な内容になっているのでしょうか!?

 女の子だって一緒に楽しんだって良いんだぜ!!

一緒に夢中になろうぜ!!

 

そんな気持ちを胸に抱いて早速観賞してまいりました!!!

 

 作品情報

 「シェイプ・オブ・ウォーター」でアカデミー賞作品賞を受賞したギレルモ・デル・トロ監督。

彼が子供のころ夢中になった日本の特撮やアニメを映画にした「パシフィック・リム」の続編。

 

環太平洋沖に突如出没し、世界中に破壊と混乱に招いた「KAIJU」を倒すべく開発されたロボット「イェーガー」との決死の攻防と、搭乗したパイロット達の葛藤と成長を描いた。

 

日本が生んだポップカルチャーが海外で、しかもハリウッドで映画となったことに、日本の男子はおろか、世界中の男子をも夢中にさせたあの映画がさらにパワーアップして我々の前に姿を現す。

 

 

多くの犠牲者を出しながらも、無事KAIJUを撃破した前作から10年後の世界を舞台に、英雄となった父を持つ息子を中心に新世代となる若き勇者達のを描く。

 

 

同じく日本のポップカルチャーに多大な影響を受けた監督に今回バトンタッチされ、彼を支えるようにデル・トロは今作で製作総指揮として携わる。

登場人物が次の世代へと受け継がれていくように、監督の魂も次世代へと受け継がれた。

 

 

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あらすじ

 

人類とKAIJUの死闘から10年が経ち、地球には平穏が戻っていた。しかし、進化を遂げたKAIJUが再び現れ、世界を絶望の淵へと突き落す。若きパイロットたちは、よりスタイリッシュに洗練され、パワーアップを果たした新世代の人型巨大兵器“イェーガー”に乗り込み、KAIJUに戦いを挑む。(Movie Walkerより抜粋)

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監督

今回ギレルモ・デル・トロに代わって監督を務めるのは、スティーヴン・S・デナイト

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デル・トロ監督同様、彼自身もウルトラマンゴジラ機動戦士ガンダムといった日本の特撮やアニメーションに心を奪われ大人になったそうで、今作の最終決戦地を東京にしたのも、幼少の頃見て育った特撮作品のように憧れの街を壊すという、一つの夢が叶ったと考えているようです。

 

長編映画の監督は今回が初のようで、これまでに、TVドラマ「スパルタカス」や、「ヤングスーパーマン」、Netflixドラマ「デアデビル」などに携わってきたそう。

 

 

 

 

キャラクター紹介

 

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左上より。

  • ジェイク・ペントコスト(ジョン・ボイエガ)・・・搭乗イェーガー【ジプシー・アヴェンジャー】人類の為に犠牲となった英雄スタッカー・ペントコスト司令官(イドリス・エルバ)の息子。偉大なる父とは別の道を歩むも、運命が彼を新たな戦いに導いていく。 

 

 

  • ネイサン・ランバート(スコット・イーストウッド)・・・搭乗イェーガー【ジプシー・アヴェンジャー】・・・PPDC(環太平洋防衛軍)トップクラスのパイロットであり、若い才能の育成にも力を注ぐ。かつてペアであったジェイクとは過去に浅からぬ因縁がある。

 

  • アマーラ・ナマニ(ケイリー・スピーニー)・・・搭乗イェーガー【ブレーザー・フェニックス】つらい過去を背負い、KAIJUへの復讐を心に誓う少女。
    極秘に自分の手でイェーガーを作り上げるが、やがて壮大な戦いに巻き込まれていく。 

 

  • ニュート・ガイズラー博士(チャーリー・デイ)・・・ドイツ人の生物学者。前作でKAIJUの脳とドリフトするという荒業で勝利に貢献した。その当時のドリフトが、10年を経た本作でも大きな影響を及ぼす…! 

