ジュピター

マトリックス以降、中々当たりの出ないウォシャウスキー姉弟の最新作。
見てきました。
ジュピター・ジョーンズ(ミラ・クニス)は家政婦として毎日あくせくトイレを掃除し働く毎日。そんなある日、友人が宇宙人に襲われそうになる所に遭遇。すかさず写真に収める。その後、卵子を提供してお金を貰おうと病院へ。すると、今度はジュピター自身が宇宙人に襲われる羽目に。
そこへ、空中を飛びながら光線銃を撃ちまくる1人の男に救われる。

彼の名は、ケイン(チャニング・テイタム)。遠い星の遺伝子操作によりオオカミと人間のDNAを持つ元軍人のハンターだった。
彼に助けられたジュピターは自身が宇宙最大の王朝アブラサクス家の王族だと知らされる。
王朝には、タイタス、カリーク、バレム(エディ・レッドメイン)の兄弟が権力争いを繰り広げており、全員が亡き母と同じ遺伝子系列を持ち、地球を引き継ぐジュピターを狙っていた。
なぜ兄弟たちは地球を狙うのか?
そして、ジュピターの運命は?
今作は前作クラウドアトラスでちゃっかり兄から姉になっていたウォシャウスキー姉弟が再び描いたSFアクション大作です。

日本のアニメとか確か好きで、マトリックスは攻殻機動隊にかなり影響を受けてたとかなんかで読んだな。
そんなジュピターのキャストに選ばれたのがマッチョなイケメン、ケイン役のチャニング・テイタム!

2月に見たフォックスキャッチャーから一変、未来人ぽい感じになってますねー。
今作でも、やっぱり裸はありますww
もう脱いでナンボな俳優だもんな。
で、ジュピター役にミラ・クニス。

ブラックスワンでナタリーポートマンのライバル役だったあの子です。
テッドにも出てました。
昔に比べてやはり顔がむくんでる印象が見受けられます。
でもって、悪〜いアブラサクス家の長男バレム役にエディ・レッドメイン。

先日見た博士と彼女のセオリーでアカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した彼です!
やっぱりカエルみてぇな顔なんだよなぁ。んで、教室の隅っこの方で窓の外を見てる弱っちい理系の奴、みたいな。
でも、悪役やっても陰湿な悪賢そうな感じを醸し出すのはさすがっす。
ちなみにラストはそんな彼のイメージ通りのジュピターとのバトルがおもろいですww
そうそう、脇役のハンター役で前作クラウドアトラスにも出ていたぺ・ドゥナも出演してます。

もう立派なハリウッドスターですね。
そうな豪華なキャストでマトリックス以来の映像革命と謳われた今作の感想は、
残念ながら革命は起きなかった…
映像に関していえば、2Dで見たせいかもしれませんが、マトリックスほどの衝撃はないです。
画期的な何かも見て感じなかった。
確かに木星はキレイでしたが、なんか平面的過ぎて木の切り株を見てるようにも感じたし、アクションもやはりスピード感はない!おおっ!っていうのも感じなかったなぁ。
最近じゃ革命的な映像でいえば、クリストファーノーランの方が、デジタルでなく、アナログ的な手法であのクオリティ、しかも、アカデミー賞で視覚効果賞とっちゃうくらいですから、あれくらいの驚きを見せないともう観衆は動じないです。
で、話もさっきから比較してばかりですが、マトリックスのような信仰的なもの、哲学的なものを絡めた話ではなく、女性が地球を守るために権力と戦うだけのこと。あー、格差的なものがテーマだったりもするのかな?
とはいえ、
ネオが救世主だったように、ジュピターも結局、地球の救世主てことになるともはや自分たちのヒット作の劣化版になっちゃってる。
そう思ってならない。

これなんかザイオンじゃんww
ここまで、いいながらも収穫と言えば、やはり、チャニングとエディは見応えありましたよ、やはり。
ミラはぁ…役不足かなー、他にいい女優いたんじゃない?
個人的には、前作のクラウドアトラスの方が輪廻転生がテーマだった分、難解で楽しめた気がします。
それでも、次回作に期待したいです。
満足度☆☆☆★★★★★★★3/10