プラダを着た悪魔2

ず~~~っと「プラダを着た悪魔」をでっかいスクリーンで流してた居酒屋が渋谷にありましてね、よく通ってたんですよ。
このご時世こういう話をしたらお叱りを受けるかもですが、理由は「そこで働くスタッフみんなかわいかったから」っていうw
誤解しないでいただきたいのは決してガールズバーとキャバクラとかそういう類の店ではなく、れっきとした居酒屋ってこと。
ちゃんとポテサラがうまくて、ちゃんとお酒がうまい。
内装も割とポップなので女子ウケもよさそうな店なんだけど、1軒目で行くとちょっと金がかかりそうな料金設定だったので、いつも2軒目で使ってましたw
まだあの店はあるのだろうか、そしてプラダを着た悪魔をまだ流してるのだろうか。
はい、というしょうもない俺の昔話はおいといて、なぜ今になってプラダの続編なんて制作したのか。
華やかのファッション業界を舞台に、登場キャラたちのファッショナブルなルックスや今では余裕でパワハラ認定の業界でタフに生き抜く姿や出し抜く姿など、当時同じように社会人生活を送っていた女子たちは、相当影響を受けたことでしょう。
そんな主人公アンドレアも今回40代を迎え、キャリアにも転機が訪れている様子。
オトナ女子と化した彼女たちは、果たして本作を映画館で見るのか、それとも公開することすら知らずにバリキャリ女子となって働きまくっているのか。
人のことはどうでもいい、俺がどう楽しむかだ!!
早速鑑賞してまいりましたっ!!
作品情報
ローレン・ワイズバーガーの原作を映画化した「プラダを着た悪魔」。
メリル・ストリープ演じる冷酷な編集長ミランダ・プリーストリーが君臨するファッション誌「ランウェイ」に就職した、垢抜けないジャーナリストのアンディ・サックス(アン・ハサウェイ)の運命を描いた作品は、予算3500万ドル(推定)に対し、世界興収3億2600万ドルという予想をはるかに超えた結果を生み出し、華やかな世界でもがきながら自身を見つめなおしていく主人公を演じたアン・ハサウェイを国際的スターへと変貌させた映画であったとともに、そんな彼女に憧れた当時を生きた女性に多大な影響を与えた作品となった。
権力やモノへの執着、そして個人の富に心を奪われた過酷な業界で生き抜く術を学び、やがてどうあるべきか答えを見出したアンディ。
あれから20年、当時のキャラが再び集い、ファッション業界にも押し寄せたデジタル化社会の中で奮闘する女性たちを映し出す。
報道記者としてキャリアを積んでいたアンディが、ひょんなことからファッション雑誌「ランウェイ」に出向き、かつての同僚エミリーや上司ミランダと再会、それぞれの夢と野望が交錯しながら思わぬ方向へと展開していく様を、時にシビアに時にユーモラスに描いた、女性たちの新たなサクセスストーリー。
前作はもちろんTVドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」や「31年目の夫婦げんか」など、女性たちの姿をコミカルかつシニカルに見せることに長けているデヴィッド・フランケル監督は、20年ぶりの続編について「ただの同窓会映画にならないようしっかり物語を膨らまし、主要キャストが戻る理由を考えた」と語っており、20年を経て社会や業界がどのように変化し対応を余儀なくされたのかを意識しながら、続編を製作されたようです。
キャストは前作同様、アンディ役のアン・ハサウェイ(オーシャンズ8)、未だ「ランウェイ」の編集長としてトップに君臨するミランダ役のメリル・ストリープ(マンマ・ミーア)、現在ラグジュアリーブランドのエグゼクティヴに就任しているエミリー役のエミリー・ブラント(フォール・ガイ)、そしてミランダの右腕となったナイジェル役のスタンリー・トゥッチ(教皇選挙)が続投。
残念ながらアンディの恋人・ネイト役のエイドリアン・グレニアや、アンディに近づいたクリスチャン・トンプソン役のサイモン・ベイカーは登場しないが、新キャストとしてルーシー・リューや、ミランダの夫役でケネス・ブラナー、ティモシー・シャラメの実姉ポーリーン・シャラメ、ジャスティン・セローなどが参加するとのこと。
アジア系女性キャラの扱いについて日本国内で批判が出てしまった本作。
ネガティヴな空気を一変するような、誰もが面白いといえる内容であることに期待したい。