 

  • リーウェン・シャオ(ジン・ティエン)・・・世界を守る為、新型イェーガーの開発に心血を注ぐシャオ産業のトップ。 

 

  • ハーマン・ゴッドリーブ博士(バーン・ゴーマン)・・・ドイツ人の数理学者。気難しく天才肌で独特のキャラクターで人気を博し、本作でも獅子奮迅の活躍を見せつける。ニュートとの絶妙なコンビネーションは健在ながら、まさかの展開が待ち受ける・・・

 

  • チュアン司令官(チャン・チンチューン)・・・前作の後、司令官不在となったパイロットたちをまとめあげる。

 

  • ジュールス・レジェス(アドリア・アルホナ)・・・イェーガーの整備や、KAIJUとの戦闘時には指揮ラインの管理を務める。エキゾチックな美貌を兼ね備え、縁の下の力持ちとしてパイロットたちを支える。 

 

  • 森マコ(菊池凜子)・・・ジェイクの父スタッカーに養子として育てられ、ジプシー・デンジャーのパイロットとして、人類を救った英雄。世界を守るため今も戦い、若きパイロット達を率いる存在となった。

 

  • リョウイチ(新田真剣佑)・・・搭乗イェーガー【セイバー・アテナ】次世代の若きパイロットの一人。

 

  • ヴィク(イヴァンナ・サクノ)・・・搭乗イェーガー【ブレーザー・フェニックス】次世代の若きパイロットの一人。両親をKAIJUに殺された過去を持つツンデレ美人 。

 

  • ジナイ(ウェスレイ・ウォン)・・・搭乗イェーガー【ブレーザー・フェニックス】次世代の若きパイロットの一人。前作の中国人イェーガーパイロット夫婦の息子という最強DNA 。

 

  • レナータ(シャーリー・ロドリゲス)・・・搭乗イェーガー【タイタン・リディーマー】次世代の若きパイロットの一人。ラテン系お姉さんキャラ。

 

  • イリヤ(リーバイ・ミードン)・・・搭乗イェーガー【ガーディアン・ブラーボ】次世代の若きパイロットの一人。同国出身のヴィクとは正反対の脳筋ロシアン。

 

  • スレシュ(カラン・プラル)・・・搭乗イェーガー【ガーディアン・ブラーボ】次世代の若きパイロットの一人。訓練生最年少ながらもっと勇気と決断力を持つ男 。

 

  • メイリン(リリー・ジー)・・・搭乗イェーガー【セイバー・アテナ】次世代の若きパイロットの一人。訓練生最年長、KAIJUの毒に汚染された川辺で育つ 。

 

  • タヒーマ(ラハート・アダムス)・・・搭乗イェーガー【タイタン・リディーマー】次世代の若きパイロットの一人。献身性ピカイチの優男 。

 

 

これが今作のイェーガーだ!!

「KAIJU」が出没してから、防衛軍はいくつものイェーガーを開発してきました。

コヨーテ・ダンゴ(日本)の第1世代から、ストライカー・エウレカ(オーストラリア)の第5世代まで登場した前作。

今作ではその10年後ということで、第6世代からのイェーガーが登場しています。

 

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左上より。

  • ジプシー・アヴェンジャー(第6世代)

「ジプシー・デンジャー」の遺伝子を受け継いだフォルムに加え、フォルムも細くなっており可動域が高くなっている。

 

・全長:81.6m 

・重量:2004t

・機動力:8

・攻撃力:9

・防御力:8

・武器:チェーンソード、グラビティスリング、エルボー・ロケット、プラズマ・キャスター

 

 

  • ブレーサー・フェニックス(第5世代)

今作唯一の第5世代。別名は「シャンハイシールド」。

 

・全長:232フィート

・重量:2128t

・機動力:3

・攻撃力:9

・防御力:10

・武器:ボルテックスキャノン、アンチカイジュウ・ミサイルランチャー

 

  • ガーディアン・ブラーボ(第6世代)

エンジと白でコーティングされたイェーガー。2本の鞭で戦う。

 

・全長240フィート

・重量:1975t

・機動力:6

・攻撃力:8

・防御力:9

・武器:Elec-16アークウィップ、コアサルヴォチャージ

 

  • セイバー・アテナ(第6世代)

登場するイェーガーの中で、最もすばやく美しいフォルムが特徴な、全身オレンジ色のイェーガー。

 

