美女と野獣
ディズニーが誇る名作アニメがついに実写映画としてスクリーンに蘇る!
果たしてエマ・ワトソンはこの役でハリーポッターの呪縛から逃れることはできるのか。
いや、既に脱しているか。
ガリガリ過ぎないか、ちゃんとご飯は食べているのか。
本作に関してですが、さほど興味がありません。
私のとってエマといえば、ストーンであり、美女と野獣よりも「美女か野獣」を見てた人なので知識が全くありません。
話も全くわからないので、予習の鬼である私モンキーは、しっかりアニメを鑑賞してから今回臨んできましたよ!
作品情報
「リトル・マーメイド」「ライオン・キング」「アラジン」などと共にディズニーアニメ第2期黄金期を支え、90年代を代表する不朽の名作アニメが、満を持しての実写映画化。
人と違うことを自分だけの輝きに変える主人公ベルと、人と違う外見に縛られ、本当の自分を受け入れられない野獣が、なぜ愛し愛されたのか、その真実が今明かされる。
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- アーティスト: V.A.
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あらすじ
ひとりの美しい王子が、呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまう。
魔女が残した一輪のバラの花びらがすべて散る前に、誰かを心から愛し、愛されることができなければ、永遠に人間には戻れない。
呪われた城の中で、希望を失いかけていた野獣(ダン・スティーヴンス)と城の住人たちの孤独な日々に変化をもたらしたのは、美しい村の娘ベル(エマ・ワトソン)。
聡明で進歩的な考えを持つ彼女は、閉鎖的な村人たちになじめず、傷つくこともあった。
それでも、“人と違う”ことを受け入れ、かけがえのない自分を信じるベルと、“人と違う”外見に縛られ、本当の自分の価値を見出せずにいる野獣──その出会いは、はたして奇跡を生むのだろうか…?(HPより抜粋)
監督
監督はビル・コンドン。
「ドリームガールズ」の監督して有名な監督。
このミュージカル映画を成功させた手腕を買われての抜擢なんだと思います。
今作もきっと、素晴らしい歌と愛の物語をを魅せてくれることでしょう。
監督作品は実は、「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」のみ鑑賞しており、そんなに詳しくありません・・・。
詳しくはこちらをどうぞ。
キャラクター
ベル(エマ・ワトソン/吹き替え:昆 夏美)
呪いをとく運命をたくされた女性
聡明で心優しく、勇敢な魂を秘めた美しい女性。小さな村で父モーリスと暮らしながら、広い世界を夢見ている。読書家で空想好き。活発で、独立心旺盛な心の持ち主。村人たちからは「変わっている」娘だと思われており、心の底に、人々から理解されない孤独や、母を知らない寂しさを抱えている。(HPより)
「ハリーポッター」シリーズ以外エマを見たことないという人も多いんじゃないでしょうか。彼女の代名詞が今作で変わることを願いたいですね。
彼女のオススメ作品はこれ。
良い青春映画です。
こっちも素晴らしかったぞ!
野獣(ダン・スティーヴンス/吹き替え:山崎育三郎)
呪いにかけられた美しい王子
魔女の呪いで醜い野獣に変えられた王子。かつては壮麗な城に暮らす美しいが傲慢な若者だった。今は自らの姿を嫌悪し、森の奥深くに隠れ住む。呪いを解くには、魔法のバラの最後の花びらが落ちる前に、誰かと心から愛し合わなければならない。絶望と孤独の中で心を閉ざし、長い時を過ごしている。(HPより)
ガストン(ルーク・エヴァンス/吹き替え:吉原光夫)
ベルに恋する力自慢のうぬぼれや
セクシーでハンサムなルックスと腕っぷしの強さから一目置かれている“村のスター”にしてプレイボーイ。うぬぼれやで、短気な男。魅力的な笑顔だが、目的のためには手段を選ばぬ横暴な心が隠れている。(HPより)
気のせいか、彼はこういう中世の格好とか、野性味溢れた役しかやってない気が。
でも今回はうぬぼれ屋という事で、ちょっとバカっぽい演技なのかな。
悪役だけど人気のキャラなので楽しみです。
モーリス(ケヴィン・クライン/吹き替え:村井國夫)
ベルの幸せを願う芸術家の父
ベルを男手ひとつで育てた優しく誠実な父親。オルゴールを創作する芸術家。村人からは変わり者と見られている。愛する妻を亡くした喪失感や母を知らずに育たなければならなかったベルへの罪悪感に今でもさいなまされている。(HPより)
他のキャラクターはこんな感じ。
ガストンを崇拝するお調子者ル・フウ(ジョシュ・ギャッド/吹き替え:藤井隆)。
レディファーストな給仕長ルミエール(ユアン・マクレガー/吹き替え:成河)。
小言が多い生真面目な執事コグスワース(イアン・マッケラン/吹き替え:小倉久寛)。
ゴージャスな歌声の衣装係マダム・ド・ガルドローブ(オードラ・マクドナルド/吹き替え:濱田めぐみ)。
ダンス好きのセクシーなメイドプリュメット(ググ・バサ=ロー/吹き替え:島田歌穂)。
ちょっぴり神経質な音楽家カデンツァ(スタンリー・トゥッチ)。
あったかくて世話好きの料理番ポット夫人(エマ・トンプソン/岩崎宏美)が出演します。
イギリス人を中心にキャスティングされた豪華布陣、吹き替えも実力ミュージカル俳優たちが揃うといった、字幕吹き替えどちらも楽しめそうな今作。
アニメ通りにことが進むのか、それとも実写オリジナルのエピソードや解釈が加わるのか、いずれにしても満足の行く映画であることに変わりはないでしょう!
