モンキー的映画のススメ

モンキー的映画のススメ

主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」感想ネタバレあり解説 これぞ現代の青春映画。

ブック・スマート/卒業前夜のパーティーデビュー

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誰にも訪れる青春時代。

勉強に明け暮れた者もいれば、全国大会目指して部活動に励む者たち、特にやることもなくダラダラと過ごしていた奴らもいれば、恋に恋して無数の恋愛を経験した者たちもいるでしょうし、野郎だらけでバカばっかりした人たちなど、十人十色の青春を過ごしたことでしょう。

 「青春時代」は「今」しかない。

きっとみんなが「今」を謳歌するために、「今」しかできないことをやる。

後悔とか将来とか、そんなのは過ぎてから考えればいい。

夢中で突っ走った日々は、後の人生に大きな影響を与える。

それが過ごすべき青春時代なのではないでしょうか。

 

私モンキーも、恋に音楽に友情にと、それなりに青春を謳歌したつもりです。

今となっては無駄だったかもしれない時間も、とてもいい思い出です。

 

もうあの頃には戻れないし、歩んできた道は正しかったのかどうかもわからない。

でも、あの頃の自分がいたから「今」がある。

そう心に刻んで生きております。

 

 

今回鑑賞する映画は、青春時代真っ盛りの時間を勉強に費やし、見事目指していた進路をつかみ取ったガールズ2人組が、失った時間を取り戻すべくハチャメチャな時間を体験するという、ザ・青春映画でございます。

 

やり残したことをやり残したまま大人にならずに、全力で「今」を取り戻そうとするステキ女子二人が、どんなハチャメチャぶりを見せてくれるのか。

早速鑑賞してまいりました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

俺たちニュースキャスター」をはじめ、数々のバカバカしいアメリカンコメディ作品を手掛けてきた、アダム・マッケイウィル・フェレルが製作総指揮をし、「セクシーな女性100人」の1位にも選ばれた女優が、今回初めての映画監督に挑戦した今作。

 

スクールカースト下位で、勉強に青春を捧げ進路を勝ち取ったにも拘らず、パーティー三昧のスクールカースト上位の連中と同じ進路先であることにショックを受けた女子高生二人組が、勉強のために犠牲にしてきた時間を取り戻すために、誰からも誘われていない卒業パーティーへと繰り出していく姿を、コミカルに描く。

 

ブラックリスト入りしていた脚本に加筆修正を施し完成された作品は、あまりのパワフルな青春コメディであることに全米が大熱狂。

女性主導で製作されたということもあり、様々なセレブが絶賛、支持を表明したことでも話題になった。

 

また、見かけや趣向で作られたステレオタイプを払拭したキャラクター設定にしたことで、ありきたりな青春映画に新た活路を見出したと高い評価も獲得。

 

たった一晩の大冒険が全ての人に気づきを与え、爆笑だけではない大切な何かと、これから訪れる素敵な未来への入り口を映し出してくれる。

 

彼女たちの爆走ぶりを見逃すな!

 

 

 

バイス (字幕版)

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  • 発売日: 2019/10/09
  • メディア: Prime Video
 

 

 

Booksmart (Original Motion Picture Score) [Analog]

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あらすじ

 

成績優秀な優等生で親友同士のエイミー(ケイトリン・デヴァー)とモリー(ビーニー・フェルドスタイン)。

 

ところが、高校の卒業前夜、遊んでばかりいたはずの同級生がハイレベルな進路を歩むことを知り、2人は自信喪失してしまう。

 

失った時間を取り戻そうと、卒業パーティーに乗り込むことを決意するエイミーとモリー。

 

だがそんな彼女たちに待ち受けていたのは、怒涛の一夜だった……。(Movie Walkerより抜粋)

 

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監督

今作を手掛けるのは、オリヴィア・ワイルド

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著名な女優さんではありますが、かといって主演作とか代表作ってなると、あれだね!ってのは出てこないかなぁ。

印象は決して薄くはないんですが。

寧ろこれからの女優さんでもあるといってもいいのかなと思います。

 

海外TVドラマ「24」でジャック・バウアーの娘・キンバリーを演じたエリシャ・カスバ―トが主演の「ガール・ネクスト・ドア」からキャリアスタートし、「トロン:レガシー」、「カウボーイ&エイリアン」、「TIME/タイム」といったSF大作に立て続けに出演。