・全長:252フィート

・重量:1628t

・機動力:10

・攻撃力:8

・防御力:5

・武器:プラズマソード(大1小1)、N-16パーティクルチャージャー

 

 

  • タイタン・リディーマー(第6世代)

同じく第6世代のイェーガー。一番の攻撃力を誇る。

 

・全長:

・重量:

・機動力:5

・攻撃力:10

・防御力:9

・武器:モーニングスター、EMPミストグレネード

 

  • オブシディアン・フューリー

全身黒で覆われたイェーガー。ジプシーアヴェンジャーと同じチェーンソードを2本持っている。パイロットは搭乗せず可動する模様。

 

・機動力:8

・攻撃力:9

・防御力:8

・武器:ツインプラズマチェーンソード、AKMサルヴォランチャー

 

 

 

 

 

 

 

何はともあれ、前作を観賞して気分を高めてから見に行くのがやっぱりベストでしょう!

昔こんな記事も書いてました・・・

 

www.monkey1119.com

 

果たして我々を興奮と熱狂の渦に巻き込んでくれるのか!?

ここから観賞後の感想です!!!

 

 

感想

イェーガーも話も萎んでしまいました・・・。

前作のあの興奮はどこに行った!!!

胸アツなポイントが全然ない。

デルトロよ、帰って来てくれ!!!

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは進化なのか。

裂け目を閉じ怪獣との決戦に勝利した防衛軍。

命を犠牲にして戦ったスタッカー長官の息子を中心に、何者にもなれていない彼と訓練生の成長過程を織り交ぜながら、無人機イェーガーの暴走と黒幕の正体、再び現れる裂け目、そしてカテゴリー5クラスの怪獣との東京最終決戦までを、前作とはまるで違うバトルスピード感、ほとんどが昼間での戦いという前作との差別化を図りアップデートを試みた作品でありました。

 

 

まず最初に言っておきたいのは、これが良くも悪くも進化した時代の話だということ。

 

怪獣との攻防から10年の月日が経ち、違法とはいえ個人でイェーガーを作るものもいれば、怪獣崇拝信者まで出てくるほど多様化され平和になった。

 

防衛軍も怪獣が出てこないとはいえ、地球の平和を守るため第6世代のイェーガーを開発したり、民間企業から新たなイェーガーを提供されるなど、本気の地球防衛という信念に加え、政治的な面やビジネスの匂いが感じられるものに変わっていた。

 

 

イェーガーの開発技術も進化。

 

あれだけ重厚的でひとつひとつの動きが鈍く、原子力で動いていた第3世代から第5世代とは違い、非常にスリムで身のこなしが軽く、バリエーションある動きにまで発展。

パイロット同士の適合性も改善され、誰でも相性が合えば可能というものにまで軽減された。

 

登場人物にも変化。

 

前作はから引き続き登場したマコは、パイロットから退き長官として管理職のような立場へと昇格したことで貫録を見せ、ニュートとハーマンの凸凹博士コンビも、あれだけ水と油だった奴らが別々の道で活躍。

しかもあのクレイジーさまで解消された。

 

 

 このように時代とともに人も技術も進化していった。

これを映画として良しとするか、悪しととるか。

 

 

「今」の映画。

あの頃はよかった、と歳を重ねる度に思うことがよくある。

 

あれこれ便利な世の中になった反面で何かを見失ってしまっている現在。

不便だったからこその利点というものがあり、過去を懐かしみ美化し今を憂う。

 

今作はそんな過去を美化し今を憂うような年齢になった自分からすると、残念極まりない作品へとなり下がってしまったように思う。

 

 

今作は今を象徴するロボットアニメを思わせるロボットのフォルムに感じた。

エヴァンゲリオンを匂わせる姿や、途中ちらっと映ったUCガンダムがそれを確信させたように思う。

 

また色々と合理的な動きや描写にすることで物語を簡略化し、便利な世の中になった「今」と同じような作りになっており、これが「今」のロボット映画だと言われてるようにも感じた。

 

 

もちろん今の10代達からしたらこの映画は興奮に満ちた作品になっていたことだろう。

身のこなしの軽い柔軟な動き、ロボットらしからぬアクロバティックなアクション、高層ビルをなぎ倒しながら怪獣にダメージを負わせる破壊してナンボの戦い方、などなど彼らが子供の頃熱中したあのロボットアニメたちの匂いで充満してるのだから。

 

 

正当な続編として認めたくない。

しかし個人としては、これをロボットと呼んでいいのか?

