カーズ/クロスロード
♬真冬の~ひ~ま~わぁ~りのよ~にぃ~
鮮やかにぃ~ゆれてるぅ~♪
映画と全く関係ないですが、一応デビュー25周年なんでね。
わかった!って人だけわかってくれればいいです、はい。
近年また評価の上がってきたディズニーピクサー作品。
その人気シリーズ第3弾の登場です。
車に全く興味のない私にとって、車を擬人化したアニメーション映画なんて見るわけないっしょ!と食わず嫌いしていたわけですが、今回評判がいいと噂を聞きつけ、だったら最初からちゃんと見て最新作に臨もうじゃないか!
ということでいつもながらではありますが、過去作を予習して鑑賞してまいりました。
作品情報
「トイ・ストーリー」、「ファインディング・ニモ」、「インサイド・ヘッド」などを手掛けるディズニー/ピクサーの人気シリーズ第3弾。
クルマの世界を舞台にした圧倒的スケールのアクションと、人間よりも人間らしいキャラクターによる人生の岐路<クロスロード>と仲間との絆を描いた感動アドベンチャーです。
ベテランになりつつある天才レーサー、ライトニング・マックイーンの前に次世代の台頭たちと、人生を揺るがす大事故が訪れ、彼に運命のの決断が迫る。
誰もが直面する大きな壁、挫折、そして新たな道。
夢の続きか、新たな人生か。いったいマックイーンはどんな決断を下すのか。

ディズニー カーズ トミカ C-32 ライトニング・マックィーン (RRCタイプ)
- 出版社/メーカー: タカラトミー
- 発売日: 2017/07/15
- メディア: おもちゃ&ホビー
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あらすじ
華々しく活躍してきたライトニング・マックィーン(声:オーウェン・ウィルソン/土田大)はこれからもレース界のトップを走り続けると信じていた。
しかし、彼を待ち受けていたのは最新テクノロジーを限界まで追求したレーサー、ジャクソン・ストーム(声:アーミー・ハマー/藤森慎吾)をはじめとする新たな世代の台頭と、レース人生を揺るがす衝撃的な大クラッシュだった――。
夢の続きか、それとも新たな道か?
“人生の岐路”に立つマックィーンの運命を左右するのは、レーサーに憧れ夢を諦めた過去を持つトレーナー、新たな相棒クルーズ・ラミレス(声:クリステラ・アロンツォ/松岡茉優)だった…。(HPより抜粋)
監督
監督は過去2作務めたジョン・ラセターに変わり、ブライアン・フィー。
本作品で監督デビューをしたそうで、今まではカーズ、そしてカーズ2と、ストーリーボード・アーティストという立場から支えてきたお方だそうです。
なぜ今回のような話になったのかは、アスリートをリサーチしていったことから着想を得たんだとか。
スポーツ選手は年齢を重ねていくことによって、あるピークを境に衰えていってしまうもの。短命であるが故に、彼らはどう見極め人生の決断を下すのかを、監督はマックイーンに重ねて作り上げていったそうです。
今までのテイストとは一味違った内容になってそうですね。
キャラクター紹介
ライトニング・マックイーン(声:オーウェン・ウィルソン/土田大)
かつては「レースで勝つことがすべて」の自己中心的なルーキーだったが、今や仲間との絆の良さを知り、若者が憧れるベテラン・スターレーサー。
だが、新世代の台頭や衝撃的な大クラッシュによる思わぬ挫折から、人生の決断が迫られる。(HPより)
時速300キロものスピードで、過去ピストンカップ4度の優勝を誇る生ける伝説。
最初はほんとにクソ生意気な自己チュー野郎でしたが、迷い込んだラジエータースプリングスの住民に色々気づかされ改心し、マシンも心も大きく成長したマックイーン。
そんな彼にも限界は訪れる。
彼はどんな決断を下すのか、見モノです。
ジャクソン・ストーム(声:アーミー・ハマー/藤森慎吾)
最新テクノロジーが生んだ比類なきスピードと完璧なテクニックを誇る新たな世代のレーサー。
ボディは、ステルス戦闘機を思わせる、クールなフォルム。若手最注目のレーサーだが、実力を鼻にかけ、生意気。マックィーンら、旧世代のレーサーたちをバカにしている。(HPより)
何だか昔のマックイーンのような性格ですが、性能は最先端。
自分の住む世界でもこういうやつは山ほどいます。
そんな奴に出会っていつも思うことはひとつ。
神様どうかこいつに天罰をw
作中でどう変わっていくのか楽しみです。
クルーズ・ラミレス(声:クリステラ・アロンツォ/ 松岡茉優)