 

近年では、ある事故を通じて世代も国籍も違う2つの家族の運命が交錯する「ライフ・イットセルフ 未来に続く物語」や、1996年のアトランタオリンピックで爆発物を発見し事故を未然に防いだ主人公が、FBIやメディアによって容疑者にされてしまう、真実に基づいた物語「リチャード・ジュエル」では、どんな手を使ってでも特ダネを掴もうとするバリバリの新聞記者を演じていたが印象的です。

 

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監督は今作について、「女性の友情を描いた物語を作りたかった」と語っています。

しかし女性が男性を追いかけたり、学校で人気者になろうというごく普通の青春映画ではなく、あくまで友情に焦点を当てた物語にしようと。

 

さらには、「他人や自分への理解を深め、人間の内にある複雑さを受け入れてほしい」と、多様な人間性についても言及されていました。

表向きには冒険映画だそうですが、登場人物たちからどんなメッセージが放たれているのでしょうか。

楽しみですね。

 

 

 

 

 

キャスト

エイミーを演じるのは、ケイトリン・デヴァ―。

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ブリー・ラーソンの出世作でもある「ショート・ターム」や、デトロイト暴動の最中に発生したホテルでの事件を題材にした「デトロイト」ではホテルに滞在していた黒人たちに声をかけられたことで逃げ場を失う女性を演じ、大統領候補だった男が、恋愛スキャンダルによって失墜していく姿を描いた「フロントランナー」では、主人公ゲイリー・ハートの娘アンドレア役として出演されてました。

 

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顔と名前が一致しなかったのですが、鑑賞済みの作品に多数出演されてたのを今回知りましたw

 

 

 

 

エイミーの親友モリ―を演じるのは、ビーニー・フェルドスタイン。

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映画好きの方たちには有名ですが、「マネー・ボール」や「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」、そして初監督作である「mid90's/ミッドナインティーズ」など大活躍の俳優ジョナ・ヒルの妹さんですね。

 

映画ではグレタ・ガーウィグの初監督作品であり、彼女の自伝的映画でもある「レディ・バード」で主人公の親友役を演じたのが強く記憶に残ってます。

ドラマシリーズでも「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」や「アメリカン・ホラー・ストーリー」でも活躍されていたそうです。

 

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

ミス・ファイン役に、「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」のジェシカ・ウィリアムズ

シャーメイン役に、「熟れた果実」、「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」のリサ・クドロー

ダグ役に、「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」、「グッド・ボーイズ」のウィル・フォーテ

ブラウン校長役に、「なんちゃって家族」、「シンクロナイズドモンスター」に出演し、監督の旦那さんでもあるジェイソン・サダイキス

ジジ役に、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のコニックス中尉役として知られ、キャリー・フィッシャーの娘でもあるビリー・ロード

ホープ役に、「ミスター・ガラス」のダイアナ・シルヴァーズ

ジャレッド役に、「ウォーク・ハード ロックへの階段」、「アメイジング・スパイダーマン2」に出演していたスカイラー・ギソンド

トリプルA役に、「アイ・アム・サム」、「グッド・ボーイズ」のモリー・ゴードンなどが出演します。

 

 

 

 

 

 

 

 

一体どんなハチャメチャぶりを見せてくれるのでしょうか。

こうなった二度と送れないくらいの青春を味わってほしいなぁ。

ここから鑑賞後の感想です!!

 

感想

彼女たちをずっと見ていたい…。

親友同士が一夜で青春を取り戻す姿を、捧腹絶倒にするだけでなく、現代の、これからの青春映画のお手本のような内容に度肝を抜かれました!

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代に燦然と輝く青春映画

がり勉女子二人組が卒業パーティーへ繰り出すために、あの手この手で目的地を探し出し、一夜にして青春を謳歌しようとする様を、軽妙なテンポとトークとノリノリのミュージックといきなりストップモーションアニメで見る者をトリップさせると同時に、既にぶっ壊されているスクールカーストにステレオタイプという優しい世界、卒業前夜というお祭り感、最後に訪れるハッピーサッドな眼差しと絶対訪れるであろう輝かしい未来への入り口などなど、今後カテゴライズされる青春映画は、「ブックスマート」以前と「ブックスマート」以後で括られるほどインパクトを残したといってもいいほど素晴らしい作品でございましたぁ!!

 

 

ぜぇぜぇ…。

言ってやったぜ!

