ドント・ルック・アップ/Don't Look Up
目の前の問題を「大丈夫だろう」と過信して後回しにしてしまったこと、みなさんたくさんあると思います。
僕は虫歯をほったらかしにしてたせいで、今大変ですw
このような個人の問題は個人で解決できますが、地球規模の問題となると、足踏みをそろえて問題に取り組むのは非常に困難だと思います。
現在も全世界で2030年の達成を目標に「SDGs」を行っていますが、どこかの国のリーダーは大きな会議に参加しなかったりと、相変わらず世界は目の前の危機に一致団結できません。
今回鑑賞する映画は、巨大な彗星が地球に迫ってきてるのを発見した天文学者と教え子が、偉い人やメディアに訴えていく姿を描く物語。
そうです。
予告編を見る限り、誰も関心を持ってくれないのです。
「マネー・ショート」以降、政治や経済に皮肉なメッセージをぶつけるあの監督が、今回どんな皮肉をぶつけるのでしょうか。
早速鑑賞してまいりました!!
作品情報
「マネー・ショート」以降、現在のアメリカの政治経済にシニカルな視点で物語を綴る監督が、今度は巨大彗星が迫ってくる世界を舞台に描く。
落ちこぼれの天文学者が見つけた「100%地球にぶつかる巨大彗星」を、世間に知らせるべく奔走するが、誰も真面目に取り合ってくれないばかりか、事態は思わぬ方向へ進んでいく風刺コメディ。
笑えない主題なのにどこか笑ってしまう作品を作り続けるアダム・マッケイ監督のもとに、豪華俳優陣が出演。
特に主演のレオナルド・ディカプリオは、プライベートでも気候問題に取り組む俳優の一人であり、本作で取り扱う問題に何十年も探した企画だと豪語する。
空から巨大彗星が降ってくるのに「Don't Look Up」=見上げるな。
正に世界中で暮らす人々が目の前の問題から目を反らしてるかのようなタイトルの本作。
どれだけの風刺を私たちに浴びせるのか。
そしてそれに何故笑ってしまうのか。
監督が伝えたいメッセージに寄り添おうではないか。
あらすじ
さえない天文学者ランドール・ミンディ教授(レオナルド・ディカプリオ)と教え子の大学院生ケイト(ジェニファー・ローレンス)は、あるとき地球衝突の恐れがある彗星(すいせい)の存在に気付く。
二人はオーリアン大統領(メリル・ストリープ)とその息子であるジェイソン補佐官(ジョナ・ヒル)と対面したり、陽気な司会者ブリー(ケイト・ブランシェット)のテレビ番組に出演したりするなどして、迫りくる危機を世界中の人々に訴えようと奮闘する。
しかし二人の熱意は空回りし、予期せぬ方向に進んでいく。(シネマトゥデイより抜粋)
監督
本作を手掛けるのは、アダム・マッケイ。
「俺たちステップブラザーズ」や「俺たちニュースキャスター」、「アザー・ガイズ」など、ごりごりのアメリカンコメディを描き続けてきた彼。
「マネー・ショート」からは、これまでの「ただ笑えるだけのコメディ」から一転し、政治や経済における「これおかしくね?」な視点で一刀両断しながらも、コメディとして完成度の高い作品を提供し続けています。
特に「バイス」に至っては、ラストでティーンズ女子が「ワイルドスピードの新作楽しみ」というセリフから、如何に我々が目先の娯楽にしか興味がない事を風刺したシーン。
本作でも偉い人や経済学者を揶揄すること以外に、目の前の楽しいことにしか関心がない我々にも警鐘を鳴らすようなブラックコメディになっていることでしょう。
海外の最速レビューでもコメディ版アルマゲドン」やキューブリック監督の「博士の異常な愛情」の現代版だという声が出ており、監督ならではの毒気と可笑しさに期待です。
キャスト
本作の主人公、落ちぶれた天文学者のランドール・ミンディ教授を演じるのはレオナルド・ディカプリオ。
デカプーと言えば環境問題に尽力する人としても有名。
財団を立ち上げたり、森林火災の際には巨額を寄付するほど力を入れており、若き環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんを後押しする発言をするほど、今地球に最も必要なことに力を入れる俳優の一人。
きっとこんな映画を待ち望んでいたとばかりに出演を決めたことでしょう。
