モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

Netflix映画「アダム&アダム」感想ネタバレあり解説 子供の自分と共にタイムトラベルで大冒険!

アダム&アダム

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フリー・ガイ」という映画をご存じでしょうか。

ゲームのモブキャラだった男に自我が芽生え、女性キャラに恋心を抱き、ゲームの主人公になっていくというSFアクション…かと思ったら、めちゃめちゃ90年代ラブコメになっていくという作品。

 

ライアン・レイノルズが初めてディズニーでガッツリ映画製作をしたこの映画。

デッドプールであれだけFワード連発だった男が、天下のディズニーとちゃんとお仕事できるのか不安だったわけです。

ですが、ふたを開けてみたらめちゃめちゃ感動できるポップコーン・ムービーだったわけです。

 

監督は「ストレンジャー・シングス」などを製作したショーン・レヴィ

この2人でまた映画を作ってほしいなぁ…という僕の願いが通じたのか、ネットフリックスで製作されちゃいましたよ!

 

もうね、こうなったらスティーブン・スピルバーグ×トム・ハンクスでしょ。

マーティン・スコセッシ×レオナルド・ディカプリオロバート・デ・ニーロ

ティム・バートン×ジョニー・デップみたいな名コンビになってもらいましょうよ!

というわけで早速自宅にて鑑賞いたしました!!

 

 

作品情報

ライアン・レイノルズとショーン・レヴィ監督が、「フリー・ガイ」以来再タッグをして製作されたタイムトラベルアドベンチャー。

 

「タイムトラベルの技術を阻止し、未来の世界を救う」ミッションを遂行するため、過去の世界で出会った12歳の自分と共に、時空を超えた冒険を繰り広げていく。

 

過去の自分と遭遇してしまうことにおけるタイムパラドックスを無視して繰り広げられる「大人の自分と子供の自分」の大冒険は、ディズニー製作であることをうまく利用し観衆を楽しませた「フリー・ガイ」同様、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「E.T.」などの80年代アドベンチャー映画を彷彿とさせる遊び心が満載。

 

また昔亡くした父と対峙するシーンも用意されており、気楽さを備えたコメディ要素に、親子の物語を挿入することでウェットな瞬間も味わえる感動作品に仕上がった。

 

今後デッドプールとしてMCUに参戦が決定しているレイノルズだが、マーク・ラファロゾーイ・サルダナなど、まるでMCUへのシミュレーションをしているかのようなキャスティングも面白い。

 

近未来感満載のガジェットにも注目の本作。

果たして大人の自分と子供の自分の2人は、未来を救うことができるのか。

 

“フリー・ガイ (字幕版)

“フリー・ガイ (字幕版)

  • ライアン・レイノルズ
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あらすじ

 

2050年、戦闘機パイロットのアダム・リード(ライアン・レイノルズ)は、タイムトラベル技術の発明を防ぎ未来の世界を救うというミッションに挑む。

 

成功の鍵を握る2018年を目指すアダムだったが、予期せぬ事態により2022年の世界にたどり着いてしまう。

そこで出会ったのは、いじめに悩む12歳の自分自身だった。

子供の自分から怪しまれながらも、二人のアダムは力を合わせ、世界を救うため強大な悪の存在に立ち向かう。(シネマトゥデイより抜粋)

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監督

本作を手掛けるのは、ショーン・レヴィ。

 

ナイト・ミュージアム」や「リアル・スティール」、そして「フリー・ガイ」などヒット作を連発するレヴィ。

「ストレンジャー・シングス」でもそうだったように、80年代や90年代の名作を取り入れつつ、親子の物語として描く作家性を持っている監督さんだと思います。

 

本作では、大人になった自分が過去で子供時代の自分と出会うという設定ですが、この時点でワクワクしますよね。

それこそ「バック・トゥ・ザ・フューチャー」がそうでしたね。

あれは何とか自分の出自を隠そうと努めてましたが、本作は簡単に明かしてしまうことでどんなバディになるかに期待ですし、大人の方がバカで子供の方が賢いという設定も面白そうです。

 

そしてここでも親子の存在は欠かせません。

どういう経緯で疎遠になってしまったのか、そして時空を超えた関係はどう絆を深めていくのかなど、ドラマ要素にも期待です。

 

監督はどんな魔法を僕らにかけてくれるのでしょうか。

 

 

キャスト

主人公アダムを演じるのは、ライアン・レイノルズ。

 

ここ数年出演作品が目白押しでした。

名探偵ピカチュウ」から「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」、「6アンダーグラウンド」に「レッド・ノーティス」、そして「フリー・ガイ」。

