ギフテッド/gifted
モンキー的オールタイムベストにも入れたいくらい大好きな「(500)日のサマー」の監督の作品であり、大作映画での重圧から解き放たれた彼が、今一番描きたい作品だそうです。
ん!?
ポスターに写る少女のこのかわいさ!!
絶対天才子役だよこの娘!
そんな少女を育てるのが手前でピンボケしてるマッチョなお兄さん!
そうだよキャプテンアメリカだよ!!
一体どんな物語なのか、楽しみ楽しみで。
で、オレ監督に会いに行ってきちゃったw
その辺は監督の紹介で。
というわけで早速観賞してまいりました!!
作品情報
「(500)日のサマー」でセンセーショナルなデビューを飾った後、「アメイジング・スパイダーマン」という大作映画を監督し世界的大ヒットを成し遂げた監督が、自身の原点に帰りたい、映画を愛する純粋な気持ちに返りたい、と願い、めぐり合った脚本を映画化。
天から非凡な才能を与えられた少女。
彼女の育て方を巡って対立する祖母と叔父を通して、本当の幸せは何かを問いかける感動のヒューマンドラマです。
あらすじ
「とにかく、子供らしく」─7歳のメアリー(マッケナ・グレイス)が初めて小学校に登校する日、男手ひとつで彼女を育てた叔父のフランク(クリス・エヴァンス)は、そう言って送り出した。
ところがメアリーは、早速フランクの忠告を無視し、算数の授業で簡単すぎる足し算にイラつき、担任の先生のボニー(ジェニー・スレイト)が試しに出した、他の生徒には絶対にムリな暗算の問題を次々と解いてしまう。
フロリダの海辺の街で、ボートの修理で生計を立てているフランクと、頭がよくて鳥にも優しい片目の猫フレッドと暮らすメアリーは、生まれついての数学の天才だった。
隣人で何かとメアリーの面倒を見てくれるロバータ(オクタヴィア・スペンサー)だけが、事情を知っている。
メアリーの才能に気付き、好奇心に駆られたボニーは、フランクの名前をインターネットの検索にかける。
すると、「著名な数学者ダイアン・アドラーが自殺。残された遺族は弟のフランク」という記事にヒットする。
金曜の夜、街のバーでよくフランクを見かけていたボニーは、その夜も店に出掛けると、思い切ってフランクに声を掛ける。
フランクはボニーに、7年前の出来事を打ち明ける。
姉のダイアンが赤ん坊のメアリーを連れて、「話がある」と訪ねて来たのにデートへ出掛けてしまい、その間に姉は死を選んでいた。
姉はメアリーの父親である男と別れ、妊娠を機に母親にも縁を切られていたため、フランクがメアリーを引き取るしかなかったのだ。
そんななかメアリーは、自分と同じクラスの男子をいじめた上級生を殴るという問題を起こしてしまう。
校長はフランクに、“ギフテッド教育”で名高い学校への転校を勧める。
だが、メアリーに“普通の暮らし”を求めていたダイアンの遺志を守るため、フランクは頑なに“特別扱い”を拒むのだった。
少しずつ学校に馴染んでいくメアリーの前に、顔も見たことのなかった“おばあちゃん”、イブリン(リンゼイ・ダンカン)が現れる。
メアリーの才能を知り、歴史に名を残す数学者になれたダイアンに代わって、偉業に挑戦させるべく迎えに来たのだ。
メアリーはイブリンから贈られた、数学関係のソフトが入った最新のマックブックに夢中になる一方で、普段はケンカが絶えないけれど、本当は世界一大好きなフランクと引き離されることを恐れ始める。
彼女の不安を察したフランクは、「俺たちは何があっても一緒だ」と約束するのだった。
メアリーの親権をかけて、祖母対叔父の裁判が幕を開ける。
弁護士を雇うのもギリギリのフランクに、イブリンは財力を駆使して一流弁護士に依頼した、驚くべき調査結果を突き付ける。
しかし、フランクもまた、亡き姉から重大な秘密を託されていた─。(HPより抜粋)
監督
今作を手掛けたのはマーク・ウェブ監督。
冒頭での監督に会いに行ってきた発言ですが、実は監督、先月来日してたんですね~。
クラムボンのミトさんとのトークセッションをApple銀座でやるという情報がtwitterで回ってきて、たまたま休日だったので勢いで参加してきたのです。
スパイダーマンの監督なのに全然話題になってないから、洋画情報にアンテナ立てない日本人何なん!?と、超勝手に苛立っていたんですがww