最新知識と情熱を兼ねそなえた若きトレーナー。
マックィーンとの冒険を通して、テクノロジーが導き出す「スピード」だけがレースのすべてではないことに気づいていく。
マックィーンに憧れてレーサーになる夢を抱くもそれを諦めた過去を持つ彼女は、マックィーンの相棒となることで、次第に自身の殻をも破っていく。(HPより)
マックイーンにとってどんな存在となるのか。
ただのサポートで終わるのか、それとも脅威となるのか。
彼女の存在が彼の決断を急がせそうな予感です。
他にも、過去作でお馴染みのキャラもちゃんと出演するようなので、そういった意味では過去作を見ておいたほうがよさそうですね。
カーズのおさらい
そこは、クルマたちが人間と同じように生活している<クルマの世界>。ピストン・カップの若き天才レーサー、ライトニング・マックイーン。
自己中心的な性格が玉にキズの彼は、レース会場への移動中にふとした事故から小さな田舎町“ラジエーター・スプリングス”に迷い込んでしまう。
いまや地図からも消えてしまったその町には、オンボロ・レッカー車のメーターをはじめ、見るからに風変わりな住民たちばかり。思いがけずこの町に足止めをくらってしまい、早くレース会場に戻らねばと焦るマックイーン。
しかし、のんびりとした時間が流れるこの町で、奇妙なクルマたちと一緒に過ごすうち、マックイーンの心にも少しずつ変化が見え始める。(allcinemaより)
がっつりレースモノだと思ったら、主人公が傲慢な性格を改めていく成長過程や、さびれた街の活性化や、そこに暮らすことで行き詰った生活を見直そうといったテーマが込められており、正直若干の違和感はあったものの、レースのスピード感や、車のボディーの美しさといったCGはすごくなめらか。
そしてクライマックスは、全てがうまくいくように描かれており、さすがディズニーといったようなうまいまとめ方で、物語の着地は見事でありました。
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天才レーサーにしてラジエーター・スプリングスの人気者“ライトニング・マックィーン”は、ひょんな成り行きからワールド・グランプリに出場することに。
そこで、大親友にしておんぼろレッカー車の“メーター”をピット・クルーのメンバーとして帯同させる。しかし、日本を皮切りに、イタリア、イギリスと各地を転戦しながらトップレーサーたちがしのぎを削る過酷なレースの世界に田舎町からやって来たメーターは戸惑いを感じるばかりで、マックィーンの足を引っ張ってしまう。
そんな時、ミステリアスな英国のスパイ・コンビにアメリカのスパイと誤解され、クルマたちの未来が懸かった危険なスパイ戦の渦中に巻き込まれてしまうメーターだったが…。(allcinemaより)
マックイーンが今度はどんな壁にぶつかり成長するのかと思いきや、今回の主役は親友のメーター。
マックイーンが戦うレースと並行して、メーターの007ならぬ、ミッションインポッシブルが展開されるスパイアドベンチャーと化していて、これは果たして続編としてやった意味があったのか?と少々疑問に思ったほど。
もちろん、一方的な叱咤により親友を傷つけてしまったマックイーンの改心も描かれてはいるが、話のおよそはメーターの冒険活劇と、オンボロ扱いされている者たちにむかってそのままでいいんだよ、といったメッセージが込められている点においては、ディズニーらしさが見られているのでそこは評価できますが。
世界3大ワールドグランプリと称したレースで日本が舞台のひとつになっています。
レインボーブリッジや歌舞伎座、新宿などの繁華街などが描かれ、古い伝統とテクノロジーの国として、舞妓さんやら庭師といった人物も登場するなど、相変わらず間違ってないけど、やっぱり誇張された描写だなぁと。
忍者が出てこなかっただけマシか。
このように、マックイーンが3作目にしてベテランになり、マシンとして人生の岐路に立たされていく展開になるのは、この2作を見ると、早すぎる展開だなぁと。
まぁ新人にして既にトップクラスだったわけだし、2でもF1と肩を並べて世界最速を競う姿が描かれてるので、これより上のレベルの世界を描くはちと難しいですが。
これが最後になるとは思わないので、まずは楽しみたいところ。
人間なら誰にでも訪れる立ちはだかる壁、挫折、人生の転機。
成熟期を過ぎたマックイーンは果たしてどんな決断を下すのか。そこから自分にどう重なっていくのか。
ここから鑑賞後の感想です!!!
