モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「ナイトクローラー」感想ネタバレあり解説 ジェイクの目ん玉がギョロすぎて怖い!

ナイトクローラー

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夏休みもお盆明け、終盤に差し掛かり興行的には洋高邦低なる現象も起き、個人的には大変満足な賑わいです。
で、ここからシルバーウィークに向けて中ヒット連発な可能性のある良作がたくさんある映画が目白押しです。
てなわけで、早速ジェイクの最新作を見てまいりました。
 
 
 
友達も家族もなく、ネットとテレビと共に孤独に暮らしているルイス・ブルーム(ジェイク・ギレンホール)は交通事故現場を通りかかり、事件や事故報道のスクープを専門にしている映像パパラッチ、通称〈ナイトクローラー〉と遭遇、悲惨な映像がテレビ局に売れると聞いたルイスは、盗んだ自転車と交換にビデオカメラと無線傍受器を手に入れ、その夜から警察無線を盗み聞き、車で現場に急行するようになったルイス。そして、カージャックの被害者の撮影に成功しテレビ局に早速映像を持ち込むと、女性ディレクターのニーナ(レネ・ルッソ)が映像を買い取ってくれた。彼女からアドバイスをもらったルイスは、本格的に事業を始める。アシスタントを募集し、面接に来た住所不定で何の特技もないリック(リズ・アーメッド)を僅かな賃金で雇い、センセーショナルなスクープ映像を次々にモノにしていく。車はスピードの出る赤い高級車に、機材も最新型に買い替える。壮絶な横転事故の無線を傍受した時も、その車で誰よりも早く現場に駆け付け、絶好のアングルのために、ルイスは血だらけの遺体を車の下から引きずり出すという暴挙に出る。成功だけに邁進するルイスに、怖いものなど何もなかった。そんな絶頂への階段を駆け上がるルイスに、思わぬ落とし穴が待っていた。《HPより引用》

 

 
 
監督は、今作が初監督というダン・ギルロイ。
 
元々は脚本家だそうで、双子のお兄さん、トニー・ギルロイはボーンシリーズの脚本を経て、ボーン・レガシーで監督も務めた人。
ダンも、リアル・スティールに携わり、ボーン・レガシーの脚本を経て今作に至ったようです。
今作も脚本を手掛けており、その手腕が発揮されてるのか期待です。
 
 
 
主演のルイス・ブルーム役を務めるのは最近メキメキと演技の幅が広がる反面、クリスチャン・ベイルのように体重増減を繰り返して若干自己満に走ってねぇか?と疑いたくなるジェイク・ギレンホール。
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遠い空の向こうにではまだ幼さが残ってましたがデイアフタートゥモローで認知度が上がったものの、ブロークバックマウンテンではゲイを演じ、プリンスオブペルシャで酷評をくらい、ミッション8ミニッツからは大作モノは避け作品を吟味して出演してる傾向にあります。
なかでも、近年では、衝撃のラストに開いた口が塞がらなかった灼熱の魂のドゥニ・ビルヌーブ監督作品に2作連続出演、プリズナーズでは無駄にマッチョな警察官、複製された男では瓜二つの男を2役で見事に演じ分けてました。
今作もがっつり減量して、ただでさえギョロ目なのに益々ギョロ目になってもはや妖怪ですww
ちなみに、お姉ちゃんはダークナイトでのレイチェル役であまりのブスさにブチ切れた記憶が未だに拭えないマギー・ギレンホール。あの時のバットマンのハービーデントを選んだという選択は正しかったwww
 
 
 
ルイスが映像を売り込むテレビ局のディレクター、ニーナ役にレネ・ルッソ。
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この方、存じ上げないのですがマイティ・ソーでソーの母親役として出てたそうです。あー、いたいた!この人だ。
調べてみるとリーサルウェポンにも出てると記載が。
あー、いたいた!リッグスと恋仲になった刑事さんだ。
ちなみに、ダン・ギルロイ監督の奥さんだそうです。
 