内容は映画と音楽の使い方や本作に関して、また、(500)日のサマーやスパイダーマンの裏話もちょこっと語ってくれました。
やはりMVを数多く手がけていただけあって、監督にとって音楽はかなり重要なものだと捉えているようで、(500)日のサマーでは、まずサントラから手をつけたそうです。
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そしてスパイダーマンを監督するということが、どれだけプレッシャーのかかる作業だったかということも具体的な部分は避けて話していました。
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成功を収めたものの監督はさぞ疲弊していたことでしょう。
だからこそ監督は原点に帰ろうと、(500)日のサマーを配給したFOXサーチライトと手を組み、ハートフルなヒューマンドラマを作り上げたんだと思います。
え~もちろんモンキーはしっかりとカバンに(500)日のサマーのブルーレイを忍ばせており、トーク終了後はサインをいただいたのであります!!
でもツーショットは時間がなくて取れなかった・・・。
ブログやりたての頃に書いた記事です。
ちなみに監督は終盤でのサマーに招かれたパーティーでの理想と現実を分割して映したシーンがお気に入りとのこと。(スプリットスクリーンて名前ですって。知らなかった。)
キャスト
姉の娘を育てるフランクを演じるのは、クリス・エヴァンス。
アメコミ映画好きならご存知、キャプテンアメリカの彼です。
キャップになる前はファンタスティックフォーのヒューマントーチを演じてました。
それだけヒーロー顔であり、なんてたってマッチョですから。
そんな彼が今回叔父を演じるというから意外です。
過去にそんな役やってたか?
監督業も始めたクリスは、どうやら映画を作るほうに回りたいようで、キャップを演じるのも後わずかだと思います。
今作でも何かヒントを得たのかな?
というわけでクリスの代表作をご紹介。
宇宙の放射線を浴びたことで特殊な能力を身に着けた4人の男女が、その力を武器に悪に立ち向かう、マーベルコミック原作のアメコミ映画「ファンタスティック・フォー【超能力ユニット】」でヒューマントーチ役を演じ、ブレイクします。
その後、ロス市警のベテラン刑事が元相棒の事件を調べていくうちに、巨大な闇に飲み込まれていく「フェイクシティ/ある男のルール」や、一目惚れした女性を手に入れるべく、彼女の元カレと戦わざるを得なくなる様を、日本のゲーム要素を多く盛り込みながらコミカルに描いた「スコット・ピルグリムVS邪悪な元カレ軍団」などでキャリアを積んで生きます。
そして、マーベルコミックの一大チーム「アベンジャーズ」の柱を担う人気キャラ、キャプテン・アメリカとして、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」を皮切りにMCU作品でキャップとして活躍しています。
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他のキャストはこんな感じ。
フランクの姉の娘メアリー役に、TVシリーズ「ブラーハウス」や「インデペンデンス・デイ・リサージェンス」などに出演し、彼女がオーディションに来なければこの映画は中止になっていたというほど、監督から絶賛されたマッケナ・グレイス。
メアリーの担任の先生ボニー役に、「彼女が目覚めるその日まで」や「ズートピア」などで声優としても活躍するジョニー・スレイト。
メアリーの祖母、フランクの母イヴリン役に、「アリス・イン・ワンダーランド」、「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」のリンゼイ・ダンカン。
そして近所の世話焼きの叔母さんロバータ役を、「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」、「ドリーム」のオクタヴィア・スペンサーが演じます。
ギフテッドとは、先天的に高い学習能力を持った子のことを指すようです。
そんなメアリーとフランクが一体どう絆を深めていくのか。あ~多分泣くなぁこれ。
ここから観賞後の感想です!!!
