スター・トレック BEYOND/ビヨンド
NETFLIXにて過去の映画が配信中ということもあって、ただいまスタトレ一色な日々を送っています!
いやぁ~おもれ~っ!!!
現在劇場版1作目からネメシスまで鑑賞し劇場版コンプリート致しました!!!
これもみなさんのおかげです!!!
嘘です!!
私の暇あってこそです!!!
なんでそこまで魅了されてるかは後で書くとして今回の作品がリブート版スタートレックとしては3部作の最後ということで非常に楽しみにしております。
とうとうカークたちエンタープライズ号のクルーたちは「スタートレック イントゥザダークネス」でカーンの野望を阻止し、人類初の試みとなる5年に及ぶ調査飛行の旅に出るところで終わっています。
今作はその調査飛行の最中に起きた出来事を描くようですが果たしてどんな内容になっているんでしょうか。
というわけで早速見に行ってまいりました!!
あらすじ
5年におよぶ宇宙探査へと旅立ったエンタープライズ号。
それから3年あまりが経ち、ジェームス・T・カーク(クリス・パイン)の中には艦長という役目に対する迷いが生じていた。
一方、副艦長のスポック(ザッカリー・クイント)もまた別の理由から迷いを抱えていた。
そんな中、宇宙基地ヨークタウンに寄港したエンタープライズ号一行は、そこで未知の宇宙船に乗る女性から仲間の救助を求めるメッセージを受け取り、すぐさま救出へと向かう。しかしそれは巧妙な罠で、エンタープライズ号はクラール(イドリス・エルバ)という異星人からの襲撃を受け不時着を余儀なくされ、クルーたちもバラバラになってしまうのだったが…。(映画サイトより抜粋)
監督・キャラクター
前作まで手がけていたJ.J.エイブラムスは製作にまわり、ジャスティン・リンが監督をすることに。
ジャスティンといえば「ワイルドスピード」シリーズが有名ですが、私1作も見てません・・・。だって車に興味ないんだものww
師匠から絶対見たほうがいいと言われ、見ようと見ようと気がつけば後回しに。
だって何作あんのよっ!そう考えたら億劫になるじゃんねぇ・・・。まぁマーベル映画オススメしても見てくれないのは膨大な本数を鑑賞しなきゃいけないからってのと一緒ってことで。
ようやく彼らの気持ちがわかった秋の夜。
月がきれいだなぁ。
・・・と感傷に浸ってる場合ではなく、監督がどのような作品を手がけてきたのかというと、台湾生まれカリフォルニア育ちも手伝って、アジア系アメリカ人の高校生たちが危険で過激な青春を送る日々を、ステレオタイプになりがちなアジア人像ではなく監督自身の目線でリアルに描いた「ベター・ラック・トゥモロー」で注目を浴びます。
その後シリーズ3作目となる「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT]から「ワイルドスピード EURO MISSION」まで4作連続で監督を務め、続編を重ねると落ち込んでいく興行収入とは逆に、シリーズが続くたびに人気となっていくという珍しい現象になったのは彼のおかげではないでしょうか。
今回の監督抜擢で、よりアクションが多い作品になっているのではないか、といわれております。
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ちゃんと全作鑑賞しました!
はい!おまたせしました!スタートレックの登場人物のご紹介でございます!
