モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「パッセンジャー」感想ネタバレあり解説 宇宙版タイタニックは言い過ぎ。

パッセンジャー

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クリプラとジェニファーが競演するSFラブストーリー。

どうやらネタバレ知っちゃたらダメ案件なようなので、鑑賞後の感想は注意して書きたいと想います。

 てかポスターのジェニファー加工しすぎだからw

こんなに眼パッチリではございませんwでも色っぽいなぁ。

タイタニック以来の壮大なラブストーリーだそうなんですが、そんなの無視して早速鑑賞してまいりました。

 

 

 

 

 

作品情報

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」で初のアカデミー賞監督賞ノミネートを果たした監督が手掛けたのは、スペーススペクタクルロマン。今旬な俳優2人が宇宙で壮絶な運命に巻き込まれていく。

 

 

Passengers

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あらすじ

 

西暦20XX年――。

新たなる移住地を目指し、5000人を乗せた宇宙船アヴァロン号が地球を後にした。

目的地の惑星到着まで120年間、冬眠装置で眠る乗客の中でなぜか2人の男女だけが目覚めてしまった。

90年も早く――。

エンジニアのジム(クリス・プラット)と作家のオーロラ(ジェニファー・ローレンス)は絶望的状況の中でお互いを求め合い、愛し合い、何とか生きるすべを見つけようとするが、予期せぬ出来事が2人の運命を狂わせていく・・・。(HPより抜粋)

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

監督

監督は、モルテン・ティルドゥム

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この方はもうこれしか知らない!一昨年公開され、アカデミー賞にもノミネートした「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」。

 

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 前半は誰にも心を開かないアラン・チューリングがエニグマの解読に挑みながら、少しずつ仲間とつながっていく流れに、そのままミステリー感覚で進むと思ったら、後半は自身のセクシャリティや、そこから伴う妻への思いなどが描かれヒューマンドラマとして作品の内容がガラリと変わっていく、まさに1作で2度おいしい作品です。

 

主演のカンバーバッチの心の機微を表現する演技も見事ながら、妻役であるキーラナイトレイの献身的な受身の演技も素晴らしく、非常に相性のいい役者2人の掛け合いも見所のひとつ。

 

彼の作品は他にも、妻のために自分の立場を利用して盗みを働く男を描いたサスペンス映画「ヘッドハンター」などがあります。

やはりサスペンスやミステリーを主に手掛けるとなると、今回の作品も何かしら最後のどんでん返しがありそうですね。

 

 

 

キャスト

オーロラ・レーンを演じるのはジェニファー・ローレンス。

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アカデミー賞主演女優賞にノミネートした「Joy」を鑑賞したんですが、はっきり言いましょう、こんなにきれいじゃなかったw

もちろんいい演技だったんですけどね。

 

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でも今回は予告を見る限りめちゃめちゃセクシーでキレイ。

なんだろう髪型なのか少し痩せたのか。

まぁ、余計なお世話です。

 

予告で彼女が言う「You die,I die!!」ってセリフがね~たまらないんですよ!

胸を打つんですよ!

いったいどんな物語を見せてくれるんでしょうか。

 

彼女のイントロダクションはまた次回に。

こちらもどうぞ。

 

 

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ジム・プレストンを演じるのはクリス・プラット。

 

マグニフィセントセブン」、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・リミックス」など、ノリノリの元気モリモリの金ガッポガポのムチムチマッチョ男。

いつも映画を見て思うのは彼の役からにじみ出るユーモアな部分。

普段甘そうでいざとなったら辛い男っぷりなんか、女性ファンから愛されるのもわかります。

 

彼に関してはこちらでどうぞ。

 

 

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出てくるのはこの2人だけかと思いきや、ロボットのバーテンダーが1体。

アーサーを演じるのはマイケル・シーン

 

予告ではジムが誰かいないか必死に探す中ようやく見つけた人間、と思いきや下半身はもろロボット、というシーンが映っていますが、2人の仲を取り持つような粋なバーテンダーとかだったりするのでしょうか。

 

映画やテレビ、舞台で活躍する俳優さんだそうです。

代表的な作品はというと、ダイアナ元皇太子妃の謎の事故死への対応に苦悩する英国王室の内膜に迫る政治ドラマ「クイーン」で、当時の英国首相トニー・ブレアを演じたことが評価され、ロサンゼルス映画批評家協会賞を受賞。

吸血鬼一族と狼男一族による長年の抗争を描いたアクション映画「アンダーワールド」や、ヴァンパイアと人間の少女との、壮大なアクションファンタジーロマンス巨編「トワイライト」シリーズ。

大人になれない少女が再び不思議な世界で大冒険していく「アリス・イン・ワンダーランド」では白ウサギの声を担当したりして活躍しています。

 

残念ながら俳優業を辞め、極右ポピュリズムに対抗する活動に専念することを公表したとのこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 果たして彼らは再び長い眠りにつき目的地へたどり着けるのか、そして二人の間に愛は生まれるのでしょうか、彼らが目覚めた理由とは。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

欠陥だらけの脚本だけど、割といいところもあったよ!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

予告編がさ・・・

宇宙船アヴァロン号のコロニー到着まで120年。

冬眠状態だった乗客の中で起きてしまうことになったエンジニアの一般市民ジムと作家で富裕層のオーロラという身分違いの二人が、互いに惹かれていくも、宇宙船に危機が訪れ二人はある決断をする。

 

 

まぁこんな話なんですが、ものすごく大きなネタバレが上映開始30分くらいで発覚するんです

だから今回うまくそこには触れずに書いてみようと思うんですが、難しい!!

