ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期
「マイ・インターン」なんて働くママ応援ムービーが女性にウケてヒットしましたが、こちらもあのブリジットジョーンズの続編てことで、第1作目を見てきたであろう30代~40代の人達はさぞ観たいと思ってるんじゃなかろうかと。
あの時共感した人達は、前作から12年も経っていることをどう思っているのだろうか。
今の置かれている状況が当時と変わっていない人は続編が公開と聞いて何を思うのか。
・・・と、要はまたこれ見て頑張ってってことだからさ!
ね!ね!きっとオールバイマイセルフじゃなくてエターナルでフォーエバーでアメイジングなラブアンドハッピーがくるからさ!
うんうんオイラも頑張る!何を頑張るのって?ほっとけ!ってあああぁぁぁすんません、とにかくふぁいと~~~、おおぉぉぉっ!!!・・・ふぅ。
というか今までレニー・ゼルウィガーは何をやっていたのか。
一昨年くらいにメディアに登場してもはや別人とまで言われたお顔の劣化疑惑。
あれからよく元に戻ったもんだ。
もしやブリジットのように体たらくな生活でも送っていたんじゃかろうか。まさに「等身大の独身女性」みたいに。それでこの復活ならマジでドラマチックなんですけどね。
とにかく、過去作おさらいして見に行ってきましたよ!
あらすじ
ブリジット・ジョーンズ(レニー・ゼルウィガー)は43歳になった。友人に祝福され幸せな毎日を過ごしているかとおもいきや、未だ独身であった。2人の愛した男たちは何をしてるのか。なんとダニエルは飛行機事故で亡くなってしまい、マーク(コリン・ファース)は別の女性と結婚してしまっていた。
しかし昔のままのブリジットではない。いまや、テレビ局の敏腕プロデューサーとして成長していたのだった!そんなブリジットに再びドラマチックな出会い(モテ期)が訪れる。
ハンサムでリッチ、性格もナイスなIT企業の社長ジャック(パトリック・デンプシー)だ。いつもの天然っぷりから彼と急接近する一方で、マークとも再開を果たしてしまうブリジット。しかもマークは妻と離婚協議中。
かつての恋人とハンサムリッチいい奴3拍子揃った新しい彼との間で揺れるブリジット。そんな中まさかの妊娠!?40代としてさらに大変な局面を迎えてしまい、一体どうなる!?
監督・キャスト
今作は1で監督を務めたシャロン・マグワイアが務めています。
全作同じ監督かと思ったら2は別の方だったんですね。
てかどっちも知らん人なんですけども。
情報としては、映画はこれが3作目のようで、元々はドキュメンタリーやCMなどの制作で活躍されてる方だそうです。
3作目ってことはそのうち2作がブリジットジョーンズなんで後の1本は何なのよって話なんですが、意外にもサスペンス映画でした。ロマコメばかり撮ってる方だと思ってたら他ジャンルもやるんですね。
どんな作品かというと、テロで夫と息子を失った母親が、関係を持ってしまった新聞記者の力を借りて事件の真相を暴く、ミシェル・ウィリアムズとユアン・マクレガー競演のサスペンス映画「ブローン・アパート」という作品で。
観てないのでなんとも言えないんですが、監督が英国出身だけあって人気イギリス人俳優を主演にしているのでちょっと興味がわいてきました。
主演のブリジット・ジョーンズを演じるのはもちろんレニー・ゼルウィガー。
あれ?誰?
失礼こちらでした。
上の写真がネットで出回ったときはほんとに誰だわからなかったですねぇ。
整形なのか老化なのか何もしないで劣化したのかダイエットしてこうなったのか、とにかく元に戻りつつある?
