モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「マイ・インターン」感想ネタバレあり解説 主役はアンハサウェイじゃなくてデニーロだから。

マイ・インターン

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はい、気が付けば女子からも男子からも絶大な支持を得ているアン・ハサウェイの最新作です。

 

しかも、ブレイク作「プラダを着た悪魔」のその後を思わせるかのような作品内容とその宣伝に、1人で見に行ったら恥ずかしいって思うお一人様女子も、回りを気にしなくて良いんじゃないでしょうか?

いや、逆に恥ずかしいのかッ!?いや、そもそも失礼な話でしたねm(_ _)m

てなわけで、私はこんな映画でも回りを気にしない人なのでww 1人で見に行ってまいりました。

 

 

あらすじ

 

 華やかなファッション業界で成功し、結婚してプライベートも充実、現代女性の理想の人生を送るジュールズ(アン・ハサウェイ)。

そんな彼女の部下にシニア・インターンのベン(ロバート・デニーロ)が雇われる。最初は40歳も年上のベンに何かとイラつくジュールズだが、いつしか彼の的確な助言に頼るように。

彼の“豊かな人生経験”が彼女のどんな難問にもアドバイスを用意し、彼の“シンプルな生き方”はジュールズを変えていくー。

そんな時、ジュールズは思わぬ危機を迎え、大きな選択を迫られることに!《HPより抜粋》

 


映画『マイ・インターン』予告編(120秒)【HD】2015年10月10日公開 - YouTube

 

 

 

監督・キャスト

監督は、恋愛適齢期やホリデイなどを手がけてきたナンシー・マイヤーズ監督。

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すいません、どちらも見てません!!!てか、この監督作品どれもみてねぇ~・・・。

脚本も手がけるようで、映画作りの毛色としては、コメディ色を絡めたロマンス物やヒューマンドラマを得意とする監督なんでしょうか。

他にも、恋するベーカリーやハート・オブ・ウーマンなどがあります。

 

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 見てないので何も語れませんが、豪華キャストで織り成す、互いの家を一時的に交換するホームエクスチェンジをテーマにしたロマコメもの、のようです。時間あったら見よう。netflixに入ってっかな・・・。

 

 

 

主演のファッションサイトの社長にして既婚者という仕事もプライベートもまさに理想の女性、ジュールズを演じるのは、時には素っ裸で男たちを魅了し、時には猫耳全身タイツでまたもや男たちを魅了し、またあるときはガリガリの体で短髪になって歌いこれまた男たちを魅了する女、果たしてその正体は・・・

目と口がでかい女優!!そして大好きだ!!!! アン・ハサウェイ!!

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うわあおぉぉ~っ!!びゅーてぃふぉぉ~っ!!(//∇//)

とキャラにもない奇声を発してしまいました。

なんか、この役はリース・ウィザースプーンでやる話だったそうですが降板しアンに白羽の矢がたったそう。あんなガイコツ女がやるならここまでこの作品に興味はでませんでしたね、はい。

 

ここ何作かは、ダークナイトライジングやレ・ミゼラブル、ラブ&ドラッグ、インターステラーなどの大作モノというかエライ体力的にも精神的にもきつそうな役が続いたので、たまにはこういう等身大っぽい役のアンもいいんじゃないでしょうか。

 

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 マシュー演じるクーパーと人間の住める星を探しに旅立つブランド博士を演じたアン。レミゼで坊主にしてからショートまで髪が伸びて、そんなアンもキュートです。まぁ、それ以前にこの映画がとんでもなく面白いからそれだけで買いですけどね。

 

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 やはりアン・ハサウェイを語る上でこの作品は避けて通れないし、何よりアンの魅力やコメディセンスなどかわいさが全て詰まった映画だと思います。序盤のダサい格好のアンもまたgood!そして、同僚役のエミリー・ブラントもまたgood!

 

 

 

 そして、彼女の部下としてシニア・インターンとしてやってくるベンを演じるのが大俳優ロバート・デ・ニーロ。

 

あー、こんな優しい顔もできるなんてさすがだなぁ。

話もさることながらこのキャスティングの妙!置きにきてる感じもありますが、デニーロがいるだけで安心だよなぁ。

世界にひとつのプレイブックでもそうでしたが、ブラッドリークーパーとジェニファーローレンスだけで面白そうなのに、やっぱりデニーロが出るだけで一味も二味も面白さが増す。

もうそんな人ですね。

個人的には、最近の作品で言えば上記の通り、世界にひとつのプレイブック。

そして、何と言ってもその役づくりに努力を惜しまないスタイルはデニーロアプローチなんて呼ばれちゃったりして。今こんなことしてんのクリスチャンベイルくらいじゃない?ww

タクシードライバー、レイジングブル、アンタッチャブル、ゴッドファーザーパート2、ミッドナイトランなんか男ならハマるはず。

 

 

 

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You talkin' to me?なんて名ゼリフも生まれたベトナム戦争帰りの男が世の中の不条理に目覚め、正義を全うしていく男トラヴィスの物語。

もう、オープニングのタクシーから覗くボヤけたネオン街が既にトラヴィスが不眠症もあって虚ろな感じに写っていてそこからかっこいいんだよなぁ。

最近じゃナイトクローラーはこれにインスパイアされてるんじゃないかなぁ。

 

 

精神的にぶっ飛んじゃった2人が織りなす破天荒なラブストーリーに応援してしまうほほえましくなること必至。デニーロは、ブラッドリーのお父さん役で、地元のアメフトに博打で金をつぎ込んじゃうちょっと情けない役なんだけど、いいユーモアを醸し出すんですよ。正に潤滑油ですね。

 

あと、ホームページにはキャスト欄がないのでわかりませんでしたが、予告ではレネルッソや、 ピッチパーフェクトで小憎たらしい歌ウマポッチャリくんもいましたね。

 

 

そんな、オトナ女子必見!!なヒューマンコメディドラマのこの作品の感想は、

 

 

 

 

オッサンどもよ、常にハンカチを持つべし!!

