モンキー的2018年映画ベスト10ランキング
はじめに
いつも読んでいただきありがとうございます。
管理人のモンキーです。
この記事を持ちまして、当ブログ「モンキー的映画のススメ」は丸4年を迎える形となりました。
また今年からはじめたサテライトブログ「モンキー的映画のススメBEYOND」も、メインブログほどの更新頻度ではないものの、旧作映画や映画にまつわるあれこれを雑記感覚でPV数のことなど気にせず、高い自由度で書ける楽しさを感じております。
monkey1119beyond.hatenablog.com
これからも思ったことを正直に、そして情熱かつ冷静に感想を述べていきたいと思います。
この場を借りて一度でも訪れてくれた方に、このブログにたくさんの価値をつけてくれた読者の皆様に感謝を述べつつ、今年最後の記事とさせていただきたいと思います。
さて2018年も最後ということで恒例の年間ベストを決めました。
満足度の高かった作品、劇場や自宅での鑑賞回数、依存度などなど、あらゆる角度から吟味し、当初の満足度に加点して順番をつけてみました。
あくまで私自身のベストですので、どうか冷ややかな視線でなく、温かな目で参考程度に覗いてもらえればと思います。
ちなみに2018年の上半期10選はこちら。
今年鑑賞した新作映画の本数は、去年より数本増え137作!!
複数観にいってるのもあるし、旧作も入れるとどれだけ1年映画に費やしたのか・・・。200は超えてますね確実に。
言っとくけど暇じゃないです!!!w
その辺はまぁいいとして、早速いきましょう。
それでは発表です!!!
第10位
孤狼の血
暴力団同士の抗争が激化する広島のとある地方都市を舞台に、暴力団が絡む事件の解決に乗り出したマル暴刑事が、法律無視の過激な捜査であるものの、自分の正義を貫く姿をバイオレンスかつ昭和テイストで描いた作品。
東映の仁侠映画を代表する「仁義なき戦い」や「県警対組織暴力」を髣髴とさせる今作。
ヤクザの映画なんかイや!!って思う人多いと思います。
人が刺されたりとか撃たれたりとか、血がドバーっ!!とか。
実際ありますよ。ヤクザと警察の抗争ですから。
怒鳴り声もすごいです。
だけどね、こんな映画を現代に再び蘇らせた、しかも全国規模での上映。
これがすごい。
コンプラ無視でやる。今なかなかできることじゃない。
そしてこの映画は、そういったヤクザ映画のお面を被ったダークヒーロー映画なんですよね。
一人の中年刑事が破天荒にやらかすけど、彼の本当の正義を知った若造が、心を入れ替えていく、そんなお話なんですよ。
てかヤクザヤクザ言ってますけど、警察のお話でしたねwコリャ失敬。
続編も公開されるらしいので、是非見てほしいですね。
第9位
万引き家族
都会のビル群に挟まれた小さな家で、万引きなどを繰り返して生活を切り盛りする家族が、貧しいながらも笑顔の耐えない幸せな日々を過ごす姿と、それとは相反して訪れる厳しい現実を、血の繋がりを超えた絆とともに描いた作品。
え~、これは入れないとと思って入れました。
カンヌ国際映画祭パルムドール。そして興行収入約45億円。
世界の評価も国内の興収もどっちも高い。
この凄さを伝えたい。
もちろん内容がすばらしかったから賞は獲れたと思うし、当初のタイトルからこの「万引き家族」にした方、相当の策士だと思います。
絶対騒動になること考えてましたよね。
実際ネットでも問題になりましたし、気になって観にいった人も多いでしょう。