コメディ映画としては「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」以来の出演でしょうか。
モンキー的にはデカプーの芝居はいつも真面目で一生懸命過ぎて笑えない部分が大きく、たまには力の抜けた芝居をしてくれよ!と願ってばかりなんですが、今回は一体どんな芝居で笑わせてくれるんでしょうか。
彼の作品はこちら。
他のキャストはこんな感じ。
ミンディの教え子ケイト・ディヴィアスキー役に、「世界にひとつのプレイブック」、「レッド・スパロー」のジェニファー・ローレンス。
報道番組の司会者ブリー・エヴァンティ役に、「オーシャンズ8」、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」のケイト・ブランシェット。
ジャニー・オーリアン大統領役に、「ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語」、「ザ・プロム」のメリル・ストリープ。
大統領の息子で首席補佐官のジェイソン・オルレアン役に、「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」、「マネーボール」のジョナ・ヒル。
オグルソープ博士役に「ラスト・ブラックマン・イン・サンフランシスコ」、「消えない罪」のロブ・モーガン。
他、ティモシー・シャラメ、アリアナ・グランデ、マーク・ライアンス、ヒメーシュ・パテル、タイラー・ペリー、クリス・エヴァンスなどが出演します。
本作を見て、ただ笑うだけなのか、それとも真剣に考えるのか。
事前情報で環境問題に直結した予想になってしまいましたが、あながち間違ってない気がします。
ここから鑑賞後の感想です!!
感想
#ドントルックアップ 観賞。
— モンキー🐵@「モンキー的映画のススメ」の人 (@monkey1119) 2021年12月10日
ドン❗️ルック❗️アップ❗️
ジャス❗️ルック❗️アップ❗️
「アルマゲドン」を本気でやるとどうなるかをブラックユーモア満載で描く痛快コメディ🤣
僕らはいつだって空なんか見上げずにスマホばっかりなんですよ。
最高過ぎておかわりしたい‼️ pic.twitter.com/M3wH4RG1pQ
いやぁ大爆笑!!
地球が滅亡するって言ってんのに、何が金だ利益だ経済だ!
俺らは俺らでスマホで情報ばかり。
こんなんじゃいつまで経っても地球は悪化するばかりですねw
以下、ネタバレします。
僕らの世界のリーダーがこれかいw
ミシガン大学の天文台で発見された彗星が地球に衝突することを世界に知らせようと奔走する天文学者と教え子が、政府はじめ様々な媒体で世界に訴えていくも、徐々に思わぬ方向へ進んでいってしまう様を、これぞアダム・マッケイ節と思えるほど痛烈にアメリカ政治や彼らによって踊らされている我々にまで皮肉を突き付け、要所要所で豪快に笑われてくることで、全然笑えない話なのに笑わずにはいられない最高にクールな映画でございました。
何から語ろうか…
仮に本当に地球が滅亡してしまうほどの破壊力を持つ彗星がやって来たら僕ならどうするだろう。
もちろんまだ生きていたいですし、家族や友達、フォロワーなど自分に通じる全ての人が助かってほしい。
だから何とかして彗星の軌道を修正できるよう国にはお願いしたい。
しかし、この彗星には世界中の景気を回復するほどのポテンシャルを秘めていることが判明したら、どうするだろう。
彗星を内部から破壊して均等に分割し、回収できる技術が可能であり、危機を回避することが出来たら、どうするだろう。
今のような切羽詰まった生活が激変するかもしれない。
誰もが豊かに暮らすことができるかもしれない。
誰もが平等に暮らすことができる多様な社会が確立されるかもしれない。
そんな危険と可能性を秘めたアルマゲドン的飛来物。
僕なら、どうするか。
…いやいやいや、さっさと軌道修正してくれやww