鑑賞後の高揚感と清涼感と爽快感たるや、どう表現したらいいだろう…

毎度毎度こうして新作映画の感想をなるべく短時間で仕上げるスタイルでやっとりますけども、いつも以上に何をどうかこうか悩んでおります…。

 

単刀直入に言えば、これまでたくさんの青春映画を好んで鑑賞し、自分の青春時代と比較したり思いを馳せたり照らし合わせたりして、笑ったり泣いたりしましたけども、今作に関してはそれが通用しない部分もありながら、映画としての完成度の高さだったり、「今」の、そして「これから」の青春映画、青春コメディの代表作になると言っても過言ではないでしょうし、これから青春映画を手掛けるのであれば、これがお手本になってほしい、いわばこういう学校生活になってほしいと願ってしまうほど尊い面もあり、登場人物たち含め愛おしくなる作品でした。(相変わらず長いw)

 

 

一見普通のハイスクールですが、僕が思うようなスクールカーストもなければ多様性に対しての偏見もない、外見でいじめたりすることもなく、誰もが相手に対して「決めつけ」るようなこともない。

枠に捉われない社交性だったり、大事なことは言わんとしても相手に対しオープンで寛容な価値観。

こういう社会にしようよ!というメッセージ性を伝える作品ではなく、それがもう当たり前になってるセカイ。

 

一見遊んでそうな奴らが自分と同じくらい勉強を頑張っていたことから始まる一夜の物語は、彼らを勝手に「遊んでるだけのパリピ」と決めつけていた側のモリ―が、エイミーを巻き込んでまで青春を取り戻そうと暴走しだすわけですが、クセの強い面々との絡みに翻弄されるユーモアはもちろんのこと、彼女たちが互いに褒めちぎりあう関係性や、実は腹の底で思っていたことを面と向かって言い合ってしまう喧嘩、それから気づかされる相手への思いなど、友情の何たるかをしっかり抑えた流れに、感動ひとしおでございます。

 

 

また物語を作る上で欠かせない「ダレない工夫」も見事。

アダム・マッケイ製作ということで少し懸念していいたのは、会話の中で笑わせるだけに特化した物語になりがちな面。

確かに今作もモリ―とエイミーが丁々発止なやり取りをしながら軽妙なトーク展開をして笑いを生むんですが、長尺ワンカットのような淡泊な作りにせず、しっかりカット割りや緩急をつけた会話に仕上げ、5分程度の会話のやり取りの後に、必ずアゲアゲなBGMを入れたり、バッサリ次のエピソードを導入するなどすることで、決してダレないような工夫にしてるんですね。

 

会話のユーモアに加えテンポや編集の妙、ダレさせないためのパターン化に重きを置いたことが作品にグルーヴを生みだし、観衆を惹きつけていたように思えます。

今回初めての監督をしたオリヴィア・ワイルドのセンスに脱帽でした。

 

 

ええ、もうベタ褒めです。

好きです、大好きです。

こんなことしか言えないほど楽しかったですw

 

 

 

モリ―とエイミーが超好き!

まずは表面的な部分からダラダラと語るとして。

 

特筆したいのはモリ―とエイミーのキャラクター像にあります。

モリ―は冒頭の部屋での映像と、劇中のセリフから史上最年少の最高判事になることを夢見ています。

部屋にはオバマ前大統領の奥様ミシェルや、アメリカ最高判事の一人であるルース・ベイダー・ギンズバーグさんのお写真が飾られており、啓発的な内容のテープを聞きながら瞑想に浸るという光景が。

内容は「あなたは最高で、完璧な存在で、そんな自分を卑下する奴をギャフンと鼻で笑ってやりましょう!」みたいなことを聞くことで、最高の一日を過ごそうとしてる姿が見て取れます。

 

実際に彼女は生徒会長であり、学校で一番の成績をおさめるなど、とにかくこの学校生活を学業にばかり費やしてきたことが描かれています。

だから自分以外のクラスメートは遊んでばかりで、どうせ自分よりいい大学になんか行けっこない、そんな奴らが自分をどう言おうが関係ない、みたいなことを思ってるわけです。

 

 

そんな彼女が親友と慕うエイミーはレズビアンを公言しており、クラスメートであるライアンにほのかな思いを寄せているという設定。

卒業したら大学に行く前に、ボツワナに行ってタンポンを普及させる(ライオンが近づいちゃうからってのはギャグ?じゃないのかな…)など、世界に目を向けている女の子。

 

