モンキー的2016年上半期映画ベスト10選
去年の映画界の盛り上がりに比べ、今年はおとなしい年になるだろうなんて言われてましたけどね、
そんなことないって!!!良作テンコ盛りじゃん2016年!!!
そりゃあクソみたいな作品もありましたけど、いい流れで来てるんじゃないでしょうか、今年の新作映画たち。
まだ上半期なので去年と同じように順位はつけず、この10本がよかったっ!!って感じで挙げたいと思います。
相変わらず満足度は10段階評価なのに現在8が最高という状態ですが、基本6以上のものは高評価に属している感覚なので、満足度6以上のものから選んでみました。
上半期で新作映画を鑑賞した本数は51本!いいペースかな。
それでは、公開日順で発表します。
ブリッジ・オブ・スパイ
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満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10
スピルバーグとコーエン兄弟が魅せる巧みの技。
新年1発目。しかも、巨匠の新作。2時間半という長時間にもかかわらず、コーエン兄弟の脚本力とスピルバーグ監督の説明の要らない映像での説明描写が見事で、決して退屈しない作品になっていたと思います。
特にマーク・ライランスの表情を出さない飄々とした演技は印象的でした。
私の師匠がトム・ハンクス演じた主人公は隙のないやつだから嫌いだ!といっていましたが好みは別として、完璧すぎて人間の弱い部分があまり感じなかったのは事実。
というかトム自身がそう見えてしまう。それはしょうがないかもしれないけど。
主人公の誰にでも平等であるという考えと、諦めない不屈の精神に心震えた作品でした。
ザ・ウォーク
満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10
本番以外もエンタメ性溢れたガクブルムービー
少々甘く評価したかな?とも感じたけど、何を隠そうジョセフ好きな私は、彼のフランス語交じりの英語をしゃべる隠れた演技力と、自分の半生をデップーのようにこちらに語りかける解説は非常に楽しく鑑賞できた要因のひとつでした。もちろん本番の綱渡りもだけど。
それと監督の仕掛けた、綱渡りは緊張するからそこまでは愉快に楽しませないとね!といわんばかりの、スパイ大作戦さながらの潜入、変装、隠し撮りなどなど、計画から実行までのプロセスをとにかく楽しくみせたエンタメ力。
序盤の緩和と、本番の超が付くほど緊張と、本番終了後の小さな悲しみと。
たかだか高いとこで綱渡りするだけの映画をここまで面白くする監督と役者、さすがっすね!
オデッセイ
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満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10
宇宙空間にディスコソングは似合わないと思っていた。
宇宙を舞台にした映画は基本暗いし緊張します。どこか機械的でスリリングだったりシリアスだったり。そんな宇宙映画のイメージを払拭した作品だと思います。
設定こそピンチなはずなのに音楽は70’sのノリノリディスコソングだし、主人公はポジティブでユーモラス。で、そんな彼を必ず帰還させようする人たちが希望を捨てていない。
こういう宇宙モノを待っていた!そんな気分にさせてくれました。
デヴィッド・ボウイのスターマンをBGMに、スタッフたちが一生懸命帰還させる術を不眠不休で練っているシーンが大好きですね。あそこは泣いちゃいます。
ロブスター
満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10
一生無理して結婚生活or一生独身を貫く、どっちがいい?
