モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「ジャッキー/ファーストレディ最後の使命」感想ネタバレあり解説 成熟したナタリー・ポートマン。

ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命

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ナタリーとダーレンタッグ再び!

とは言っても、ダーレン監督作じゃなくて製作なんですよねぇ。

まぁナタリーは今回アカデミー賞ノミネートするほどの高い評価を得ているのだから、きっと素晴らしい演技をするのだろうと。

 とはいえ、ジャッキーって誰やねんて話なので、どれだけ彼女に近い演技をしているのかで判断できないのが難しいところですが・・・。

 

果たして彼女の偉業が一体どんなものなのか学びながら鑑賞してまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

史上もっとも有名なファーストレディ、そして世界で最も愛されたファッションアイコンとして熱狂的な人気を得ていた、ジョン・F・ケネディ大統領夫人、ジャッキーことジャクリーン・ケネディ。

 

ただのお飾りな大統領夫人と世間から思われていた彼女が、夫の暗殺事件後執り行われた国葬での凛々しい姿を見せたことで彼女の人生は一変する。

 

そんな彼女のターニングポイントとなった数日間に焦点を充てた物語を、徹底的にリサーチしたことで知られざるジャッキーの真実が今明かされる。

 

ミセス・ケネディ―私だけが知る大統領夫人の素顔

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あらすじ

 

 1963年11月22日、ジョン・F・ケネディ大統領は、テキサス州ダラスでのパレードの最中に銃撃される。
目の前で愛する夫を暗殺されたファーストレディのジャッキーことジャクリーン・ケネディ(ナタリー・ポートマン)は、怒りと衝撃に震えていたが、悲しんでいる時間はなかった。

すぐに副大統領が新たな大統領に就任して激務を引き継ぎ、刻一刻と夫が過去の人になっていくのを目の当たりにしたジャッキーは、彼の名前と功績が後世に残るかどうかは、この数日間の自分の行動にかかっていると気付いたのだ。

自らの手で築き上げてきた<ケネディ伝説>を永遠にするために、ジャッキーは命の危険さえも顧みず、最後の使命に身を投じる──。(HPより抜粋)

 

 

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監督

監督は、パブロ・ラライン

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チリ生まれの監督さん。今回初めての英語作品だそうです。

彼の代表的な作品は何といっても「NO」です。

 

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 独裁敵軍事政権を長きに渡り続けていたピノチェト将軍への信任を問う国民投票で、彼を引きずり下ろすべく、反ピノチェト派が打ち出した秘策は、深夜でのCM放送で広告マンを起用することだった!!というお話。

いやいやCMでどう戦うのよって思うでしょ?これが彼のアイデアが素晴らしいんですよ。ただ反対を掲げるのでなく、その後の未来を匂わすCMに国民が少しずつ心動かされていく描写にワクワクしてきます。

実際に彼の政治思想が色濃く反映された作品だそうで、反ピノチェトを掲げる作品3部作の完結編がこの作品なんだとか。

 

そんな政治思想の強い監督が、一人の女性をどんな風に描いたのでしょうか。楽しみですね。

 

 

 

 

 

キャスト

ジャクリーンケネディを演じるのは、オレのナタリー・ポートマン!

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今作でアカデミー賞主演女優賞にノミネートしましたが、授賞式には不参加でした。

何故に!!と調べたら妊娠中だったんですねぇ。

授賞式で見たかったなぁ。

 

小さいころから活動し、10代で一躍スター街道に乗るも、大学にきちんと通うため仕事もセーブするなどきっちりした彼女ですが、どんな作品に出演してきたのか簡単にまとめました。

凄腕の殺し屋と12歳の少女の純愛と戦いを描いた「レオン」で映画デビューするとともに世界的に称賛されました。

レオンと同じく代表的な作品として、映画史に残る悪役ダースベイダーの誕生までを描いた「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」からエピソード3までの3部作で、アナキン・スカイウォーカーの恋人パドメ・アミダラを演じ、学業に専念し仕事を抑えたものの20代を迎えた彼女にとって好スタートを切る作品となりました。

 

他にも、ロンドンでめぐりあった男女4人の複雑に絡み合うラブストーリー「クローサー」で恋に一途なストリップダンサーを演じアカデミー賞助演女優賞ノミネート、バレリーナの野心と嫉妬による精神的な面を、シリアスにスリリングに描いた「ブラック・スワン」では念願のアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。

 

ビッグバジェット作品でも、マーベルアメコミ映画「マイティ・ソー」ではソーの地球上の恋人ジェーンとして出演するなど、長きに渡ってトップ女優として活躍しています。

 