それだけ国内で話題にした今作。
内容も、血の繋がらない家族がジメジメした暗い部屋で、笑顔を寄せて食卓を囲む姿、そしてあることをきっかけに突き刺さる現実。
そんな辛さを見せながらもかすかな希望を優しい筆致で語られる物語に、見終わった後のなんとも言えない感覚は今でも残ります。
第8位
ウインド・リバー
ネイティブアメリカンの保留地を舞台に、女性の死体を捜査することになった新米女性FBI捜査官と保留地に詳しい野生衛生局の職員が、驚愕の真実を目の当たりにする顛末を、今アメリカが抱える社会問題を背景に描くクライムサスペンス。
「ボーダーライン」や「最後の追跡」などアメリカの国境で起きている社会問題を描き続けているテイラー・シェリダンのフロンティア3部作最終章と位置づけられた今作。
「ボーダーライン」はその重さにそこまで楽しめなかった部分があったんですが、「最後の追跡」は非常に面白かった。その年のベストにも入れたほど。
そして今作です。
まぁ面白い。
しっかり社会問題を絡めた舞台や背景に加え、物語を作る上で欠かせないエンタメ性も忘れていない。
テイラー・シェリダンは脚本家で今回初監督。
わかってるなぁと。楽しませることも考えさせることも。
現在黒人やLGBTQといったマイノリティに光をあてる傾向にあるけど、アメリカさん肝心な人たちを忘れてないかい?と訴える監督の視点ね。
無法地帯もいいとこです。政府は未だにこれを何とかしようとしないみたいで、是非観てほしいと思う映画でした。
第7位
君の名前で僕を呼んで
北イタリアの避暑地で17歳の高校生が24歳の青年に心を奪われ、生涯忘れることのできない経験を過ごしていく姿を、美しい風景や煌びやかなピアノBGMによって繊細且つ初々しく綴っていく青春ドラマ。
美少年と美青年2人で描かれるラブストーリー。
簡単に言えばゲイのお話ですが、この映画に限っては男という性別はただの記号でしかなく、木の葉の隙間からこぼれる太陽の下、汗ばむ体を見せつけながら人と人が愛し合う姿しかないのです。
少年はこの思いを隠そうとしても隠すことはできず、気がつけば正気でない行動に出るモヤモヤしたこじらせっぷりを見せるかと思えば、青年は出会ったときから好きでした!オーラをひた隠し、ダンスのダサさはご愛嬌、普段はかしこなジェントルメンを装い、二人っきりになれば彼のモジモジっぷりをいじるのであります。
クライマックスでの父との会話、そして暖炉の前で座る彼の姿に涙が止まらない、なんとも素敵な物語でした。
第6位
ボヘミアン・ラプソディ
1970年代に誕生した伝説のバンド「クイーン」の栄光と挫折、そして復活までの道のりを、リードボーカルであるフレディ・マーキュリーの半生を中心に描いた伝記映画。
たぶん2018年で1,2を争うほど意外なヒットを飛ばしている今作。
僕もぶっちゃけそこまで期待していませんでした。
しかぁし!誰もが一度は耳にした事のなる彼らの曲が流れることで、ハートビートは鳴り止むことを知らず徐々に高鳴り、気づけば足で指で体で細胞でリズムを取りながら彼らの楽曲を浴びていく。
そして物語はフレディの壮絶な人生にフォーカスを当てることで、なぜ最後のライブエイドのセットリストがあの曲なのかを想起させ、感動のラストへ持っていく。
間違いなしの1作です。
正直物語的な流れとしてはイマイチ、なのかもしれません。
史実とは違う部分もあるんだとか。