本作は、隕石を掘削して自分の命と引き換えに地球の危機を救う「アルマゲドン」のようなヒーローも登場しますが、実際は彗星をどう処理するかによって分断してしまう民衆をあざ笑い、先の未来の事よりも任命した判事のスキャンダルによって中間選挙の行方が気になってそれどころじゃないし、利益最優先の事しか頭にない大統領をあざ笑い、暗いニュースをなんでもかんでもバラエティ感覚でしか伝えることのできないメディアをあざ笑う、最高にブラックジョーク満載の映画だったんですね~。
いやぁもう大好きw
何でアメリカ人てこうなんだろうって箇所がたくさんあるんですよ。
人の話は聞かず自分の主張ばかりだし、最高に頭に来たら街で暴動を起こすし、みんなで一つになるためにコンサートを開いてしまうし、しれっと金を搾取するし、とりあえず有名になった人を見つけてはSNSでつるし上げ、見た目や言動だけをトリミングして「好き」だ「嫌い」だと議論する。
ま、アメリカ人だけでなく我々日本人にも心当たり在りますけどね。
また本作のタイトル「Don't Look Up」は、物語の後半で政府が掲げる方針に異を唱え始めたランディとケイトが「空を見ろ!」というスローガンに対して掲げられるスローガンなんですよ。
これをきっかけにアメリカ中で分断が進んでいくんですけど、僕自身このタイトルって、スマホで情報ばかり追いかけて信じたり信じなかったり、または発信したり動画で語ったりと、とにかく先の未来=「Just look up(空を見よう)」ってのに対して、スマホ(情報)だけを信じろ=「Don't Look Up(空を見るな)」って意味にも聞こえるんですよ。
劇中でもランディやケイトが声を大にして問題を知らせるし、政府を批判するんですけど、民衆はそれに対してツイートしたりYouTubeにアップするだけで、行動に移さないんですよね。
海外じゃ何かあればデモを起こすけど、日本てみんなおとなしいし従順だから一つになって問題を訴えるってことにはかなり後ろ向き。
劇中でも最後の方では政府に訴えるためにデモをやってるけど、時すでに遅しなんですよね。
他にもいろんな皮肉だとか風刺が詰まった映画でしたけど、最後には笑ってられなくなります。
ホントに笑えない時が来たとき、もう誰かを凶弾するとか他人の事なんか気にしてられないわけですよ。
最期の時くらい大好きな人と過ごしたいと。
こういう描写は世界共通というか、誰もが思う部分ですよね。
人間てなんて愚かなんだろうと散々まき散らしておきながら、しっかり良心も見せる。
これも逆手にとれば、もっとちゃんと対処してりゃこんなことにはならないって捉えられるけどw
作品情報でも書きましたけど、ホント世界のリーダーたちがしっかり陣頭指揮を執ってくれないと地球の寿命はどんどん短くなってしまうんですよ。
ホントにこのままだと資源は陰りを見せ、気温は上昇し、海面も上昇し、我々の生活は今以上に苦しくなっていくことは目に見えてます。
それを経済がどうとか利益がどうとか言ってる場合じゃないところまで来てる。
今の大人がどう過ごせるかではなく、これからの世代やこれから生まれてくる世代がどう過ごせるかを、本気で考えなくてはならない。
何十年も前から科学者たちが研究して結論を出してるのに、2021年の今ようやくスタートラインに立つって遅すぎでしょ。
俺らも俺らで、リーダーに任せっぱなしでもいけない。
地球の危機を防ぐために何かしなくてはいけないのではと。
ブログ書いてる場合じゃねえぞとw
各登場人物について
物語のあらすじを書くよりもこの豪華なキャスト陣を書いた方が有益だと思い書こうと思います。
まずは我らがデカプー。
ランディ教授は基本的にざなっくす(安定剤)を飲まないと平常心を保てないくらい弱気な男。
積極的でついなんでもかんでも口走ってしまうケイトとは対照的な人物で、簡潔に物事を伝えるよりも科学者だけあってとにかくデータや数字で物事を一から語ってしまうタイプ。
大統領との面会でもそんな弱気で科学者丸出しのコメントを出して住まう姿は、デカプーならではのユーモアセンスで笑わせてくれます。
またメディアに出るとイケメンでセクシーだとSNSではやし立てられたことに上機嫌いなり、情報番組の司会を務めているケイト・ブランシェット演じるブリ―と不倫をしてしまうのであります。