では左上から右へ順々にご紹介。
- U.S.S.エンタープライズ号の艦長・ジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)
ロミュラン人との交戦でU.S.S.ケルヴィン号の脱出の際に母体から生まれます。父親であるジェームズは時間稼ぎをするため一人船に残り殉職。その後片親だからなのか気性は荒くやんちゃな青年として成長します。
そのやんちゃでありあがらも仲間を思う気持ちや機転を利かせた策、勘の鋭さといった素質は見事なものでスポックがアカデミー候補生のために作った「コバヤシマル」というテストで唯一クリアするほど。上司であるパイク大佐も能力や才能は買っているが性格に難ありな故手を焼いている。
前作「イントゥザダークネス」で被爆し瀕死の重症を負うが、カーンの遺伝子により一命を取り留め、一連の事件を防いだ栄誉をたたえられ5年に及ぶ調査飛行へと出発する。
- エンタープライズ号の副長スポック(ザッカリー・クイント)
高度な知識を持ち、感情を自制心で押さえ込み論理的な考えを持つバルカン人と地球人のハーフ。外見はとがった耳、釣りあがった目、細い眉毛とそろった前髪が特徴。
未来の自分の任務失敗によりロミュラン人に恨まれ、故郷であるバルカン星を破壊されてしまう。父や高官たちは救出できたが母を助けることができず、情緒不安定に陥る。
高度なな知能を持つ理由から「コバヤシマル」のテストを作った際唯一クリアしたカークを不正とみなし批判したり、何事も感情で動くカークに対し非論理的だと言葉を返すなどしてぶつかってきたが、互いに理解し友情を深めていく。「イントゥザダークネス」ではカークが息絶えたときに自制心を捨て高ぶった感情から怒り叫ぶという見たことのないスポックが拝める。
お決まりの言葉としてバルカン人の挨拶である「長寿と繁栄」、返し文句として「それは非論理的な考えです」などがある。
- レナード・マッコイ(カール・アーバン)
宇宙艦隊アカデミーの訓練時にカークと親しくなる医療士官。愛称はボーンズ。
今までのシリーズではカーク、スポックと3人並んでわちゃわちゃすることが多かったマッコイですが、リブート版は出番は控えめ。
離婚により全てを失いやむなく宇宙艦隊に志願。飛行恐怖症でわめきながらも乗船した隣の席がカークだったところから友人関係が始まる。
作中ではあーだこーだ愚痴をこぼしながらも任務を全うしたり、カークをサポートしたりと脇役として活躍します。
- ニヨータ・ウフーラ(ゾーイ・サルダナ)
宇宙艦隊アカデミーで語学ではトップの成績を収めるエンタープライズ号の通信士官。
多くの異性語を取得している。
自分が乗船したエンタープライズ号だったりバーで口説かれたりと、カークを煙に巻きながらもその間スポックと恋仲になるという、ある意味男を見る目は持っていると思われる(勝手な見た目ですw)
「イントゥザダークネス」ではスポックと恋人同士のあるあるなケンカをしながらもお互い理解し関係を深め、暴走気味のスポックがカーンのとどめを刺そうとするところを引きとめ、生きたまま確保したことでカークが助かった。
- モンゴメリー・スコット(サイモン・ペッグ)
トランスワープ転送理論を考えた機関士官。愛称はスコッティ。
スポックに船から追放され路頭に迷っていたカークと研究所で出会い、動いているものに対して瞬間移動するというトランスワープを試み船に戻ることに成功。そのままエンタープライズ号で任務に就く。
機関士のためあまりブリッジには姿を見せず、転送室や機関室にこもっている。
「イントゥザダークネス」ではあることに同意できないためカークと口論になりエンタープライズ号を降りるが、ナイスタイミングでカークを助ける。
クルーの中では三枚目な役どころ。
スコット演じるサイモン・ペッグは今回脚本に携わっています。
- パヴェル・チェコフ(アントン・イェルチン)
階級は少尉でありながらエンタープライズ号の航海士を務める17歳。
非常に有能な人物であるが幼さゆえいろいろと未熟な面も多々ある。ロシア訛りの英語な為機械が言葉を認識しなかったり、スコットに教わった機関士の仕事をいきなり実践する羽目になりあくせくこなすなど、未熟ながらも奮闘する姿がかわいらしい。
3作続いてチェコフを演じていたアントンは、事故で亡くなってしまいました。
次回作は代役を立てず製作の予定とのこと。
- ヒカル・スールー(ジョン・チョー)
操舵手を務める地球人男性。近距離での格闘が得意でフェンシングをこなす。
しっかりしてそうに見えるがワープに入る際に制御装置の解除を忘れるといった間の抜けた一面も。カークが外出する際ブリッジを任されることが多い。
- ジェイラー(ソフィア・ブテラ)
敵なのか味方なのかわからない謎の宇宙人。
演じるソフィアは「キングスマン」でバレンタインの秘書兼ボディガード・ガゼルを演じていました。なので今回もあんな感じのアクロバティックなアクションを見せてくれるんでしょうか。
- クラール(イドリス・エルバ)
エンタープライズ号を襲撃する宇宙人。今作の敵になります。
どれほどの脅威なのか楽しみです。
てか段々書けることがなくなってきたw
スタートレックの歴史