家では自分を慰めるためにパンダのぬいぐるみを使ったり、意中の女性ライアンの性的嗜好が果たして自分よりなのかどうか聞くに聞けないモヤモヤした気持ちを抱えた様子がうかがえます。

 

 

とにかく二人は仲がいい。

仲が良いという言葉の中には色んな意味も含まれると思いますが、彼女たちは次元が違う。

汚い言葉で罵り合いながら絆を深めるワルガキたちの姿ではなく、とにかくお互いが褒め合うんですね。

 

登校する際のお迎えのシーンでは、階段を下りるやいなやいきなり踊り出し、じゃあ私も!とつられて踊るエイミー。

久しぶりだね、そう、1日ぶりだね、と短い時間ですら惜しいと感じるほど「会いたい」を募らせる距離感。

 

いざパーティーへ!と決行する際のシーンでは、互いが着た衣装を身に纏うやいなや互いが互いを褒め合う光景。

 

そしてモリ―がなぜそこまでしてパーティーに行くことに固執する理由が明かされるシーンでは、自分を貶してしまう言い訳に対し、ビンタして「私の親友に対してそんなこといわせない!」と怒るエイミー。

 

これらを通じて感じたのは、互いが認め合う存在っていると思うけど、それって欠点を指摘したりだとか、相手の嫌いな所を10個いえるとか、どれだけ相手を知っているかって点を想像しがちなんですね。

だけど彼女たちは、大好きな部分をちゃんと相手に向かって大好きと言い、とにかく肯定するところがもう僕が思う「親友」の定義のはるか上をいっていて驚愕でした。

 

 

 

そして物語は、トイレ(これがジェンダーフリートイレなのが凄い)の中でモリ―が聴いてしまった陰口から始まります。

モリ―って頭以外の部分も教科書でぎっしりなんじゃね?

あ~在り得るw

でも俺は彼女とだったらヤレるぜ?

おい嘘だろ?

みたいな会話。

 

それを聞いたモリ―はトイレから堂々と出てきて、どうぞ好き勝手言ってなさい、私はそれだけ努力してイェール大学へ行くことができたんですからと言い返します。

しかし、会話に加わっていたトリプルA(ホントの名前はアナベルちゃん)の口から出てきたのはとんでもない返しでした。

「実は私もイェール大へ行くの」

へ?

このケツの軽いアバズレ女がイェール大?

フン、笑わせないで!

あなたみたいな遊んでばかりの女が一流大学へなんかいけるわけないでしょ!?

 

ホントよ…。

 

恐らく毎日啓発的な内容のテープを聞いて自信をつけてきたであろうモリ―のプライドにヒビが入ります。

 

呆然としながらトイレから出てきたモリ―は、プロムを仕切るために立候補したくらい志の低い生徒会の副会長ニックに、どこの大学に行くか問いただすと「ジョージタウン大だよ」と答え、トイレにいたアジア系の男子タナーは「サッカーでスタンフォード大」と答え、2回留年したロン毛のメキシコ系男子テオは「Googleに就職が決まった」と答え、勘違いセレブのジジに至っては「第5希望でハーバード」と答える。

 

そう、みんな遊んでそうでしっかり勉強して進路を勝ち取っていたのです!

 

愕然としたモリ―はショックのあまり、エイミーが近づいても言葉を発せず塞ぎ込んでしまう。

 

こうなったら遊んでなかった日々を一夜で取り戻すんだ!

そう意気込んでモリ―とエイミーは、今まで行ったことのないパーティーへと繰り出すのですが・・・。

 

 

序盤はこんな感じで始まり、クラスで浮いている存在のジャレッドのパーティー会場へ行ったり、リフト(配車)を呼んだら運転手がまさかの校長先生だった件、アランから聞き出した場所が、彼と仲のいいジョージ主催の仮装パーティーだったり、と寄り道ばかりの珍道中。

 

その中で、もしライアンと打ち解けて本番を迎えたらを想定したポルノ映像でのお勉強や、ジジによってトリップしてしまったことで突如始まるストップモーションアニメ、そしてパーティー会場でいい感じになるも訪れてしまう現実、そしてモリ―とエイミーの亀裂など、エピソードや場所、ハプニングがジェットコースターのように目まぐるしく変わる楽しさと、下ネタ満載のトークなど、どこも見どころな展開となっております。

 

 

クセがすごいぞ!サブキャラたち!