パシフィックリムの正規の続編として認めていいのか?とまで考え込んでしまうほど残念で仕方なかった。

 

 

奇形でなくカッコよさしかないイェーガーのフォルム。

全く溜めもしない必殺技。

二人同時に必殺技の名前を言わない。

重厚感のない動き。

コクピットに搭乗するシーンの排除。

コクピット内での多彩過ぎる動き。

拮抗しない怪獣とのバトル。

 

前作ではこれ見よがしな監督のロボットや怪獣に対しての愛が詰まっていたように思う。

 

その愛の象徴が微妙なダサさだったり、鉄の塊のような重くて動きにくい作りだったり、常套句のような必殺技の掛け声だったり、とにかく体作ってないとばててしまいそうなくらい運動量の多い操作だったりするわけで。

 

さらにいえば、恐ろしく凄まじい戦いをしている巨大な2体を、普通の人間の視点でとらえたカメラワーク。

 

2つの巨体を下から見上げる視点で捉えた映像が多用され、街が破壊されていく様や2体の動きの鈍さがよりリアリティに感じ、我々観衆もその場にいるような、もっと言えば怪獣によって行き場を失った被災者のような感覚にさえ陥ることができた。

 

今作では臨場感にも似たそれが全くない。

カメラは下から見上げる視点を極力減らし、パイロットの視点が多くなっていた。

だから大きな高層ビルもさほど大きく感じない、そびえ立ってる感じもしない。

スケールも小さく感じてしまう。

 

 

夜のネオンが怪しく光る香港でのバトルや、ヘリのライトだけで怪獣を追いながら戦う海中バトルのように、暗くて見えない演出が不気味さを生み出し、結果それが地球の危機というものを助長させていたし、怪しく光るイェーガーと怪獣が際立って見えていた前作。

 

差別化を図るための演出だったとはいえ、こんなに良かったと感じさせる演出をすべて排除してしまった事に大きな疑問を感じる。

 

昼までの戦いによってイェーガーと怪獣の動きが鮮明となり、動きを正確に捉えることは大きな利点になるが、その分軽さが目立ち、迫力も減ってしまたように思う。

 

 

脚本にしてもそうだ。

 

これまで何かから逃げるかのように自堕落だったジェイクの前で大きな悲劇が起きたにもかかわらず、それを活かした心理描写になっていない点

 

一度パイロットになって挫折して宙ぶらりんな生活をしていたジェイクが、血がつながっていないけど自分を本当の弟のように可愛がってくれた姉によって道を作ってもらった。

それだけ大事な家族なのに、なぜ姉の復讐とばかりに悔しさを怪獣にぶつけようとしないのか。

 

そもそも立ち直りが早すぎる。

仕方のないことにしては軽すぎる。

彼が変わる大きな転機なのだから、ドラマチックにしてもいいのではないか。

 

くよくよしてる暇なんてない危機的状況だった前作とは違うから、敢えてのドライな演出は理解できるが、これでは主人公に感情移入もできない。

むしろ誰にも気持ちに入り込めない。

 

また訓練生もあれだけの人数がいたせいで、ブレーザーフェニックスのパイロットたち以外にバックボーンもなければ設定も少ない

 

アマーラとヴィクに焦点を充てているのは途中から目に見えているのだから、あれだけいがみ合っていた二人が戦っていくうちに絆を深め最後にハイタッチするくらいの描写はあれば胸アツものだったのに。

 

 

いがみ合ってることという点では、ジェイクとネイトのコンビもしっくりこない。

過去に不仲になったことが明かされるが、大人になりレンジャーとなったネイトは、ジェイクが嫌いだけど、もうそういうことはしないと勝手に大人の状態になっている。

 

だったらジェイクをもっと引っ張って大人へと成長させるような立ち位置にした方が彼の存在価値が上がるようにも感じた。

 

 

てか、真剣祐にいたっては「気をつけ!」しかセリフを言ってないのでは?

