エイプリルフールズ

気にはなるけどお金出してまで見たかぁねぇなぁ。そんな時試写会は便利です。
見事に当たり見てきました。
2015年4月1日。エイプリルフール。この日だけは、1年に1度嘘をついても許される日。
対人恐怖症の新田あゆみ(戸田恵梨香)は、一夜限りの関係で妊娠してしまう。その相手、天才外科医の牧野亘(松坂桃李)に電話で認知してもらうよう頼むも、エイプリルフールだろ?と、あしらわれてしまう。なんとかしようと彼のいるイタリアンレストランへ向かう。

時を同じくして、リムジンの運転手(滝藤賢一)は宮内庁の人間と名乗る櫻小路夫妻(里見浩太朗&富司純子)のお忍びの休日を案内。

そして、別の場所では、またヤクザ(寺島進)は、パパの会社の同僚と偽り、少女を誘拐、

占い師(りりィ)は詐欺で刑事(高嶋政伸)に連行され、

いじめが原因で引きこもりの中学生は、自分を宇宙人と思い込み、ある行動にでる。

そんな、バラバラな彼らの小さな嘘が絡まり大騒動に発展していく。
リーガルハイの監督と古沢良太さん脚本というコンビと総勢27人のキャストという謳い文句で宣伝している作品です。
対人恐怖症の妊婦に戸田恵梨香。

天才外科医でセックス依存症の男に松坂桃李。

を筆頭に、滝藤賢一、寺島進、ユースケサンタマリア、高嶋政伸、古田新太、生瀬勝久、菜々緒、窪田正孝、岡田将生、里見浩太朗、富司純子、そして、バーチーこと千葉真一!などなど。
んー、豪華です(≧∇≦)
同じ空間や時系列などに沢山の人を集め、一つのストーリーに絞らず何人もの人物に焦点をあてた作品を、昔の映画のタイトルにもじって、グランドホテル方式と呼ばれるそうです。
主な作品に、パルプフィクション、バンテージポイント、タワーリングインフェルノ、ナッシュビル、ラブアクチュアリー、日本映画で言えば、THE有頂天ホテル、シーサイドモーテル、最近では、桐島、部活やめるってよがその方式です。
今作もそんなひとつの街を舞台にあらゆる人物を焦点にしたサイドストーリーをラストにひとつにまとめた手法になってます。
そんな映画の感想ですが、
試写会で観てよかった。
要するに、お金払ってまで見に行かなくてよかった、という意味と
単純にまあ悪くない2時間を過ごせた。
という意味です。
もちろん、いくつもの嘘が巻き起こす事件や騒動の中で、笑いどころもたくさんあったし、
そんな嘘が必要嘘になり、やがてそれは結果として真実になる。
それって、素敵やん。(S田S助風)
そう、ホロリとさせてくれるお話です。
嘘といっても、塗り重ねて悪い方向へいくのではなく、あくまでコメディなので世にも奇妙な物語のような後味悪いみたいにはなりません。
松坂桃李の今にもイキそう顔や、滝藤賢一のハイテンションな演技、ユースケサンタマリアの真面目そうに見えても、ちゃんとユースケ節を残す様、悪ぶりが板についた高嶋政伸などなど、
役者たちのアンサンブルは観て損はないです。
しかし、
やはりこれはいわゆるテレビ映画の部類。
なぜ、この完成度、いや、クオリティ、いや、企画!い、いや、うーん、何て言えばいいんだろう…
とにかく、テレビでできそうなことを映画にしてしまうのか?
金を払ってまで見させようとするのか?
相変わらず民法テレビ局主体の映画は困る。
まだ、TVドラマからの映画化よりかはマシなんだろうが。

というわけでこういう映画は観て時間のムダ!というところまではいかないが、
この作品にいくら費やす価値があるか?
にかかるでしょう。
映画館でみるか、レンタルで新作で見るか、いや、準新作、はたまた旧作になるまで待つか、1年待ってテレビ初放送で録画するか。
どの映画にも言えることですが、その価値は人それぞれです。
肯定も否定もしません。
ただ、全く見ないってのはイヤだな。
映画好きとして。
と愚痴ってばかりになりましたが、観に行く予定の人はどうぞ楽しんで下さい。
楽しい作品てことは間違いないです。
小池栄子でこのスタッフっていったら、あのネタしかないっすよねww
たった1シーンで笑わせる。さすがっす。
満足度☆☆☆★★★★★★ 3/10