感想
あああぁぁっ!!泣いたっ!!泣いたよぉ~鼻すすって泣いたよぉ~・・・
不器用だけどナイスマッチョな叔父と、大人びた天才少女が紡ぎ出す、本当の幸せを導き出すハートフルヒューマンドラマでした!
以下、核心に触れずネタバレします。
マークウェブ天才かよ!
生まれて間もなく母を失った特別な才能を持つメアリーと、彼女を育てる叔父フランクが、時にはぶつかり合うも互いを思いやりながら絆を深めていく中で、突如訪れる親権問題。
彼女にとっての幸せとは何か、彼女にとっての幸せはただの自分のエゴに過ぎないのか、という疑問を投げかけるメッセージ性を孕みながら、理にかなった答えを導いていく構成、時に笑いを誘い、時に涙を誘う演出に、心が揺さぶられっぱなしの良作映画でした。
監督の作品て、必ず優しさが溢れていて、今回も爆発してるなぁというのが手に取るようにわかる作品だったなぁと。
心の琴線に触れる音楽も手伝って、フランクとメアリー、片目の猫フレッドの何気ない生活の中で優しさと愛に満ち溢れていて。
海岸ではしゃぐメアリーを、グラサンかけてビーチパラソルの下で彼女を見守りながらくつろぐフランク。
はい、これ最高!
砂場で寝転ぶメアリーと同じ格好をするフレッド。
その後フランクの膝の上に座ってじゃれ合う二人を、微動だにせず見つめるフレッド。はい、これ最高!
部屋にこもって数学の本を熱心に勉強するメアリーを外へ連れ出し、散歩に出かける2人。
夕日をバックに影だけで2人の距離の近さを描く演出。
はい、これ最高!!!
私が生まれてきたことを誰も喜んで無いの?
と、自分を責め泣き出すメアリーを、誰もが生まれてくる命に喜ばないわけないだろ?と産婦人科へ連れ出し彼女に見せる。
するとメアリーもその家族たちと一緒に喜んではしゃぐ。
はい、これ最高!!!
実の親子でない二人の絆をどう見せるのか。
もちろん二人の掛け合いを見れば一目瞭然なんだけど、画だけで絆を映し出す監督のテクニックがですね、もうたまらんのですよ!
これだけでご飯3杯イケるくらい満々満足なんですよ。
他にもですね、隣のロバータおばちゃんちでハンドマイク片手に2人で熱唱する姿、
フレッドのために歌を作ったとか言って、ソファーで寝っ転がってるフランクに飛びかかってくるメアリー、
メアリーを中心に映し出す世界が、どれもこれも微笑ましくて微笑ましくて。
マッケナグレイス自体が天才。
監督のトークイベントでも言っていた通り、彼女なしでは実現不可能だった作品だったな、というのが非常に理解できます。
彼女の喜怒哀楽がどれもステキ過ぎ。
また、あぁこの子ホント頭いいんだろうなぁという顔つきも見事で。
始まってすぐ学校に行きたくないって表情がグッドなんですよ。
なんでアタシがあんなガキどもとお勉強しなきゃいけないの?
アタシ必要ないじゃん。
みたいな不機嫌な表情。
この表情を引きずって学校に行くから、教室で明らかに浮いてるのが分かりやすかったですね。
「アタシみんなとは違うから」みたいな、すました顔を見せながらも、家に帰ればフランクやロバータおばちゃんに見せる表情は子供そのもので、屈託のない笑顔や天真爛漫で元気溌剌なはしゃぎっぷり。
散歩に行けばフランクに抱き着いてぶら下がったり、産婦人科で子供が生まれるのに待ちくたびれて、フランクのももに思いっきり仰向けになって寝てしまったり。
そして極めつけはフランクと離れ離れになってしまう時の感情むき出しの泣く演技。
これはやられました。
基本子供と親の物語でこういうシーンがあれば必然に泣いてしまう自分の涙腺の弱さに、歳をとったなぁと感慨深くなってしまうんですが、涙腺弱い自分をわかっていながらも彼女の演技に惚れ惚れしてしまい、涙を流さずにはいられない、この物語の名シーンでありました。
加えて、マッケナちゃん歯が欠けてるんですよw
これがずるいんですわぁ。
ムスッとしてる時とか、しかめっ面の時は、このクソガキぃ~、俺たちのクリスエヴァンスを困らせやがって!
