みんな!エスパーだよ!
映画「モテキ」を見た時、やはり青春にエロはつきものだな、と改めて思いましたが、その思いをまた感じることができそうなくだらなーいドラマが映画になったので見てまいりました。
あらすじ
愛知県東三河に住む鴨川嘉郎(染谷将太)、喫茶店マスターの輝光(マキタスポーツ)、バスケ部員の榎本(深水元基)、いじめられっ子の矢部(柾木玲弥)、嘉郎の幼馴染のヤンキー女子高生、平野美由紀(池田エライザ)には、ある日突然、超能力を持つことになり、東京からやってきた超能力研究の第一人者で嘉郎が思いを寄せる紗英(真野恵里奈)の父、浅見教授(安田顕)と助手の秋山(神楽坂恵)により、この町で能力に目覚めたエスパー達が一同に集められた。目覚めた能力を私利私欲=エロ目的で使っていた彼らだが、教授から悪のエスパーからこの町を守るよう告げられる。そして、予見した通り町の女性たちが全員エロ化するという驚愕の事態が起こる。そんな中美由紀と紗英が拉致されてしまう。果たして、嘉郎たちポンコツエスパーは町を、世界を、彼女たちを救うことができるのだろうか…《HPより引用》
監督、キャスト
監督はTVドラマでも監督を務めた園子温。
正直そこまで好きな監督ではなく、見た映画もヒミズや地獄でなぜ悪い、TOKYOTRIBEなど近年のモノしかなく、昔の映画などと比較することはできないんですが、とにかくぶっ飛んだ作品をもっと世に出して欲しいです。
これは、2013年モンキー的映画ベスト1位でした。
テレパシー能力を持ち、紗英に想いを寄せる鴨川嘉郎役に染谷将太。
園子温監督とはTOKYOTRIBE以来でしょうか。
今年はストレイヤーズクロニクル、寄生獣、さよなら歌舞伎町、バケモノの子と気がつけば主役級にまで成長した彼ですが、TVドラマの映画化はこれが最初じゃないでしょうか。今年はさらに映画バクマン。が控えてます。あなたもいつ寝てるんですか!?
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あっちゃんといちゃいちゃしてます。
嘉郎が想いを寄せ、超能力研究の第一人者を父に持つ紗英役に真野恵里奈。
キュートな顔立ちとは違い、心の中はドス黒いことばかり考えてるという設定。
やはり未だハロプロのアイドルというイメージしかないですが、SPECやパトレイバーなど近年は女優業が盛んです。
園子温監督とは、今年公開の作品全てに出演してます。監督に鍛えられてるんでしょうか。監督が鍛えた女優さんはブレイクしてるので今後に期待ですね。
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嘉郎の幼なじみ美由紀役に池田イライザ。
いつも嘉郎をバカにしているが、彼女にもテレパシー能力があり、嘉郎と心を通わず仲に。
で、TVドラマではこの役を夏帆が演じていてスペシャル版には美由紀自体出てませんでしたが、まさかの降板。で、代わりに彼女がキャスティングされたんですが、誰?
調べてみると、雑誌CanCamの専属モデルさんとのことで、これまで目立った女優業はないのでこれでブレイクするのかどうか見守りたいところ。
嘉郎たちのたまり場の喫茶店のマスター、輝光役にマキタスポーツ。
テレキネシス能力を持っているが、エロいモノしか能力を発揮できないという条件付きという設定。
オフィス北野の芸人さんで音楽面でも精力的に活動している傍ら、苦役列車での演技が評価されて以降、ドラマや映画などに気がつけば顔を出しているバイプレーヤーに。最近では、園子温監督のラブアンドピース、WOODJOB、などなど。安定した演技してるので嫌いじゃないです。やっぱ芸人さんてほんと多才だなぁ。
確かに、このマキタスポーツはカッコよかった。
紗英の父で、超能力研究の第一人者、浅見教授役に安田顕。
学会から干されるものの、研究を続けチームエスパーを結成させる、という設定。
言わずと知れたTEAM NACSの一員で、今や大泉洋より露出の高い出演数じゃないでしょうか。
今年は、ドラマ問題のあるレストランでオカマのパティシエ演じたり、映画龍三と7人の子分たち、ビリギャル、新宿スワンにも出演してます。来年は主演映画も控えてるので楽しみですね。
インテリヤクザが似合ってましたね。
他にも、深水元基、柄本時生、監督の奥さんの神楽坂恵、その他グラビアアイドルが華を添えてます。
そんなエロ満載な青春映画の感想は、
呆れるほどおバカな青春SF映画でした。
以下、ネタバレ含む感想ですが、核心は避けて書きます。
・TVドラマ見てなくてもOK!