ここから鑑賞後の感想です!!!
感想
見事な再現度!!エマが超キレイ!!じゃあ面白かったのか!?う~ん・・・。
以下、核心に触れずネタバレします。
ああ!アニメでこんなシーンあった!
村一番の美人だけど変わり者がたまにキズな女性と、魔法によって醜い野獣へと変えられてしまった王子が、人と違うことを受け入れ愛し合っていく物語。
アニメ同様のストーリー展開だから、1度見てる人には入りやすく、しかも初めてアニメ版を見たときのあの感動が、上映開始5分とせず蘇ることでしょう。
アニメ版に忠実に描きつつ、ベルの母にまつわる件や、王子が心情を歌い上げるシーンなどを付け加えることで、ベルが知りたかった部分を突き詰めたり、アニメ版での説明調のセリフで思いを語るのでなく、あくまで映画的に、ミュージカル的に作り上げた作品となっていました。
やはりこの映画の醍醐味はそのアニメ版からの再現度。
作品を象徴するシーンをうまく実写化したことで、誰もがあの頃のアニメ版の時の思いに浸れることでしょう。
ヴィルヌーヴ村に住むベルが本を借りに行くシーンでは、村人たちが朝の起床時間に合わせ活気づきながら、ベルを後ろ指さすオープニング(朝の風景)や、ガストンがどれだけ男らしく逞しいかをみんなで酒場で歌い合うシーン(強いぞ、ガストン)、城の人たちが一人寂しくしているベルを料理でもてなすシーン(一人ぼっちの晩餐会)。
極めつけはベルと王子が大広間で踊る名シーン。
黄色いドレスを身にまとい華麗に踊るエマワトソンにうっとりするし、その二人を360度回転しながら映し続けるカットは甘いため息しか出ません。
そこで流れるbeauty and the beastは格別モノです。
そして今作は、歌を重点的に置いて演出していました。
みんなで歌うシーンもあれば、ベルや野獣のソロもあったり、冒頭では舞踏会で歌い上げるマダム・ド・ガルドローブの高温冴えわたる歌もあり、ミュージカル映画にふさわしい作品に仕上がっていたと思います。
ガストンのキャラがいい
中でも、ガストン演じるルーク・エヴァンスのアクの強さが半端ない!
ベルに振られても獲物を狙う狩りのように楽しんでる前向きすぎる性格、ル・フゥが戸惑えばオレは間違ってないよなぁ!?と意見を押し付ける俺様ぶり。
ベルを嫁にするなら、ベルのオヤジを病院送りにしてでも手に入れたい、野獣と戦って白旗挙げたにもかかわらずスキを突いて銃で撃ち抜く卑怯さ。
そんな何様オレ様ガストン様。
ディズニーキャラの中でもなかなかのクズであり、昔の男ってこんなんだったんだろうなぁと思わせる横暴ぶりから、非常にキャラの立った男を見事に演じていたように思えます。
これだけ振り切った悪役って逆に憎めないんだよなぁw
アニメ版では、もっと大柄で腕まわりがとんでもない太さの野性味あふれるキャラでしたが、実写では外見はめっちゃ男前(ルーク自体男前ですし)、野心満ち溢れるギラギラした目つき、「自信」とでも書いてあるかのような顔つき。
鏡に向かって自分にとかけるシーンは是非笑っていただきたいw
そして歌がうまい!!