あらすじ
ニューヨークの一流ファッション誌「ランウェイ」のカリスマ編集長として、ファッション業界の頂点に君臨するミランダ(メリル・ストリープ)。
かつてそのアシスタントに採用され、厳しく完璧主義な彼女のもとで奮闘する日々を過ごしたアンドレア(アン・ハサウェイ)は、現在は報道記者として活躍していた。
そんなある日、ミランダとその右腕ナイジェル(スタンリー・トゥッチ)が危機に直面していることを知ったアンドレアは、特集エディターとして「ランウェイ」編集部に舞い戻る。
さらに、アシスタント時代の同僚エミリー(エミリー・ブラント)とも再会するが、彼女はラグジュアリーブランドの幹部として「ランウェイ」存続の鍵を握る存在となっていた。
それぞれの夢と野望がぶつかり合うなか、事態は思わぬ方向へと展開していく。(映画.comより抜粋)
感想
#プラダを着た悪魔2 鑑賞。
— モンキー🐵@「モンキー的映画のススメ」の人 (@monkey1119) May 1, 2026
老舗のファッション雑誌でさえ、デジタル化の波や資本主義に敵わない。看板を守るために主要キャラが様々な形で画策する様が思った以上に楽しかった。
しかしアンディが掲げるジャーナリズムに対する答えは薄れてしまってたように思う。… pic.twitter.com/96pWCvnxix
あれから20年、あの老舗ファッション雑誌もミランダも時代の波に追われていた!
デジタル化社会や資本主義の波にどう抗い伝統を守るかに的を絞った、ちゃんとした続編。
前作の小ネタも結構あって何も考えなくても楽しいぞ!!
以下、ネタバレします。
ジャーナリズムとは、そして記事を読んでもらうには。
KTタンストールのあの曲が冒頭から流れることに期待した冒頭。
見事にその期待は裏切られるが、曇りガラスを手で拭いて鏡に映ったアン・ハサウェイの美しさは期待以上だった。
相変わらずキレイで美しくて笑顔がかわいいアン・ハサウェイは、20年の時を経てもちゃんとみんなが見たいアン・ハサウェイをやっていて、アンディそのものだった。
ミラノの噴水で携帯を捨てて以降、彼女は報道関連の記者としてバリバリ働き、これといった恋人も作らぬまま年齢とキャリアを重ねてきた。
その報いが晴れると一転も過言ではないジャーナリストたちの受賞式の場で、アンディは大きな栄誉と職場からの一斉解雇を同時に受け取ることになる。
本作のテーマは、まさしく記事媒体のデジタル化の波にどう向き合うか。
今やどのWEB記事にも広告がついて回るのが当たり前。
記事を読むよりも広告に目が行くほどあちらこちらにバナーが視界を奪っていく。
あまりの多さに誤クリックしてしまう人もいるほど、興味のない人にとっては邪魔な存在。
とはいえそれまで紙媒体で販売していた記事をWEBで無料で読ませてもらえるのだから、それくらいは我慢しろというのが書き手の言い分だろう。
また今やSNSでバズってこそ読まれる傾向が強く、ただ真面目に意義のある内容の記事を書いても、バズらなければ読んでもらえない。
読んでもらうためには興味をそそったり煽るようなタイトルをつけ、堅苦しくない読みやすい文体で書かなければ読んでもらえないのだ。
気が付けばインプレッション数やアクセス数、ビューといった数値をアナリティクスでチェックしながら「どうすれば読んでもらえるか」から「どうすればバズるか」へとシフトしていく。
読んでもらえない記事には、良い広告もつかないし、それでは出版業界は儲からない。
ジャーナリズムよりもバズが正しいと誤解してしまう社会になってしまった。
・・・いきなり皮肉から始まってしまった感想ですが、マジで今回のプラダはこういう話を水面下でやってる続編だったんですね。
解雇されたアンディは、酷い労働環境であることを隠していたブランドを推していたことでとばっちりを受けたミランダと、彼女が編集長を務めているランウェイを救うため、20年ぶりにランウェイを訪れる所から物語は動き出します。
あんな場所で働きたくないと愚痴をこぼしつつも「全ては家賃のため」と腹をくくってオファーを受けたアンディ。
かつては「サイズ2か3」が至上命題だったスタッフたちも、体型など気にしないどころか多様な人種が務める労働環境に様変わり。
そういえば前作で黒人とかアジア系は働いてなかったよね?
