モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

映画「フリーファイヤー」感想ネタバレあり解説 人はなかなか死なないそうです。

フリー・ファイヤー 

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確実にこの手の作品はレンタルなら高回転しそうな映画です。

でも侮るなかれ、これマーティン・スコセッシ製作総指揮で、キャストが意外に豪華なんだよ!

 

しかもちょっとした災いが大きくなって、全員戦闘態勢!銃撃戦勃発!といった室内劇って展開にめちゃめちゃ魅力を感じたわけでありまして。

 これ単館系とかもったいないっしょ!と。

レンタルなんか待たずに劇場で堪能しなきゃ!と思い早速見てまいりました。

 

 

 

 

 

 

作品情報

2013年に園子温監督「地獄でなぜ悪い」が受賞した、トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門。

エッジの効いたクレイジーな映画を集めたこの部門で話題賞を受賞した作品がついに公開。

 

グッド・フェローズ」などのバイオレンスな作品を数々手掛けた巨匠マーティン・スコセッシが今回製作総指揮として参加し、新鋭監督とタッグを組んだ今作は、90分という短いワン・シチュエーションの中で、ガンアクションはもちろん、スリルな展開、ブラックユーモアな会話劇とあらゆる要素を盛り込んだアクション・コメディに出来上がった。

 

Free Fire

Free Fire

 

 

 

 

あらすじ

 

とある倉庫に集まった二組のギャング。

それは簡単は取引のはずだった・・・。

ある揉め事から交渉がこじれ突如として壮絶な銃撃戦に!

全員瀕死の発狂状態の中で、最後まで生き残るヤツは、一体誰だ!?

(HPより抜粋)

 

youtu.be

 

 

 

 

監督

監督はベン・ウィートリー

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去年彼が監督した「ハイ・ライズ」という作品が公開されたんですが、泣く泣く劇場に足を運べず、監督作品は未鑑賞。

今作が初となります。

 

短編映画作家兼アニメーターというキャリアから始まり、あらゆる媒体に携わり経験値を上げたそう。

日本では未公開の作品ばかりみたいですが、ホラーからブラックコメディ、SFチックな作品と多彩なジャンルを作ってきたそうです。

今作はガンアクションと会話劇なわけですが、スコセッシの力も借りていることもあり、非常に楽しみであります。

 

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キャスト

一応二組のギャング別でご紹介。

 

 

 

紅一点の女ギャング、ジャスティンを演じるのはブリー・ラーソン

今年は「キングコング 髑髏島の巨神」に出演。キュートなスマイルを魅せたあの顔、忘れない!

キャプテン・マーベル」や、自ら監督デビューもしたそうで、そちらの作品も是非公開して欲しいですね。

彼女に関してはこちらをどうぞ。

 

 

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キレ者の武闘派、クリスを演じるのはキリアン・マーフィー

彼といえば「28日後・・・」やノーラン版「バットマン・ビギンズ」でのスケアクロウなどが有名ですが、この手の作品に彼が出演するのはなんとなく意外な気がします。

クリストファー・ノーラン監督最新作「ダンケルク」にも出演。

彼に関してはこちらもどうぞ。

 

 

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後は手短に。

アイルランドの兄貴肌、フランク役に「ワールド・エンド~酔っ払いが世界を救う!」マイケル・スマイリー

チンピラ問題児、スティーヴォ役に「高慢と偏見とゾンビ」のサム・ライリー

チンピラハット帽、バーニー役に、監督作品「ハイ・ライズ」にも出演していたエンゾ・シレンティが出演。

 

 

 

 

もう一方のギャングはこちら。

 

 

 

ナルシストな伊達男、オード役にアーミー・ハマー

最近だと「コードネームU.N.C.L.E.」での活躍が有名でしょうか。こういうインディペンデントな映画にも出るんですね~。

彼に関してはこちらもどうぞ。

 

 

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南アフリカ訛りの大悪党、ヴァーノン役にシャールト・コプリー

今月「ハードコア」に続いての出演作です。

彼に関してはこちらもどうぞ。

 

 

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あとはざっくり。

ブチギ長髪メガネ男、ハリー役に、「シング・ストリート 未来へのうた」のブレンダン兄ちゃんでお馴染みジャック・レイナー

こちらも必見です。

 

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元ブラックパンサー党員、マーティン役に「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」のバボー・シーセイ

影は薄いが髭は濃い、ゴードン役に、「シャイン」のノア・テイラーが演じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人的には「レザボア・ドッグス」を匂わせてそうな今回の作品。

どんなやり取りが行われ、そしてどう展開していくのか。いやぁ楽しそうな90分。

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

私利私欲にまみれた男女がこれでもかと銃を乱射する姿に呆れて笑える!登場人物の展開が巧い!んだけど・・・。

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これはコメディか?

