デッドプール&ウルヴァリン
「アベンジャーズ/エンドゲーム」をターニングポイントに、どんどん下降路線を辿るMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)。
コンテンツを量産しすぎて飽きられたからなのか、それとも新進気鋭の監督を起用することが原因なのか、単純にキャラが増えすぎたのか、キャラに魅力がないのか。
原因を探ればあれこれ出てきますが、このままMCU、いやアメコミ映画は終焉を迎えてしまうのでしょうか。
そんな中、「俺ちゃん」ことデッドプールがついにディズニーに、MCUに参戦するのであります。
第4の壁をぶっ壊しFワード連発しまくることで映画の概念を壊し続けてきた彼が、MCUの救世主となるのか、それとも壊しに壊してリスタートという舵を切るのか。
そんな彼が今回相方に選んだのは、20世紀フォックス配給だった「X-MEN」シリーズの立役者「ウルヴァリン」。
んん~っ!!??
確か「ローガン/LOGAN」で死んだはずじゃなかったのか!?
一体どうなってるのか、とにかく見て見ないと分からない!
色々ネタがぶっこまれてるようなので、1回の観賞でどれだけ拾えるか頑張りたいと思います。
そういやライアン・レイノルズって最近ショーン・レヴィ監督とばっかりだよね。
早速鑑賞してまいりました!!
作品情報
マーベル・コミック史上最も“破天荒”なヒーローを描く「デッドプール」シリーズの第3弾。
ディズニーによる20世紀FOX買収により、「X-MEN」や「ファンタスティック・フォー」などのマーベルヒーローをMCUで起用できることが現実的となり、“俺ちゃん”ことデッドプールのヒーローらしからぬ言動の数々や、過激でド派手なバトルシーン、突然観客に向かって話しかけてくる型破りな演出が、果たしてディズニー映画、そしてMCUでどんな旋風を巻き起こすかが期待される。
物語は、これまでデッドプールが何度もいじり倒してきた、“爪野郎”こと孤高のヒーロー・ウルヴァリンとの一見愛称の合わさなそうな2人が、時々皮肉を言い合い喧嘩しながらも、未知なる敵に立ち向かっていく。
監督は、主演のライアン・レイノルズとこれで3度目のタッグとなるショーン・レヴィ。
「フリー・ガイ」、「アダム&アダム」とライアンの意向を汲みながらユーモアあふれる世界観を描き続けてきた彼が、破天荒なキャラを一体どこまで面白く見せるのか、大いに注目だ。
キャストには、主演のライアン・レイノルズ、これまで20数年間キャラを演じ続けてきたヒュー・ジャックマンを始め、ウェイドの妻ヴァネッサ役のモリーナ・バッカリンや、ブリアナ・ヒルデブランド、忽那汐里などの既存キャラが続投。
さらに当時のキャラを投じの俳優が演じるなどのサプライズが見込まれる。
R指定映画の世界歴代記録をことごとく更新してきた「デッドプール」。
前作で手に入れたタイムトラベル装置により歴史を変えてきた彼が、マルチバース化が加速するMCUの世界でどんな大暴れを見せるのか!?
