キャプテン・マーベル
マーベル映画史上初の女性ヒーローの単体作品。
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でとうとうサノスに完敗を喫してしまったキャプテンアメリカ率いる最強軍団「アベンジャーズ」。
エンドクレジットでニック・フューリーが危険を感じコールサインを出した相手が、このキャプテンマーベルであります。
なぜニックは彼女の存在を知っていながら、彼女は現代に登場しなかったのか。
その詳細は今回のこの映画で明かされるのであります。
彼女はアベンジャーズの、いや世界の救世主となるのか!!
サノスを倒すキーパーソンとなるのでしょうかっ!!
・・・と熱くなっておりますが、実はわたくしモンキー、「キャプテン・マーベル」に対してそこまで期待していないのであります。
なぜかというと、このあと公開される「アベンジャーズ/エンドゲーム」へ直結する話という点が、「アベンジャーズ」の前の「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」のような前日譚的な内容になってしまっているのではないか、ということ。
出来ればフェイズ2以降の単体作品のように、しっかりひとつの作品として確立した内容になっていてほしい希望がどうしてもあるのです。
だから、直結するのならエンドクレジットだけにしてもらって、エンドゲームへ繋がって欲しいんですね。
そしてどうしてもブリー・ラーソンがヒーローを演じるというのが違和感がありまして。
彼女はやっぱり大作で活躍するような女優さんではない気がするのです。
実力のある方なので「ショート・ターム」や「ルーム」のような作品で輝いてほしいなぁと。
きっと僕の不安を吹き飛ばすようなめちゃめちゃ楽しい映画になっていることを秘かに願いつつ、鑑賞してまいりました!!!
作品情報
ディズニーが配給するマーベルヒーロー映画、「マーベル・シネマティック・ユニバース」通称MCU。
去年公開された「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で、サノスによって地球の半分の人口を消されてしまい、見事な敗北を喫してしまったアベンジャーズの面々。
仲間を失い失意のどん底に落ちているであろう彼らに、果たして救世主は現れるのか。
その答えはこの映画に隠されている!
90年代のアメリカを舞台に、今後の中心メンバーになるであろう彼女の記憶をめぐる壮大なストーリーとアベンジャーズ誕生のカギが明かされる。
なぜ彼女はこれまでアベンジャーズに召集されなかったのか、なぜ彼女は強大な力を持ち記憶を無くしてしまったのか。
アベンジャーズ最後の切り札の隠された真実が今明かされる!!!
あらすじ
1995年、ロサンゼルス。
空からビデオショップに降ってきた謎の女性、キャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)は驚異的なチカラを持ち、身に覚えのない記憶のフラッシュバックに悩まされていた。
その過去に隠された“秘密”を狙い、自在に姿を変える正体不明の敵が彼女を狙う。
キャプテン・マーベルは、後に最強ヒーローチーム“アベンジャーズ”を結成することとなる若き日のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)とともに、自らの記憶をめぐる戦いに立ち向かう。
彼女の記憶に隠された秘密が明らかになるとき、衝撃の真実が現れる……。(Movie Walkerより抜粋)
監督
今作を手掛けるのは、アンナ・ボーデンとライアン・フレックの2人。
はい、アベンジャーズの監督といえばいろんな人がいますが、2人で製作するのはルッソ兄弟以来ではないでしょうか。
そして単体ヒーローの1作目は大体が新進気鋭の監督というのもディズニーならではな気もします。
で、正直僕この方々全く存じ上げません・・・。
元々2人で製作してきたのか、または別々に活動してきた方なのか。
というわけで簡単に作品を踏まえてご紹介を。
2人は学生時代に映画製作の場で出会い、そのまま恋人関係に発展したようで、現在に至るまで共同制作を続けているとのこと。
脚本を共同で執筆し、フレックが監督した短編映画「Gowanus, Brooklyn(原題)」(04)がサンダンス映画祭で審査員大賞を獲得。