まだまだ語り足りないブックスマート。

 

メインはモリ―とエイミーの友情物語ではありますが、彼女たちと関わる生徒たちもインパクトの強い奴らばかりで、彼らも見逃すことができません。

 

 

ジャレッドは金にモノ言わせてみんなと距離を縮めようとするボンボン。

登場するやいなや自分の笑顔がプリントされたシャツを着て登場。

勘違いなセレブ気取りのジジと共に登校してはみんなの注目を浴びたり、噂では14歳にしてセックスワーカーと寝たなんてのもあって、クセが凄い。

 

劇中では船上パーティーを催してるんだけど誰も来てないという不人気度。

でもどこか憎めない屈託のない笑顔が印象的です。

 

 

そんな彼といつも一緒の女性ジジは、第5希望でハーバード大へ行く女の子。

劇中ではジャレッドの車のボンネットでダダこねたり、モリ―とエイミーがジャレッドの船上パーティーへ来た際には率先してエイミーを連れ出すほど。

勢いで海へダイブしたはずなのに、なぜかジョージのパーティー会場やニックのパーティー会場にいるという神出鬼没感も笑いになってましたし、卒業式ではモリ―が来るまでベートーヴェンの月光を弾いてしまう才能の持ち主。

とにかく破天荒な感じが最高です。

 

 

他にも、尻軽女の異名を持つトリプルAはモリ―と同じイェール大へ行く子で、勉強ばかりのモリ―とはそりが合わない様子。

ホープは孤独感のある女の子ですが、どこかエイミーに興味のある様子。

ジョージはアランへ思いを寄せるゲイで舞台好き、そんなアランはド派手な格好の男性。

ライアンはボーイッシュな格好の女の子で、2回留年のメキシコ系男子テオは、ロン毛でサイケな格好の男子。先生に恋をしている模様。

ちょっと鈴木福君みたいな顔のアジア系学生タナーはスケート大好き。

副会長でパリピのニックは、一見遊んでそうな見た目ですが大のハリポタ好き。

 

全員が見た目の雰囲気から色々想像してしまいますが、モリ―もまた彼らを「遊んでる奴ら」と決めつけて見ているわけです。

ですが彼らと絡んでいくことで、見た目とは全く違う人物であることや、見た目とは違う価値観や悩んでいること、趣味嗜好など、見た目とは全く違うことが、徐々に明かされていくのが今作の特徴の一つ。

 

 

また学校生活において生まれがちなスクールカーストも劇中では存在しないのが凄くいい。

モリ―は見た目が太ってるし、エイミーに至ってはレズビアン。

他の生徒もセクシャリティ然り、人種然り多様な人たちでクラスが構成されているのに、誰も見た目や美醜、性的指向をいじったりいじめの素材にせず、それらを認めたうえで学校生活を送っているんですね。

 

もうこの時点で、日本の二歩も三歩も進んでる社会が形成されていて、しかも彼らがまだ10代であることを考えると、ホント自分の考えを急速にアップデートしなきゃ時代においていかれるなぁと。

 

 

最後に

あくまでフィクションですから、こんなクラスがあるのかというと、海の向こうの国の話ですし、日本ではまだまだ非現実的な世界にも見えて、ちょっと出来すぎじゃないかとも思えてしまうんですけど、もうこういう見た目からの決めつけみたいな視点は時代遅れでダサいんですよね。

 

どうしたって自分の中に根付いてしまった偏見を取り除くことは容易ではないにしても、改めるきっかけを与えてくれた作品であったと同時に、本当の友達にはもっと褒めようとw

 

しかしここ最近の洋画の青春映画は豊作ですね。

僕としては「スウィート17モンスター」以来の快作です。

 

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モンキー的にはこれを女性的ブロマンスとか百合的な映画とか、そういう記号的なワード片づけてほしくない青春映画でした(青春映画ってのも記号的になっちゃうのか?w)。

 

一見バカバカしいやり取りに笑わされがちですけど、終盤にはビターな経験やら、親友とのしばしのお別れなんかもあって、ホロッとさせられてしまう部分もあって、も~いろんなところでやられます!

 

ありがとう!モリー!

ありがとう!エイミー!

君たちの友情は不滅だ!!

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10