しかしメンバーが製作に関わっていることから察するに、これは彼らが望んだ物語なのだと思うのです。
そして彼らの歴史を2時間でまとめるのはあまりにも勿体無い。
これを機に伝説のバンドを聞き始めてみるのもいいかもしれない。
そういう意味ではものすごく偉大な映画だと僕は思います。
第5位
パディントン2
ペルーからロンドンへやってきた英国紳士のクマが大活躍する映画の続編。イギリスでの生活にも慣れてきたパディントンが、強盗に間違われてしまうも真犯人を家族総出で見つけ出す騒動を描く。
これに関してはもはやファンです。
前作を劇場で見逃し自宅で鑑賞した時の大後悔。
そして劇場で見たときの喜劇チックな笑いと最後に訪れるとんでもない感動。
それを引っ張ることなくいつものトーンで終わらせる潔さ。
先日東京国際映画祭でも鑑賞したんですが、先を知ってるせいかフライングで泣いてました僕w
3歳になる姪っ子がおりましてですねあたくし。あと2歳年取ったらこのソフトを買ってあげようと思ってるんです。
帰省するときに一緒に観て隣で笑ったり解説したりするのが、今の僕の夢ですw
マジでね世のお父さんお母さん、Youtubeばっか見せてないでこれ見せたほうがいいって。絶対いい子に育つって。
オトナもね。
第4位
愛しのアイリーン
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過疎化寸前の農村地域で両親と暮らす独身の主人公が、思い立ってフィリピンで嫁をもらい帰省したことで巻き起こるトラブルと、どんどん激しく進んでいく愛と欲望の日々を笑いと悲しみで包んだ、過激で愛くるしい作品。
吉田恵輔監督は、これと「犬猿」という2作を公開していて、どちらも笑いに優れた大変面白い作品だったんですが、なぜこちらにしたかというと、「ヒメアノ~ル」のような1つの作品に2つのテイストを前半後半に分けて描いた物語性や演出と、ヤスケンの底力やアイリーンを演じたナッツ・シトイさんや母親を演じた木野花さんのインパクトですね。
また超下ネタワードを前半がんがんぶっこんで来ることで、ユーモア描写に拍車をかけていたわけですが、後半同じワードなのに全然笑えなくなってしまう流れってのもなかなか。
愛を与えるのも愛を受けるのも不器用すぎる男。
偽りの愛から本物の愛を感じた女。
ようやく産むことができたばかりに愛を注ぎすぎる母。
愛の掛け違いが笑いと涙を誘う最高の映画でした。
第3位
カメラを止めるな!
山奥の廃墟で、とある自主映画の撮影中にゾンビに襲われてしまいながらも懸命に逃げ惑う姿を描いた、サバイバル映画、を撮ったやつらの話。
2018年の新作映画を代表する1本だったのではないでしょうか。
まぁ去年からこれはヒットすぞ話題になるぞと耳にしてはいたものの、せいぜい「サイタマノラッパー」やキャノンボールシリーズの程度だろう、と若干下に見ていた自分でしたが、公開日寸前にこれは整理券取りに行かないと見たい時間に見れないパターンありそうだな、という映画好き特有の勘が働き、実際映画館会場時間前に行くともう6人も並んでいるではないか!
しかも俺の前に並んでいたのアツアツのおばちゃんじゃん!!なんで演者並んでんのさ!
そして希望の回の整理券をゲットし、いざ外へ出ると50人以上の大行列。
あ~これはすごいことになりそうだ、と。
結果口コミが口コミを呼び、話題がマスコミを呼びメディアを呼び、あっというまに興行収入30億!!!
