モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「イソップの思うツボ」感想ネタバレあり解説 「カメ止め」とはまた違ったどんでん返し!!

8月16日

イソップの思うツボ

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2018年、公開数わずかしかなかった謎のインディーズ映画に、誰が日本中を席巻するまでのビッグヒットになると予想したことでしょうか。

 低予算ながら練りに練られた脚本とワンカット撮影、劇中で物語が2度始まるというコンセプトに食いついた映画ファンの絶賛評が口コミで広がり、瞬く間にメディアで取り上げられ、まさかまさかの大ヒット、社会現象にまで発展した「カメラを止めるな!」の監督陣が再び集結した作品がいよいよ公開です。

 

それにしてもカメ止めフィーバーはものすごかったですよね。

そもそもこれインディーズ映画ですよ。

TOHOシネマズとかで上映する映画じゃないですよ。

それがTVで流れるたびに注目度が上がり、ちょうどいい時に告発されつつも良い宣伝効果になって夏休み興行に見事にハマり、気が付きゃ俳優陣がTVドラマに出たり、映画自体も地上波でしかもゴールデンで放送されて。

もっと言えば監督のインディーズ映画デビュー作も地上波で放送されましたからね。

で、僕見てないんですけど、AbemaTVでスピンオフまでやっちまうんですから。

色々とあり得ないことだらけですよ。

 

映画って何がヒットするかわからないですね、ホント。

 

あ、ちなみにですが僕のブログ史上一番PV数の多い記事がカメ止めでしたw

何かの役に立てたのかな…。

 

とりあえずカメ止めのような面白さなんでしょうが、過度な期待はせずになるべくフラットな気持ちで見たいとは思ってます。

一体どんな映画なのか。

今回もみんなをあっと言わせる仕掛けとかあるんでしょうか。

早速鑑賞してまいりました!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

2018年話題を呼んだ「カメラを止めるな!」の監督が、今度はカメ止めのスタッフを共同監督に抜擢して作り上げた作品が誕生した。

2015年に製作したオムニバス映画「4/猫 ねこぶんのよん」で各話を手掛けた間柄の3人が、この映画をきっかけに製作を開始。

カメ止めよりも前に始まったプロジェクトは、構想3年をかけてようやく完成した。

 

イソップ童話に登場する動物たちをモチーフに、3人の女性のエピソードからやがて一つの物語へと集約し、誰も予想できない騙し合いへと向かっていく。

 

果たしてあなたはこの結末を見破ることができるのか!

監督たちの挑戦を受けてみよ!

 

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あらすじ

3人の少女が出会う時、とんでもない物語が始まる!?

あの有名童話さながらに、ウサギとカメ、そしてイヌが❝奇想天外❞な騙し合い!?

やがてむき出しになる、3つの家族それぞれの❝正体❞・・・

あなたは見破れるか!?

 

❝家族❞の仲はいいが、友達はカメだけの内気な女子大生、亀田美羽(石川瑠華)。

大人気❝タレント家族❞の娘で、恋愛体質の女子大生、兎草早織(井桁弘恵)。

❝復讐代行屋父娘❞の娘として、その日暮らしの生活を送る戌井小抽(紅甘)。

 

三人の少女が出会う時、最高の奇跡が起こる——。

 

これは甘く切ない青春映画ではない!

ダマされるな!!

 

誘拐、裏切り、復讐、剥がされる化けの皮!

予測不能のダマし合いバトルロワイヤル!

結末は、あなたが思い描くどれとも、、、、違う!(HPより抜粋)

youtu.be

 

 

 

 

 

 

 

監督

今作を手掛けるのは、上田慎一郎、浅沼直也、中泉裕矢の3人。

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中々聞きなれない共同監督ですが、海外のアニメーション映画でもこういうクレジットのされ方はあるので、あくまで日本の映画では珍しいことなのかなと。

 

3人はオムニバス映画『4/猫 ねこぶんのよん』でそれぞれのエピソードを手掛けたことがきっかけで、今作に至ったそうですが、そもそも上田監督の「カメラを止めるな!」で、浅沼監督はスチールを担当、中泉監督は助監督をしていた、という経緯があり、映画仲間からの話を聞く限りでは、今回の映画って、上田監督の名前を使って2人の監督の看板となる作品にしようという魂胆なんじゃないか?と

もちろんこれは全然正攻法で、最近だと「ドラゴンクエスト/ユアストーリー」でも、総監督に山崎貴を置いて、実際の監督は別の2人にしてて、そうやって知名度とか代表作に挙げられる作品を作っておくことで、その二人にお仕事が来やすいようにしてるのかな、と。