あらすじ
デッドプールことウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)は、愛する恋人のヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)やともに戦った仲間たちのネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド、ユキオ(忽那汐里)らに囲まれて幸せに過ごしていたが、突然連れ去られたその先で「君は特別な存在だ」とマーベルヒーローになるチャンスを与えられる。
「俺は救世主 マーベルの神だ」と気を大きくしたウェイドは、気合たっぷりに、その挑戦を受けて立つことに。(Fassion Pressより抜粋)
キャラクター紹介
- ウェイド・ウィルソン(デッドプール)(ライアン・レイノルズ)・・・元傭兵。人体実験で驚異的な治癒能力と不死の肉体を得たのと引き換えに、醜い身体に変えられてしまった。自作の赤いコスチュームと二振りの刀、二丁拳銃を身にまとって戦いに挑む破天荒ヒーロー。自分のことを“俺ちゃん”と呼び、能天気で口から飛び出すのは毒舌ばかり。子供のようなギャグが大好き。マーベルヒーローになるチャンスを与えられたことから、すっかりその気になり挑戦を受けて立つことに。予測不可能なミッションの鍵を握るウルヴァリンを無理やり連れ出そうとする。
- ウルヴァリン…(ヒュー・ジャックマン)・・・「X-MEN」シリーズなどに登場してきた、驚異的な治癒能力と不死身の肉体を持つ人気ヒーロー。獣のような闘争本能と人間としての優しい心の間で葛藤しながらも、世界平和のために闘ってきたが、戦いから遠ざかっていた“ある理由”があった。デッドプールからは“爪野郎”といじり倒されるが、“キレるとヤバいアウトロー”で孤高の存在。デッドプールに連れ出され重い腰を上げるもすぐに対立してしまい、デッドプールとは一触即発の状態に。しかし、世界の命運を賭けついにデッドプールと共鳴(!?)する時が訪れる。
- ヴァネッサ…(モリーナ・バッカリン)・・・ウェイド(デッドプール)の妻。元娼婦。強い意志を持つ女性でウェイドの困難もともに乗り越えてきた。
- ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(ブリアナ・ヒルデブラン)・・・エネルギー爆発を生成する能力を持つ。ややシニカルな性格の“ずっと反抗期”ガール。原子力エネルギーを肉体とその周辺に溜めて爆発させる。『デッドプール2』ではデッドプールとともに戦った。
- ユキオ(忽那汐里)・・・X-メンのキャラクター。ネガソニックのバディであり恋人。ネガソニックとは反対で、明るくポジティブな性格の常にキュートな謎めいた暗殺者。『デッドプール2』ではデッドプールをサポート。なお、ウルヴァリンも登場するが、映画『ウルヴァリン:SAMURAI』に登場するユキオとは別のキャラクター。
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カサンドラ・ノヴァ(エマ・コリン)・・・スキンヘッドの“ドS”な最凶ヴィラン。劇中では、デッドプールとウルヴァリンを嘲笑うシーンや、鋭い爪で襲い掛かってくるウルヴァリンを素手のみで奇妙に操り攻撃をかわす場面も。
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パラドックス…(マシュー・マクファディン)・・・マルチバースの神聖時間軸を監視し、時の流れと歴史の維持のために存在する極秘組織TVA(時間変異取締局)の捜査官。
(以上Fassion Pressより)
まるでディズニーの世界線と20世紀フォックスの世界線が交わるかのよう。
これがホントのマルチバースかもしれない。
ここから観賞後の感想です!!
感想
デッドプール&ウルヴァリン観賞。
— モンキー🐵@「モンキー的映画のススメ」の人 (@monkey1119) July 24, 2024
FOXマーベルへの盛大なはなむけ。ライアンレイノルズのシリーズへの配慮は毎回驚かされるが、今回はよくぞ救ってくれた、取り上げてくれたという気持ちでいっぱい。
ただ、ネタやサプライズばかりで話は乗れず、、、大いに笑ったけどね。
#デッドプールウルヴァリン pic.twitter.com/PCfkRVq2Gu
00年代が生んだ「FOXマーベル」映画への壮大なはなむけ。
懐かしのあのキャラが活躍する姿は感無量。
しかし、物語は正直過去一番イマイチ。
以下、ネタバレします。
ざっくりあらすじ
物語は、「ローガン/LOGAN」の結末後の世界から描かれる。