いいですか、例えば東宝がこれを作って30億ってならこんなに話題にはなりません。
小さなワークショップで作られ、低予算、無名の監督役者だからこんなに騒いでるわけです。
あとはもうあれですよ、狭い空間でお客さんいっぱいの中腹抱えてみんなで笑うって言う体験ね。
もう一種のアトラクション状態だったと思うんです。映画館で満席で見た人にとっては。僕もその一人。
今後はこういう感じで映画を体験するということが、ヒットさせるのに欠かせなくなってくるんでしょう。
内容に関して何も書いてませんが、まだ見てない人のために伏せておこうと。
いやすげぇ面白いんだって事は強く言っておきます。
なんてたって3位ですから。僕のね。
どうしても気になる人はリンク先から読んでたもれ。
それでもギリギリしか書いてませんが。
ちなみにお母ちゃんに観にいっておいでこれ面白いから、とカメ止めを薦めたところ、映画が好きな友人と観にいってきたそう。
もちろん面白かったと。
で、鑑賞後友人がこのブログがめっちゃ絶賛してたから気になってたのよ~と母親に何を見せるかと思ったら、このブログだったそうで、嬉しいけど赤っ恥かいた、とのこと。
親孝行したって事でいいですかね。だめか。
第2位
ファントム・スレッド
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1950年代のオートクチュールを舞台に、完璧主義の仕立て屋と彼に見初められた娘による愛の主導権争いを、予測不能でスリリングな展開や優雅に彩る美術や音楽によってユーモアとシリアスギリギリのラインをひたすら辿っていく究極の愛の物語。
必ずPTAの作品をベストに入れることってないんですけど、今作のお話が最高に好きなんですよ僕。
完璧すぎる男をどう骨抜きにするかって手段がもう最高ですよ。
そしてそれによってどんどん自分らしさを失っていくんだけど、でも愛してやまないわけですよ、彼女がやった手段があまりにも心地よくて彼女の沼にどんどん溺れていくわけですよ。
まさに蜘蛛の巣にかかった羽虫。
それが僕にとってはめちゃめちゃ笑えるんですけど、内容は結構ガチのシリアスで。
なんというか役者もめちゃめちゃ細かいことやってるじゃないですか。
仕立ての手つきとか完璧主義だってのがね、画面からいっぱい伝わるんですよ。
雰囲気も格調高いといいますか、気品あふれた世界といいますか、そういった舞台設定もさすがです。
撮影も監督自身が撮ったそうで、螺旋階段の妙とかジリジリと被写体に寄ってくのとか、車走らせるシーンとか幽霊の立たせ方とか、映像的にも印象的な部分がたくさん。
これブルーレイ欲しいんだよなぁ。まだ買ってない!
買おう!w
そして、栄えあるモンキー的2018年映画ベストテン、第1位はっ!!!!
第1位
レディ・プレイヤー1
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荒廃が進む近未来を舞台に、VR内で行われる創設者の遺産を捜し求め、トレジャーハンティングに奮闘する若者たちと、VRを乗っ取ろうと企む大企業との攻防を、ありとあらゆる箇所に隠れた有名キャラやイースターエッグの数々と革新的映像で臨場感あふれる演出を最大限に活かしたSFアドベンチャー大作。
はい。
私この映画を誰よりも把握したくて、めったに本など読まないのに公開前に原作買って2周、3周と繰り返し読み、劇場に3,4回足を運び、ブログ記事も1作品1記事しかやったことない中、初めて2つも記事を書き、ひたすら劇中で流れた楽曲をプレイリストで聴きまくり、そしてソフト購入でこぼれたイースターエッグをくまなく探すなど、この1年でいちばんのめりこんだ作品でございます。
スピルバーグってやっぱり夢見せてくれるんですよ。
映像でワクワクさせてくれるんですよ。
でもって、ほろっとさせてくれるんですよ。
正直これが後世に残る作品といわれるほどの代物かっていわれると、う~んかもしれないんだけど、これを見た多くの人の胸に刺さった映画って事は事実だと思うんですよ。
非現実の世界でしか、生きている感覚を得られなくなりつつある今の世の中。
きっと映画のような時代が来ることは確実なんだけど、スピルバーグはそのなりたい自分になれるVRの世界を肯定しながらも、現実も大事にしようぜ、ここでしか味わえないことたくさんあるぜって事を優しいまなざしで教えてくれるわけです。
2018年の僕はこの映画に没入しまくった1年でありました。
次点
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ROMA(ローマ)
というわけで、モンキー的2018年映画ベストテンは、
- レディ・プレイヤー1
- ファントム・スレッド
- カメラを止めるな!