あくまで推測です、推測。

 

そう考えると上田監督は偉いなぁ、なんて勝手に思ったりw

 

とりあえず上田監督以外のお二人は全く存じ上げません…

上田監督についてはこちらをどうぞ。

 

www.monkey1119.com

 

上田監督は早くも10月に新作「スペシャルアクターズ」が公開予定。

今作が良い弾みになればいいですね。

 

 

 

 

キャスト

え~、ほとんど存じ上げない方なので、役名と俳優名、代表作を。

亀田美羽役に、第2回未完成映画予告編大賞でグランプリと小原信次賞をW受賞した「猿楽町で会いましょう」に主演した石川瑠華。

兎草早織役に、「四月の君、スピカ。」、「ゼクシィ」の11代目CMガールに起用される期待の女優、井桁弘恵。

戌井小柚役に、「アイスと雨音」、「ここは退屈迎えに来て」の紅甘。

戌井連太郎役に、「EUREKA ユリイカ」、「サッドヴァケイション」など青山真治監督作品常連の斉藤陽一郎

田上役に、「亜人」、「曇天に笑う」に出演した藤田健彦

八木圭佑役に、「カメラを止めるな!スピンオフ ハリウッド大作戦」に出演した高橋雄祐

兎草信司役に、「BROTHER」、「アウトレイジ最終章」などの北野武監督作品に出演経験のある桐生ユウジ

近藤役に、「ローリング」、「菊とギロチン」の川瀬陽太

亀田美沙子役に、「チチを撮りに」、「愛のむき出し」の渡辺真起子

兎草裕子役に、「らせん」、「僕はイエス様が嫌い」の佐伯日菜子などが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回もネタバレなしで書くの難しそうな気がしますが、カメ止めの時と同様ヒント程度の解説くらいは、できるかなぁ…。

イソップ童話はやっぱりヒントだよなぁ。

とにかくダマされないぞ!って気持ちではなく、ダマされるつもりで臨みます!

ここから鑑賞後の感想です!!!

 

感想

うん。カメ止めみたいなのを期待しちゃダメだよね。

とはいえよくできたお話で、楽しいことには変わりない。

ただ、それ以上がない。

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウサギとカメ。

内気な女の子と人気者の女の子、そしてオヤジを慕う女の子の3人とそれぞれの家族のエピソードを経て出会うまでの物語。

からの!カメ止めのように再び誰も予想だにしない展開へと運ばれていく復讐エンターテインメントでございました。

 

イソップ童話でお馴染み(といっても詳しくは知らんw)「ウサギとカメ」のお話をモチーフにしたのは見てれば容易。

ウサギとカメどちらが先にゴールへ着くか。

ウサギはどんどん先へ行ってしまうも、カメがあまりにも遅いから途中で昼寝。

その隙にカメは休むことなく走り続け、ウサギより先にゴールしちゃうっていうやつ。

 

速く走れるというような才能任せよりも着実に努力した方が成功する、っていう教訓のお話なんですかねこれ。違うか。

 

といってもこの教訓がそのまま活かされたような話ではなく、序盤の話を見てれば復讐の二文字などどこにもなく、その時点でどう考えてもあのようなラストを迎えるとは思いもしない。

もちろんウサギとカメのお話通りカメに軍配が上がるのだけれども、何というかモヤモヤの残るお話ではありました。

なんつうかね、家族壊すのって簡単だなぁ…

 

で、どうしたってカメ止めの面白さを期待してしまうのは仕方のないことで、一体どんな仕掛けがあるんだろうと序盤からワクワクして観てたわけですが、野球で言う表と裏の「裏」パート、あの種明かしの描写ですね、そこに行く前に、なんとなく終盤の展開が透けて見えてしまったってのがちょっともったいないなぁと感じてしまったのは事実。

もちろんその予想のさらに先を行く展開があって、驚きはしたんだけど、あれ、この程度か…って気持ちもあり。

やっぱり欲しがっちゃうんだなぁ。悪い癖。

 

そしてカメ止めの良さって、伏線回収に時に出てくるユーモア描写がベタなんだけどめちゃんこ面白いから記憶に残る映画になったと思うんですけど、こっちはそういうユーモア描写はかなりおとなしめで、どんでん返しの内容に驚かされた、という印象の方が強かったです。

 

 

もちろんうまい脚本だなぁとは思います。

ちゃんと序盤で伏線を用意しているかと思いきや、実はそれが伏線でも何でもないっていうミスリードありまくりってのはしてやられたし、3人の女の子の恋愛模様とか夢を追いかけるようなそういう話から親子の絆みたいなものを上手に回収する話かと思ってしまう前半。