感想
また一つ大人になったマックイーンに涙!それ以上にラスティーズに涙!!!
明らかに対象年齢を上げて仕上げた、あくなき挑戦者たちへの道しるべムービー!
以下、核心に触れずネタバレします。
答えは何となく予想していた。
旧世代が席巻していたレースに突如現れる次世代レーサー。
世代交代の狭間で揺れるマックイーンは、己のプライドと威信にかけて再起を図るが、新たに現れた若きトレーナーのポテンシャル、初めて知る師匠の一面に様々な思いが交錯し、一大決心していく。
1では新人として天狗だったマックイーンのアスリートとしての成長と、仲間や支えてくれる人たちへの大切さを知る内容をエンタメ要素満載に仕上げてました。
2ではそのエンタメ要素をさらに上げ、相棒メーターの巻き込まれスパイアクションとして迷走していったわけですが、今作は1でのシリアスな部分にさらに磨きをかけ、子供目線とした内容ではなく、大人を意識した作りだったことが読み取れます。
場内では親子連れが多く、子供たちはマックイーンはもちろんのこと、メーターやルイジ、サリー、グイドといった過去作から引き続き登場しているラジエータースプリングスの面々に歓喜していた様子がうかがえましたが、正直内容に関して言えば明らかに彼ら向けの話ではなかった。
その理由として一番大きいのは、世代交代をテーマにしていること。
好きなサッカーで例えていうなら、カズ中心だった日本代表が、フランスW杯を機に、ヒデへと意志は引き継がれ、またヒデ引退後の代表を支えた中村俊輔でさえ、南ア杯では本田圭佑という新たな才能を支えるためにサブメンバーとしてサポートしていた。
彼らはまだまだ第一線でやれる選手だった。
しかし、次世代のもつ才能とポテンシャル、何よりも若さで乗り越えられるフィジカルは、ベテラン選手にはない実力を持ち合わせており、そこに対抗するには経験値しかなく、彼らもきっと葛藤したんだと思います。
そういったスポーツ界、いや他の世界でもきっとあり得る世代交代を、この物語は真っ向から引き際を題材にし、ディズニーらしい答えで締めくくってくれたと思います。
さらに今作が素晴らしかったのは、マックイーンの師匠ドックハドソンの現役時代を支えたスモーキーによるドックの知られざる歴史や、マックイーンを育てていた時の心境を明かすことで、いずれ訪れるであろうセカンドライフでのあるべき姿をマックイーンに示していたこと。
師から弟子へ、その弟子はやがて師となり、また弟子へと受け継がれる。
技術だけでなく意志までも受け継いだクライマックスでのレースシーンは感動モノでした。
ざっくり詳細説明
ピストンカップでライバルたちと楽しく茶化し合いながら接戦を繰り替えていたマックイーン。
しかしシーズン途中から参戦した次世代レーサー、ストームがゴールギリギリで逆転優勝する。
彼を讃えようと話しかけるが、ストームは先輩レーサーを小バカにするような態度であしらう。
次こそは勝つぞ、と意気込むマックイーンだったが、次々と現れる次世代レーサーたちに歯が立たなくなり、やがて仲間の旧世代レーサーはスポンサー契約を解除されたり、自ら限界を感じ引退を表明していく。
ストームは、マックイーンの走り方とは全く違い完全データ重視のマシンだった。
どこをどうすれば最短距離で走れるか、どの空気抵抗を減らせば速く走れるか、ボディやパーツなどにも細心の注意を払うことで完璧なマシンを常に保っていた。
半ば焦り気味になったマックイーンは、シーズン最終戦を勝利で飾ろうと、タイヤ交換の際ストームより先に出ようと無理をしたことが原因で大クラッシュをしてしまう。
シーズン終了から4か月がたち、世間はこの事故が原因で、マックイーンの引退を示唆するような報道ばかり。
ラジエータースプリングスで静養中のマックイーンは、師匠ドックの部屋で彼の現役時の映像を見ながら物思いに更けていた。
ドックは現役時の大事故により一度は第一線から退くことにはなったが、何とか復活を遂げ再びレースに参加しようと意気込んだ。
しかし、彼を必要とするスポンサーがおらず、やむなく引退する羽目になった過去を持つ。
自分が引退するときは自分で決める、ドックのように周りから決められたくないと思ったマックイーンは、スポンサーであるラスティーズのラスティとダスティに呼ばれ、ラスティーズレーシングセンターへ足を運ぶ。
いったいどこにそんな資金が?と疑問に思いながらついてみると、最新設備の整った環境にマックイーンは驚く。
