モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

【ネタバレ】「スパイダーマン/ホームカミング」感想と解説 mjの持っていき方っ!!

スパイダーマン:ホームカミング 

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2016年公開の「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」にて、満を持してマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)に参戦した、我らの親愛なる隣人スパイダーマンが、3度目のリブート作品としていよいよ公開なんだよいやぅほおおおおぅうぃういぅい~~~っっっ!!!

 冒頭からテンションMAXなのも無理はない。

 

ドクター・ストレンジ」、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・リミックス」、「ローガン」など、怒涛のアメコミ作品が軒を連ね、どう考えたってアメコミイヤーな2017年。

どれもすんばらし~い作品だったのだから、是非スパイディーもこの波にのっかって日本の映画シーンを席巻してほしいわけなのですよっ!!

 

しかもこの夏、DCコミック映画久々の高評価といわれる「ワンダーウーマン」も控えており、マーベル対DCコミックの興行バトルが繰り広げられるとあって、俄然マーベル派の私としてはうかうかしていられない状態であります!!!

 

 

 

そんなわけで恒例の最速上映カマしてきやしたよぉ~~~っ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

過去2度に渡って内容を一新したアメコミヒーローの新シリーズ。

 

色々な事情から参加することが出来なかった王道ヒーローが、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」にて、初めてMCUに参戦することとなり注目を浴びた。

 

劇中ではトニー・スタークの御眼鏡にかなっての登場。

無邪気にはしゃぎながらも、一人前として認めてもらいたい一心で闘っていた姿に、観衆が歓喜したのが記憶に新しい。

 

そんなヒーローは、スーツを脱げばただの15歳の高校生。

 

今作では、憧れのアイアンマンに導かれ、真のヒーローになるまでの葛藤と成長を描きつつ、1人の高校生としての青春や恋愛、友情が端々しく描かれた、圧倒的スケールのアクションとドラマが展開される。

 

 

 

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あらすじ

 

 

ベルリンでのアベンジャーズの戦いに参加し、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)からシールドを奪って大興奮していたスパイダーマン=ピーター・パーカー(トム・ホランド)。

昼間は15歳の普通の高校生としてスクールライフをエンジョイし、放課後は憧れのトニー・スターク=アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)から貰った特製スーツに身を包み、NYの街を救うべく、ご近所パトロールの日々。

そんなピーターの目標はアベンジャーズの仲間入りをし、一人前の〈ヒーロー〉として認められること。

 

ある日、スタークに恨みを抱く宿敵“バルチャー”(マイケル・キートン)が、巨大な翼を装着し、NYを危機に陥れる。アベンジャーズに任せておけと言うスタークの忠告も聞かずに、ピーターはたった一人、戦いに挑むが・・・。(HPより抜粋)

 

 

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

監督

 

 今回監督に抜擢されたのは、ジョン・ワッツ

 

ジョン・ワッツという名前こそ、聞きなれない名前でしたが、今年に入ってWOWOWで鑑賞した「コップ・カー」の監督と言うことを知り、意外すぎて驚きました。

 

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 あたり一面殺風景でのどかな田舎町に暮らす少年2人が、出来心からパトカーを盗んだことで、その持ち主である悪徳捜査官に容赦なく追い詰められていくサスペンス映画。

 

ものすごくシンプルな構成にもかかわらず、下ネタ言いたい盛りの少年たちの、ひと夏の思い出チックなイタズラからの、俺らヤッチマッタ!!な恐怖。

ケヴィン・ベーコン扮する保安官の焦りとそのしつこさ、そしてなぁ~んかマヌケな感じに、心がざわつきながらも目を離せない展開でして、劇場で見てなかったことを後悔しました。

時間も90分に満たない短さにもかかわらず、うまみを凝縮した楽しめる作品です。

 

 

 

 

キャラクター紹介

 

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ピーター・パーカー=スパイダーマン(トム・ホランド)

 

15歳の高校生としてスクールライフを過ごしながら、憧れのトニー・スタークのようになりたい!アベンジャーズとして認められたい!と言う一心で放課後はヒーロー活動を行う毎日。(HPより)

 

過去スパイディーを演じた俳優の中でダントツに若い21歳!!