なんて思ってしまうんですが、笑った時や泣いたときは自然と口が開いてしまいますから、欠けた歯がむき出しに見えるんですね。
で、思うのはあぁやっぱり子供だって。
どんなに頭が良くても、やっぱり子供なんだって気づかされるんですよ。
で、フランクをちゃんと家族だと、自分を育ててくれる親だと認識して離れたくなくて。
ずっと一緒だって言ってたのに、なんで約束破るのって、おいてかないでよ連れて帰ってよって、泣きながら訴えるわけですよ!
・・・あかん、書きながら思い出して泣きそうになってる・・・。
そんなこんなでマッケナちゃんなしでは成立しない物語なんだということです、はい。見事に感情持ってかれましたです、はい。
これだけでわんこそば200杯イケるくらい満々満足ですよ、ええ。
クリエヴァだってよかったぞ。
天才子役のマッケナちゃんがあまりにも表情豊かなもんだからって、同じように叔父のフランクであるクリスエヴァンスが表情豊かな演技をしてたらやっぱり物語として歪になりますよね。
そこは対比しなきゃいけない。
それをわかってるからなのか、もしくは表情の引き出しをあまり持ってないのかは置いといて、フランク演じたクリスエヴァンスも好感触だったことは間違いありません。
彼はやっぱりキャプテンアメリカなわけで。
理由はこの映画を見てもそうみえてしまうわけで。
だって、メアリーの親権をとられないように、彼なりに正義を主張して戦うわけですから。
たとえ場所が法廷だとしても、そう思っちゃいます。
無精ヒゲを生やしてもごまかされません。
やっぱり彼はキャプテンアメリカです。
しかしながら、そういう表情のバリエーションが少なくとも、キャプテンアメリカに見えようとも、感情を殺しながら演技をすることが、言葉を溜めに溜めて発するから重みが出てくるわけで、メアリーにとってこれが本当の幸せなんだろうか?と葛藤する姿に見えてくるんですよね。
これだけでもうピザハットデラックスLサイズ2枚イケるくらいですよ、ええ。
前半は微笑ましく後半はドキドキ
上映時間が2時間に満たないながらも、決して中弛みのない話の運び方が巧いなぁと。
前半ではメアリーが学校という外の世界に触れることに慣れないながらも、フランクに色々教わりながら納得していく展開。
その中でこの2人が日常でどんな関係なのか、メアリーがどれだけ頭が良くてどれだけ同年代と共存することが難しいのかをうまく描いていたように思えます。
事ある度にメアリーが学校で問題を起こしたり、たしなめなければいけない時に、意見がぶつかり合いながらもフランクとの仲を修復していく姿、
学校に出すことが果たしていいことなのか、本当にメアリーの事理解してる?とフランクの考えに疑問をぶつけるロバータ、
そして少しづつメアリーの才能が知られることで知られたくなかった相手が登場し、問題が発生していくまでをテンポよく見せていたと思います。
そしてオープニングで特別な朝食ができたよと、ケロッグスペシャルのコーンフレークを食べるところとか、スクールバス内で下級生をいじめる上級生に本でボッコボコにして病院域にまでさせてしまう件、
あれだけ児童と一緒に「おはようございますスティーヴン先生」というのを嫌がっていたメアリーを伏線にして、フランクと担任のボニー先生が夜を共にして、朝ばったりメアリーが遭遇してしまう時に言う「おはようございますスティーヴン先生」は爆笑モノです。
そんな2人の絆が垣間見られたり、これから訪れる大変な状況をあまり感じさせない序盤は微笑ましいエピソードが続き、はにかみながら鑑賞することができるでしょう。
しかし後半は法廷でのシーンが増えていきます。
才能あるメアリーを、ちゃんとした学校へ連れて行かせたい祖母。