長編映画の製作へ繋がる足がかりとなりました。
その後、生徒思いだけど実生活はドラッグに溺れる中学教師をライアン・ゴズリングが、アカデミー賞主演男優賞にノミネートしたほどの熱演をした「ハーフネルソン」を製作。
他にも、精神病院に入院した少年が患者たちと交流を通じて人生の意義を見出していくヒューマンコメディ「なんだかおかしな物語」や、アメリカ各地のカジノでギャンブルを続ける2人のロードムービー「ワイルド・ギャンブル」などを製作し、その評価を経て今作の監督に抜擢されたようです。
キャラクター紹介
左上より。
- キャプテン・マーベル/キャロル・ダンバース(ブリー・ラーソン)
記憶を失った代償に強大な力を得た不屈のヒーロー
家族や友人…全ての記憶を失った代償に得た“規格外の強大な力”と“不屈の心”を持つ。過去の記憶を失い、新たに戦う目的や居場所を与えられ生まれ変わった彼女は孤独や不安に打ちのめされても諦めず何度も立ち上がる。彼女にしか使えない<フォトンブラスト>という技を持つが<本当の自分>を知らず精神的に未熟なため完璧にコントロールできずにいる。(HPより)
- ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)
国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.(シールド)のエージェントで元軍人。
地球に不時着したキャプテン・マーベルと遭遇。組織と対立する危険をかえりみず過去の謎を追う彼女と行動を共にする。キャプテン・マーベルとはユーモアセンスで意気投合。彼女というヒーローを目の当たりにした経験から、宇宙の脅威から地球を守るべくヒーローたちを結集させるアベンジャーズ計画に着手。(HPより)
- スターフォースの司令官(ジュード・ロウ)
重力を操る圧倒的な戦闘能力を持つ、クリー帝国の精鋭部隊”スターフォース”を率いる統率力溢れるリーダー。
事故で瀕死のキャプテン・マーベルを発見して助け、優秀なソルジャーに育成した。記憶のフラッシュバックや悪夢に悩まされる彼女が心の内を明かせる人物。冷静沈着な性格で、戦士の弱点になり得るとして感情的なキャプテン・マーベルをしばしば戒める。(HPより)
- フィル・コールソン(クラーク・グレッグ)
国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.(シールド)の若きエージェント。昇格したばかりで、やる気にあふれている。先輩のフューリーを慕い、陰ながら彼を援護しようとする。(HPより)
- グース
キャプテン・マーベルたちの失われた記憶を追う旅に、いつの間にか付いてきていたキュートな仲間。(HPより)
- タロス(ベン・メンデルソーン)
クリー帝国と何世紀も戦い続けているクリー人の宿敵、スクラル人たちを率いる人物。キャプテン・マーベルの失われた記憶に潜む“秘密”を狙う。
スクラル人は、長い耳と緑色の肌を持つトカゲに似た姿だが、何にでも姿を変えられる能力があり、残虐な性質を持つ。キャプテン・マーベルの身近な人物に化け、ひそかに忍び寄る。(HPより)
- ロナン(リー・ペイス)
クリー帝国の法を執行する最高告発者(アキューザー)(HPより)
- ミン・エルヴァ(ジェンマ・チャン)
クリー帝国の精鋭部隊”スターフォース”の有能な狙撃兵で、司令官に忠実な部下。(HPより)
- コラス(ジャイモン・フンスー)
クリー帝国の精鋭部隊”スターフォース”の副司令官。クリー兵士の鏡のような人物。ストイックで冗談が通じず、笑顔をみせることがない。(HPより)
- ブロン・チャー(ルーン・タムティ)
クリー帝国の精鋭部隊”スターフォース”のメンバー。チーム1の怪力を誇り、大きな身体と立派な顎ひげが特徴。(HPより)
- アット・ラス(アルゲニス・ペレス・ソト)
クリー帝国の精鋭部隊”スターフォース”のスパイ行動と潜入のスペシャリスト。キャプテン・マーベルを姉のように慕っている。(HPより)
キャロルも気になりますが、ニックの目が両目だしコールソンも復活。
ガーディアンズオブギャラクシーに登場したロナンやコラスも再出演という布陣。
彼女の記憶とはいったいどんなものなのでしょうか!?
ここから鑑賞後の感想です!!!
感想
んんん~~っ強すぎるぜ~~!!!!!
キャプテンマーベル!!!
きっと彼女なら!
サノスに!!