頼んだ銃を受け取り金を渡し、双方の目的が達成されたら、その場限りなんだからすんなり後ろに振り返りかえればよかった。

ただそれだけの事だった。

 

だが事態は悪い方に悪い方に転がっていく。

その結果一人が銃の引き金を引き、打ち返そうとすると別の人間に当たりと、一人の怒りが別の誰かへと飛び火することで、壮絶なバトルロワイヤルへと発展していくといったお話。

 

 

この中に冷静な奴は一人もいないのか!!と突っ込みたくなるほど、どいつもこいつも頭に血が上っている10人が、呆れるほどバカで欲の塊でそれはそれは楽しい銃撃戦でございました。

 

もう冒頭からこいつら何かと突っかかってくるあたりから、何かありそうなザワザワ感が漂い、「ここで皆さんに殺し合いをしてもらいます」とキタノ先生が言ってるかのような一発の銃声が合図となり、いざバトルロワイヤルへと突入していく流れに非常にワクワクしました。

 

余裕ぶっこいて一服しながら様子を伺うやつもいれば、

とにかく金欲しさにロレックスやるからあそこの金が入ったブリーフケース取って来いと命令したり、

昨夜のバーでのもめ事を妬んで頭に血が上ってる奴、

この取引を裏で操り最後に銃も金も両方奪おうと画策してる奴、

銃を持たないことから逃げようとしあっけなく死ぬ奴、

その死がきっかけで急にヘロイン吸っておかしくなる奴、

実はアル中だったおっさん、

せっかく仲介したのに何でこうなるのと嘆く女、

などなどそれぞれが暗躍したり事情を抱えながらこの場を切り抜けようと、ひたすら撃ちまくるわけですが。

 

 

正直冒頭こそいつ始まるの!?と緊張感が漂い、いざ勃発するともっとやれ!!って感じになるんですが、なかなか話が進まない停滞気味な流れが長く感じ、90分の上映時間にもかかわらずちょっと飽きてきちゃいました。

 

この手の話は会話劇も重要だし、その分テンポが良くないといけないわけですが、会話劇の方に重点を置いていたのか、口論ばかりで話が進まない。

 

ひとつひとつのやり取りは確かに面白いんですけどね~。

 

一応だれた感じを払拭しようと、10分に一度くらいの割合で思いもよらない事態を挿入し、場面転換にもっていく工夫はされているので、その点は評価したいんですが、個人的にはあまり効果なく。

 

 

やはり「レザボアドッグス」が好きなので、あれと比べちゃうと物足りなく感じちゃうかなぁと。

まぁあっちも会話劇だけど、のめり込めるテンポが良かったからなぁ。

 

 

銃撃戦勃発までの流れ

冒頭、監督からのメッセージが流れ、「FBIからたくさんの資料を読んだ結果、人間は銃で撃たれてもちょっとやそっとで死ぬということはない、ということがわかり、今作はそれを基に人間の往生際の悪さを描いた」という表記。

 

 

1970年代、マサチューセッツ州ボストン。

 

 

今回初めて取引に参加するスティーヴォ。

仲のいいバーニーと車で、クリスたちの元へ向かいます。

スティーヴォは左目の下に大きなアザを作っていました。

昨夜にどうやら男と揉めた様子。

 

クリスと合流すると、そこにはフランクと今回の取引の仲介人ジャスティンの姿が。

 

スティーヴォに目をかけているフランクはちゃんと仕事しろと強く念を押すがスティーヴォはどこか不真面目。

とにかくアザがカッコ悪いと、ファンデーションを貸してくれとジャスティンから化粧品を拝借。

 

するとそこに、取引相手の中心人物であるオードがやってきます。

オードはルックスもよく気づかいの出来るジェントルマンな装い。

そんな彼を一目見て嫌いなタイプだと思ったのかフランクは、オードに対して冷たい態度をとります。

 