ディズニーが20世紀FOXを買収した旨を我々に語りかけるデッドプールは、Xの十字架が建てられたローガンの墓を掘り返す。
きっと彼は生きていると願ったものの、中身は骨とアダマンチウムだけの亡骸だった。
そこへTVAがでえっどプールを捕らえるため到着。
ローガンの骨を武器に、デッドプールは激しい死闘を繰り広げていく。
なぜこのようなことが起こっているのか、話は少し前に遡る。
ウェイドは前作で手に入れたタイムおtラベル装置を使ってアース616へ向かい、あb根ンジャーズへの入隊をするため面接をしていた。
面接官はハッピー・ホーガン。
ウェイドはアベンジャーズはきっと僕を必要だと語るが、アベンジャーズは人々が必要としている組織であることをハッピーから説明され、入隊を断られてしまう。
それからアース10005へ戻ったウェイドは、デッドプールを務めることを諦め、中古車販売の店員として働くことに。
同僚でありXフォースの一員だったピーターは彼に同情するも、いつだって戻ればいいのにと背中を押す。
自宅へ帰ると、ウェイドの友人たちが彼の誕生日を祝うため集まっていた。
ドービンダーやウォーヘッド、ユキオ、アルなどと談笑を交わすも、ウェイドはヴァネッサへの淡い思いを募らせていた。
なぜならば、二人は既に分かれており、ヴァネッサは別の恋人がいたからだ。
何かを言い出せずにいたウェイドの部屋に訪問者が。
外に出るとTVAがウェイドの連行するためにやってきていたのだった。
軽口を叩いて隙を伺うも、後ろから羽交い絞めにされて連行されるウェイド。
目を覚ますとTVAの捜査官パラドックスがウェイドを迎え入れる。
君は選ばれたと語るパラドックスは、アベンジャーらがいる神聖時間軸に出っぽぷーるを招こうとしていたのだった。
念願のアベンジャーズに入れることに胸躍るウェイドだったが、話を重ねていくとウェイドに不都合なことが明かされる。
パラドックス曰く。どの世界線にも決して存在しなくてはいけない「アンカー」がおり、ウェイドのいるアース10005はそのアンカーを失ってしまったことで、世界毎消さなければならないという。
そのいなくなったアンカーこそが「ローガン/LOGAN」で命を落としたウルヴァリン。
アンカーである彼がいなくなったとしても数千年は続くようだが、パラドックスの個人的な意向で完成間近の「タイムホッパー」を使って世界を破壊しようとしていたのだった。
悪い意味で特別な存在のデッドプールをアース616へ招き入れたいパラドックスだったが、ウェイドは友人らが消えてしまうことに納得がいかず、代わりのアンカーを探すため、パラドックスからガジェットを奪って、別の「ウルヴァリン」探しを敢行。
そして冒頭の話へと繋がっていくのである。
コミック仕様の小ささのウルヴァリン、アイパッチをつけたウルヴァリン、ヘンリー・カヴィルがローガンをやっているウルヴァリン、磔にされたウルヴァリンなど、様々な世界のウルヴァリンと遭遇するも、アンカーに相応しくないことはおろか、返り討ちに遭うウェイド。
ようやく探し当てたウェイドだったが、その世界のウルヴァリンは、ひたすらバーで酒を煽るだけの酔っ払いだった。
酔いつぶれたところを連れて移行するウェイドは、彼が黄色いスーツを着ていることに気付く。
ウルヴァリンを連れてTVAへ戻ったデッドプールだったが、パラドックスにより虚無の世界へ葬り去られてしまう。
虚無の世界へ放り込まれた二人は、壮絶なバトルを繰り広げる。
勝手に連れてこられたことに納得のいかないウルヴァリンに対し、まずはここから抜け出すこと、そしてウルヴァリンの世界を救うために共に行動することを提案。
しかしそこへ「マッドマックス」の世界よろしく、かつてのX-MENの敵キャラ立ちが現れる。マイロやセイバートゥースと対峙する2人の前に、新たなヒーローがやってくる。
クリス・エヴァンス演じる謎の男。
キャプテンアメリカかと思いきや、彼は「ファンタスティック・フォー」のヒューマン・トーチだった。
フレームオンをしながら攻撃するも、マイロに炎を全て吸い込まれやられてしまうヒューマントーチ。
結局強力な磁石によって捕らえられた一行は、虚無の世界を牛耳るカサンドラの元へ連行されてしまう。
カサンドラは、プロフェッサーXことチャールズの双子の妹であり、ヒューマントーチをいとも簡単に殺してしまうほどの力の持ち主だった。
デッドプールの体を貫通して心を読み解く力も持っており、ウェイドの本心を見透かし、ウェイドは動揺してしまう。
そこに全てを吸い寄せる煙の集合体「アライオス」が到来し、二人を吸い寄せようとする。
なんとかその場を脱出した二人は、この世界から抜け出す手立てを考えることに。