気が付けば政府お抱えの科学者としてメディアに引っ張りだこ。
雑誌の表紙を飾ったり、セサミストリートみたいなパペットと一緒に子供たちに彗星の事を解りやすく伝えたりと、本業も家庭も蔑ろにしてしまう始末。
ブリ―のキャラが強すぎることもありますが、彼女によってどんどん人間の本性をむき出してしまうランディは最高に面白いです。
いよいよ彗星の軌道修正を目的としたスペースシャトル発射のカウントダウンでは大統領たちと一緒に部屋で見守るんですが、フランス語で話し出すブリ―に見惚れてしまい、これまでコソコソイチャイチャしてたことを忘れ、彼女に夢中になるあまりみんなの前でチュッチュしてしまいますw
この時のケイトのリアクションは爆笑モノでしたねw
基本的には政府と民衆の橋渡し的存在なんですが、中身は政府の犬であり、本とは言いたいことたくさんあるんだけど我慢していたんですね。
とうとうそれが限界に達し、情報番組で爆発してしまうデカプーの姿は、「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」や「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」で見せてくれたスクリームばりの発狂を拝むことができます。
これだよこれ!僕らが見たかったデカプーは!と歓喜した瞬間でもありました。
そしてランディ教授の教え子ケイト。
彼女は教授の下で宇宙のガスについて研究をしていたんですが、ある時彗星を発見。
彼女の名字を取ってディヴランスキー彗星と名付けられた星は、教授と共に計算すると何度計算しても半年後に地球に衝突することを知ってしまいます。
急いでNASAの長官に連絡し、オグルソープ博士に取り合って事の一大事を伝えると、ホワイトハウス直行の飛行機に乗る羽目になり、大統領にこのことを直接伝えるという大事に発展してしまいます。
一刻を争う事態にも拘らず、大統領はスタッフの誕生日をサプライズで祝ったり、判事のスキャンダル問題で頭がいっぱい過ぎて、自分たちの事を忘れられてしまうんですね。
それでもこんな大事なことを自分の口から言わないといけないプレッシャーにやられゴミ箱に嘔吐してしまったりする緊張しいな部分も垣間見えます。
しかし一度火が付けば機密事項だろうが情報漏えいだろうがお構いなし。
大統領に対しては「私はあなたに投票してないけど、この件だけは支持します」と言ってしまったり、そんな大統領に裏切られたことに対して怒りが収まらず、つい食事をしていた店でお客さん全員に「政府は目先の利益のために彗星の軌道修正を中止した」と声を大にしていってしまったり、情報番組でことを重大さを必死に伝えたいのになんでも茶化してしまうキャスターにブチ切れてSNSでミームされたりと、終始ワーキャーするキャラとして描かれてます。
彼氏に裏切られた時も「ふざけんな!」って言ってましたねw
他にも大統領と会うのに時間が経過し過ぎて、皆が疲弊してる時に、気を利かせた長官が水とクラッカーを調達してきたんですが、さすがホワイトハウス、水とクラッカーで20ドルもするってことで支払うんですね。
でもケイトが水を取りに行くと無料であることが発覚。
ジジイ長官に一杯食わされ怒り心頭だったんですが、数日後もそのことが全く理解できなくて頭を悩ませるという、意外と根に持つタイプであることも見えてきます。
他にも、ロブ・モーガン演じるオグルソープ博士は冷静沈着な人物ですが、歌姫とラッパーの破局に関心を持ってたりする一面がありました。
オーリアン大統領はオンア版トランプといった設定で、自分の息子を補佐官にしたり、NASA長官を利権がらみで宇宙と全く関係ない麻酔医に務めさせたりと、ガチガチに身内で固めるお人。
写真立てにはなぜかスティーブン・セガールやマライア・キャリー、クリントン元大統領との2ショットが飾られ、終始ゴキゲンな性格。
事の一大事も「静観して評価します」の一点張りで何も考えてないし、中間選挙が危ないと分かったらすぐさま支持率回復のために彗星の軌道趨勢プロジェクトに力を入れ、バッシュというスマートフォンを開発する会社のCEOピーターから「彗星には金やレアアース、レアメタルがあるから修正しちゃいけない」と言われれば、勝手に利益を最優先させる方針に変え、国の事を考えてるのか自分の任期の事を考えてるのかさっぱりわからない人として描かれてます。