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「宇宙・・・それは最後の開拓地(フロンティア)である。そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは人類最初の試みとして、5年間の調査飛行に飛び立った宇宙船USSエンタープライズ号の脅威に満ちた物語である。」
という台詞でおなじみのテレビドラマ「宇宙大作戦(邦題)」の再放送から火がつき、スターウォーズの人気や宇宙開発競争が盛んな時代によってファンの心を徐々につかんでいったことで1979年に劇場版「スタートレック THE MOTION PICTURE」が公開されます。
なんとここから13本も劇場映画が作られておりテレビドラマ放送開始から今年で50年というメモリアルイヤーでもあるんですねぇ。
なぜここまで続いたのか。
もちろんファンの熱心な普及活動や宇宙開発が盛んだったことなんかもあるんでしょうが、この作品の基盤であり「理想の未来を描きたい」という作者・ジーンロッデンベリーの切なる願いが観衆の心を惹きつけたからではないでしょうか。
地球で初めてワープ航法に成功し地球外生命体とコンタクトしたことから、地球全体が宇宙に目を向けひとつになることで争いも差別もない世界へと変化していくと「ファーストコンタクト」で語られています。
その後貧富の差などなく通貨も存在しない。労働は人間性の向上のためという概念のもとみんな暮らしているという理想中の理想の世界として描かれています。
一番象徴的なのはオリジナルシリーズ劇場版(TOS)でのエンタープライズ号のクルーの編成です。艦長のカークとマッコイはアメリカ人、スポックはバルカン人と地球人のハーフ、ウフーラはアフリカ系の女性、スールーはアジア系、チェコフはロシア人、スコットはスコットランド系と多種多様な人たちで編成されており、彼らが力を合わせて宇宙を旅するという話は、当時ではかなり画期的な試みだったのだと思います。
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劇場版1~6では、5年の調査飛行の後提督となり船から下りたカークがまだ枯れたくないという思いから再び調査の旅へ馴染みの仲間たちと出発するところから始まり、その後もTVドラマで人気を博し「イントゥ・ザ・ダークネス」にも登場したカーンとの宇宙船での激闘(カーンの逆襲)、友人の死から復活を遂げるため、命令を無視した冒険やカークの息子との突然の悲しい別れ、クリンゴン人に対するカークの憎悪(ミスター・スポックを探せ!)、人類滅亡の危機を救うべく1980年代へタイムワープしザトウクジラを確保しに行ったり(故郷への長い道)、宿敵クリンゴン人とロミュラン人との和平交渉の中現れる謎のバルカン人と共に神が住む星へと向かったり(新たなる未知へ)、当時の東西冷戦終結を連想させたといわれるクリンゴン人との和平交渉と水面下でそれを阻もうと暗躍する者たち(未知の世界)と様々な冒険と宇宙での大役を担ってきたカークたちの活躍がてんこ盛りです。
カークとスポックの熱い友情もいいし、そこにマッコイが混ざることでトリオ漫才になったりする掛け合いは初心者でも楽しめます。
エンタープライズ号にも愛着がわくし、とにかくカークがいい歳こいてまだまだやんちゃなのが最高です!
オススメはスポック演じたレナード・ニモイが監督した2~4の3部作でしょうか。
特に4作目の故郷への長い道は捕鯨に関して目を瞑れるのであれば完全にコメディです!
ドラマも映画も「新スタートレック(TNG)」へと変化しカークからパトリック・スチュワート演じるピカードへとバトンタッチします。
今度はメンバー編成もより宇宙的になってきており、アンドロイドや障害を持つ者、半地球人、そして敵とみなしていたクリンゴン人、アンドロイドもいたりとより前世代よりよりも多様なクルーたちになっています。
理想郷ネクサスへ行かんと博士の暴走を阻止すべくカークとピカードの新旧艦長が活躍するというお祭り的劇場版(ジェネレーションズ)からピカード版スタートレックは始まり、テレビ版でも最強といわれた敵との総力戦と、地球人と宇宙人との未知との遭遇という二つのエピソードを描いたり(ファーストコンタクト)、正義と思っていた艦隊が蓋を開けてみると陰謀に加担していた、という小さな種族を守るため反旗を翻すというもの(叛乱)、そして完結編では宿敵ロミュランの母星ロミュラスでクーデターが起こり、その中で頭角を現し、過去の若かりしピカードと名乗るクローン、そのクローンの陰謀である地球滅亡を阻止すべく総力を挙げて戦うクルーたち(ネメシス)と、
TOSシリーズよりもシリアスで新しい切り口で物語られる展開もあったり、クリンゴン人やロミュラン人よりも厄介な異星人であるボーグやソーナ人、レムス人など新しい敵が出てくるのも魅力のひとつでした。中でもファーストコンタクトは地球での歴史的瞬間までのドタバタと、エンタープライズ号を乗っ取られ感染されたクルーを容赦なく殺してしまうピカードたちのガチな戦争というギャップが楽しかったですね。
もうひとつはネメシスでピカードのクローンを演じていたのがブレイク前のトム・ハーディ!!これにはびっくりでした。影で見えないから坊主の中国人かなと思ったらトムだよトム!ハーディさんとこのトムだよ!だんごっ鼻以外はあいかわらず美男子だなおいっ!