歩いていると、ドッグプールとその飼い主である変異体のデッドプールがやってくる。
彼に事情を話すと、車を用立ててくれた。
早速それに乗り移動するが、デッドプールとウルヴァリンは再びいざこざを起こす。
その場しのぎの嘘を見破られたことに腹を立てたウルヴァリンと、昼夜戦い続けるデッドプール。
疲れ果てた二人を乗せた車は、別の誰かによって走っていくことに。
目を覚ました二人は、そこが「葬られたヒーローの住処」であることに気付く。
そこにはエレクトラ、ブレイド、ガンビット、そしてX-23が暮らしており、カサンドラを倒すことを虎視眈々と狙っていることが語られた。
彼女でなければこの世界から脱出することは不可能だと聞かされたデッドプールは、今こそ立ち上がって奴らを倒そうと鼓舞する。
決行前日の夜、一人でたき火をしながら黄昏るウルヴァリンの元へX-23がやってくる。
なぜあなたは寡黙なのか。
一体何を背負っているのか。
ウルヴァリンは、自分の分身でもある彼女に静かに打ち明けるのだった。
彼がロクでもない男だとパラドックスから揶揄された理由は、何度もX-MENへの加入に誘われるも断っていたこと、本心は参加したい気持ちだったが、いざ彼らの元へ向かうと皆殺されてしまっていたこと、もし自分がもっと早く参加していればこんなことにはならなかったという深い後悔の念が心に刻まれていたからだった。
X-MENのコスチュームである黄色いスーツを着ているのは、それを着用していることでその後悔を忘れないためだった。
そんな本心を聴きながら優しく諭すX-23。
やがて決行当日。
ボロボロのホンダオデッセイに乗った一行。
ブレイドがパニッシャーの置き土産であるバズーカ砲をあいさつ代わりに一発ぶっ放す。
カサンドラの部下たちが大勢詰め寄る中、エレクトラ、ブレイド、ガンビット、そしてX-23が命がけの攻防を繰り広げる。
デッドプールとウルヴァリンは本丸めがけてまっしぐら。
再び対峙した二人だったが、やはり彼女の力に歯が立たない。
ウルヴァリンもカサンドラの能力によって心の中を覗かれてしまう。
ウルヴァリンの深い闇に付け込もうとするカサンドラだったが、実は二人が仕掛けた罠だった。
X-23からバッグごと投げ込まれたジャガーノートのヘルメットをかぶせることで、彼女の能力を防御することに成功したのだった。
しかし能力を無効にしたままでは二人は元の世界へ帰れないことを彼女から知らされる。
ヘルメットを外したところで、カサンドラがこちらの言うことを聞いてくれるかはわからない。
どうすればいいか悩んでいると、カサンドラの部下であるマイロが謀反を起こす。
カサンドラの胸に発砲したマイロだったが、ウルヴァリンに一蹴される。
ヘルメットを外したことで一命をとりとめたカサンドラは、お礼としてドクターストレンジの置き土産であるスリングリングを使って、ポータルを開ける。
アライオスが到着する数秒というギリギリの時間を猶予とし、急いでポータルに飛び込む2人。
元の世界へ帰ってきた二人は、黒幕であるパラドックスの元へ向かう。
果たしてデッドプールは、自分の住む世界を救うことができるのか。
・・・というのがクライマックスまでのあらすじです。
世界を救うとはFOXマーベルを救うこと。
ご存知の通り、ディズニーが20世紀FOXを買収したことで、今後MCUにはデッドプールを始め、既存のX-MENメンバーが加わることが明らかにされています。
ファンタスティック・フォーに関してもリブート企画が進行しており、アメコミファンにとってはいち早く合流を見届けたいところ。
その足掛かりとして、一発目として製作されたであろう本作は、言ってみればFOXマーベルへの花向けとも言える映画だったように思えます。
ライアン・レイノルズ自身FOXがあったからこそ自信が演じたかったデッドプールを演じられたという恩があるはず。
ただ、このまましれっとディズニー映画に加わるのは果たして正しいのかどうかという葛藤があったようにも思えたんですよね。
何が言いたいかというと、かつてのX-MENやファンタスティック・フォー、デアデビルにパニッシャーなど、いくつも製作されては興行的に失敗してきた映画のキャラクターたちを、このまま葬ったままでいいのかと。
もう一度彼らに見せ場を与えることがせめてもの礼儀なのではないかと。
本作を見ながらそんなことを思いました。
それをコネクションも多く、今やプロデューサーとしても活躍するライアン・レイノルズが、見事に作品に落とし込んだ、その行動に感銘を受けたまでです。
中身はMCUの世界ではあるモノの、アンカー(ウルヴァリン)がいなくなったFOXなんてもう用済みと語るTVA(ディズニー)の捜査官パラドックスの暗躍を阻止するというカタチでしたよね。