取引場所である傘の廃工場まで長いことあるかされた5人は、今回の取引相手であるヴァ―ノンとマーティンを紹介されます。

 

ヴァ―ノンは、南アフリカ系のアメリカ人でとにかく金目のモノが好きそうな装い、それに対して元ブラックパンサー党員であるマーティンも派手な服装で物腰柔らかい話術だが、どこか怪しげ。

 

 

今回の取引は銃の売買。

クリスたちが金を出し、ヴァ―ノンが銃を売る。

後ろで控えていたハリーとゴードンがジョン・デンバーの曲を大音量で流しながら車で登場し銃を運んでくる。

ここで何か焦り出すスティーヴォ。

マジでヤバイといいながらこの場を離れようと後ずさりするが、バーニーに制止される。

 

 

銃の詰まった木箱を開けてみると、ヴァ―ノンが調達してきたのはクリスの頼んだ銃ではなかった。

頼んでない銃を説明しようとすると、クリスは「銃が違う」と仲間に耳打ち。

 

「なんだアイルランド人てのは、人の説明もロクに聞かない奴らなのか!」

苛立つヴァ―ノン。

 

そこでクリスが銃が違うことを説明するが、せっかく調達したんだし、欲しかったライフルと何ら変わりないだろ、と説明。

 

試しに撃たせてくれと工場のあらゆる場所を撃ちまくるクリス。

撃った銃弾のカスや巻きあがった埃がヴァ―ノンのスーツを汚し、ヴァ―ノンご立腹。

 

ぎゃあぎゃあわめくが一度落ち着きその場を収める。

結果クリスが折れることで取引は進む。

 

穏便に済ませたいオードは、交渉成立したことで、フランクの肩に手を置きとりあえずよかったですね、と話しかけるも、手を振り払い触るなと怒るフランク。

肩に抜け毛があっただけだよと言い返すオード。

どちらも謝ることを知らない。

 

 

実はヴァ―ノン、クリスが頼んでいたライフルを用意しているにもかかわらず別のライフルを売りさばこうと画策していた。

しかも売るのは銃のみで、銃弾は別料金で売ろうとも考えていた。

金の亡者である。

そのことをマーティンにひそひそ話し、ほくそえんでいましたが、マーティンもまたそんなヴァ―ノンをどこかあざ笑っていました。

 

 

一方何かに怯えているスティーヴォですが、昨夜バーでケンカした男があそこにいるから、顔がばれたら大変なことになると打ち明ける。

それがハリーでした。

 

結局ハリーはスティーヴォを見つけ、胸ぐらを掴み殴りかかる。

両グループが二人を抑えますが、二人は制止を振り切ろうと怒りが収まらない様子。

 

ハリーによると事の発端は、自分の17歳になる従妹をスティーヴォが傷つけたことが原因。

それを聞いたフランクはスティーヴォをボコボコに殴ります。

 

 

肝心の取引をこんなことで中止したくないクリスは代表して誤り、スティーヴォにも謝罪させますが、腹の虫がおさまらないスティーヴォは、その時の状況をハリーに向かって話したことで、ついにハリーは腰に収めてた銃に手を当て、スティーヴォめがけて引き金を引きます。

 

 

こうなると収拾がつきません。

みんながみんな散らばり壁に隠れての銃撃戦へと発展していきます。

 

 

 

ざっくりでありますが、冒頭から10分程度の流れはこんな感じです。

この後の銃撃戦がどうなっていくのかぜひ劇場でご鑑賞ください。

 

 

 

 

最後に

感想書いてあらすじの詳細書きパターンの場合、そこまで面白く思えないときの苦肉の策でありましてw

 

これ以上書きたいことがないという表れでございますw

 

彼らがなぜ銃を調達したかったのかとか、70年代のファッションについてとか、なぜ彼らは怒りを抑えることができないのか、とか調べればなんとか情報量を多くできるんですが、いかんせん面白くないときの感想のやる気のなさと来たら・・・。

 

だからといってレンタルで見るのがいいかも・・・とは決していいませんよ!!

 

あくまで個人の感想ですから。

 

劇場には多くの女性客も足を運んでいたので驚いたし(多分アーミハマー目当てでしょうw)、カップルの方たちもいたのでどんな世代でも見てみたいと思える映画だったんじゃないでしょうか。

このメンツの会話劇を見るってだけでも見る価値はあるかと!

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆★★★★★★★3/10