そこそこ豪華なキャスト陣、外見はメルヘン中身はシリアス。全く見る気がなかった作品だけに期待度の低さとと満足度の幅が大きかった作品。
結婚しないと動物になっちゃうという不可思議な世界に突如現れた、メタボひげのコリンファレルがなんてったって面白いんだこれが。お前ちょっと前までゴリマッチョだったろwww
館で繰り広げられる洗脳的マナー講座や、お仕置き、寸止めプレーなどなどブラックユーモア満載、そして後半、というかラストの意味深さにあんなに楽しいのに真顔で映画館から出なきゃいけないという弄ばれた感。
婚活中の男女にぜひ見てもらいたい1本ではないでしょうか。余計なお世話か。
ルーム
満足度 ☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10
バイバイ、狭くて小さな世界。
前半と後半で話の展開がまったく異なってくる親子の苦難とその後を描いたヒューマンドラマ。
扱っている話は監禁だし、そこで生まれた息子ジャックは誰の子かって考えたくもない。それでもジョイは立派な母親として振舞う姿は共感するし、この部屋を出た後の2人の変化も同情してしまう。そんな困難を乗り越えた2人のラストシーンに静かな感動がありました。
とにかくジャック目線で描かれる物語も説得力があるし、かつて幼い自分が見ていたはずの目線なのに異世界に感じてしまうのが不思議な気分でした。
スポットライト 世紀のスクープ
満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10
取材、取材、取材。ジャーナリズムって根気だな。
今まで意識してなかった近しい存在がとんでもない悪事をしでかし、しかも隠蔽していた。その近しい存在とは神に仕える者たちだった。
外部から編集長に就任した男の小さな疑問がなければ、こんな巨悪は明るみにならなかった。この事実を知るだけでもこの映画を見る価値は十分にあると思います。
作品特有の過度な演出や表現はほぼ無く、取材の連続と事件の真実をひたすら追いかける記者たちの会話劇なんだけど、内容が徐々に真相に迫っていくたびに、知りたいという欲求が芽生えのめりこんでいきます。
今年のアカデミー賞作品賞だけに必見の1本だと思います。
ズートピア
満足度 ☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10
トランプさん、この映画ご覧になりました?
アニメーション、シナリオ、エンタメ性、メッセージ性、ドラマ性、ギャグ、トリビアなどなどすべてにおいて緻密に計算された超娯楽作。☆8個で申し訳ない!でも、これ以上に面白い映画が出てきたらどうするんだ!しばらくないだろうけど。
それくらい楽しくて楽しくて、でも楽しいだけでは決して語れない痛烈なメッセージも避けずに通れない作品。
ネット上では吹替、字幕どっちで見るべきか色々語られていたけど、初めて映画館でディズニー映画を字幕で見た自分としては大変満足しています。そもそも、E-girlsAmiの歌なんか聴きたくもないわ。
何年後かわかりませんが、続編期待しています。で、願わくば、その頃にはちょっとでもズートピアの精神が広がっていますように。
シビル・ウォー キャプテン・アメリカ
満足度 ☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10
祭りのあとに切ない悲劇。インフィニティウォーへどう繋がる?
ディズニーマーベルはですねぇ、必ず3回は映画館で見るんです。だから良かろうが悪かろうがこういうベスト映画に入れないようにしたいんだけど、これに関しては映画の出来が良すぎてつい入れちゃいました。ディズニーマーベルではガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと同等の良さかな。
互いの正義感の相違から夢のオールスターバトルへと発展し、最後は憎しみのぶつかりあいというヒーローがゆえに醜い戦いに。それもこれもすべて黒幕の仕業なんだけど、ヒーローもやはり人間なんだな、と。
個人としてはブラックパンサーの答えに1票です。結局シリーズ次作のドクターストレンジの日本公開日はいつですか??
海よりもまだ深く
満足度 ☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10
台風の一夜が変えた、家族たちの小さな前進。
なんでこうサクッと良作作っちゃうかねぇ、と感心しかしない是枝監督が魅せる、団地という小さな世界で描く小さなお話。なのにタイトルは壮大に感じる。
どうしようもない主人公の情けない部分や、母との会話でつい笑ってしまうあるある感、登場人物が時折放つ人生にまつわる名言。どれも愛くるしい。
そして、自分を思い返すことができ、どこで間違ったんだろう、これからどこへ向かうんだろう、そんな自問自答もさせてくれたりする映画かな、と。
監督作品の中で比較的笑いの多い作品で、見やすく飽きないそして一度寝かせてからもう一度みたいと思わせる伸びしろのある映画だなと思います。とりあえず人生の節目節目で見たら絶対面白いでしょう。
ヒメアノ~ル
満足度 ☆☆☆☆☆☆★★★★6/10
ほのぼのな日常に潜む非日常。ジャニーズの悪役枠は吾郎ちゃんじゃない。
吉田恵輔という映画監督を今後絶対目を離しちゃいけない人物へと確立させた1本だし、安定の笑いを放り込む役者、アイドル顔負けの怖さを見せ付けたかつてのグループセンターだった男がここまで楽しませてくれるとは思いもしなかった。
コミック原作をきちんと映画という作品に落とし込んだうまい解釈と、日常から非日常へと誘うタイトルロール、快楽と恐怖を同時に感じさせる切り替え描写、殺人鬼を作っているのは結局人間なんだよという教訓など褒めるところしかない作品でした。
なんで☆6つなのかは怖いの苦手だからです!!ははは・・・。
今年の上半期はこんな10本が良作となりました。いやぁ堅い。堅すぎるwwまさかアカデミー賞作品が半分も入るとは。まぁ前半はね大体ここかGW映画が絶対入っちゃうんですよ、しょうがない。
また年末に順位をつけて書こうと思ってます。ぜひお付き合いくださいませ。
で、下半期はどんな映画が待機してるのか。主な作品をズラズラ~っと並べてみると、
7月
- ウォークラフト(ダンカン・ジョーンズ失敗の予感)
- アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅(アリス待望の続編!)