FOXの世界をアース10005と仮定すると、そんな風に思えます。
友人を救いたい、世界を救いたいっていうデップーの思いって、かつてのFOXマーベルのキャラを救いたいってことだったんじゃないかな、と思うと物心ついたときからアメコミ映画を見てきた僕は、ライアン・レイノルズの心意気を勝手にくみ取って感無量になりました。
あらすじでも触れてますが、エレクトラやブレイドはジェニファー・ガーナーやウェズリー・スナイプスなど当時演じた俳優が起用してましたし、パニッシャーやデアデビルなどに触れる会話もあって、非常に懐かしく思えました。
一番感動したのは幾度も企画が立ち上がるも結局なかったことになってしまったチャニング・テイタム主演の「ガンビット」を劇中のキャラではあるモノの実現させてくれたこと。
ずっと実現されるのを楽しみにしていた僕にとって、本作の一番のハイライトです。
しかも著名な俳優だだろうからカメオ出演的な数秒のシーンだけだと思っていたら、エレクトラもブレイドもガンビットもしっかりバトルまで見せてくれた。
これはまだMCUから誕生する前から応援していた僕らへの最大のサービスだったと思います。
さらにはクリス・エヴァンスが登場したかと思いきや、まさかのヒューマントーチ。
会場が爆笑の渦を起こすほどの反響でしたね。
クリス・エヴァンス自体、まだキャプテンアメリカで売れる前は、色んな映画で活躍していましたが、その中の一つが「ファンタスティック・フォー」のキャラだったんですよね。
出来れば頭を丸めて登場してほしかったですが、デップーとのやり取りからまずは「キャップ」であることを示さなくては笑いにならなかったでしょうから、これが正解。
ギャラが高いからとほんの数シーンでフェードアウトしてしまうものの、ちゃんとセリフがあってスクリーンタイムもそこそこあったので、素晴らしいサプライズだったと思います。
他にも様々な自虐ネタや小ネタが満載でしたが、その辺は専門の方にお任せしたいと思います。
一番笑ったのはマルチバースにしたことで失敗をし続けているディズニーへ痛烈なツッコミを入れたことでしょうか。
なぜか変異体のデッドプールが「エンドゲーム」以降のMCUは最高だ、って合いの手を入れたのが、笑いに拍車をかけたのが最高でしたね。
とはいうものの、物語として考えてみると、あまり深みのない物語だったとは思います。
「世界を救う」ことの意味をはき違えていたウェイドが、ヴァネッサに中々本心を語れなかったことから分かれてしまった、というのがウェイドの背景にありますが、前作「デッドプール2」のような泣きポイントもなく、ライアン・レイノルズお得意の心のこもったセリフ回しもうまく活かせなかったなぁという印象。
ウルヴァリンに対しても、何か壮絶な過去があったのかと思いきや、想定内の後悔。
しかもこれをX-23の前でと、カサンドラにも同じこと言う始末。
2度使っちゃいけません。
だったら、X-23の前でサラッとだけ言っておけばよかったのになと。
SF的なツッコミはいまさら言ってもしょうがないので割愛しますが、中盤も中だるみになりましたし、正直深い話になってないですよね。
最後に
全体的にアクションが早く動きになってないってのは意外でしたね。
クライマックスでのレディプールたちとの攻防を横スクロールで見せる際も、比較的ゆっくり、というかワンシーンで撮ってるかのような撮影で、ちゃんと動きが見れたのは前作よりいいなと思った点ですね。
あまり批判すると面倒を起こしそうなので深くは言いませんが、R15にしながらも1作目のようなどこか自主映画っぽい空気がもう存在しないのは残念ですね。
しっかりディズニー映画のような楽しさばかりが目立ってしまってて。
ネタもサプライズもいいですけど、やっぱり一つの作品としてのカタルシスだとか作劇をして欲しいなと思うんですよ。
確かに面白い、笑った、意外なことが起こった、だけでは、もう観客は付いてこないのでは?と今回も見て思ったんですよね。
初見の方が見てもものすごく楽しめる物語を作らなければ、ほんとにファンだけしか見なくなるぞ、そればかりやってきたからMCUは衰退の一途をたどってるんじゃないの?と。
あくまで一個人の意見なんで無視していいですけど、シリーズとして今後もヒットを続けたいのであれば、そこは見直していかないといけないですよ。
・・・と苦言を呈しましたが、ちゃんと楽しんだんで、批判は勘弁してくださいw
とりあえず、デップーで全部リセット!みたいなことにならなくてよかったかなw
今後のX-MEnの活躍に大いに期待したいと思います。
というわけで以上!あざっしたっ!!
満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10