こんな感じでびっくりでした。
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そしてJJエイブラムスによってリブートされたクリスパイン主演の劇場版。
オリジナル以上にやんちゃなカークを筆頭に「宇宙大作戦」のクルーで、テレビドラマよりも前の話となる部分から始まる新しい時間軸でのシリーズ作品になっています。
TOS、TNGよりもアクション、演出、グラフィック、などなど何もかもスケールアップしており、スタートレックを知らなくても楽しめるというビギナーのために間口を広げたような娯楽大作へと変貌を遂げています。
カーク一行がロミュラン人の計画阻止のため立ち向かっていきながら、エンタープライズ号を託されるまでのプロローグを描いた1作目(スタートレック)はJJエイブラムス監督が復刻請負人といわれるだけのことはあり、さらに2作目(イントゥ・ザ・ダークネス)では人気悪役キャラであるカーンを復活させ、前作よりダイナミックに且つ劇的な演出をしたことで、このシリーズがまだまだ進化し続けていることを決定づけたように思えます。特にスポックの魂の叫びはキャラがキャラだけにこの作品のベストシーンと言ってもいいと思います。
カークはまだ幼くやんちゃぶりが前面に押しだされており知的な面はほぼありません。スポックも感情を持たないとはいえ最初のほうは何かとげとげしいものを感じたり、時に感情をむき出しにするといったように、主役の二人がだいぶ若さゆえの行動をしているのがわかります。
他のキャラたちもオリジナルのときの土台や設定は変わっていませんが、2人ほどの活躍がないため最新作ではどのように描かれるのか楽しみです。
あくまでテレビドラマは省き劇場版のみで構成したざっくりしたまとめですが、この長きに渡って続くシリーズをちょっとでも興味を持ってくれたら嬉しいです。
スターウォーズとはまた違ったスペースオペラです。何作か見れば個性あふれるキャラクターたちに愛着がわくことでしょう。
私はオリジナルのほうのスポックとTNGのデータ少佐が好きです!
どうも熱が入ると長くなってしまいますが、3作目になるリブート版スタートレックでカークたちはどんな危機に直面し宇宙を救うのか、そしてその中で訴えているメッセージとは、ジャスティンリン監督とこのシリーズの相性は。
ここから鑑賞後の感想です!!!
かぁーーっ!これがジャスティンリンか!こまけーこたぁ置いといて楽しいじゃねえか!
以下、核心に触れずネタバレします。
スタトレ史上1番ハードワークな内容!
まずは率直な感想を。
一言でいうなら楽しい!この言葉に尽きます。こんなにアクティブに活躍するクルー達を見たことがあるだろうか。
長きに渡る調査飛行により、広大すぎる宇宙探索に終わりが見えず悩みながらも、目の前の困難に立ち向かい、仲間を信じ任務を全うするクルー達を見て胸が熱くならないわけがないだろう!!
そして縦横無尽に動き回るカメラワークやこれぞ未来都市であるヨークタウンのビジュアル、ファンにはたまらないボーンズとスポックの掛け合いにカークが混ざって待ってましたのスリーショット!
サイモンペッグが脚本に加わったこともありちゃんとユーモアも忘れてないから肩肘張りながら観ることもなく壮大なスペースオペラを堪能できることは間違いない!
何と言ってもたまらないのがクライマックスに向けての反撃シーン!ちゃんとここまで出て来た未来的ガジェットを思う存分余すとこなく作戦に落とし込むというカークの策士っぷり!少年の心を持ったやつでなければこんな作戦思いつかないぜ!
そ!し!て!
1番の見どころでボルテージマックスとなるクライマックスの会心の一撃で流れるミューーーージック!!
リブート版1作目を観た人は序盤で幼いカークが義父の車で暴走してるシーンを是非思い出してもらいたい!あのときのあのメイクサムノイズな曲が敵を一網打尽にするきっかけになるんだよ!