待機作には「ヒットマンズ・ボディ・ガード」の続編「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディ・ガード」が控えています。

 

こっちとしては早く「デッドプール3」を見たいんですけど、若かりし頃の不作を考えれば、今こうしてたくさんお仕事ができることに幸せを感じているのでしょう。

にしてもネットフリックス映画に出演し過ぎじゃね?w

 

今回もお喋りおじさんを熱演してくれることでしょう。

予告編でも感じましたが、相変わらずノリノリですw

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

若き日のアダム役に、本作で俳優デビューのウォーカー・スコベル

ラウラ役に、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」、「スター・トレック」のゾーイ・サルダナ。

アダムの母エリー役に、「デアデビル」、「ライリー・ノース-復讐の女神-」のジェニファー・ガーナー

アダムの父ルイス役に、「アベンジャーズ」、「スポットライト~世紀のスクープ~」のマーク・ラファロ。

他、「ゲット・アウト」のキャサリン・キーナーなどが出演します。

 

 

 

 

 

 

こういうポップコーンムービーが大好きな僕としては、何故映画館でやってくれねえんだ!ってのが一番の不満ですw

でも楽しみ!

ここから観賞後の感想です!!

 

感想

SFモノというよりは親子愛のドラマ。

要所要所で泣かしに来るんだもん、ずるいや。

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

もし子供時代の自分と出会ったら

時間旅行が発明されたことで壊滅的になってしまった未来を救うため、子供時代の自分と共に過去にさかのぼってタイムトラベル装置を破壊する大冒険の模様を、適度な笑いと10分に一度の泣き要素を含めた会話、既視感あれど魅力あふれるガジェットの数々、そして父親や未来の自分と出会うことを機にそれぞれが人生のリスタートを進んでいくステキなドラマでございました。

 

全体的な感想としては、タイムパラドックスによる時間軸の説明はあったものの、都合よく解釈されていくSF要素や、一体どれだけ荒廃しているのかを一切映像で映さない点、あまりにも物分かりの良すぎるアダム少年など、不自然な点や不可解な点は多々あった。

 

しかし父親を失ったことで人生に躓いてしまうアダムが、未来の自分と共に行動していくことで母親をもっと愛することや、これからの人生で待ち受ける素敵な出会いなど、「今ここで腐ってたら終わりだぞ」というメッセージを受けて未来を変えようと決心する姿が感動的。

 

また少年時代の自分や亡くなった父親と再会することで、これまで悲しみを消し去るように記憶を書き換えていた中年アダムも改心していくストーリーラインもたまらなかったです。

 

 

もうね、ほんとずるい。

出だしから泣いてましたw

 

どうして少年時代のアダムと共に2018年に行かなくてはならなくなったのかというと、2050年で盗んだジェット機の性能が良すぎたのが原因。

パイロットがケガをしていると起動してくれないという機能がついており、座標軸を間違えて2022年にやってきてしまった中年アダムは、少年時代の自分のDNAを使えばジェット機が起動してくれるだろうと考え、2022年の自分の実家にやってきたって流れなんですね。

 

もうアダム少年、いじめられてるからなのか明らかに不審者であるアダム中年を発見しても、そこまで怖がってないのがウケるw

アダム少年は、バットを持って身を構えながら尋問するんだけど、そこまでビビってないんですよね。

これ多分なんですけど、飼ってる犬のホーキングが懐いてるからだと思うんですよ。

なぜ彼の膝に頭をのせてくつろいでるのかを知った時、もしかしてこの人は…なんて子供ながらに想像したのかもしれません。

 

とにかく中年と少年のファーストコンタクトは、アダム少年がなんでもかんでも受け入れてしまうせいで、不自然な流れと感じてしまったんですが(普通未来の自分って言われたら焦るだろw)、不思議と中年アダムを見つめる眼差しがキラキラ光っていたのを見て、なぜか泣いてしまいましたw

 

一応オタクの設定故に色んな映画をインプットしてるはずなんですよ、アダム少年は。

それこそ劇中で「ビフみたいに?」(バックトゥザフューチャーね)なんて返しをしてるし、「ターミネーター見てる?」と言われて「うん」って言ってるくらいSF映画に精通してるところを考えると、ついに虚構が現実になった!くらいの興奮をしてるのではないかと、あの眼差しから捉えました。

 

そもそもさ、子供時代の時に40歳の自分がやって来たらどうするって話よ。

12歳くらいになると色々ませてきてるからさ、好きな女の子のこととか、彼女ができるかとか、自分のことで言ったら歌手になれるのかとかいろいろ質問攻めすると思うんですよ。