ホントピーターを絵に書いたようなルックスと声に期待度マックスであります。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」 にも出演するので、この物語がどう繋がっていくのかも楽しみです。

 

 

トニー・スターク=アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)

 

実業家にして天才発明家。アベンジャーズの中心的存在。

ピーターの師として成長を見守り、バックアップする。

ピーターがスタークに父親の姿を見出す一方でスタークは自身の父との関係をピーターとの関係に当てはめ、時に無謀すぎるピーターをいさめつつ、ヒーローの責任を教えていく。

ピーターに与えるスーツに“補助輪モード”をつける、天才ならではの過保護ぶりも。(HPより)

スパイダーマンの映画にアイアンマンが出演というのが、めちゃめちゃ意外。

もちろんシビルウォーで絡みがあったからというのは当然なんだけど。

 

あ~たまらん!!

父にかまって貰っていなかったことで少々歪んだ性格になったトニーが、ピーターをどう導くのか。楽しみです。 

 

 

エイドリアン・トゥームス=バルチャー(マイケル・キートン)

 

かつてスタークに仕事を奪われたことを恨み、家族を養うため今は武器商人として悪事に手を染めている。

地球外物質を使用し開発した巨大な翼がついた飛行アーマーを着用し、スパイダーマンの宿敵❝バルチャー❞と化す。(HPより)

ファウンダー/ハンバーガー帝国のヒミツ」を鑑賞して、この人の悪い顔、いやギラギラした顔好きだなぁと。

しかも、バットマン⇒バードマン⇒バルチャーって、どんだけ翼を持つ男を演じてるんだww

きっとそれをわかってのキャスティングですよね。 

 

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メイおばさん(マリサ・トメイ

 

甥のピーターを一人で育てている。

いつも家にいないピーターの事を心配しているが、ピーターもそんなおばさんを思い、スパイダーマンであることを隠している。(HPより)

 

一言いいですか。メイおばさんエロ過ぎですw

グ~ンとメイおばさんの年齢設定が下がったこともあり、初めてメイおばさんを女性として見てしまう方もきっと多いはず。

 

しかも、プライベートでロバート・ダウニー・Jr. とお付き合いしていたなんて過去もあるから、おいっ!トニー!まさかオマエ・・・なんて妄想もw

とにかくナイスキャスティングです。

 

これを機に彼女に惚れてしまった、なんて方は是非「レスラー」を見てください。

 最高にエロいです。

 

 

 

ハッピー(ジョン・ファヴロー

 

トニーの側近で、ピーターの監視役。

ピーターからの日々のヒーロー活動報告を適当に相手しながらも、彼を見守っている。(HPより)

ジャングル・ブック」の監督をしたり、「ライオン・キング」の監督に抜擢されたりと、一時期ディズニーを離れたのにもかかわらず、お仕事いっぱいもらえてよかったなぁと。

久々にトニー振り回されるハッピーを堪能したいですw 

 

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ネッド(ジェイコブ・バタロン

 

ピーターの秘密を唯一知っている親友。親友がスパイダーマンということに大興奮しながら、ヒーローとして悪戦苦闘するピーターを手助けする。(HPより) 

 

リズ(ローラ・ハリアー

 

ピーターが想いを寄せる学校一の美少女。(HPより)

 

ミシェル(ゼンデイヤ

 

ピーターと共に学力大会に出るミステリアスな女の子(HPより)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、ついに新たなるスパイダーマンがスクリーンの中を駆け回ります!

過去のスパイディーとはどこが違うのか?

トニーはピーターに何をみるのか、スクールライフはどんな展開が待っているのか?

あ~~~~っ!!!楽しみすぎるぜっ!!!!

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感想

思っていた以上に学園モノで、思っていた以上にライトなタッチの仕上がり!そんでもってサプライズが満載!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15歳ってこんなもの。

え〜!なんてアメコミっぽくないアメコミ映画なんだ⁉︎というのが率直な感想です。

 

とにかくノリが軽い、スパイダーマンがよくしゃべる、描かれてる規模が小さい、トニーの出番が少ない、その分ハッピー登場多い、サプライズあり過ぎ、

などなどざっくりいって学園ドラマとしては楽しかったけど、サイズ感と重量感がなさ過ぎて、ヒーロー映画としては少々物足りなさを感じた作品でした。

 

 

トニー・スタークによりアベンジャーズ内のいざこざに参加したことで、ようやく自分の能力を発揮でき、とにかく有頂天なピーターの普通のスクールライフとご近所パトロールの二重生活を、コミカルなタッチで描かれていました。

 

 