思わずカークも私も「いい選曲だ」なぁ〜〜んてうなづいちゃったよww
もうこんな感じでハフハフ興奮しながら楽しめる最新作の感想にただいま筆が、いや指先が止まりませーんww
少し落ち着いて。
悪くいってしまえばよくあるSF大作に堕ちた、と片付いてしまうかもしれないが、どうせスターウォーズの紛い物だろなんて冷ややかな目をしてる人たちを筆頭に、スタートレックを知らない人でも楽しめるように間口を広げたこのリブート版をここまで娯楽大作にしてくれたJJエイブラムスとジャスティンリンの功績は大きいと思います。
とは言え、過去作で感じたメッセージ性の強さや会話から発せられる哲学的な言葉なんかはだいぶ削られており、そういった考えさせられるような内容が、表立って描かれていなかったことが、シリーズの魅力の1つだっただけに残念であります。
一応今回の火種となる敵であるクラールが掲げる理想が、現代のの社会問題を描いていることは理解できますが、なんせクラールのキャラが弱い。あれだけすげーテクノロジーをもっていて強敵にもかかわらず、言葉に重みを感じない。
イドリスエルバが勿体無いよなんか。次ボンドやる人かもしれないんだよ?ビーストオブノーネイションのときのあの悪い顔はどこいったよ?アポカリプスのオスカーアイザック並みに勿体無い。
ここまで娯楽大作に仕上げたのだから、次回作では、魅力の1つであった知的な面を加えたら最高のものになるのではないでしょうか。
これは伝承でなく伝統だと思います。50年も続いたのだから姿形を変えることだってある、そうやってその時代にあった作品として今後も続いていって欲しいと思います。
なんちって。
15分に一度のアクションと笑いと感動!
いきなり和平交渉が決裂、ボロボロになりながらエンタープライズに戻ったカークの虚無感。お前あれだけ調査飛行楽しみにしてたのに、何ど頭から浮かない顔してんだよ!
そんなシーンからいきなりのアクシデント!ついにエンタープライズが破壊されるという悲しい局面を迎え仲間はバラバラ。
カークはチェコフと遭難し、ウフーラとスールーは敵のアジトで捕らえられ、スポックとマッコイは怪我を負い逃げ回るしかないという、二人一組になって仲間の生存確認と救出を最優先に行動するも敵はウジャウジャ!
どうするクルー達!
そこへ現れる1人の宇宙人。罠を仕掛けスクラップを拾いながら船の修復に勤しむ孤独な女。まるでフォースの覚醒のレイではないか!
スコットに心を開くことで少しずつ集まりだすカーク達。
敵を出し抜き捕らえられた仲間を救出するためカークの名案の下、エンタープライズ号のクルーたちが反撃の狼煙をあげる!!
とまあざっくりですがおおよそこんな流れです。
ここまでで戦って戦って戦ってのオンパレードでございます。落ち着く暇なんてございません。
落ち着いたシーンには必ず伏線が転がってますので休んでる暇なんてございません。
すかさずユーモアも飛び込んで来ます。
このユーモアはもしかしたらビギナーにはわからないスタトレジョークかもしれません。
スポックの性格が分かっていれば、ボーンズの役割が分かっていれば、スコットとキーンザーの関係が分かっていれば、より笑えることでしょう。会場が静けさで溢れている中笑っていたのはおっさん達だけでした。チーン。
そしてカークが何故旅に対して疲弊し悩むのか。
これもリブート版を観ないとわからないでしょう。
カークの父ジョージは一時的ではあるものの艦長を務め自分の命と引き換えにクルーたちを助けました。彼はきちんと意思を持ち行動しました。それにひきかえカークは強情からくる欲求で突き進み、気がつけば父の年齢よりも歳をとることで自分は何のためにエンタープライズに乗っているのか見失ってしまっています。
そんな中おきたアクシデントを切り抜けカークは活路を見出せるのか。そんなところも見所になっているのではないでしょうか。
スポックもまた悩んでいます。
バルカン人として繁栄をしなければならないことからウフーラとうまくいかず、そこへ飛び込んで来た訃報にひとつの決断をします。
彼もまた戦いの中で何を思いどこへ向かうのか、そこも観ながら楽しんでもらえればと思います。
あと今回感情が豊かですw 笑ったり痛がったりと人間らしい部分が伺えます。
あとはぁ・・・ネックレスがね、おいスポックwって思うことでしょう。
何てったってラストの写真!!
この演出はファンにはたまらないんだろなぁ。
戦うことが理想の社会秩序と主張し、仲間を思うことは強さではなく弱みだ!と言い放つ敵を、クルー達は仲間を思うことこそ理想の社会であるということを行動で示していきます。
そんな思想のぶつかり合いがどう展開していくのか是非噛み締めて観ていただきたいし、それを抜きにしてもアクション満載の楽しい楽しい娯楽大作映画になっています。
そして、ずっとスポックとスポック大使を演じて来たレナードニモイとチェコフを演じてきたアントンイェルチンが亡くなったことでこのメンバーではもう作らないことに、エンドロールを観て悲しみがこみ上げました。残念だ。
とにかくこれが気に入ったら是非過去作も観てもらいたいですね!
私はテレビドラマの宇宙大作戦の方を今後時間があるときに観ようと思います。
というわけで以上!あざっした!