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 他のキャストはこんな感じ。

ジョン・F・ケネディの実弟、ロバートを演じるのは、「ラヴレース」や「マグニフィセント・セブン」で悪い役やらせたらピカイチの俳優、ピーター・サースガード

ジャッキーの秘書、ナンシー・タッカーマンを演じるのは、「フランシス・ハ」や今年は「マギーズ・プラン」でのユーモアな演技が印象的なグレタ・ガーウィグ

ジャーナリスト役には、「君が生きた証」、「ウォッチメン」のビリー・クラタップ、神父役には、今年1月に他界したイギリスが生んだ名優ジョン・ハートが演じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

知性と美貌を兼ね備えたナタリーが、もっとも有名なファーストレディをどう演じるのか。

きっと「ブラックスワン」での演技とは違った、繊細な演技を披露してくれることでしょう。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

ナタリーのワンマン映画!!真に迫った演技が光るも、話はよくわからん。

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナタリーの熱演が光る

ケネディ大統領暗殺事件。

世界中の誰もが知っているこの世紀の大事件を目の前で見てしまった悲劇の女性、ジャクリーンケネディ大統領夫人が、葬式までに孤軍奮闘して亡き夫を世界中に知らしめるまでの4日間をジャクリーンことジャッキーの視点で描いた伝記ドラマ。

 

この後ケネディ一家には、呪いともいわれるほど次々と変死を遂げていくなんてこのとき誰が思ったでしょう。

そう考えたらジャッキーは早々と去ってよかったね。

 

そもそもの話としてケネディ大統領が暗殺されたのはみんなが知ってるけれど、この人何やった人?

キューバ危機に関わったんだっけ?

じゃあ具体的にはって言われると残念ながら詳しく存じ上げません。

 

だけどこの事件だけはみんながよく知っている、てことはやはりジャッキーが盛大に国葬を行ったことが原因なんじゃないか?

そう考えたらこの人の夫に対する思いってすごいなぁ、と。

 

でも残念ながら真実はそうじゃなかったって言うのが最後語られるわけなんですが。

 

 

まず褒めるべき点は、主人公ジャッキーを演じたナタリーの、ジャッキーが憑依してるかのような怪演でしょう。ジャッキー知らんけど。

 

怒涛の数日間を終え、この先どうしていくのかわからないまま度重なる取材。

中には自分の言ったことと全然違う内容を書かれたものもあり、腹を立てていたこともセリフで語られており、頬はやつれ、心身ともに疲れ切った表情。

 

そこへまたしても記者が訪れ、お前アタシの言ったことちゃんと書かなきゃ夫みてぇに頭蓋骨吹っ飛ばすぞコラァ!

(とは言ってないけど)と鬼の形相で睨むこわばった表情。

生々しく事件を震える表情で語るかと思えば一服しながらすまし顔で記者に一喝。

 

いやいやどっちだよ!と思ったら泣きながら語るといった、多彩な切り返しが見事。

 

さすがオスカー女優といった序盤での様々な喜怒哀楽。

 

きっとジャッキーってこんな感じの人だったんだろうなぁというのが垣間見えるシーンの連続でございました。

 

 

一番わかりやすいのは、ホワイトハウス内でテレビ放送を撮っているときの満面の笑み。

大統領の隣で座っているお人形さん状態だった彼女の華やかな表情がこの物語のビフォーならば、アフターは人間味あふれる色々な顔を魅せるわけで。

このギャップはさすがでございました。

 

既に2人も子供を亡くし、夫を目の前で殺されるという壮絶な人生にもかかわらず、悲しみに暮れながらも夫のために、自分のために懸命に励んだ彼女が美しく逞しい。

それを体現したナタリーの演技に脱帽でありました。

 

 

他に褒めるべき点があるとするならば、当時の衣装や映像を再現したところでしょうか。

 

事件当日に来ていたピンクのシャネルの服は写真で見たのと同じだし、改装したことで近代的アメリカの象徴とまで称された室内も見事。

 

映像面でも当時の映像を再現したかのようなアナログな映像と質感はよくできているなぁと。

 

結局何日間の話?

そんなこんなでこの話は、ケネディが死んでから1週間後の取材から、当日4日間を追回想していくお話だということが分かります。

 

なるほど、そういうパターンね、と思ったら、時系列が目まぐるしく変わる変わる。

 

大統領就任時ホワイトハウス改装後のテレビ放送が入ったと思えば、ダラスでのパレードで銃撃に遭う当日の回想とその直後での葬儀の準備のやり取り、その後執り行われた葬儀、そして国葬。んでもって神父様との会話。これをぐっちゃぐちゃに混ぜて展開するもんだから、何が何だかさっぱりわかりません。

 

 

これに加えて、なかなか場面が変わらないもんだから、部屋での会話がほとんど、

10分に一度のナタリーどアップ、

泣きじゃくるナタリーどアップ、

血を拭くナタリーどアップ。

そんなしめやかな葬儀はごめんよ!と怒鳴るナタリーどアップ、

やっぱり子供のことも考えてしめやかにやるわとしんみりナタリーどアップ。

などなど、これナタリーじゃなかったら最悪などアップの連続なのです。

 

 

そして冒頭から流れる不協和音としか言えない弦楽器によるBGM

なんだこの重々しいのに加えて耳障りな音楽は!