その裏では、家族を路頭に迷わせないために決断した男の悪事をしっかりと物語に落とし込むことで、物語を片一方で見せない工夫もあり、悪役にも背負っていかなければならない現実的な面もきちんと描かれていました。

 

 

もうだから正義のために悪を撲滅するとか、誰かの敵討ちとか、悪いことして世界を陥れるとか、街をめちゃくちゃにしてやるとかじゃなくて、お互いが己の生活のために、自身の在りたい姿になる為に邁進していて。

 

 

単純に学園ドラマがあって、一家の大黒柱の働きっぷりがあって、そしてピーターの成長部分があってと、すごく身近に感じることのできる作品だったのではないでしょうか。

 

 

 

 

やはり今まで同様スパイダーマンは、ティーンネイジャーという思春期真っ只中、多感なお年頃によくある未熟な部分から、一人の人間としての幸せを取るか、ヒーローとしての使命を全うするか、といった様々な葛藤を経て成長していく物語でした。

 

 

が、今回の新シリーズでは、もちろんそういった葛藤と成長も含めながら、自分の力を認めてもらいたいと必死に頑張る姿が印象的でした。

 

トム・ホランドが見事に体現していて、見ていて応援したくなるし、かわいくて健気でそれでいてやんちゃでムチャしいで、過去作で演じた俳優たちもぴったりでしたが、彼ら以上にピーターパーカーだったような気がします。

 

 

いきなり大きな力を手に入れたら、絶対こんなことするよなぁといった描写がたくさんあり、自撮り映像をとったり、勝手に思い込んでがむしゃらに人助けしたり、それを後先考えずに先走って失敗したり、どうして認めてもらえないのか答えも見つからないまま、次の日もひたすら頑張ったり。

 

クラスの中でも日陰の存在から、恋にオクテだったり、パーティーになじめなかったり、いじめられたりからかわれたりしながらも、親友と趣味に没頭したりとどこにでもいる15歳そのものでした。

 

 

そんなピーターが、水面下で悪事を働く集団を執拗に追いかけ、正体がものすごく近しい人物だと気づきとまどいながらも、誰かに認めてもらいたいからじゃなく、純粋に自ら立ち向かわなければいけないと自覚していく姿は、ヒーロー映画ならではのアガる瞬間でした。

 

一人の少年の成長譚の物語として、非常に楽しめる作品でありました。

 

 

 

スパイダーマンの進化。

トビー・マグワイア版スパイダーマンは、クモに噛まれたことで、体内から糸を発することができる能力を持ち、精神的に追い込まれると能力が著しく低下していく設定。

 

アンドリュー・ガーフィールド版は、クモに噛まれる部分は一緒ですが、糸に関しては原作通りウェブ・シューターを使って糸を発射し、心身が不安定でも能力は損なうことなく発揮できる設定でした。

 

 

では今回のスパイダーマンはどういう力を備えていたのか。

まず、物語ではどうやってスパイダーマンになったのか、クモに噛まれたことで能力を得たというセリフのみで、具体的な説明はなく、糸は授業中にこっそり開発し自分で作っていることが劇中で描かれていました。

 

きっかけなど散々過去作でやってきたわけで、2,3回観ていればなんでベンおじさんがいないのか、どうしてクモに噛まれたのかなんて説明する必要がないし、「シビルウォー」の後の話だから、いちいち巻き戻る必要もない。

これはこれでいい判断だったと思います。

 

 

この設定に加わったのが、トニーに作ってもらったスパイダースーツを装着することで何倍にも力を発揮できる、というものでした。

 

まず装着時。

ぶかぶかのスーツを着た後に、胸のクモのマークを押すと自動的に体にフィットするという優れもの。

 

はい、かっこうぃいい~!!

 

最初は、特に大した機能はなかったのですが、追跡装置を外す際に発覚した❝補助輪モード❞を解除することで、アイアンマンのジャーヴィスやフライデーのような、人工知能オペレーターが備わっているという事実が発覚します!!

 

 

トニーすげ~~~~っ!!

15歳が着るスーツに自身と同じような内部構造にするとは!さすが天才。

これには今の俺だってこんなのもらったら嬉しくって燥いじゃうよww

 

 

機能も充実。

なんとウェブ・シューターだけで576通りもあるという種類の多さ!!