しかし、ラスティーズ二人から聞いた言葉は、衝撃の一言だった。
なんと熱烈なファンである億万長者のスターリングに、ラスティーズを売却したことで彼がスポンサーとなったことが明かされる。
俺たちにできることはこれくらいしかない、いつまでも現役で走ってほしいと考えたラスティーズの気持ちにこたえるべく、早速トレーニングに取り掛かるマックイーン。
そこではトレーナーのクルーズによる、気持ちと意識を高めるようなトレーニングを最新設備で鍛えていくというもので、マックイーンはその方法になかなか気が乗らないでいた。
それよりも彼が興味を持ったのは最新のシミュレーターマシンだった。
一瞬のスキを突いて乗り込んだシミュレーターマシンにうまく対応ができないマックイーンは、起動中にもかかわらずマシン解除をしてしまったことで、シミュレーターマシンを破壊してしまう。
スポンサー契約の危機に直面したマックイーン。
スターリングは引退を突き付け、自社の広告塔としてグッズ販売をするよう促すが、周りに引退を決められたくないマックイーンは直談判し、シーズン初戦で勝利できなければスターリングに従うことで何とか危機を免れる。
トレーナとなったクルーズと、近くの浜辺で早速トレーニングに取り掛かるが、砂浜で走ったことのないクルーズに結果的に教える羽目になってしまい、マックイーンはなかなか自分のトレーニングにならず、苛立ちを隠せないでいた。
その後も、身を隠しながらダートレースに参加したりするものの優勝したのはクルーズ。
とうとう苛立ちが頂点に達したマックイーンは、クルーズに八つ当たりしてしまいます。
すると、怒り出したクルーズは、子供の頃あこがれていたマックイーンのようなレーサーになりたいと努力したが、その夢は夢として花を咲かすことができなかった過去を打ち明ける。
そのままトレーラーを降りてしまったクルーズに、反省するマックイーン。
こんなとき頼りになるのは親友のメーターだけ。
夜遅くにメーターに電話したマックイーンは、彼の助言によってドックの師匠スモーキーを訪ねてトーマスヴィルという町へ、クルーズを半ば強引に連れ出し足を運びます。
スモーキーと出会った二人は、伝説のレーサーたちとドックの現役時代の話に耳を傾けたあと、スモーキーに特訓してもらうことになります。
スピードばかり意識していたマックイーンは、既にストームからだいぶ差をつけられており、彼に勝つにはスピードでなくテクニックで勝負するしかないとということで、テクニック重視のトレーニングをクルーズと始めます。
トラクターたちをよけながら群衆から飛び出す特訓、夜ライトをつけず森をひたすら走る特訓、相手の後ろにピッタリコガネムシのように張り付いて走行することを意識されたりとスモーキーならではの特訓が続きます。
そしてシーズン開幕がすぐ迫っている練習日最後の日。
3周して仮想ストームとなったクルーズを追い抜く練習で、途中見事に練習の成果を発揮したマックイーンでしたが、あの大クラッシュがフラッシュバックし、気の迷いからクルーズに追い抜かれてフィニッシュ。
練習の成果を発揮できなかったマックイーンは、気持ちの整理がつかぬままレース会場へと向かいます。
果たして、マックイーンは奇跡の復活を遂げることができるのか。
クルーズはトレーナーのままで終わってしまうのか。
最後に
ちょっと今回は大した感想も書けないまま終わってしまう感じですが、レースに向けた特訓の成果をちゃんとクライマックスで回収しているところだったり、個人的には序盤での、マックイーンのために自社を売却した大決断をしたスポンサー、ラスティーズの二人になぜか涙してしまい、クライマックス前に感情がピークに達していました。
成熟したレーサーの栄光から挫折、そこから這い上がり復活を遂げるかと思いきや、そう来たか!と思わせる展開は本当に見事。
ほぼ答えを言っちゃってる感じではありますが、また一つマックイーンが成長を遂げたことには変わりありません。
マックイーンの答えとクルーズの夢の続きがクロスしていく素晴らしいラストをぜひ劇場で体感してもらえたらと思います。
というわけで以上!あざっした!!
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満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10