実際アダム少年もいじめられてるし、学校を3回も停学してるくらいだし、しかも体力はねえわ喘息持ちなんですよ。

でも現れた未来の自分は筋肉もモリモリで奥さんもいて、普通にカッコよくなってるわけですから、そりゃどうしたらそんな風になれるのか聞いてみたくなりますよね。

 

実際僕はライアン・レイノルズの方が年が近いんですけど、観ていくうちにアダム少年の心がリンクしてきて、倫理的にダメなんだろうけどとか思いながらも、この先何が待ってるのかどうなっていくのか聞きまくっちゃうんだろなぁと。

 

 

たださっきもいいましたけど、僕はライアン・レイノルズの方が年齢が近いわけで、彼の気持ちもめっちゃわかるなぁと思いながら見てたんですよ。

 

劇中ではいじめられてるくせに一丁前に口が達者な設定なんですね、アダム少年は。

体格小さい割に口が立つからいじめの標的になってしまうんですけど。

だから40歳の自分を相手でも簡単に言い返せるんですよ。

要するに生意気なクソガキですw

 

自分が12歳の頃は、ちょっとずつ太り始めていて。

足が速かったのが取り柄だったんですけど、体重のせいで特技も危うくなってたんですねw

だから子供の自分と出会ったら、まず「食い過ぎ注意」を言いたいw

あとはワガママで自己中なんでそれも改めろとw(いまでもそうなんですけどw)

あとは協調性を持てとか、サッカー始めるけどレギュラーにはなれないからとか、モテたくてバンド始めるけどセンスで何でもやろうとして練習しないから練習は怠るなとか、とにかく色々甘えて生きることになるから今のうちに性格改めろと強く言いたいですねw

 

恐らくそう言っても言うこと聞かないクソ坊主だと思うので何も変わらないと思いますがw

 

話はそれましたが、とにかくこのクソ生意気なアダム少年に頭を悩ませながらも、彼が今抱えている問題を40歳のアダムなりにサポートしたりフォローしたりしていくことで、父親を失った悲しみを和らげて前に進もうとさせる掛け合いが、もう涙なしでは見られないんですよ。

 

とにかくベタで泣ける。

中年アダムはローラという奥さんがおり、未来で世界を支配しているマヤの陰謀を止めようと、2018年にワープしたきり帰ってこないローラを探すためにタイムトラベルしようとしていました。

 

ですが、彼女はアダムがきっと助けに来てれることを信じて、アダムの実家の近くに4年間潜伏しており、アダムの計画を阻止しようと2022年にやってきたマヤ一味の襲撃に合っているアダムコンビを救助しにやってくるのです。

 

ここでの格闘シーンは、正直キメ技でカメラを止めて映すシーンばかりであまりスピーディーな様子はなく、アクションとしては少々ダサい感じを受けてしまったのですが、かねてから鞄に忍ばせていた何かの棒を「ライトセーバー?」と興味津々だったアダム少年の希望通りライトセーバーのような武器で応戦する中年アダムの姿はかっこいいです。

 

ライトセーバーのように片っ方から飛び出る光状の武器は、スイッチを入れる瞬間飛び出る仕組みになっており、その勢いを利用して大きくジャンプできる技もあれば、その時に発せられる威力で敵を一網打尽にできる性質もあったり、ダースモールが使っていたライトセーバーのように両側から出るパターンもあり、ブンブン振り回すことで如意棒のような攻撃パターンもできる代物。

 

また光から出る波動は敵の攻撃も回避できるため、盾の要素も持っているんですね。

これを見たアダム少年は大興奮です。

何せ未来の自分がそれを操って敵と戦ってんだから、そりゃ興奮だろうとw

後にこの武器を一度使ってみたいという子供ながらの好奇心が叶うというシーンも用意されていて、当然現実的に敵に叶わないってオチにもなってます。

 

で、久々の再会で気持ちが高ぶって熱い抱擁とキスをアダム少年の前でしてしまうっていうシーンが登場するんですが、これ未来の自分がこんな激しいキスしてるって想像したらどういう気分になるんでしょうねw

一応気を利かせて外にいるねって言うんですけど、妙な気持ちになったりしねえのかなw

 

結局アダムは追手から逃れるために一刻も早くタイムトラベルして2018年に行かなくてはならず、ローラはアダムを行かせるために一人残って敵と戦うのであります。

せっかく目的の一つを達成したのに、再び別れなくてはいけなくなるアダム中年。

時間軸を元に戻せばきっとまた会える、タイムトラベルが無くなっても記憶は残る、これまで築き上げた愛は永遠だという別れのセリフはジーンと来てしまいました…。

 