これ絶対FUJIWARAの原西さんのギャグ1兆個くらいパターンないと思うんだけどww

 

 

劇中では、リコシェという跳ねウェブ(飛び道具のようなやつ?)や、スプリットという糸の先端が網状になりしっかりとらえるような技、グレネードという時間差で相手を捕らえる手榴弾のような技、テーザー・ウェブなるスガンガンのような強力な電撃を走らせる技などが使われ、最初こそ使い方に苦労するピーターですが、徐々に使いこなし敵を一瞬で仕留めるまでになっていきます。

 

 

そしてこの技は、通常モードでは発動せず、強化戦闘モードにしないと出せない仕組みになっていました。

 

 

他にも、強化偵察モードでは離れた場所から相手の会話を盗聴できたり、胸のクモのマークが偵察ドローンとして空撮したり、ウェブ・ウィングスなる翼も飛びでたりと様々な機能が備わっていました。

 

 

きっと次回作でもこれ以外の機能が披露されることでしょう。

 

 

そしてピーターは人工知能をスーツ・レディなんで呼び名でやり取りしてますが、さすがにそれでは愛着がわかないということで、ピーターは人工知能にカレンと名付けます。

 

 

カレンは基本戦闘時サポートすることがメインですが、ピーターがとある場所に閉じ込められたときにあれこれしゃべってしまったことが原因で、リズに思いを寄せてることを記憶してしまいます。

 

これが見事に伏線となり、親友ネッドとの電話のやり取りでリズが変わった時に、「告白を!」とか、エレベーターに閉じ込められた仲間たちを救出するときも、リズと目が合った時に「キスを!」と唐突過ぎるアドバイスをしてくれます。

 

この辺はやはりトニーが作ったとあって、ジャーヴィス同様余計なお世話をする人工知能として、ユーモアな一面を見せてくれました。

 

 

過去作へのオマージュ

予告編でもよく流れていた真っ二つになる船を一生懸命食い止めているスパイダーマン。

あれは正しく、「スパイダーマン2」でドクターオクトパスと列車内での格闘時、ブレーキを壊したことで止まらなくなってしまった危機を脱するべく、沢山の糸をビルや道路や車に張り付け食い止めたスパイダーマンの姿とそっくりです。

 

 

そんな過去のスパイダーマン映画のオマージュがいくつか見受けられました。

 

 

ワシントン記念館でエレベーターに乗ったネッドやリズら学力大会に参加した一行。

 

ネッドが持ち合わせていたチタウリの石が暴発しエレベーターが半壊、閉じ込められた彼らを助けるべく記念館の中に侵入するスパイダーマン。

 

ギリギリで彼らを助けることに成功したスパイダーマンが逆さの状態にしてリズと対面に。

そこで一発カレンからのキスコール!!

 

そうです、これは「スパイダーマン」で雨の中襲われたMJが、助けたスパイダーマンにお礼をする際、逆さのままマスクを半分出してキスをした名シーンの再現か!?と思わせる1シーンでした。

 

強引かもしれませんが、エレベーターから落下するリズを助ける部分も「アメイジング・スパイダーマン2」の落下するグウェンを助けようとするスパイダーマンと似ている気もします。

 

 

これはオマージュといっていいのかわかりませんが、ピーターをいじめる仲間フラッシュがホームカミングへ向かう最中、助手席の女性に「ブランジーノ、以前は新鮮だった」と話していました。

 

ブランジーノとはスズキの丸焼きみたいな魚料理だそうなんですが、これ、実は「アメイジング・スパイダーマン」でグウェンがピーターを自宅の夕食に誘った際に出てきた料理なんです。

 

で、助手席に座っていたのが白人の金髪だったんです。

てことは、フラッシュがホームカミングに誘った女性はもしやグウェンなのでは?

という勝手な考察です。

 

 

話は変わりますが、フラッシュというクラスメイトも過去作からずっと出ているキャラで、ずっとピーターをいじめてきた奴でした。

 

最初はMJの恋人として、アメスパでは、弱い者いじめをする所をピーターが止めたことで殴りかかり、その腹いせにピーターがバスケ勝負で辱める相手がフラッシュでした。

 

 

今回は今までとは人種が変わり黒人として登場。

ピーターと同じく学力大会のメンバーですが、ずっとピーターを❝ペニス・パーカー❞といじり倒す嫌味な奴として登場しています。

 

 

 

こんな映画の要素も。

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このポスターは海外用のものだそうですが、80年代を代表する作品のポスターをパロったポスターです。

 

 

左から「ブレックファスト・クラブ」、「フェリスはある朝突然に」、そして「タクシードライバー」です。

これだけパロってるんだからきっとどこかしらオマージュするんだろうなと思ったら案の定ありましたよ!