今作は、TVドラマとは別の物語として、嘉郎たちエスパーの誕生から描かれていて、尚且つTVドラマを端折った総集編ではなく新たなオリジナルストーリーになってました。
なので、おさらいする必要なし、特に予備知識なし、てな感じで見ることが可能です。
そういう意味では、昨今のTVドラマからの映画化で狙う視聴者たちをターゲットにしていないという点では個人的に好感はもてたかな、と。
・池田エライザという原石
園子温監督、またもやいい子を見つけたな!!
キャスト説明でもある通り、本来、嘉郎の幼なじみ美由紀役はドラマでは夏帆が演じてました。ドラマファンからしたら、また夏帆のパ〇チラやらエロいワードやら拝める!!と楽しみにしていた方も多いと思います。
しかしながら、映画版で突如降板。恐らく海街diaryと撮影がかぶったんでしょう。
そもそも、彼女はつい最近まで女優業に陰りが見えていたように思えます。天然コケッコーでの清純なイメージを払拭しようと、ケバいキャバ嬢やらドラマ版の通り、田舎のエロいヤンキーなどを経て、結局、ほわっと不思議さを醸し出すような海街diaryの三女の役どころを見て安心しました。やはりああいう役が彼女には合ってる。
まぁ、エロさでいったら個人的には箱入り息子の恋の盲目の少女のほうが断然エロかったですけど。
話は逸れましたが、そこで抜擢されたのがまだキャリアの浅いどこぞのモデル、池田エライザ。
オープニングからの自慰シーンで、おやっ?と胸をざわつかせドキドキさせたかと思いきや、泣きの演技も悪くない。むしろ立派!おかげで脇を固めたグラビアアイドルたちがいかにブスに見え、演技のひどさが目立ったことか。
これも、色んな女優を鍛え上げ、そして、女優としてキレイに撮っているかにこだわってる園子温監督の手腕だと思いました。
・巨乳ってたくさんあると満腹感がパない。
一応、エロスで地球征服みたいなテロを食い止めるって話なんで、始めから終わりまで、パンチラ、生足、胸の谷間、水着、いやんあはぁ〜んな漏れた声のオンパレードなわけです。
最初こそ、思春期に〜少年からぁ大人にぃかわるぅ〜と徳永さんばりにあの頃悶々とエロいことばかり考えていた時に憧れていた場面の連続だったわけですが、
私も大人になってました。いつまでもピーターパンではなかった、30分経たないうちにエロスもういらない、てな具合になりました。
そもそも巨乳って好みじゃねぇし。
やはり腹一杯なのにどんどん召し上がれってなっても、もう食べられません。ごめんなさい。
・今年は監督やっつけ仕事?
リアル鬼ごっこ以外今年の監督作品全て見ましたが、どうにもこのやっつけ感があるようにしか見えない。
今作も、必要のないエロいシーンの連続、豊橋市の観光PRも重なって話が脱線、ラスボスとの対決も消化不良。
撮影方法、カメラワークだけで考えたら新宿スワンが一番まともだったかも。
やっぱり商業映画には向いてないのか?はたまた今後クライアントに邪魔されないような方向に戻るための寄り道なのか。
きっと今年これだけ公開が重なったのも何か事情がありそうですが、これにめげず過去作も見て次回作に期待したいです。
てな感じで、悪い部分が大半を占めてしまいましたが、染谷将太の自慰行為や、マキタスポーツの腰振り、深水元基のカラダの張りっぷり、池田エライザというニューフェイスなどなど主な役者陣は文句ないです、笑わせてくれました。
エンドロールに流れる岡村さんの歌で淀んだ気持ちを流してもらい映画館をでました、とさ。
さすが愛の伝道師!!