モンキー的2024年映画ベストテン
いつも読んでいただきありがとうございます。
管理人のモンキーです。
この記事を持ちまして、当ブログ「モンキー的映画のススメ」は、ブログ開設から10周年を迎えました!!!
30歳を過ぎてから10年続けたことって、ぶっちゃけこれしかないです。
運動も禁酒も10年続いてませんw
これまで文章なんて全然書いてこなかった俺が、未だにうまく書けたためしもないのに10年も続けてきました。
近しい方から褒めてもらったから、収益をもらえてるから、理由は様々ですが、なんだかんだ言って、「書きたくて仕方がない」思いでやってきたんだと思います。
あとね、「1番になりたい」ってのはデカい。
テストの成績も徒競走もライブの動員数も「1位」って獲れそうで獲れなかったんですよね、今までの人生で。
一応検索順位で1番にはなれたので、目標は達成した、といっておきたいですね。
また、このブログのおかげで沢山の映画仲間が増えました。
そして数少ないリア友を失いましたww
人生において何を優先し何を排除するか。
その結果、「映画」を優先し、女と仕事の愚痴と過去の思い出しか話すことのない友人たちを切りました。
だって、そんな話しても今の俺にとって「価値」などないですから。
と、得たものと失ったものがたくさんあったこの10年。
そんなことを頭の片隅で考えながらも、思ったことを正直に、情熱かつ冷静に、なかなか成長しない俺ですが、これからも感想を述べていきたいと思います。
さて、今年も恒例の年間ベストを決めました。
満足度の高かった作品、劇場や自宅での鑑賞回数、依存度などなど、あらゆる角度から吟味し、当初の満足度に加点して順番をつけてみました。
要するに好きな映画順ですw
あくまで私自身のベストですので、どうか冷ややかな視線でなく、温かな目で参考程度に覗いてもらえればと思います。
ちなみに今年の上半期ベストはこちら。
2023年鑑賞した新作映画の本数は、97本!!
久々の100本割れ!
これにはいろいろ思うことがあっての鑑賞本数です。
その辺も含めて今年思ったことをこの後語ろうと思います。
それでは発表です!!
ランキング発表
- シビル・ウォー アメリカ最後の日
- バッドボーイズ/RIDE OR DIE
- チャレンジャーズ
- クワイエット・プレイス DAY1
- ありふれた教室
- 夜明けのすべて
- ツイスターズ
- ぼくのお日さま
- ゴールドボーイ
- カラオケ行こ!
となります!!!!
モンキー的2024年映画の総括
はい、僕の今年の年べス、いつもはほとんどが洋画なんですが、今年は邦画が4作もランクインするほど、今年は「邦画」の年だったのではないでしょうか。
毎回打点の高い作品を繰り出す三宅監督の「夜明けのすべて」は全てが優しい世界。それこそが「夜明けのすべて」なんだと身に染みた1本でした。
逆に超ド級のサスペンス映画を見せてくれたのが「ゴールドボーイ」。子供が大人相手にどんなタイマンを張って出るのか、最後まで非常にドキドキしましたね。
「ぼくのお日さま」も監督作は初めてでしたが、こんなにも「初恋」の瞬間を美しく見せてくれる人だとは思ってもみませんでした。
「カラオケ行こ!」は「アイアムアヒーロー」に次ぐ野木脚本作品として、非常に良い物語でした。
それだけ邦画にハマった年だったのか、と言われると、そういうことじゃない。
今年1200本以上の作品が劇場で公開された2024年、シェア率で言うと洋画は45%の割合で公開されたようです。
しかしフタを開けてみると、そのうちの150本は「リバイバル」映画だったそう。
僕はそこまで熱心にリバイバルを見に行かないけど、直近で言えば「インターステラ―10周年記念IMAX上映」はかなり人が埋まっていた様子。
何が言いたいかというと、「洋画新作がとにかく少なかった」ということなんです。
ご存知の方も多いかと思いますが、去年はハリウッドで「脚本家組合と俳優組合による合同ストライキ」が行われた関係で、作品製作がストップしてしまった年でした。
去年の時点で2024年は洋画の公開が少なくなることは懸念されていた話ですが、こんなにも「球数がないか」とは、思いもしなかったわけです。
この現状を受けてかどうかはわかりませんが、今年の国内の興行収入ランキングでは、とうとう「洋画実写が1本もない」という、洋画ファンにとっては大問題の年になりました。
去年は「ミッションインポッシブル」や「ジュラシックワールド」などがヒットしましたが、今年はいわゆる「実写シリーズものの続編」が夏の興行では1本もなく、非常に寂しい興行となったんですね。
実際に続編もので言えば「フュリオサ」や「グラディエーター2」、「デッドプール&ウルヴァリン」などがありましたが、そもそも「マッドマックス怒りのデスロード」は「ラブライフ」に初週1位を奪われたほど当たってないですし、グラディエーター2の前作は20年以上前に作られたもの、デップーもシリーズ史上のヒット作でファンダムの熱狂はあれど、ビギナーを巻き込むほどの勢いはなく・・・。