そんな言い方はないか、おきれいであることに変わりはあまりませんね。
彼女のヒット作は何もブリジットジョーンズだけじゃあございやせん。
トム・クルーズ演じるスポーツエージェントが困難な状況になりながらも支えてくれた女性とともに理想を求め成功するべくひた走るヒューマンラブストーリー「ザ・エージェント」でヒロインを演じブレイクを果たした後、ブロードウェイミュージカルの名作を映画化し、ショービジネスの街でスターを夢見る女と取り巻く人々のそれぞれの野望と思惑が渦巻く人間模様を描いた「シカゴ」ではアカデミー賞主演女優賞にノミネート。
南北戦争を舞台に一途な思いを貫く男女を壮大なスケールで描いたラブストーリー「コールド・マウンテン」ではアカデミー賞助演女優賞を受賞という華々しい功績を残しています。
「ブリジットジョーンズの日記2」以降は大作などは避け表舞台から遠ざかっていた感がありましたが、今作をきっかけに再び女優業に力を入れるのでしょうか。
今後に注目ですね。
レニーと同じくマーク・ダーシー役として3作連続で出演するのはコリン・ファース。
あいかわらずの英国紳士!気品あふれるそのお顔は今でも人気ですね。
個人としてはやはり「キングスマン」でのガラハッドことハリーハートが最高にかっこよかったです。
今作で初出演するジャック役にはパトリック・デンプシー。
すいませんこの方よく存じ上げません・・・。
調べてみるとTVドラマ「グレイズ・アナトミー」で有名のようですね。
そういえばDVDジャケットでこの顔見たことあるな。
80年代から数々の映画に出演されてるみたいですが、近年では「トランスフォーマー/ダークサイドムーン」でディセプティコンと裏で糸を引いていた会社社長役を演じていました。う~む見たはずなのに思い出せん・・・。
今回ダニエルが飛行機事故で死んでしまったということで彼が出演なのですが、マークとどんなもみ合いw繰り広げるのか楽しみですね。
ブリジット・ジョーンズの日記をおさらい。
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レニーゼルウィガーが体を張って増量し挑んだことでも話題だった本作。等身大の独身女性像を見事に演じアカデミー賞主演女優賞ノミネートを果たすといった快挙も成し遂げています。
ブリジット・ジョーンズは出版社勤務のOLで32歳、独身。彼女は新年にあたってひとつの決意をする。「日記をつけ、タバコとお酒を控えめにし、体重を減らして、恋人を見つける!」そして、「ハンサムな上司ダニエルには気をつける」――はたして彼女の誓いは無事達成されるのか?
正直好みの体型ではないという個人的主観がありながらも、ありのままの姿を惜しみなくさらけ出す性格、家でもどこでもプカプカタバコを吸い酒瓶抱えてラッパ飲みしながら名曲「All by myself」を熱唱してもどこか憎めない可愛らしい人間味あるブリジットに男性の私も非常に好感のもてるキャラでありました。
それを証拠に転職しても持ち前の明るさで一躍格好の的になっていくその姿は、誰からも愛され、この映画の人気にも繋がってくる所以なのではないでしょうか。
そんなブリジットが「う~ん俺ってハンサムぅ~」なダニエルと、ださいセーターとカタブツで愛想のないようにみえてしまうマークとの三角関係という、人生のモテ期のなかでどちらを選ぶのかという展開になっていくわけですが。
ベストシーンはなんと言ってもマークとダニエルの雪の中でのしょっぱいケンカでしょうww
過去の出来事から因縁の仲である2人が、再び1人の女性をめぐって勃発するストリートファイトは男らしくなくケンカをやったことのない素人がじゃれあうような、猫の引っかきあいレベル。
これが非常に情けなくそれでいてコミカルでw
他にもぷにぷにの体でコスプレパーティーに参加してしまうブリジットのバニーガール姿も笑わずに入られません。
そして「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」という何だこのサブタイトルはっ!?と突っ込みたくなる続編。