あの老舗ファッション雑誌もこうした時代の波には逆らうことなく受け入れているのねん。
今回アンディが抜擢されたのは、ランウェイの中でも花形である「特集部」の編集責任者。
彼女のジャーナリズムと文体が買われての抜擢で、しかも抜擢したのは会長だから驚き。
このことをミランダは知らず慌てふためくアンディ。
まずは謝罪行脚と、今も右腕となっているナイジェルと共にディオールに出向く一行。
そこにはなんと当時の同僚エミリーがディオールの小売部門の幹部になってるからさらに驚き。
こうして同窓会映画の始まり始まりぃ~~となっていくかと思ったら、ポンポンポンポントラブルやハプニングが畳みかけてくるので、マジで最後まで飽きなかったです。
先ほども言ったように、ミランダの失態は「知らなかった」という単なるミス。
だけどスポンサーから広告料をもらって運営ができているため、伝説のパワハラ鬼編集長も、謝罪行脚に出向かなければいけないくらい下手になってるわけです。
炎上を上手く収めるために書いたアンディの謝罪記事も、良い内容とお褒めの評価をもらっても、ビューが伸びないため意味がないと切り捨てられるのが今の世の中。
自分の話になりますけど、このブログだって正直読んでもらうために色々計算しながらやってるわけで、「ざっくりしたあらすじ」とか本来書きたいわけではない。
いやらしい話、読んでもらうためにはこういう手を使うことでしか勝負できないってのが現状なんですわ。
広告も他の媒体と同じで無料で読んでもらいたいための策。
大きな声じゃ言えないけど、映画代、バカにならないんです。
アマもプロもこうして成り立ってるってのが今のデジタル化社会。
紙媒体が主流のころとは違う生き残りの仕方があるって話ですよ。
後半は資本主義の波に飲まれる展開に。
そんな、意識してない人からしたらどうでもいい話をしながら、前作よりも一段とファッションには気を遣ってるように見えるアンディ。
古着ではあるけれどファッショナブルに見えるジャケットを羽織ってるあたり、かなり成長したよなぁと思いつつ、ナイジェルは辛口評価。
そうです曲がりになりにもランウェイで働くわけですから、服には今まで以上に意識を向けなければいけない。
というわけでアンディは、「記事を読んでもらうための方法」を研究すべく、あらゆるところで勉強する風景がダイジェストで映し出されます。
どこぞのハイブランドかはその辺疎いので全く分かりませんが、きっとディオールやドルチェアンドガッパーナ、シャネルにグッチにプラダにコーチといった具合のブランドを取り入れてるんでしょう。
ある日にはカジュアルな服装でもめちゃんこカワイイバッグを持ってたり、葬儀の場でもフォーマルな中に個性が光る服を着てるし、パーティーの際にはブルーのスパンコールで人目を惹くゴージャスさとエレガンスさが現れてたりと、マジでこの女デキるな!!と思いたくなるアンディがたくさん見られます。
一体何着持ってるんだろうと思うでしょうけど、そこはきっとナイジェルにお願いして会社の服を貸してもらってるに違いないw
こうした普段では真似できないけど、ファストファッションをうまく活用すればできなくない、そんな「背伸びしすぎない」ように見えるのが今回の、というか今のトレンドな気もするので本作から何かムーブメントが生まれそうな予感がします。
それこそアンディと共に歳を重ねた3~40代の女性には非常に刺さる衣装だったんじゃないでしょうか。
さて、話は会長が75歳の誕生日パーティーで亡くなってしまったことから、親会社のトップが息子に変わったことでランウェイ縮小の危機、そしてミランダ解任の危機へと向かっていきます。
会長の息子、前作では全くその影を見せてこなかったけど、今回は会長の隣にいつもくっついてはずっと耳元で何か喋っている姿が映っていました。
きっと物語に重要なキャラとして一枚噛んでくるだろうと思ってましたが、まさかファッションなんてどうでもいい機能性重視みたいなだっさいおっさんだとは。
企業をより効率的に機能的に、そして黒字化するためのスペシャリストを呼び、社内のカフェテリアというオープンな場で、それまで一切立ち寄ったことのないミランダを座らせて、今後の話をする息子。
こいつにラグジュアリーとか伝統とかどうでもいいんだろうな、全てはどうやってシンプルに金を稼ぐかってことしか考えてない。
ある種現代的な経営者である一方で、決して赤字でも守るものがある、モノなんてマジで必要ない!と考えてる人。