 

このネタバレをうまく見せない予告編が非常に上手で、2人の恋愛模様と船内での問題だけをくり抜いて制作してたわけですが、中身は大きく異なっていることに見た後びっくりする人もいるでしょう。

え?そこでこうなるの?と。

 

 

ただこの予告編、色々とネタバレも多く、ぶっちゃけ本編観なくてもなんとなく話わかるじゃん、なんて思う方も多いはず。

だから、是非見に行こうと思う方はあまり予告編を見ずに、鑑賞したらいい意味でサプライズが待っているかもしれません。

 

残念ながら私は、事前情報を調べていたらあらすじに思いっきり核心が書いてあって、ふざけんな!!!と。

今後は気を付けて調べようと思います。

 

 

ぼっちなクリプラと色気むんむんジェニファー

はっきり言ってこのお話、どこかで見たことあるかのようなプロットを、ただ宇宙船を舞台にしただけの凡庸なお話です。

だから、大きなネタバレ以外予定調和で進んでいくから、楽しめないかもしれない。

 

でもですね、演者二人のあるポイントに萌えたんですよ

 

 

それがクリプラ演じるジムのぼっちな生活ぶり。

バーで働くロボットのアーサーに、悲観的にならずに今置かれた状況を楽しむことが一番だ、とアドバイスされたジムは、一人ロボットたちが作り運んでくる高級中華レストランでうまいものを食べたり飲んだりの贅沢な日々。

 

周りが液晶画面のコートでバスケットボール

。ゴールすれば画面上に歓声を上げる人間たちを映しBGMが鳴ることで、臨場感が味わえるという最新技術。

体感型ダンスバトルゲームで、CPU相手に一人白熱のダンス!!

ちょっとGotGのスターロードを思い出す動きの鈍いダンスww

 

 

ただそんな娯楽も優雅な食事も一人で何度やっても虚しさはぬぐえない。

髪も伸び髭も伸ばしたままのジムからは孤独ゆえの閉塞感が漂います。

 

とうとう誰もいないからってノーパン生活までw

はいここでクリプラのぷりっぷりのお尻が拝めますw

 

宇宙服を着て宇宙遊泳体験もできるんですが、あまりの孤独さに涙を流し、戻った途端彼は宇宙服を着ずに外へ飛び出そうとハッチのボタンを押そうと、自殺すら考える始末。

 

 

船内では、飛行機で言うエコノミー、ビジネス、ファーストクラスのような住み分けがされています。

ジムはこの宇宙船に搭乗優待券をゲットしたラッキーな人物。

船内では一番身分の低いクラスなんです。

だから船内サービスも一番ランクの低い提供なんですね。

 

案内される部屋は殺風景で狭く寝て起きるだけのような部屋。

朝食を食べるためにコーヒーマシンで彼の好きな飲み物(カフェモカのような飲み物だったようなカプチーノだったような)を頼むとゴールドクラス専用ですとマシンは拒否。

じゃあほかの頼むか、とは時からボタンを押すも、ノー、ノー、ノー、の連発。

結果飲めたのはコーヒーLサイズ、ミルク砂糖なし!

セブンイレブンなら150円!!

いやセブンでさえ砂糖とミルクは持って帰れるわww

 

なぜかマシンに翻弄されるクリプラに一人ケタケタ笑ってしまった私。

クリプラどんだけ好きなんだよw

 

そんな彼のぼっち生活に、笑わされたり悲しい気持ちにさせるほど彼が魅力的に見える映画だったと思います。

 

 

 

それに負けじとジェニファー演じるオーロラは色気満載の演技でございました。

金髪ウエーブボブなヘアスタイルが妙にセクシーで、そのセクシーさをさらに倍増するナイスなバディ!

ジムとディナーにいけば背中のぱっくり空いた黒いドレスで妖艶さを放ち、宇宙遊泳に行く際には宇宙服を着るためにドレスを脱いで装着。

はい、見事にジムが邪魔で裸体が見えません!!

ジムどけっ!!

お前のドキドキしてる顔なんかいらん!!

 

遊泳後、宇宙の魅惑なムードにオーロラの恋心はマックスに!

とうとう宇宙服のままキッス!と思ったら服がゴツくて顔に届きません!

だからもう強引に顔にもってきてちゅ~っ!!わぁお!大胆!!

 

もちろんその後は、いちゃラブタイム突入でございます。

ベッドで激しく絡んだ後は、朝食の最中も、骨抜きにされたジムの口から愛がこぼれるこぼれる。

その愛の言葉にオーロラは目の前の朝食を床にまき散らし、机の上で女豹のポーズからのキ~~ッス!!