独身OLのブリジットは、めでたく弁護士のマークと付き合い幸せの絶頂。そんな矢先、マークと彼の美人アシスタント怪しい噂が耳に入り、一気に不安を募らせるブリジット。その後も行き違いや誤解が重なり、ついに大ゲンカをしてしまう。落ち込むブリジットのもとに、旅行番組でダニエルとコンビを組み案内役を務めるという仕事が舞い込んでくるのだった…。
マークとのラブラブ生活もつかの間、2人の間に生じるすれ違いが発生し、これまたタイミングよくあの「う~ん俺ってハンサムぅ~」のダニエルが現れ、再び揺れ動く彼女のハチャメチャな日々が描かれています。
1での名シーンが復活という天丼パターンで楽しませたり、留置所で異国の女性たちばかりのなかでも人々の心をつかみたちまち人気者へと化していくブリジットの魅力にこれまた好感を抱いてしまう1本です。
先日「高慢と偏見とゾンビ」を鑑賞する前に、元ネタである「高慢と偏見」をざっくり調べると、このブリジットジョーンズの日記も「高慢と偏見」がモチーフになっているという記事を読みました。
原作での相手役の名前とマークはダーシーという同じ性であり、パーティーの席で彼女を批判している会話を聞いたり、ダニエルのフィアンセを寝取ったという、マークに対して偏見を持つブリジット、そして人権擁護派の敏腕弁護士という肩書きとお堅い表情や口調から高慢なマークが、本当の気持ちを知るまでのラブストーリーというプロットは正に「高慢と偏見」のテーマを取り入れており、なるほど、確かにおんなじじゃん!と。
果たして今回も同じパターンで来るのでしょうか?はたまた予想だにしない展開が待っているのでしょうか?年齢を重ねてブリジットは多少成長しているのでしょうか?
それでは鑑賞後の感想です!!!
ちょっぴり成長し頼もしくなってた!でも相変わらずお茶目でよかった。
以下、核心に触れずネタバレします。
時代は変わってもブリジットは変わらない!
まずは率直な感想を。
いつも通りのロマコメだったのはもちろんのこと、今回は現代社会を色濃く描いていたのが特徴的でした。
ブリジットは仕事に精を出しながら高齢出産に挑み、ゲイの友人は養子をとれるようになり、亡命した女性たちは人権を訴える、あれからイギリスはこれだけ変わったんだ、という印象を受けました。
この作品でそういった社会的背景を反映させてるとは想定しておらず驚きましたが、説教くさくなく、むしろ笑いに変えるユーモアが備わっていたのがこの映画らしいなと感じました。
デモ行進によって病院に駆けつけるのが遅れてしまった両親や友人たちが言い訳するたびにマークがツッコミを入れるのは面白かったですね。
胸の内を書き溜めたあの日記帳はタブレットに、母は村議会に立候補し政治を志し、ニュースは今やSNSを通じて最新情報を追いかけ、女性たちはFEELCYCLEに精を出し、相性はアルゴリズムで解明し、亡命した女ロックバンドは人権を主張したりと、前作からかなり様変わりしていました。
そして肝心のブリジットといえば、やはり禁煙が成功したからだろうか、体型もスリムになり、仕事でも敏腕プロデューサーとして仕切る彼女を観てこんなに成長したなんて!と親目線になって観てしまいながら鑑賞していましたw
だからって社会に飲まれた大人ではなく、いつも通りありのままの彼女で。
本番中にもかかわらずインカムで下ネタをくっちゃべったり、友人の子供の前でも無邪気に踊る、ボスに啖呵を切る、あぁ中身はそのままだった。
なんか嬉しい。そんな印象です。
子供達と戯れ、同僚たちから愛されるブリジットの誰からも好かれる愛される人間性が映し出されたシーンも前作同様盛り込まれており、歳を重ねても変わらない彼女をまたひとつ好きになれたのも良かったですね。
時折挟まれる回想シーンを観て自分も歳をとったなぁなんて感慨深くなったりもしましたが、ブリジットとマークもあの時の写真を観て、あの時のセーターを観て出会った当初を思い出してるシーンはなんか泣いちゃいそうになりました。
ユーモアも冴え渡っていました。
男性のアレの話を子供達の前で話すシーンでは隠語としてパペットで例えたり(人形はお口に入れちゃいけませんw)、フェイスタイムしてるのに耳を当てて話すお母さん、本番中プロデューサーの指示通り質問する件では電話の会話がそのまま受け答えとなりオーソドックスな笑いを生み、今度はジャックをのDNAを採取すべく番組を職権乱用、ンゴッチのアクセントw、プナニって何?ww