 

 

中国の企業が防衛軍に介入することで、パイロット不要の無人機ロボットの製造とその承認をさせておきながら、結果新戦力でなく、まんまと敵の罠にハマってしまったという件。

 

中国企業のスポンサーがついている以上、描写は避けて通れないわけですが、あんな遠回しで善だか悪だかわからない周りくどい使い方をせずに、「オデッセイ」のように黙って観てたけど最後に協力することで国としての株が上がるようなやり方でも良かったように思う。

 

そもそも無人機イェーガーで世界を守ろうとする意味がよくわからない。

 

これまで通りパイロットを一人前に育てるのと同時に性能のすぐれたイェーガーでやればいいのに。

確かに無人機にすれば人命を守ることができ、尚且つ合理的に機能できる。

技術の発達によって人間の手が不要になってきた今と一緒。

 

もしかしたらかなりの赤字だったのかもしれないんんでしょうが、ハッキングされる恐れがあるというマコが懸念していた通りの結果になるわけで、それって「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」でトニーが計画して失敗したことの繰り返しでしょう。

 

他にも、自家製イェーガーのスクラッパーのトランスフォーマー感。

マイケルベイに気に入られたいのか?

 

ジェイクの訓練生への鼓舞。

親父の名言を息子がやろうと企んだシーンだったけど、全く中身のないスピーチで全然響かない。

 

東京の街並みが明らかに東京でなく、中国の新興発展都市のような作り。

富士山にレアアース?

中国の発想じゃないのかい?

しかも怪獣たちの本当の狙いがそれ?

だったら前作の怪獣の狙いもレアアースだったのかい?

それを怪獣が狙うならこんな周りくどいことせずに、もっとゴールにたどり着きやすい作戦があったでしょうに。

 

 

最終的に言えばこんな筋書きなら面白かったんじゃない?

 

前作から10年経って大地震が起きたことで再び裂け目ができて怪獣たちが復活した。

今の防衛軍で歯が立たなくて、中国のシャオ産業が協力。

無人機イェーガーを量産、各地に出没した怪獣を倒すと同時に、既存のイェーガーとタッグを組んでコンビプレイして撃破。

 

ジェイクも腑抜けだったけど、大きな損失とかつての犬猿の仲の支えによって自身を変え訓練生と共に戦う。

訓練生もそれぞれ前作での戦いで家族を亡くし、過去の悲しみや怒りを怪獣にぶつけるような内容にして描いた方がドラマがあるしシンプル。

それでいて人間描写でアガる要素もできて一石二鳥。

 

今回のような進化したビジュアルが気にくわなかったとしても、全然見ごたえある映画になると思うんです。

 

 

最後に

あくまで個人的な感想で、こうしたら面白いのにというのも僕自身の思い付きであり、時が進んでいるのにもかかわらず、未だに過去に縛られて前に進めない情けない男のグダグダ語った愚痴であることは間違いありません。

 

前作を傑作だと思ってる身としては、こんな映画になってしまったことが悔しくて仕方ありません。

ギレルモ・デル・トロ監督が離れ、別の監督になってしまったことでこんなにも落差が生じてしまうのかと。

 

 

もし第3作目を作るのならば是非デルトロに帰ってきてもらって、あの重厚感と鈍い動き、無駄なカメラワークに溜めに溜めた必殺技とお決まりの場面を沢山作ってもらって胸アツな映画にしてほしいです。

 

後あの凸凹博士コンビとハンニバル・チャウ、そしてローリーに帰ってきてほしい。

 

ジェイクはチャウに何してダマしたの?

ローリーは死んでしまったの?

色々伏線はあるけど、何も語られていなくて気になります。

 

というわけで以上!あざっした!!

 

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満足度☆☆★★★★★★★★2/10