エマも野獣も、その他の演者も素晴らしくうまいし、声に特徴があったりして個性的で誰が歌ってるかすぐわかるんですが、その中でも群を抜いて目立った歌声だった気がします。
公式HPでも「俺様と美女」なる特集が組まれてるほど彼をプッシュしている宣伝が非常に良いですw
あくまで公開希望と記してあるのがいいし、ガストンの思い込みで語られてる辺りがガストンのポジティブシンキングな面が覗けるあらすじも面白い。
しかも、彼の名言集まで掲載されてるおまけつき。
個人的には是非公開してほしいなぁww
アニメ版との比較
話は最初から最後まで全く一緒ですが、細かい点は改変が施されていました。
挙げてみると、アニメ版ではベルの父は発明家なんですが、今作ではオルゴールの創作をする芸術家となっています。
そのため、村ではベルも父も変人扱いだったアニメ版に対し、父は全うな人として描かれています。
他にも、アンティークと化してしまった城の家来たちとすぐ打ち解けるアニメ版に対し、今作ではすぐ驚いて城を飛び出したり、後半病院送りにされそうになるシーンでは、アニメ版では、家の納屋に閉じ込められ発明した機械で脱出しますが、今作はそのシーンはなく、ベルに紛れて村へきてしまったカップも出てきません。
母のことについて知りたがっているベルというエピソードも今回追加されています。
何故父は母のとこを話したがらないのか。
それはベルを守るための苦渋の決断だったのですが、それも野獣が魔女から授かった地図によって明らかにされ、父とベルの絆が深まっていく内容となっていました。
同じように野獣である王子がなぜあんな性格になってしまったのかも回想シーンとして挿入されています。
こちらも母が亡くなってしまったことで歪んでいくわけですが、どちらも片っ方の愛情しか知らないことで育ったという共通点を強く描きたかったのかもしれません。
他にもバラが全部散ったことで城の家来たちが固まっていくシーンや、村に住む独身女性の存在も追加されていました。
そういう点においてはアニメ版との違いを探して楽しむという見方もいいかもしれません。
さて、比較となるとどうしても今作の方が劣っていたなぁという部分が。
それは人物の動きです。
特に歌を歌うシーン。
アニメ版はすごく楽しく描かれています。
朝の風景も酒場でガストンが歌い上げるシーンもクライマックスの村人対城の家来たちも。
それはアニメだからこそ描けるユニークで躍動感あふれる展開だったのですが、今作は非常に鈍い。
鈍いし固い。
固いし凡長に感じる。
テンポの問題だと思うんです。
カメラワーク編集で何とかできなかったものか。
もしかしたら、歌を重点的やってるから踊りに力を入れてなかったのかも。
いやわかってます。
本当の人間があんな動きをするのは無理だってことくらい。
ただもっとやり様があったと感じてしまうわけです。
ガストンが唾を吐くシーンなんてアニメでは壁に一直線に飛んでくのに対し、今作では、宙を舞ってル・フゥがたんツボでキャッチするっていういかにも平凡な演出。
CGとか使えばよかったのに。
特にアニメ版を鑑賞した時の楽しさを、つい最近見たこともあって鮮明に焼き付いているので、どうしてもここは譲れなかった。
すごく再現出来てる!という部分においては評価できますが、じゃあそこが面白く描かれてるかとなると、う~ん・・・。
なんかもうそこから掘り下げていくと、実写映画にした意味まで考えてしまうのですが、そうなってくると映画全部否定しなきゃいけなるのでやめときます。
他には、城の家来たちですね。
単刀直入に言えば愛らしさがない。
てか怖いw
なんかもっとかわいらしいデザインにできなかったものか。
あそこだけアニメに差し替えるってのはダメでしたかね?
だめだよなぁw
後は全体的に暗いです。
正確に言えば、静かすぎる?華やかな所は良いんですが、それ以外がシックというかダークというか。
まぁ悪いわけじゃないんですけども。
最後に
アニメ版をどう再現したかに関して言えば最高なんですが、その分話はほとんど一緒だし、アニメ版と差をつけるような展開がほとんどなく、それはそれで普通だった、というのが率直な感想です。
なんだろう話に抑揚がなかったのかなぁ。
人は見た目が全てなんかじゃないってことや、人と違うことを恐れないで、っていうメッセージはやはり今の世の中特に大事で、そういう意味では実写映画として復活させた意味は大きいなと。
まぁ自分も見た目が野獣なので、中身はやさしい紳士でいたいと思います。
なんだその締めw
というわけで以上!あざっした!!
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満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10