勝てる!!!!!
以下、核心に触れずネタバレします。
女性ヒーローの確立。
クリー人の特殊部隊の一員として過ごした彼女が、無くした記憶を取り戻し、本当の善、本当の悪は誰なのかを見極め戦う姿、そして「女性らしさ」という言葉は今の世界に必要ない!そんなこという奴はフォトンブラストで焼き尽くしてやる!というくらい、強く逞しく愛嬌もある人間味溢れたヒーロー像を確立していく姿を見せ、90年代のロック、R&B、グランジなどなどの懐かしい楽曲、今後のアベンジャーズに彼女がどう加わるのか、ニックの眼帯の謎、ロナン、コラスといった既存キャラの過去などなど、「アベンジャーズ/エンドゲーム」が待ちきれない我々にたくさんのサプライズを用意してくれたヒーロー誕生譚でした!!!!
毎回毎回感想の冒頭で言いたいこと全部書いちゃうので、このあとはもう細かいことダラダラ書いていくんですが、それにしてもですね、キャプテンマーベル、強かった!!!
一応今後のアベンジャーズの中心人物になっていくであろう存在って公式でも言っているとおりですね、引退するといわれているキャプテンアメリカに代われる強いリーダーって彼女以外考えられない、そんなパワーと正義感と信念を感じた新ヒーロー誕生譚でした。
一応DCでは「ワンダーウーマン」てめちゃんこ強くて意志が強くてかわいらしいヒーローがいますけど、やはり見た目は足が出てスカート短くてって露出が多くて、単純に男ウケのいい容姿ですよね。。
でもキャプテンマーベルのコスチュームは全身ボディースーツで、地球での活動もキャップにTシャツ、MA-1ジャケットやネルシャツにジーンズと性別を感じさせないスタイル。
また容姿以外でも、飛び切りの笑顔や媚を売るようなシーンはなく、基本ムスっ!!フンッ!!たまに笑顔。
いわゆる「女子」って言葉はどこにもないのです。
これがいいのです。かっこいいのです。
しかもアメリカではこの映画を、国際女性デーの日に公開って粋な計らい。
そうです、これまで女性は不当な扱いを受ける時代が長く続き、男性の目を気にしなければいけないことが多々あったことと思います。
もう21世紀はそんなものは撤廃するべきだと。
女性はこうでなくてはいけない、なんて決まりはねえ!と。
映画でも、女性だからスカートでなくてはいけない、女性だから男性に頼らなくてはいけない、女性だから恋愛要素がないといけない。
そんな決め付けなどいらない、とキャプテンマーベルを通じて世界に伝える、そういう意義のある映画だったのではないでしょうか。
自分は何者なのか。
そんな彼女、今回自分がわかりません。
わからないというのは、記憶がないということ。
クリー人と共に、スターフォースの一員として任務を遂行しているわけなんですが、ちょいちょい夢にうなされるんですね。
一体どんな夢なのか。何かの爆破事故で被害にあった自分が横たわっており(緑色の鼻血を出しながら)、その前に立つ一人の女性。そして命を狙ってくるスクラル人の姿。
これがさっぱりわからない。
何で私地球にいるの?