実際タイムトラベルなんてできないし、時間軸はひとつしかないわけです。

仮にこうしたタイムトラベルができる世界線で、それを破壊してしまったら、果たして記憶ってどうなるんでしょうね。

科学的な意見ができないんですけど、そこはロマンを求めて、記憶だけは何とか残らないかなぁって思いながら泣いてましたw

 

 

意外と登場時間が短かったローラ演じるゾーイ・ザルダナの代わりに登場するのが、マーク・ラファロ演じるお父ちゃん。

お父ちゃんが研究したワームホールの費用をマヤが出資したことで、ようやく2018年にタイムトラベルが完成。

しかしマヤは2050年の自分からあれこれ指示を受け、徐々に世界を支配していくわけで、この時の父ちゃんはまだ知る由もなかったのです。

 

またアダムコンビは、既に父親を失った時代からやってきてるので、最初こそ感動の再会だったんですが、あまりにも科学の話や倫理の話ばかりするせいで、せっかくこうして親父に会ってアダムプロジェクトを止めようとしてるのに、全然話が進まない。

 

しびれを切らしたアダム中年は親父を殴ってしまいますw

すごいっすね、親父殴るなんて。

10歳の時に親父を亡くして以来の再会だってのに、よくそんなことできるなとw

 

ここにも色々な思いがアダム中年にはあったということが明かされるんですが、まさかそれを指摘するのがアダム少年だなんて面白いもんですねw

 

確かにこうして未来からやってきてしまったことで、しかもこの先起こることを知ってしまうことで歴史や時間軸が歪んでしまうってのは、映画でよくある注意喚起だったりする。

こんな言い分に対してアダムは、悪くなってしまうことは明白なのだからここで計画を阻止しないとと言い返すんですね。

まして自分の息子がこんな目に遭ってしまったのは、あなたのせいでもあると。

奥さんと離れ離れになってしまってるわけですから感情的になるのもわかる。

 

お父ちゃんも家族と過ごすなかで、アダムを守ることが父親の使命だと気づき改心。

2人の計画に加わり、自分が開発した装置を破壊しに研究所へやってくるのであります。

 

クライマックスは、中々ド迫力な展開。

敵に囲まれたアダム中年を、クローンをリモートで動かし攻撃をサポートするアダム少年。

VR装置と特殊なグローブでクローンを動かしてる姿は、リビングでお父ちゃんが作ったゲームに夢中になってる姿を想起させます。

子供にとっちゃこんな危険な計画もゲームなんだなぁw

 

そしてリアクターの中にあるドライブを抜くことに成功しますが、未来のマヤと2018年のマヤがアダムたちを阻止しに登場。

発砲した弾がリアクターに当たってしまったために、リアクターが誤作動を起こし磁力が暴走しだしてしまいます。

 

色んなものが吸い寄せられる中、アダム中年は元同級生の手下と肉弾戦。

敵に掴まれながらリアクターの中枢に吸いつけられてるアダム少年は、機転を利かせて敵を撃破。

お父ちゃんはリアクターを制御するために一人メインエンジンとにらめっこ。

 

周囲がバチバチ火花を散らせてる中のアクションはさすがの演出。

大作映画にひけをとりません。

 

やがて訪れる父親との別離。

自分の死を悟った父親が、未来の子供たちに「成長を見届けることが出来なくてごめん」と謝るシーンは涙腺決壊です。

自分が死んだとしても永遠に君たちを愛することに変わりはない、ハグさせてくれと中年アダムに近寄る時のライアンの表情がもうたまらないです。

 

だって、父親が死んで以降ロクなことがない人生だったと、少年アダムに告げていたんですから、ローラと出会っても操縦士になったとしても心の中では親父への思いがずっと残ってたんでしょう。

最後に3人でキャッチボールをする姿は、時間軸の違う3人の中に永遠に刻まれたことでしょう。

 

 

最後に

やっぱりショーン・レヴィは親子愛を描くのが上手、というか得意なんだなと再確認できた作品でした。

SF要素をもっと取り入れれば「劇場で見たかった!」なんて声ももっと出たでしょうし、親子のドラマ以上にポップコーンムービーになったでしょう。

 

残念ながら「フリー・ガイ」を越える物語に放ってなかったのが悔やまれますが、これはこれで最高でもあります。

 

ライアンとショーンコンビがまた素敵な作品を作ってくれることを願いたいですね。

出来れば劇場公開の作品で!

 

思いは時間軸をも超えることができることを見せてくれたSF映画でした。

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10