 

 

まず「ブレックファスト・クラブ」ですが、この映画ではアメリカ映画で初めてスクールカーストを題材にした映画をされているそうで、人気者、不良、がり勉、不思議ちゃん、体育会系と全く交わることのない生徒たちが一つの場所を共にすることで心を通わし、悩みを打ち明けていく青春映画なんですが。

 

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最近では、「パワーレンジャー」でもこの映画のオマージュがふんだんに使われていたことでも有名になった作品です。

 

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今作では、ピーターは学力大会に参加するメンバーとして活動していて、そのメンバーがこの「ブレックファストクラブ」に似たような者たちで構成されていました。

 

人気者のリズ、いじめっ子のフラッシュ、不思議ちゃんのミシェル、そしてがり勉のピーター。

ネッドはぁ、あてはまらないけど、ピーターと一緒かな。

 

劇中ではそんな彼らが一つの大会に向けて心を通わす・・・とまではいきませんが、この映画を下地にしていることは間違いないでしょう。

 

 

そして、これを監督したジョン・ヒューズのもう一つの代表作「フェリスはある朝突然に」もオマージュがありましたね。

 

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サボりの常習犯の高校生が、友人を連れだしてズル休みをし、ものの見事にピンチを脱し、今という日を優雅に豪快に存分に楽しむというお話。

 

最近では「デッドプール」でモロパクリするほどオマージュを捧げていましたが、今作でもありましたよ!

 

 

ピーターがリズの家でのパーティーを抜け出し、バルチャー一味の武器の密売現場から逃走した車を追跡している最中近道をするシーン。

 

色んな民家を抜けて近道をしていくんですが、「フェリスはある朝突然に」でも、校長先生が自宅へ向かってるところを近道で追い抜くシーンと酷似しています。

 

しかも、ご丁寧にちょうどそれを見ながらプールで遊んでいる民家に侵入してしまうスパイダーマン、という映像まで流れてくるのですからこれは見事なオマージュシーン。

 

 

そして名作「タクシードライバー」はどこをどうオマージュしたのか正直よくわからなかったのですが、場所柄ニューヨークとあって、街並みのカットとかを意識したのかなぁと・・・。

名セリフや象徴するカットが出てくればすぐ気づいたんですが、これといってあったようななかったような・・・。

車内でのピーターとトゥームスがそれに近いかなぁとは思ったのですが、たぶん違うかな・・・。

 信号の色を顔に当てることで心情の変化を表してるのとかもしかしたらと思ったんですが。

 

このように、監督が影響を受けた作品が随所でオマージュされていた部分の強い作品になっていました。

 

 

 

 

最後に

ホームカミングとは帰郷という意味だそうで、今作では正にアベンジャーズに呼ばれたことで浮足立っていたピーターが、力を持っているのに、困っている人たちを黙って見過ごすわけにはいかないという、初心に帰るまでの物語というのと、プロムパーティーのような学園内での行事名にかぶせ、スクールライフを謳歌するティーンズの青春物語でもありました。

 

スパイダーマンがマーベルスタジオに帰ってくるって表現もあながち間違ってないかもしれません。

 

 

元素記号の問題にヴィヴラニウムが答えに入っていたり、壁画や額にハワード・スタークや、ブルース・バナーの写真や絵が映ってたり、歴史の授業でソコヴィア協定が出てきたりとMCUの小ネタもたくさん出てきます。

 

 

ピーターの仲間の誰かがまさかのあの人なの!?、バルチャーの正体ってそういうこと!?、アイアンマン映画には欠かせないあの人の登場や、チョイ役の甥っ子が原作では超重要人物!、とか、新たなガジェットの登場がきっとインフィニティ・ウォーでお披露目になるんだろうなとか、ラストカットで寸止めエンドって超勿体付けた終わり方したり、エンドロール後のおまけで次回作への伏線があったり、などなどサプライズが満載な展開も忘れてはいけません。

 

 

あ、これはネタバレします。

予告で散々流れたアイアンマンとスパイダーマンが並んで飛ぶシーン、本編ではなかったです。ショック・・・。

 

 

多少の不満もありますが、今までと同様に、また今まで以上に重くなく楽しくみられる作品でありました。今後の作品も期待したいですね。

というわけで以上!あざっした!!

 

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満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10