そんな寂しい洋画事情ではあったものの、僕自身、リー・アイザック・チョン監督による大衆娯楽性に感銘を受けた「ツイスターズ」や、パラマウントの数少ないヒットシリーズにして、パニックスリラー物のお面を被り死生観を描いた「クワイエットプレイスDAY1」は、粗こそあれどジョンクラシンスキーが本シリーズで何を伝えたいのかをマイケル・サルノスキ監督がしっかり受け継いだ、非常にハートフルなものでした。
また、80年代や90年代ハリウッド映画を彷彿とさせた「バッドボーイズRIDE OR DIE」は、僕が映画を見る上で絶対不可欠な「2時間以内、キャラに見せ場がある、サクサク進行させていく編集」といった要素をしっかり押さえておきながら、マイケル・ベイのような脱線しないプロットで笑いもアクションもフル活用して娯楽大作に仕上げた監督の手腕は見過ごすわけにはいきません。
そしてトランプ大統領の再選によって、映画が現実のものになってしまうのではないかと危惧してしまうほどリアルな内戦を描いた「シビル・ウォー」では、そうした世界観を背景だけに留めて、アメリカンニューシネマよろしく「ジャーナリズム」を問うロードムービーに仕上げた作品でした。
こうした秀作が出そろっておきながら、何故大ヒットにならないのか。
映画料金が値上げしたから?
すぐに配信が来るから?
レンタルビデオ屋が無くなったから?
地上波で洋画をやらないから?
もうね、全て当てはまります。
それ以上に、若い人たちやライトユーザーに向けた宣伝ができてないからだと僕は思います。
彼らにとって、「外タレ」が来ようが、地上波で前作を放送しようが、そもそもそこにアンテナを張ってないんですよ。
彼らはYouTubeやTikTokでしか情報を仕入れてないんですよ。
だから大して面白くもない「変な家」が大ヒットするし、戦争を扱っておきながらファンタジー要素の強い「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」がヒットするんです。
来年東宝がゲームの実写化「8番出口」を映画化するようですが、日本の配給会社はちゃんと「若い人が劇場で映画を見るため」の調査をしっかり行い、足を運びたくなるコンテンツをちゃんと映画にして数字を出してるってことなんですよね。
じゃあ洋画も同じようにすればいいのかといわれると、あくまで世界を視野にしてるからマネしようがない。
だからこそ、もっと洋画を配給する会社がこれまでとは違った宣伝方法を考えなくちゃいけないのではないかと思うんです。
外タレが来ないならタレントと芸人呼んで宣伝するのも、僕は悪くないと思ってます。
翌日ちゃんと情報番組でニュースとして流れるわけですから。
でもそれだけでは結果に伴わないということをしっかり意識しなくてはいけない。
実際「ハリウッドは終焉に向かっている」なんて言われてますけど、「インサイドヘッド2」や「モアナ2」といったアニメーション映画を始め、デップーやツイスターズといった洋画実写も世界興収でちゃんと結果を残してる。
日本だけが洋画実写が当たらないのには理由があるので、来年は是非巻き返してほしいと思います。
他人の受け売りですけど、80億を100億に乗っけるのは簡単だそうです。
でも、10億を20億に乗っけるのは相当な努力が必要だそうです。
それを意識した宣伝を促す努力をして欲しいと思うんです。
もう日本はアニメの国になってしまってますから、その牙城を崩すことはたやすいことではないと思いますけど、アニメ映画も見て洋画実写も見る、そんなどっちも捨てがたいと思わせるような宣伝と情報を供給してほしいですね。
邦画実写界も、濱口竜介監督の世界的成功によって注目を浴びたのか、世界で賞を受賞する監督が少しずつ増えてきました。
山中瑤子監督は「ナミビアの砂漠」でカンヌの国際批評家連盟賞を受賞し、奥山大史監督の「ぼくのお日さま」は、カンヌの「ある視点」部門に選出され、坂本龍一の息子として注目された空音央監督の「HAPPYEND」や、「佐々木、インマイマイン」の監督でも知られる内山拓也監督の「若き見知らぬ者たち」など、活きの良い若手監督が出そろった年でもありました。
海外での評価はもちろん、今後の日本映画を背負って立つであろう鋭い感性の持ち主たちがこうやって一気に出そろうと、邦画があまり得意ではない僕でもワクワクします。
去年度のアカデミー賞で「ゴジラ―1.0」が視覚効果賞を受賞した快挙によって、山崎貴監督はゴジラの続編製作に勤しみながら、J.J.エイブラムスプロデュースでハリウッドデビューも決定したというニュースも舞い込んだり、真田広之が「SHOGUN」がエミー賞を獲ったことによって、日本に視線が集まりつつあるような予感もあります。
国内での興行に関しては、今年東宝が最高額の興行収入、観客動員数を達成したことも注目したいですが、そういった盛り上がった興行と並行して、しっかり力あるクリエイターが海の向こうで活躍する姿をもっと見たいですね。
2025年は洋画逆襲の年になれ!!!