- インデペンデンス・デイ リサージェンス(こっちは20年ぶりの続編!!)
- シング・ストリート 未来へのうた(音楽ドリーマーは必見)
- ファインディング・ドリー(あの物語から1年後のお話)
- ONE PIECE FILM GOLD(尾田先生監修!)
- シン・ゴジラ(シンは結局何の意味だ)
8月
- ジャングル・ブック(ディズニーがまたすげーの作ったらしい)
- X-MEN アポカリプス(オスカーアイザックばかり見てます)
- ゴーストバスターズ(ビルマーレイはやはり出演ナシ?)
- ミュータント・ニンジャ・タートルズ・シャドウズ(多分見ないww)
9月
- スーサイド・スクワット(DCコミックの悪役たち集結!)
- 怒り(吉田修一×李相日×渡辺謙!)
- BFG(スピルバーグ監督初めてのディズニー映画!)
- レッドタートル ある島の物語(ジブリ新作は海外アニメ)
- ハドソン川の奇跡(C・イーストウッド×トム・ハンクス!)
- 高慢と偏見とゾンビ(非常に気になるw)
10月
- アングリーバード(子供たちの食いつきがパない!)
- SCOOP!(大根仁×マシャ!!)
- ジェイソン・ボーン(BGMのサイレンが鳴り響く!)
- 少女(湊かなえ原作で本田翼×山本美月)
- 永い言い訳(西川美和監督久々の新作)
- 何者(朝井リョウ原作再び傑作なるか)
- スタートレックBEYOND(アントンよ安らかに)
- ジェーン(ナタリーポートマン主演の西部劇)
- インフェルノ(ラングドン教授シリーズ第3弾!)
- デスノート Light up the NEW World(もう10年ですか。)
- 湯を沸かすほどの熱い愛(今後有望株の中野量太監督最新作)
- PK(きっと、うまくいくのアーミル・カーン最新作)
11月
- ミュージアム(大友啓史監督×小栗旬)
- アウトロー2(トムクルーズ、ジャックリーチャーシリーズ続編!)
- ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最期のモテ期(女子は必見っ!!)
- ぼくのおじさん(山下敦弘×松田龍平)
- ファンタスティックビーストと魔法使いの旅(ハリポタスピンオフ!)
12月
- 海賊と呼ばれた男(山崎貴×岡田准一 100パー見ませんw)
- ローグ・ワン スターウォーズストーリー(ep3と4の間のお話)
- 妖怪ウォッチ (人間は実写だそうですww)
- バイオハザードⅥ ザ・ファイナル(やっと終わるぜ)
- ドクターストレンジ(ディズニーマーベル最新作)
- ピートトドラゴン(ディズニーまたヤバイのぶっこむの?)
というような大作、話題作が控えています。楽しみですね~。ワクワクしますね~。確実に友達と遊ぶのが遠のきますね~。彼女なんかもってのほかですね~。
これ見ると・・・おいおいおいおいおい!10月ヤベーなっ!!!熱いな!!!確実に単館行ってる余裕ないな・・・。
早めのスケジュールを立てないといけないっぽいですぞこれは。
これに加えまだまだ配給や買付や公開日の決まってない洋画たちが待機してるので下半期も目が離せません。
というわけで以上!あざっした!!