 
 
以下核心に触れずにネタバレします。
 
 
 
 
 
 
 
 

男こそこの映画を観るべき。

はい、恐らく見に行く人ほとんどがアンの映画だと思いますが、
冒頭のタイトルロールに出る通り、1番最初に名前が出るのが、アンではなくてデニーロです。
アンが話の中心ではありますが、これは、デニーロ扮するベンが主役の話です。
 
これ、デニーロじゃなくて、ロビンウィリアムズ辺りがやっても面白いかなぁとも思ったけど、コメディ色強いし、紳士感は弱いかなあなんて思いながら見てて、やっぱりデニーロがしっくりくるな、なんて思ったりもしました。
 
彼が定年退職し、妻に先立たれ、1人旅行や太極拳、中国語レッスンなど老後を謳歌するもイマイチ楽しめない毎日。
そんなら彼を導くようにシニアインターンの募集を見つけ…という具合にベンは、ジュールズの会社に足を踏み入れます。
 
ベンはいわゆる団塊の世代というやつで、スーツを着こなすのはもちろんのこと、バッグやら小物にもこだわりがあり、物を大事にする正にザ・紳士。
 
そんなアナログでヴィンテージ扱いされてしまいそうな彼がデジタルな場所になぜか溶け込み一目置かれていくのには、彼の性格や品格、姿勢、ユーモラスな部分が現れているからこそ。
 
一番カタブツなジュールズもそんな彼を最初は煙たがるものの、次第に心の隙間にスッと入り込み、その優しい振る舞いに安らぎを与えてくれるベンを認めていき無くてはならないソウルメイトのような存在へと変わっていきます。
 
 
 
確かに、プラダを着た悪魔同様、アンの着ている服やITベンチャー特有の風通しの良い自由がウリのカジュアルなオフィス、ブルックリンの街並みなんか並べたら20代の女性をめっちゃターゲットにしない手はない!
と思える宣伝に男性は足を運びづらいかと思いますが、
決して働くオトナ女子応援ムービーなんかではなく
男子どもよ、ふんぞり返ってないでベンを見習え!( ̄Д ̄)ノ的な話だと思います。
きっと女性たち見たら、会社にこういう男性いたらなぁ〜、なんて思うはずです。
私も見習わなくてはいけない(^_^;)と思える作品でした。
 
 

仕事と家庭の両立はやはり大変

1人で試着しながらコメントをアップしてたものがビジネスになり、会社として立ち上げたファッションサイトの社長ジュールズは、朝から晩まで分刻みのスケジュールをこなし、家に帰れば妻のために会社を辞め主夫になり家事と子育てをする夫と子供を持つ1人のママ。
まだ、共働きではないから成り立ってはいるものの、ジュールズ自体かなり忙しい毎日を送っている。
 
しかも、会社を大きくした結果、配送の間違いや新しい案件など重なり社員たちは残業当たり前、仕事は山積み、うまく回ってない様子。
そんな会社に投資家たちは外部からCEOを招くことを提案し、仕事と家庭を両立させるためにジュールズは渋々了承します。
 
こんな時代、専業主夫も見慣れ働く女性が増え男女間の社会的格差は狭くなってきてる、
とはいえ、子供の行事や送り迎えなんかでママ友に冷たい視線を浴びるなど子供のことを考えるとそこは女性がまだまだ必要な部分ではあり。
 
そんな背景を描きつつも、彼女のやりたいことをやりたいように好きなだけさせてくれるよき理解者=旦那さまがいるからこそジュールズは頑張れる、
だからこそ男性はもっと女性のことを理解しないといけないよなぁ(`_´)ゞと感じました。
でも、そこでの落とし穴も描かれてるんですが、そこは見てのお楽しみってことで。

 

 

決してダレないストーリー展開

1番良かったのは、話がわかりやすく、飽きさせない工夫。
序盤は人物紹介から、話の中で1番の問題の浮き彫り、ベンとジュールズの信頼の形成と順序よく進んでいき、
小刻みにベタではあるけどつい笑ってしまうユーモアや脇を固める社員たちの問題と解決、スリリングなミッション、ベンの新しい恋、そして、ジュールズの家庭での問題など
並べてみるとてんこ盛りな話題ですが、これをベンとジュールズの信頼の形成を軸にしてうまくまとめています。
 
脚本も手がけた監督の見てる人への導き方がうまいなぁと感心しました。
 
小ネタも充実で、ジュールズの衣装のセンスはもちろんのこと、流行りのメーガントイナーの曲使ったり、ワーナー配給だけにオーシャンズのネタ取り入れたり、ベンもまだまだ現役wwだったりとトレンドや笑いもお手の物でした。

 

 

今やなんでもネットで調べればわかってしまう現代。でも、人生において大事なことを教え気づかせてくれるのは、こういうベンのような存在かもしれません。
マイインターンならぬマイインターネットw
なんちって。
 
とにかく、女性ならもちろん男性こそ観るべき映画です。
 
 

満足度 ☆☆☆★★ 3