息子で補佐官のジェイソンも曲者で、常にヴィーガン専用の飲み物を手に持ちながら、ケイトをコスプレイヤー呼ばわりしたり、そんなことで泣くなよ~と茶化したり、彼女をFBIによって確保させたりとやりたい放題。
演説スピーチでもブルーカラーあっての俺らだとはやし立てるけどどこかマヌケ。
本作の中ではちょっとキャラが弱めに感じはしましたが、さすがジョナ・ヒルといったユーモアあふれるお芝居でした。
まだまだいるんですよ。
SNSでケイトの存在を知ったクエンティン演じるティモシー・シャラメは、スーパーのレジで働いてるケイトに声をかけ、彼女のヤンチャで歯に衣着せぬ発言に恋心を奪われ、お付き合いする人物。
スケータースタイルのファッションを身に包み、悪さばかりしてそうな見た目ですが、意外と信仰心の熱い男で、ケイトを真剣に愛するキャラでした。
車内でランディがいるのに愛の告白をするシーンは笑ってしまいましたねw
情報番組の司会ブリ―演じるケイト・ブランシェットも強烈。
ド派手なメイクにセクシーな衣装で視聴者を魅了し、タイラー・ペリー演じる視界のジャックとしょうもないコメントばかり言うキャラでしたが、ランディ教授にぞっこんになり、すぐさまエッチしてしまう奔放な性格。
性欲を求めてしまう体質の彼女は、部屋に入る前にランディに耳元で「死んでしまう」と言ってとおねだりして興奮したり、放送中にランディの手を握ってたり、シャトル発射のカウントダウン時にも眼鏡をはずして接吻をしてしまうなど、とにかく奔放。
ランディの奥さんに不倫がバレてもあっけらかんな対応で、もうめんどくさい部分はさっさと飛ばして本題に入れば?と言い返したりするんですね。
こういう女性よく見かけますけど、キャスターによくいるタイプなんでしょうかw
マーク・ライランスは、バッシュというスマホを作ったCEO。
視線を合わせることや人に話をさえぎられると不快な態度をとり、反論されれば1を10で返して論破するような嫌味な性格。
新しいスマホの発表会では子供たちと共に登壇し、子供が質問したいのにさえぎったり、子供が「大好きです」と言っても無視する奴。
そういえばこのスマホ、悲しい時や寂しい時にAIが勝手に反応して慰めてくれる賢いAIなんですが、気になるニュースをアルゴリズムで勝手に見せ、関連商品を勝手に購入してしまうめんどくさい機能がついてましたねw
これも劇中で笑いを呼ぶので細かい機能は見てのお楽しみってことで。
最後にもうひとり!
どうやら彗星が衝突する日に3億ドルもの製作費をかけたディザスタームービーが公開されるニュースが流れるんです。
デヴァン・ピーターズって俳優が主演で(多分そんな名前)。
で、彼のインタビュー映像が途中で流れるんです。
何とクリス・エヴァンスでしたw
サングラスかけていて最初は気づかなかったんですけど、声を聴くと瞬時にクリエヴァじゃん!と。
もっと出演してほしかったですね~。
最後に
国や世界を脅かす脅威に、政府がしどろもどろしてなかなか決断できない事態を描いた作品は多々ありますが、どこか「シン・ゴジラ」にも通じる映画でもありましたね。
やっぱり僕は「This is America!」と皮肉るロバート・アルトマン作品が大好きなこともあって、こういう思いっきり弄るタイプのアメリカ映画はツボです。
「バイス」もなかなかでしたけど、こっちのほうがSF描写も込みで好きかな。
アリアナ・グランデも良くこの役を引き受けたなってくらいバカな役でしたし、ランディとケイト以外は基本浮かれてて最高です。
コメディ映画出身だけあってアダム・マッケイのぶつ切りや寸止め演出のタイミングもバッチリ笑いになってるし、どうでもいい情報とか案外役に立つ情報も急に放り込んでくるパターンも健在で、社会派エンタメとして秀逸だったんじゃないでしょうか。
配信でもう一度堪能したいくらい面白い映画でした。
というわけで以上!あざっしたっ!!
満足度☆☆☆☆☆☆☆☆★★8/10