それを上司である司令官に聞いても、答えはいつも同じ。キミはクリー人の血を引く地球人でスクラル人と戦争状態にある身。
そして彼らを導く人工知能スプリーム・インテリジェンス(アネット・ベニングが演じています)に聞いてもさっぱり。
そして仲間からの救難信号を受け救出に向かう任務中に、スクラル人に捕らえられてしまう彼女。
スクラル人はクリー人に化けて近づき彼女を捕まえるのです。
そして彼らの目的は彼女がもっている記憶にありました。
そんなこんなでスクラル人を追いかけたどり着いたのが地球。
そこでニックと出会い、彼と組んで真相を追っていくと、どうやら自分の過去の記憶にも繋がってくるってわけなんですね~。
今回の映画、ジャンルで言うとSFアクションサスペンスって感じの内容です。
どこがサスペンスなのかというと、クリー人とスクラル人がなぜ戦う羽目になっているのかということ、そしてキャロル・ダンバース(クリー人からはヴァースと呼ばれています)が何者なのかという点。
この二つがサスペンス要素になっており、見る者をドキドキさせてくれるのであります。
劇中ではキャロルの記憶がチョコチョコ映像として出てくるんですね。
一つは冒頭でキャロルが見ている夢。
二つ目スクラル人に捕らえられた時。
これを断片的に見せていくことで、キャロルが何者なのか核心に迫っていくんですね。
これがわかると同時に、何が善で何が悪かを理解しキャロルは行動に移すという手筈になっております。
何だあの猫オニかわいいじゃねえか。
やはりサスペンスとあって、「核心に触れずネタバレを書く」をモットーにやっている自分としては、ちょっとこれ以上書くのがきついので、キャラクターへの思いに移すとして。
地球にやってきたキャロルは、ある女性パイロットの行方を追います。
この女性が隠しているものをスクラル人は追ってるんですけども。
その道中で一匹の猫に遭遇するんですね。
首に「GOOSE」って書かれた猫なんで名前はグース。
中々懐かない猫だそうなんですが、キャロルには懐くんですね。
で、まぁこの猫が物語にユーモアをもたらせてくれます。
まずは予告編もあった様に、ニックとの掛け合い。
これはもう猫よりも猫にデレデレなニック、という構図がこれまでのアベンジャーズになかったのでめちゃんこ笑えるんですね。
で、グースちゃんどさくさにまぎれてキャロルとニックと共に宇宙についていっちゃうんですね。
発射して体にGがかかったくらいのときに、後ろから「にゃああぁあ!」って。
もちろん人間たちはシートベルトしてますが、いないと思っている猫に席などなく、二人が振り向くと後ろでひっくり返ってるんですね~。
しかも中々のひっくり返り様でw
これはずるいですね~。
で、グースちゃん、実はただの猫ではないってのが今回秘密にされてきたことだったんですが、その正体も笑えます。
これまぁ伏せますが、宇宙空間からある宇宙船に乗り込んだ一行が、敵に襲われるんですが、ニックとキャロルの友人マリアは防戦一方。そのときに急にグースちゃんが戦ってくれるんですね~。
その威力はすさまじく、あのニックもグースちゃんを盾にして前進するという、ニヤニヤが止まらない光景。
これ以外にもニックのデレデレ具合に加え、グースちゃんが大活躍なのであります。
ブチ強えぞ!キャプテンマーベル!
今回のヒーロー、キャプテンマーベルは最初から強いです。
なぜ強いかっていうと、戦闘能力の長けているスターフォースの面々は銃だったり剣だったり武器を用いて戦うスタイルなんですが、彼女に関してはフォトンブラストという両手から放つ光子ビームを出せるんですね。
とはいっても精神の乱れがあるときは出せなかったりするんですが、それでも破壊力はすさまじく、地球で使った際はビルの屋上部分の壁を吹っ飛ばしたり、電車の上から陸橋を破壊したりと壊したい放題。
スクラル人との攻防なんかあっちゅー間にノックアウトです。
でもこれ覚醒前の強さなんですね。
敵の正体がわかり捕らえられ洗脳されながらうろたえる彼女は、これまで何度も挫折を味わい苦汁をなめてきた過去があったことを思いだすんです。
カーレースでクラッシュして父親から罵倒されたり、男ばかりの空軍の訓練でもロープをうまく登れず皆から笑われたりしたけれど、それでも立ち上がり何度もトライし成功したことを思い出し、ついに覚醒します。
で、覚醒したとたん、腕だけ光ってたのが全身光りだし、敵を一網打尽してしまうんですよ。
さっきまで苦戦していたのがウソのように暴れまわるんですね。
この暴れっぷりも容赦なくて、ある意味ハルク並みです、ある意味ね。
ほんとがるるるうぁあ!!って言ってるくらいw
しかも彼女クリー人の血を引いてるので宇宙空間も余裕!