などなど笑いどころが盛りだくさんでありました。
日本でも綾瀬はるか辺りがこの手のロマコメを良くやりますが、正直これには敵いません。
次はないだろうと思っても、また新作をやって欲しい、そんな気にさせてくれる映画でございました。
マーク対ジャック
今回ブリジットが妊娠してしまうわけですが、相手が誰だかわからない。
派手に遊ぶと決めたロックフェスで、最初に会った男と寝ると命令されたブリジットはドロ沼にはまったところをジャックに助けられます。
その場は逃げるように去り事なきを得ますが、浴びるほど酒を飲み酔っ払い友人と逸れ戻ったんだと思い暗い部屋の中を入ると、そこはジャックの部屋。
その場のノリで久々の夜の営みを過ごしたブリジットでしたが、そこは大人の対応とそれとは裏腹に相手に飛び込めない怖さが生じ、一夜限りの思い出としてその場を後にします。
浮かれ気分のまま友人の子供達の洗礼式に向かうと今度はマークの姿が。
10年付き合った挙句別れてしまった男との再会。
ダニエルの葬式で妻と参列していたマークに心を痛めましたが今回は1人。
なんとマークは離婚協議中でした。
その再会と現状を知り2人の心は当時を思い出し一夜を共に過ごします。
そう、偶然にも2人の男と近い日に寝てしまったのが騒動の発端でした。
ここからどちらが本当の父親なのかを競い合いながらも母子を最優先にイクメンとして支えてくわけですが。
今回はやはりダニエルが飛行機事故によりこの世を去るという衝撃の展開から始まるのがいい掴みとなっています。
隣に座って見ていた女性は予告もあらすじも見ず鑑賞しに来たんでしょうねー、「えっ⁉︎」と手で口を塞ぎながら観るといういいリアクションをかましていましたw
だから今までは硬派なマークVS軟派なダニエルというわかりやすい構図だったのですが、今回の相手は独自のアルゴリズムを加えた出会い系サイトが大当たりし金持ちの仲間入りを果たした顔良し性格良しステータス良しの超ナイスガイというジャック。
そんなナイスガイがなぜ1人でロックフェスにいたのかは置いといて、これにはブリジットもメロメロであります。
率先して胎教に参加しきちんと学び、子供達にも人気、そして極め付けは優しい!
自分のサイトでもブリジットとの相性は97%を誇るお似合いのカップルです。
そして長きに渡り付き合っていたにもかかわらず、ブリジットよりも仕事を優先し、すれ違いの生活から別れてしまったマーク。
彼も相変わらずの表情を変えない無愛想ないつも通りの彼でしたが、妊娠となると話は別。
彼なりに一生懸命胎教に臨みますが、差し入れに紅茶を持ってきても妊婦にはよくないと野菜ジュースを差し入れるジャックの方が一枚上手。
と、曲者なのか直球な奴なのかわかりませんが、とにかくいい奴だからお決まりのキャットファイトもできやしないw
果たしてどちらが本当の父親なのか、そしてブリジットはどちらを選ぶのか。
でもってラストカットの新聞にもご注目くださいw
他にも、サプライズゲストとしてエド・シーランが雑な扱いをされるというのも面白かったし、彼を筆頭に音楽も充実していました。
彼のヒット曲「Thinking out loud」や、リード曲として使われているジェス・グリンの「Hold my hand」でノリノリになれるし、個人的に好きなエリー・ゴールディングの曲やリリー・アレンの「F✳︎✳︎k you」も使われているし、定番の「All by myself」から時代の変化によってブリジットもヒップホップを聞くようになり、ハウスオブペインの「Jump around」へとスライドしていくのも良かった。
まさかの江南スタイルまでww
ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期-オリジナル・サウンドトラック
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いつまでも等身大の女性を描くこの映画は男性が観ても楽しめる貴重な人気シリーズだと思います。
毎日生きるのに疲れている方に、元気と笑いを与えてくれるブリジットの奮闘振りを是非映画館で堪能していただけたらと思います。
というわけで以上!あざっした!