- 愛しのアイリーン
- パディントン2
- ボヘミアン・ラプソディ
- 君の名前で僕を呼んで
- ウィンド・リバー
- 万引き家族
- 孤狼の血
次点スリー・ビルボード
ROMA(ローマ)
という順位でした。
次点のROMAに関しては、2019年劇場公開の運びらしいので入れるか迷いましたが、今年の最後にスゲーもん見せてもらったってことで入れました。
来年もランクインするかもしれない。
で、毎年言ってますが順番をつけることに意味などありませんし、差もほとんどありません。
あくまでいつか振り返ったときに「俺こんな映画にはまってたんだなぁ」と感じられる作品が並んでいるだけのことです。
なので、堅い選出w、なのかも。
しかし下半期作品が少ないなぁ・・・。近年上半期に公開した作品て良作多すぎて困りますよね。
で、やっぱり僕洋画派なんですね。そんな僕がベスト10に邦画を4本も入れたってことは今年邦画が面白かったんだなぁと。
でもそんなこといっときながら邦画の小規模作品はことごとく観にいってない。
「寝ても覚めても」や「きみの鳥はうたえる」といった作品。
来年はこういうのもいい加減観にいかないとだめだなぁとも思った1年でした。
今年の新作映画についての傾向と総括。
あくまで自分なりにですが、今年こんな映画が多かったねとか、こんな映画がヒットしたねとか、あれこれ語っていこうと思います。
今年の興行収入1位。
たぶん映画好きたちがいちばん驚いたのは「劇場版コードブルー」が今年の興行収入1位ってことじゃないでしょうか。
僕もドラマが好きだったので鑑賞しに行きましたが、正直面白いとは思いませんでした。
twitterのTLにも全然感想ツイートが流れてこないし、ブログ書いていた人もあまり見かけなかったです。
でも今年1位の大ヒットだったんですよね。
要は映画館に映画を見に行かない層が、この夏この映画観たさに押しかけたってことですよ。
別の映画を観にTOHOシネマズへ行ったんですが、エスカレーターで前にいた小中学生の女の子たちは「あたし今日で3回目!」とか言ってたんですね。
へぇ~熱心に通うなんて一体何の映画だろうと思って聞き耳立てていたらこの映画で。
実際にこの映画を渋谷で見に行ったとき。
初日金曜日の朝9時の回ですよ?僕の隣にはギャル3人組がいて、その隣にはジャニーズ大好き中学生4,5人がいて、後ろにはおじいちゃんがいて、前には40代くらいの夫婦がいてって客層だったんですよ。
凄いな渋谷。
一時期めっちゃ流行ったTVドラマの劇場版。
飽きられたからなのか何なのかはわかりませんが、ここ最近はあまり製作されてませんでした。
多分単純に数字取れるコンテンツがなかったためだと思うんですが、コードブルーは感覚は空いてはいたものの、同じ主要キャストで堅調に人気を保ち、それを10年続けてきた実績があった。
医療という難しいジャンルでありながら青春群数劇として描いてきた今作は、彼らが一人前のフェローに成長していく姿とともに、当時青春時代を送った視聴者たちも育ってきた。
今回の映画でも冒頭若かりしころの彼らをダイジェストで映すんですが、自分と重ね合わせてみたって人も結構いるんじゃないかと。
そういう意味で言うと、まだまだTVの影響って計り知れなくて、しかもシーズンを重ねて製作してきたドラマは根強いファンで溢れているんですよね。
で、そんな人たちは映画にはそこまで興味がない・・・。だから映画好きばかりがいる僕のtwitterのTLにはこの映画見たって人が全然現れなかった。
最近あまり見ることのなかった現象だった気がします。
応援上映がヒットするキーワードに。
今年は音楽映画が非常に強かった年でした。
といってもここ数年そんな感じがしますが、その大きな理由のひとつに「映画を体験する」だと思います。
ちなみに今年の音楽映画といえば、「グレイテストショーマン」と「ボヘミアンラプソディ」があります。