 
他にも、最近ハマってるエージェントオブシールドのギャレット役の名優ビル・パクストンも出演してます。
 
 
 
 
そんなキャストに初めての監督が作り上げたパパラッチの狂気を描いた作品の感想は、
 
 
 
 
 
 
 
 

残暑厳しい今に見て欲しいべっとべとするギラギラした奴。

以下、核心に触れないようなネタバレ含む内容です。
 
 
 
 
 
 
 
 
ナイトクローラーとは、報道専門のパパラッチの俗称とのことで、決してX-MENのミュータントではございませんww
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まず、思ったのは、ルイス演じるジェイクの徹底した役作り!減量したことも書きましたが、まばたきすらせず、ネットで調べまくったのが丸わかりな知識を理論武装して相手を論破し、自分の立場が上だと主張し丸め込む!
イヤー、大っ嫌いだ!!こういう奴!!
 
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だが、残念ながら相当キレる奴でした。こういうのは相手にしないのが一番ですよね。無視、無視。
 
という具合に、完全ジェイクなのも忘れてしまうハマりっぷりというか、何か人としての隙間がないというか怪演技でした。
ミッション8ミニッツからなんとなく思ってはいましたが、確実にレベルアップ
という言い方は失礼ですが、質があがってると思います。
 
確かに、ルイスは努力家で向上心があって高みを目指してる、よく言えば人間の目指すべき人生の送り方だとは思いますが、相手を人間として認識せず、自己顕示欲のある野心家でしか見えません。
要するに鼻につく奴!
そんな奴が、低賃金で雇ったミスばかりする助手に使えないクルーのレッテルを貼る言葉のジャブは見ていて腹が立ちました。
特に、助手のリックとの報酬の交渉のシーンは、腹が立ちすぎて笑えますw
これに関しては、リックよ、歯が立たないんだから歯向かうな、と心につぶやきました。
 
 
 
 
 
映像に関して思ったのは、事件を追ってるのではなく、事件を撮ってるルイスの顔を主に見せています。それを見ることでルイスが水を得た魚のようにギラギラが増しイキイキとしてる様が見えました。そして、事故現場ではルイスが使ってるカメラ越しから、または、モニターを映して、ルイスの目線で見せてくれます。
 
 
 
ひとつ大きく残念だったのは音楽がダサい!!いや、合ってない!序盤に至ってはメジャー調のアッパーで軽快な音楽で、これからルイスがどう闇に堕ちていくかハラハラが待っているのに、なんか拍子抜け。
終盤こそ観衆を煽るかのようなバスの効いた打ち込み音が流れますが、もうちょいサスペンスっぽい音楽か無音の方がよかったかな、と。
 
そして、彼のある意味すごいのは法の目をかいくぐるかのようなことをするのではなく、最初こそ窃盗から始まり堂々と赤信号は無視する、法定速度守らない、不法進入、と軽犯罪のオンパレード!!
いやぁ、流石にキップ切られてもおかしくないし足がつくでしょう。
ちょっとそこはツッコミたいと思いました。
 
 
 
 
あくまでパパラッチというか過熱する犯罪報道を風刺した話なので、特に問題を投げるわけでもなくメッセージ性もあまりないですが、
情報欲しさに煽る視聴者が悪いのか、数字を求めるあまりスクープを欲しがるテレビ局が悪いのか、それとも事件を肥やしに金に替えようと駆けずり回るジャーナリズムの欠片もないパパラッチが悪いのか、そんなことを考えました。
日本こそアメリカほどではないと思いますがこの悪循環どうにかして欲しいですね。
 
 
とにかく、ジェイクの怪演が素晴らしい反面、ギラギラした男に何か鉄槌を落とす術はないのか!とイライラする、じとーっとした話だと思いました。
 
あー、相変わらず書くの下手でごめんなさいm(_ _)m
満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10