それでは自殺した姉の二の舞になってしまうと危惧し、手放したくないフランク。
どちらも決して間違ってはいない言い分に、こちらもメアリーにとって本当の幸せはどっちなんだろうと考えさせられます。
実際普通の学校では退屈過ぎて授業に身が入らないメアリーが、彼女用に作ったテストに食い入るようにのめり込む姿を見てしまうと、やはりもっと彼女の身の丈に合った学校の方がいいのではないか?と。
反面で、まだ彼女は子供であり、子供らしく生活することが、今後の人生においてどれだけ大事なことかというのも理解できる。
そんなことを考えながらも、法廷のシーンで天才数学者だったフランクの姉がなぜ自殺にまで追いやられてしまったのか、その理由が少しづつ祖母の供述によって見えてくる場面では一気に緊張感が高まります。
本当の子育てとは。
色んな多様性が生まれたことで、親子の関係や育て方も様々なやり方が生まれた昨今。
どれも肯定も否定もしませんが、果たしてその関係が、その育て方が子供の幸せになっているのか、子供のためなのか。
映画では正にそのことを訴えているように思えます。
フランクは姉の遺志ではあるけれど、あくまで普通の生活をさせたい。
いくら特別な才能を持っていたからとしても、特別扱いしたら普通の感覚を得られなくなるからという主張。
一方祖母は、自分が数学者で、結婚したことで子供ができ、その夢を絶たれてしまったがゆえに、子供たちにその夢を託してしまう。
その厳格な教育方針はやがて娘を立派な数学者に育て上げましたが、結果自殺してしまう。
だけど、娘の子供は特別な才能をもって生まれた。
これは夢の続きが見られるかもしれない。
だからどうしてもメアリーを自分の元に置きたいと裁判に持ちかけるわけです。
果たしてどちらが正しいのか。
どちらがメアリーにとって幸せなんでしょうか。
才能あるメアリーに普通の生活をさせたところで、彼女の可能性をつぶしてしまうこともあり得る。
だからといって自分が果たせなかった夢を叶えるために、子供に託すのが果たして良いのかどうか。
どちらもこれ、育てる側の主張であって、子供の意見を全く無視した話で。
もちろんどう育てるかは親が決めるのですから、他人が口出しはできないんですけども、育てられた子供はその育て方をどう思っているのか、ですよね。
ものすごく楽しんでるならそれでいいと思うし、嫌々やってるならやめさせた方がいいし。
だからといって子供目線だけで見ていたら、甘やかしてるだけかもしれないし。
自分は独身ですし、子育てなんかしたことありませんから、そんなお前が何言ってるんだ、実際育ててみたらどれだけ大変か知らんだろ!って話なんですけど。
まぁあれですよね、もっと子供の事を思って育てることを考えてほしいってことですね。
全然答えになってねぇw
あのぉ、答えはこの映画のラストだと思います、はい。
最後に
片目の猫フレッドについて。
この猫は片目という不自由な生活をするも、家族に囲まれ愛を注がれたことで、とても幸せそうに生活しています。
だからそういう状態でも周りや環境によって幸せの度合いは変わってくるわけで、この猫が拾われるまでは、さぞ大変な生活だったのかもしれません。
そう考えると、メアリーの本当の幸せも、我々が求める本当の幸せも育て方も、自ずと見えてくるよなぁと。
最後の本当の子育てがどうたらってのは置いといてですね、映画としては涙なしでは見られない素晴らしい映画だということは間違いなしです。
長く待っていた甲斐がありました。
というわけで以上!あざっした!!
満足度☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10