この2つ、前者はミュージカルで後者は伝記映画なんですけど、どちらも歌がメインで力がありライブさながらの臨場感を味わえるのがポイント。
その特長を活かしたのが「応援上映」だったのではないでしょうか。
今大ヒット中のボラプも応援上映はものすごい盛り上がりだそうで、僕が行った際は中高年のサラリーマンから若い女性グループなど幅広い世代がこぞって観に来ていましたし、グレショはtwitterでも見かけるくらい女性ファンがとにかく多い。
オフ会に行ったときも、会話した女性たちからグレショの話が良く出たり。
こんなこというと怒られちゃいますが、2つとも映画的にはそこまでうまい映画ではなかったように思えます。
しかしそれを凌駕する歌とパワフルな映像が鑑賞した人を虜にしたんでしょう。僕もボラプは虜ですw
それをたくさんの人たちと応援する=同じ時間を共有することで、またとない映画体験を味わえるんですよね。
体験てのは頭だけではなくて体も使うんです。
手拍子したり声出したりと。
そうすることで思い出として脳裏に焼きつくわけですよ。
これがみんな病みつきなんでしょうね。
で、「カメラを止めるな!」のような普通の上映でも満席の中で笑いが派生していく減少ってのも、いい映画体験になったって方も多いんじゃないでしょうか。
脳筋映画の復活。
という見出しだと語弊があるんですが、今年はいわゆる90年代でよく見かけた、荒唐無稽だけど娯楽に特化した筋肉系アクションやパニック映画なんかが多かった気がします。
挙げていくとですよ?
「ジオストーム」
「マンハント」
と、1月から怒涛の荒唐無稽な娯楽映画が台頭し、春から秋にかけては、ロック様ことドゥエイン・ジョンソン主演のまさに脳筋映画が3作も公開。
他にもあのクリーチャーが復活した、「ザ・プレデター」や、ステイサムの「MEG/ザ・モンスター」、往年のアクションスター主演作っても入れると「デス・ウィッシュ」ってのもあって、すご~くざっくりに言えばくそ真面目に見たらあれこれ雑な部分が多々あるんだけど、そこ気にしなきゃめちゃめちゃ楽しい娯楽アクション映画が今年こんなにあったんですよ。
もしかしたら去年もあったのかもしれないけど、やっぱりロック様3作ってのが今年大きかったんですよね。
どれもツッコミどころいっぱいあるようなおかしな展開ばかりなんですけど、そんな細かいところ気にならないくらい笑えて楽しい映画でした。
A24躍進。
今年の小規模作品で目を見張ったのは、アメリカのインディペンデント映画中心にを製作する「A24」が手がけた作品たち。
2016年のアカデミー賞で「ラ・ラ・ランド」との接線に見事勝利し作品賞をゲットした「ムーンライト」以降、日本でも公開作品が相次ぎ、どれも良作との声をよく耳にしました。
どんな作品がそうだったのかというと、
「聖なる鹿殺し」
「レディ・バード」
僕が見ただけでも6作。
ほかにも「暁に祈れ」や「ヘレディタリー継承」もA24作品なんですよね。
どの映画も映画ファンを満足させる良質な作品ばかりで、特にアカデミー賞ノミネート作品になったフロリダプロジェクトなんかは絶賛評をよく目にしたほど(僕は・・・実はダメでした・・・)。
ただ一つ言えることは、日本での公開があまりにも遅すぎるということ。特に11月公開作品の何作かは去年より前の作品ですからね。
で、この問題を解決しそうなのが、アップルのA24買収。
噂されているアップルのストリーミング配信サービスが現実になったら、新作は配信で、ことも考えられます。
一応早く観られるというのは大きいですが、その分映画館でみることは少なくなりそう。
何はともあれ、今年度のアカデミー賞でノミネート、または賞をとるのが早く見るための最優先事項になりそうですね。
まだまだ言いたいことありますが、この次点で1万字超えてるのでこの辺で。
あ、東宝よ、「君の名は。」マネーはどこへ行った。
あのお金は制作費に回らないのか。
海外ロケに使っても全然活きてなかったぞ。
というわけで以上!今年もあざっしたっ!