ミラノファッションウィークで催す予定のショーも予算を思いきり削られ、それまでビジネスクラスで現地に行っていたミランダが、隣でハンバーガーを食うデブの横でエコノミークラスに乗るという屈辱が中々のジョークになっていて面白いんだけど、アンディはそれどころじゃない様子。
そりゃそうですよ、あのミランダが良く受け入れてるなと。
そうそう今回のミランダ、前作のあの毒っ気も健在といえば健在なんですが、ちょっとした発言が切り取られ物議をかもしてしまう昨今による対策なんでしょうか、特に会議のシーンでは何かまずい発言をしようものならアシスタントからダメ出しを喰らう姿が。
確かに編集長という立場なら今のご時世昔のミランダならアウトなシーンや台詞がたくさんあったわけですけど、別に公の場でもないしある程度は寛容になっても?という俺の考え自体が旧態依然ってことよね。
そういう癖をつけないとどこかで失態するからってこともあるだろうし、何より今じゃ簡単にSNSを使って部下が内部告発できちゃう時代ですから、気を付けないとと。
他にも前作では出勤するや否やバッグとジャケットをアシスタントの席にブン投げる姿が印象的でしたけど、今では自分でハンガーにかけるという姿も。
アンディがめっちゃ驚いてましたけど、俺たちだって驚いたわw
丸くなったねぇw
そうそう、今回のプラダを着た悪魔2、立ち位置的なモノもあってアンディとミランダの上下関係の差がそこまでないってのも違いができてたし、面白い視点でもありました。
確かにミランダに何言われるかわからないビクビクしたアンディも面白かったけど、そういう面を少し持ちながらも「認めてもらいたい」って姿を必死に見せていたアンディも楽しかったですね。
それが逆効果になってしまう場面もあったけど、何より前作程ミランダを敵視してないし、ミランダ自体がが前作程悪魔化してないのもあって、割とギスギスした場面は少なかったのもよかったのかもしれない。
でも、あのギスギスした場面があったから面白かったとも言えるので、もう少しマイルド感を消してほしかったなぁ。
最後に
資本主義の波デジタル化の波といった現代的なテーマに対するある種の答えってのは、これだけ機械やAIが機能的な面を見せてるけど、間違うし完璧じゃないけどそれを補い合っていくから人と人の関係や繋がりは大事で、それがビジネスへと繋がっていくってことが、一応の答えになっていた物語だったと思います。
やっぱりミランダは歳を重ねても1枚も2枚も上手で、アンディもエミリーも彼女の嗜好には到底及ばないと。
ミランダからまた一つ教わったことで、2人の人生がまた一つ動き出したって終わり方も素敵でしたし、今回何を隠そうナイジェルの縁の下の力持ち的活躍ですよ。
画面に映っていないところで、実はこんなことしてましたってのを総括するスピーチと、アンディ抜擢の細工。
彼だけがアンディをずっと見ていたってことですよ。
今だ!って思ったんだろうなぁ、会長に推したの。
また、アンディの恋人がリノベーション専門の建築家ってのが面白いですよね。
彼がやってることは、建造物という外観をちゃんと残しながら中を変えていくということ。
その考えを持つ恋人とアンディが雑誌の存続に関して口論になっていくってのは本作でも良い見せ方だったと思います。
エミリーに関しても、自身をディオールの小売部門に追いやった復讐としてランウェイを彼氏の金で乗っ取ろうという策略を立てていたけど、ミランダには全部見え見えだったこと、さらに「あなたには先見の明がない」というレッテルを張られズタボロになってしまうけど、ラストでアンディが救ってくれるってオチも「結局人と人」という意味で巧い畳み方だったのでは。
出来としては昨今の映画作りに沿った感じの、短いシーンを的確な時間配分でつなげていく手法になっていて、時折面白いズームショットがあったり前作以上にロケーションが抜群だったりと、予算かけてるなぁという印象。
そこまでしなくてもこの映画はキャラが面白いから無理しなくていいんだけどね。
ま、スタジオがそうはさせないか。
しかし20年前の映画の続編が、初日の朝早くから満席ってマジでうれしい。
足を運んだのは前作からのファンが多いんだろうけど、きっと後追いの若い世代も見てくれてるんだろう。
MCUとかではもう見れない光景だったように思えて本当にうれしいです。
洋画が衰退している今、是非ヒットしてほしい。
というわけで以上!あざっしたっ!!
満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10

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