はいそのまま食卓でラウンド2!!

 

こんな感じが約10分ほど続きますw

まぁラブストーリーですから。

うっとりしましょうw

 

 

他にも、胸がブルンブルン揺れるトレーニングウェアで船内をジョギングするジェニファー。

いやその水着ってさぁ、爆乳がウリのグラビアアイドルがお腹のライン隠して腰回り強調する水着でしょっていう、いかにも変な水着でスイミングを楽しむジェニファー。

 

不具合を起こした宇宙船の熱を放射するため、外へリアクターの排熱弁を操作しにに行くジム、中でタイミングを待ってるオーロラ。

その部屋では熱が充満し、レバーのスイッチは素手で触れない状態。

ここでジェニファーのターンクトップ!!

しかも胸元ぱっくり!

尚且つ汗だく!!

だんだんAV のレビューみたいになってきたなw

そこで今作も名文句「You die,I die!!!

 

おれも死にたくな~い!!

ジェニファーのセクシーハニーバディーもっと拝みた~い!!

とまぁジェニファーのセクシーな部分を堪能するという点でも楽しめる作品になっていると思います。

 

 

 

脚本はご都合主義

感想の部分でも指摘した通り、話が既視感ありで凡庸な展開はっやはり楽しめない要因の一つだったと思います。

 

予告編で「目覚めたのには理由がある」なんて最後に映ってましたが、これ理由なんかありませんw

冒頭のシーンではそんなように見える映像が流れるんですが、全く意味のないシーンです。

ジムがエンジニアだから?とか色々考える必要はありません。

まぁ触手に関しては遠からず近からずにはなるんですが。

思わせぶりもいいところです。

 

エンジニアと作家。

貧乏と金持ちにはIDの権限にも差があります。

ジムはゴールドクラスの権限を持っていないため食事も部屋も彼のIDではどうにもならないシーンが多々流れるわけですが、じゃあゴールドクラスなら全部OKなのかといわれるとまた違うんです。

 

彼らだけではどうしても入れない場所があるんです。

そこに入れば船が誤作動している原因がわかり、もしかしたらジムなら対処できることだったのかもしれなかったわけですが、2人ではどうにもできない設定になっていました。

 

そこでそれだけのために用意されたサプライズが投入されます

しかも、それはあることを理由にフェードアウトします。

いやいやその要素いる??と。

2人の話なんだから何とか2人出できるような設定にしなさいよ!と。

 

後は終盤でジムは命を懸けるある行動に出るんですが、この後の展開もご都合的

ああ確かにその装置出てきたけど、これのための伏線だったわけ?

それも含めてサプライズに入れたわけ?

う~んなんて強引な・・・。

ごめんなさい、ここはボカシて突っ込みます。

映画を見ればお分かりになるかと。

 

 

まぁ後はなぜ2人だけで宇宙船の問題を解決しようとするのか?ですよねぇ。

 

2人で船内で冬眠している人の職種を当てっこする件があって、様々な職種の人たちがコロニーを目指してるというのが分かるシーンだったんですが、そこに例えば、技術に長けた人がいたり、医者がいたり、っていう描写があって、その問題を解決できるキーパーソンとして起こして助けてもらおう!っていう流れにはならなかったのか?

 

だって宇宙船壊れたらみんな死んじゃうんだよ?

藁にもすがる思いで選択肢の一つとして入れてもよかったんじゃない?と。

 

 

まぁあとは全体的にですが、身分の差は食事以外特に描かれていない。

オーロラがジムに惹かれていく描写が弱い。お掃除ロボット15体も壊れたならもっと早く異変に気づけ。

 

オーロラ、あんなにケンカしたのに急に惚れ直すの早すぎ。

最後に出てくる船長が大物過ぎて出オチ。

などなど突っ込んだキリがありません。

海外の評価が悪いのも仕方ないかと。

 

 

まとめ

なんとか核心に触れずここが楽しめるよ!という点を掘り出して書いてみました。

やはり売れっ子スターのあんな部分やこんな部分は個人的にファン故大いに楽しめたし、そこまでつまらないわけでもありません。

 

何でも一人でできてしまう世の中で、気をかけてしまうからとおひとり様が増えていく中で、本当に一人で生きていくことがどれだけ辛いものかということへのメッセージにもとれるし、人との触れ合いがこんなにも美しく愛おしいものだということをもしかしたら語っているのかもしれません。

 

予定調和で進む話だからつまらないなんて一昔前にもたくさんありましたし、それに今のCG技術で鮮明に映し出された宇宙空間や船内での最新技術は、今この時代だからこそ楽しめるものであり、恋愛模様に関してもそこまでヒドイというほどのものではなかったと思います。

 

これカップルで行ったら盛り上がる対応の作品なんじゃないでしょうか。

 

SFモノが見たい彼氏とラブストーリーが見たい彼女のいいとこ取り映画ですよ、これは。

というわけで以上!あざっした!!

 

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満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10