ここでも黒幕の前で燃えさかる姿を見せ震え上がらせるわけですよ。
ここまで来ると完全にスーパーマンだなぁと。
で、不屈の精神ていう点で言うと、スティーブ・ロジャースもそうですよね。
正義のために何度も戦うっていう。
だから彼の代わりになるにはそういう諦めない心を持つ芯の強い戦士でないといけないんだろうな、それにふさわしいのが彼女なんだなぁと感じた映画でした。
ただ正直言うと・・・。
一応MCUなので、当たり障りなく褒めてきたんですけど、やっぱり言わせてくれ。
そこまで面白いと思えなかった・・・。
なんだろう、可もなく不可もなく安牌をとりに行った気がしてなりません。
作り手の冒険心がないというか。
細かく言えば サスペンス性が弱いせいか緊張感は少なく、キャロル覚醒まで話が中々盛り上がらない。端々でユーモアを入れてごまかしているようにしか感じなかったし、そのユーモアも当時のネタでうなずける程度で、ゲラゲラできるほどのものではないし。
または意外性がないのです。
スターフォースの司令官ていう名称で登場するジュード・ロウなんて、明らかに怪しいに決まってるし、その特殊部隊にコラスがいるんだから、まぁ本当の敵って・・・・ってなりますし。
そっちに転ぶのは目に見えてるんですよ、それをうまく欺くような話になってないんですよ。
判りきったことをわからせないようにするだけで十分なんですよ、でもそれこそやってくれない。
話の流れで何か大きな劇的な衝撃だったり、意外な着地点だったりってのがなくて、淡々と話が流れていくんですよね。
そりゃニックが眼帯姿になった理由とか、猫の正体とか、どうしてアベンジャーズって名前になったのかどうしてキャプテンマーベルって名前なのかってのは明かされるし、正史にどれだけこの物語が繋がっているかっていうファンへのご褒美があるんですが、そこまでの驚きがない。
驚かせ方が微妙。
例えば誰が敵で味方かってのをもっと引っ張るとか、もったいぶれば面白くなるのに、既になんとなく序盤から透けて見えるし。
ドクターストレンジのボスキャラどう倒すか問題とか、ホムカミのバルチャーの正体とか、ブラパンでのお父ちゃんの罪の辺りとか、別にサスペンスアクションとか謳ってなくてもサプライズがあるんですよ。
今回そういうのなかったなぁ。
最後に
と!グダグダ文句こぼしてしまいましたが、大好きなマーベル映画なのでなんだかんだで及第点は越えてしまっているのが僕の甘いところでもありますw
だって~本編始まる前に既に涙になる仕掛けがあるし、キャロル覚醒してからめちゃんこ楽しいんですよ!!
そこで流れるのがノー・ダウトの「just a girl」だし、キャロルのTシャツがナインインチネイルズだし、途中でニルヴァーナとかTLCとか懐かしいの流すし!!
でも!!音楽の使い方がなってねえ!!音楽は飾りじゃねえぞ!!
あ、また不満を・・・。
一応僕が一番この映画の肝を指してるなぁと思ったシーンがですね、ブロックバスタービデオに落ちてきたときに、キャロルが手にした作品が「ライトスタッフ」なんですよ。
この映画ですね、ソ連との宇宙開発競争の時代に、初めて宇宙飛行士としてマーキュリー計画に命を捧げたものたち、そしてそんな彼らの心を支えた一人のある戦闘機パイロットの生き様を描いた作品で。
実際キャロルが戦闘機のパイロットだったから、その後宇宙へ行くからって理由が適切なんだと思いますが、ライトスタッフ=正しい資質を持つ者って意味の方が深くていいなぁって勝手に思ってしまって。
ただ強いだけじゃなくて何度も立ち上がることができる、強靭な精神力をもっている。そういうヒーローに彼女はなっていく、その映画を手にした時に、まだ序盤ながらそんな風に思い、その先を期待していたんですよね。
とりあえず、予習する作品はありませんし、これ見て次回作「アベンジャーズ/エンドゲーム」に期待を高めるのが一番だと思います。
その衝撃の前にこの映画でキャロルの尋常でない強さ、ニックとグースのユーモア描写で心温めてもらえればと。
ニックの眼帯の理由なぁ、「キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャー」で、信頼していた者に裏切られたって言ってたんだけどなぁw
エンドクレジットは今回も2回!1回目はアガる!2回目は笑う!ちょっと汚いw
楽しんで!!
というわけで以上!あざっした!!
満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10