色々な出来事が多かった2024年の映画業界ですが、来年はどんな作品が公開されるのか、ちょっと調べてみました。
はっきり言って「洋画しか勝たん!!」な年になると、強く言いたいです。
というのも、来年は「ミッションインポッシブル」の最終章、「ジュラシックワールド」のリブート、そしてマーベルは「キャプテンアメリカ」の新作と、「サンダーボルツ」にいよいよFOXマーベル本格的参入となる「ファンタスティック・フォー」、DCはジェームズ・ガン監督主導の下スタートする「スーパーマン」など話題作がてんこ盛りです。
他にも、「マインクラフト」や「ヒックとドラゴン」、「リロ&スティッチ」の実写化もあれば、「ズートピア」の続編、大人気ミュージカルの実写化「ウィキッド」の前編、「白雪姫」も公開するなど、普段洋画にアンテナを張ってない人でも足を運びそうな作品がたくさん!
まだまだあります。
「アバター」の続編に、ダニー・ボイルによるまさかの続編「28年後…」、意外と大好き「トロン」の続編、キモいロボット「ミーガン」の続編に、「ミスターノーバディ」の続編など、とにかく大作の続編が一気に押し寄せるんだからお金が足りない!!
実はまだ日本での公開が決まってないのもたくさん。
「シビル・ウォー」のアレックス・ガーランドが再び戦争映画を描く「Warfare(原題)」、A24製作アリ・アスター製作総指揮、伝説のユニコーンを轢いてしまった親子の物語「Death of A Unicorn(原題)」、スティーブン・ソダーバーグ監督の新作をケイト・ブランシェットとマイケル・ファスベンダー競演で送る「Black Bag(原題)」、「透明人間」のリー・ワネル監督が放つモンスターバース第2弾「Wolf man(原題)」、デル・トロ監督の新作「フランケンシュタイン」、キー・ホイ・クアンとジョナサン・エウセビオという異色…なわけない87ノースが送る新たなアクション映画「Love Hurts(原題)」、敬愛してやまないPTAとディカプリオがタッグを組んだ「The Buttle of Baktan Cross(原題)」、マイケル・ジャクソンの伝記映画に、ジェシー・アイゼンバーグ主演の「グランドイリュージョン」の新作が来年日本でも公開されるかもしれません。
アカデミー賞にノミネート必至の作品も続々公開が決まってますね。
ジェシー・アイゼンバーグ監督の「リアル・ペイン」(すでに見ましたが超おすすめ)、ショーン・ベイカー監督悲願のオスカー獲得なるか「アノーラ」、デミ・ムーア主演のボディホラー「サブスタンス」、エイドリアン・ブロディ主演の3時間越え映画「ブルータリスト」、「西部戦線異状なし」のエドワード・ベルガ―監督最新作「教皇選挙」、ミュンヘン五輪で起きた実話「セプテンバー5」、刑務所内の劇団の感動の物語「Sing Sing」、メキシコの麻薬組織の性別適合手術を巡る物語「エミリア・ペレス」、ジェームズ・マンゴールド監督が若き日のボブ・ディランを描いた「名もなき者」などが公開予定です。
最後に
これまでのモンキー的映画のススメは洋画邦画アニメ問わず話題作を中心に書いてきましたが、そうした映画を極力避けて行こうと思ってます。
というのも、ブログのために無理して興味のない作品を見る作業をもうやめたい。
もっと自分が欲した作品、興味を示した作品を見て書いていこうと。
今年100作いかなかったのも、そうした兆候が僕の中であったからです。
今年は「どうしても見たい」という新作があまりなかったんです。
そろそろコミックの実写化とか、話題のアニメ映画とか、そうした日本の大作を削って、その分、国内国外問わず「小規模だけど評判のいい」映画に目を向けて行こうかと。
といっても、これまで通り洋画の大作話題作は優先度を高めて見ていこうと。
あとはリバイバルですかね。
今年は「クルージング」とか「サソリ決戦」とか見に行きましたけど、コッポラ4Kリマスターとか行ってないし、周年記念のリバイバルもありそうだし、そういうのも行って映画を噛みしめたいなと。
時間とお金が足りるかわかりませんが、なるべく11年目の来年も、見て書いていこうと思います。
というわけで今年も1年ありがとうございました。
来年のモンキー的映画のススメも、よろしくお願いします。