ジャッキーの心情をイメージした音楽なのか?

物語に邪魔にならないように主張するのならまだしも、ここぞって場面で音が大きくなる演出は何なんだ!

不快だ!

 

こんな不快で難解な時系列のおかげで、ぶっちゃけ話が入ってきませんでしたw

 

正直に申し上げます。

睡魔との戦いでした。

だってこの数時間前にムーンライト見てなかなか感想がまとまんなくて無理矢理仕上げた記事を終え、すぐ駆け付けたんですもの。

そんなコンディションの中、さぁつぎの映画!ってふたを開けたらこれですよ。

 

言い訳?ええ、言い訳です。

私には向いてない作品だったんです。

百歩譲ってコンディション良かったとしてもこれはお世辞でも面白い映画とは言えない。

ナタリーの演技が素晴らしい以外何が残るのか。

 

とにかくもっとやりようの合った作品だったよなぁと思わざるを得ない作品でありました。

 

 

キャメロット

ここからはもうこれ以上書くことがないんで、補足情報をちらほらと。

 

今作では、ケネディがこよなく愛したアーサー王について多々語られており、ラストはこのミュージカルの楽曲が流れます。

非常に気になったので調べてみました。

 

アメリカでは、自信に満ちたケネディ時代を指す言葉として「キャメロット」と当時呼んでいたそうです。

キャメロットとは、英国伝説であるアーサー王と円卓の騎士らが住んだ都の名だそうで、そこに城を築き戦いに出陣したんだとか。

 

で、当時これを題材にしたミュージカルが人気だったそうで、ジャッキーはのちのインタビューでケネディと過ごした日々を「キャメロット」と呼んだそうです。

 

キャロライン

調べてみたらジャッキーと日本はつい最近まで関わっていたんですねぇ。

何故かというとケネディと彼女との間に生まれた娘さん、キャロラインは今年の1月まで史上初の駐日アメリカ大使として駐在していたんです。

 

在日中は、被災地を訪問したり、安倍首相の靖国参拝に異を唱えたり、イルカ漁を批判したり、セクハラ受けたり、オバマ前大統領を広島に連れてくるため尽力したり、沖縄問題に関心を深めたりと、任務を全うしていました。

 

その後のジャッキー

ケネディと死別した後護衛がついていましたが、彼女に献身的だった義理の弟ロバートがが暗殺されたことで不安は頂点に。

子供の安全確保を第一に考えていたジャッキーは、その時お付き合いしていたギリシャの海運王アリストテレス・オナシスと再婚を決意。

 

出国し、彼との結婚生活から幸せが訪れったかと思いきや、今度はパパラッチが彼女を悩ませます。

オナシスも亡くなり、彼女はニューヨークで編集者の仕事に就きます。

元大統領夫人にして元大富豪夫人という肩書を持ちながら一般職に就くということに、当時話題になったそうです。

 

1社目では、美術関係のの本や写真集の編集に関わっていたそうですが、別の会社に移り、自身の肩書もあってかマイケル・ジャクソンの自伝「ムーン・ウォーカー」を出版することに成功。

ケネディと婚約するまでは新聞社で働いていたこともあり、見事にその才能を発揮させていました。

 

大統領が死んだら今度は大富豪と、悪女なんて呼ばれてた時もあったそうですが、ホワイトハウスをリフォームしてイメージアップを図ったり、自身がファッションアイコンとなり華やかな装いにも気を配ることで大衆から関心を得たり、晩年は才能を生かして編集者として最後の花を咲かせた彼女。

 

今作を見る前にこれ調べとけばもうちょっと飲み込めたのかなぁ。

 

 

 

 

最後に

オスカー作品とはいえ、ナタリーの熱演以外、特にめぼしい部分はなく、ざっくり言えば面白くはありませんでした

しかしながらジャクリーンケネディという女性を知れただけでも見る価値はあったのかなぁと。

 

今の日本の総理の妻なんて映画にはできませんからね。

今揺れに揺れてるお方ですし。

それに比べれば素晴らしい方だったんですよジャッキーは。

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆★★★★★★4/10