そこから何やらバイオレンスな匂いが立ち込め、ふたを開けてみればああいう展開になるなど予想できなかったわけですし、しかも復讐を題材にした話になるとは。

しかも復讐する理由もなかなか重たいもので、ある部分においては「聖なる鹿殺し」ならぬ運命のルーレットをさせてしまうわけですから、あぁ怖い。

 

とりあえずこの映画が教える教訓は、なんでもかんでも誰かを差し置いて自分だけ得をしようとすると返って痛い目に遭うぞ、ということでしょうか。

 

 

細かいあらすじ。

とりあえず、どんでん返しになるまでの詳細をザックリ書いておくことにしましょうか。

 

亀田美羽は大学でも大人しい存在。

授業が終わればまっすぐ家に帰りお母さんと食事をしながら、真っ直ぐ帰ってこないで友達と遊んだり恋愛したりしなさい、といった会話をしながら団らん。

週末には家族でチーズタッカルビを食べに行こうと計画する。

 

美羽のクラスには、家族でTVに出演している芸能人一家の娘、早織がいる。

家族で街ブラロケをする姿は「日本一の仲良し家族」として親しまれており、普段は女友達と恋バナやTV出演時の裏話なので盛り上がる人気者。

 

そんな彼女たちの前に現れた臨時講師・八木を目にした二人は恋に落ちる。

特に早織は八木が好みのタイプであり、恋愛体質な性格からすぐロックオン。

美羽もまた八木にほのかな恋心を寄せていく。

早織は八木に猛烈なアプローチを仕掛け、無事デートにこぎつく。

それを横目で見ることしかできない美羽。

2人の片思いレースはどんどん距離を開けられる事態となっていく。

 

一方の八木は早織とデートの約束をする中、別の女性と密会していた。

それは早織の母、裕子だった・・・。

 

場面は変わり、どこかの山の中。

目隠しされ腕と足を縛られた状態の男をミニカーで引きずる男、それを見守る女性。

復讐代行屋として暮らす連太郎と小柚は、依頼された仕事をこなしていた。

依頼主はどこかで見たこと鳴る風貌の男。

もう一人あとでよこすからと言って去っていく。

小柚はパリでファッションの勉強をしたいという夢があるが、父を残して一人好きなことなどできないという親孝行心を優先しているため、なかなか一歩踏み出せないでいる。それを知りながらも留学資金1000万という大金の工面ができず悩む父。

 

そんな中、連太郎がかつて所属していたヤクザの親分が登場。

持ち逃げした金を返済してもらうために、ある仕事を依頼する。

それは一家の誘拐だった。

日本で誘拐した際の成功率はわずかという無理難題を押し付けられ、できっこないとごねる連太郎だったが、それは警察に通報があった売位の成功率。

だったら何らかの理由で警察に通報できない奴を狙えばいい、ということで、TVに家族で出演する兎草一家を狙うよう指示をするのであった。

 

早織に先を越される美羽は失意のどん底に。

帰宅すると、唯一心を許せる存在であるペットの亀の水槽がひっくり返り、干からびてしまったカメを見てさらに落胆する。

 

話が進んでいくことで縮まっていく3人の女性たちの距離。

恋の駆け引き、誘拐、そして知られざる真実がここから明かされるのであった・・・

 

 

というのが前半のあらすじです。

あとはご自身でご覧くださいませ。

 

 

最後に

いつもより短めの感想ですが、これ以上書くと楽しみを奪ってしまいそうで…

 

とりあえずミスリードだらけです。

ホクロが左右対称とか、チーズタッカルビとか、海外留学とか、「カメが空から降ってきた」とか(マグノリアやりたかったのか?、)連太郎に引きずられてる男とか、お父さんの動画を撮っている小柚とか、連太郎が足を引きずってるのとか、その他もろもろの怪しい部分ばかり見ていると本編を疎かにしてしまいますのでご注意を。

 

あとはなんだろなぁ、早織演じた井桁弘恵さんですか。めちゃんこかわいいっすね。

ロン毛から耳がちょこっと出るヘアスタイル、ズルい。

そして大きなお口がまた似合う。

細身が大好きな僕としましては、どストライクでございます。ゼクシィガールなだけの美貌はあるなぁ。

 

ウサギとカメとイヌの着ぐるみをはがしたら、こんなにもドロドロしたお話だとは。

イソップの思うツボかぁ。巧いなぁタイトル。

 

というわけで以上!あざっした!!

満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10