エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス/エブエブ
昨今アメコミ映画でもよく耳にする「マルチバース」。
「多元宇宙」と呼ばれるこの言葉は、私たちのいる宇宙以外に別の宇宙が存在しているという概念を示す科学用語で、曲解すれば「もう一つの宇宙ではもう一人の自分が人生を送っているかもしれない」と置き換えていいと思います。
アメコミ映画でも「スパイダーマン/ノーウェイホーム」や「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」で描かれていたような、たくさんの宇宙で全く違う自分が描かれていたり、別の世界でも別の誰かがスパイダーマンとして活躍していたりしてましたよね。
今回鑑賞する映画は、そんなマルチバースを使った奇想天外な家族の物語。
なんでも、コインランドリーのおばちゃんが、マルチバースの自分と融合して、カンフー使って世界を救う!?というもの。
こんな映画がアカデミー賞最有力というから、全く読めませんw
でも、世界中で超大ヒットしてるんですから興味津々。
早速観賞してまいりました!!
作品情報
「ミッドサマー」をはじめ、数々の独創性豊かな作品を世に送り出す気鋭の映画スタジオ「A24」最大のヒット作となった、人類が初めて体験するエンターテインメント作品。
コインランドリーの経営と家族の問題に悩む主人公の女性が、マルチバースに存在する自分と融合し、全宇宙にカオスをもたらす悪との戦いに挑む姿を、バカバカしいやり取りと頭がこんがらがりそうな世界観にもかかわらず、観る者の心と頭をスパークさせる。
死体とともに無人島から脱出するという奇想天外ながらも笑いと切なさと感動をもたらした「スイス・アーミーマン」でカルト的人気をもたらしたダニエル・クワンとダニエル・シャイナートの2人組〈ダニエルズ〉監督が手掛けた脚本に、「アベンジャーズ」シリーズで天下を取ったルッソ兄弟がベタ惚れしプロデュースした本作。
アメリカ限定公開にもかかわらず軒並みヒットを連発、気が付けば全世界興行収入1億ドルを突破、あらゆる映画賞をかっさらい、第95回アカデミー賞に11部門ノミネートを果たし、一番作品賞に近い作品と呼ばれている。
出演には、「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」でボンドガールに抜擢されて以来、アクション系作品で存在感を発揮するミシェル・ヨーをはじめ、「グーニーズ」、「インディー・ジョーンズ/魔宮の伝説」などで子役だったものの、長らく俳優業を離れ裏方として活躍していたキー・ホイ・クァンが本作で完全復帰。
ほかにも「トゥルー・ライズ」や「ハロウィン」シリーズのジェイミー・リー・カーティスや、「シャン・チー/テン・リングスの伝説」にも出演したステファニー・スーなどが、多元宇宙世界で大暴れする。
監督の想像力の産物が、我々にどんな感動をもたらすのか。
本作を見て、開眼せよ!!
あらすじ
経営するコインランドリーの税金問題、父親の介護に反抗期の娘、優しいだけで頼りにならない夫と、盛りだくさんのトラブルを抱えたエヴリン(ミシェル・ヨー)。
そんな中、夫ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)に乗り移った“別の宇宙の夫”から、「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」と世界の命運を託される。
まさかと驚くエヴリンだが、悪の手先に襲われマルチバースにジャンプ!
カンフーの達人の“別の宇宙のエヴリン”の力を得て、闘いに挑むのだが、なんと、巨悪の正体は娘のジョイ(ステファニースー)だった…!(HPより抜粋)
監督
本作を手掛けるのは、ダニエル・クワンとダニエル・シャイナートによるコンビ、ダニエルズ。
「スイスアーミーマン」では、自殺しようと無人島にやってきた男がしたいと出会い、心を通わせていきながら帰還を目指す姿を、子供が考えたかのようなばかばかしい描写の数々に笑い、気が付けば心温まる物語として帰結していく、何とも言えない後味を残す作品でした。
映像表現においても、これまでたくさんのMVやCMを手掛けてきただけあり、独創性豊かな視覚効果や映像表現で楽しませてくれます。
これを見ておけば本作がいったいどのようなユーモアを秘め、どのような物語へと向かっていくのか、それこそ監督の作家性に理解を深めるきっかけになるのではないでしょうか。
また本作は、ネット時代に生きる我々の感情を表現した作品とのこと。
言葉に表すとのできない感情を乗り越えたい思いから始まり、バカバカしい戦いを繰り広げるSFアクションや、現代の移民を通じた家族愛、哲学的な思想を探求するようなマルチバース映画、といったテーマに基づいて製作したとのこと。
実際ダニエル・クワンは移民二世だそうで、本作の親子関係に自分を大きく反映させてそうです。
ちなみにダニエル・シャイナートは単独で「ディック・ロングはなぜ死んだのか?」という作品を制作してるんですが、一応バカバカしい話なんですけど、個人的にドン引きしたのであまりお薦めしませんww
キャスト
主人公エヴリンを演じるのは、ミシェル・ヨー。
「007/トクモロー・ネバー・ダイ」から「グリーン・デスティニー」と00年代でハリウッド映画に進出、「SAYURI」や「サンシャイン2057」、「The Lady アウンサンスーチー 引きさかれた愛」など精力的にアメリカ映画に出演。
近年ではアジア系俳優のみで構成されたロマコメ「クレイジー・リッチ!」が大ヒット。
その後も「ラスト・クリスマス」では手厳しい店主の役を演じたり、「コンティニュー」では主人公に剣術を教える役柄を、そして「ガンパウダー・ミルクシェイク」ではガンアクションで魅了するなど、年齢を重ねてもなお衰えを知らないアクションを見せています。
「クレイジー・リッチ!」の大ヒットにより、アジア系アメリカ人の物語が多く製作されてますが、本作もその恩恵にあやかっていると思われます。
また、共演者のキー・ホイ・クァンは、クレイジーリッチ!でのミシェルヨーはじめとしたアジア系俳優の活躍を見て、もう一度役者をやりたいと、本作で本格復帰したとのこと。
本作で様々な役柄を演じることになった彼女は、とにかく楽しかった演じがいがあったとのこと。
エヴリンについても、「誰もが人生でチャンスを求め自分の能力を示す機会を掴みたいと願っている、彼女は一見ヒーローには似つかわしくないけど、皆に希望を与えるキャラクター」とも語ってます。
アカデミー賞でどれだけ受賞するかも気になりますが、まずは本作の中身が肝心。
さっぱりわからなっかたらパンフレット買いますw
ここから観賞後の感想です!!
感想
エブリシングエブリウェアオールアットワンス観賞。
— モンキー🐵@「モンキー的映画のススメ」の人 (@monkey1119) 2023年3月3日
カオスでした。
マトリックスみたいでした。
ダニエルズがまぁ〜遊ぶ遊ぶ!そしてふざけてる🤣🤣🤣
演者たちもすごくノリノリ!
今日もどこか別の次元の自分が、楽しく過ごせてたらいいなぁ。#映画エブエブ pic.twitter.com/RX0WKUza0d
ダニエルズが遊んでふざけて、敢えて複雑な構造にして大真面目に親子の愛を描く。
すっげ~狭い場所での話なのに、広い空間で魅せる構成は見事。
でもすいません、少々期待外れでした。
以下、ネタバレします。
ダニエルズ遊んでるね~!!
家庭のゴタゴタと自営業でのゴタゴタ、これらに加えただでさえ複雑な確定申告と頭がパンクしそうなアジア系移民の主人公が、突如マルチバースと繋がり宇宙を混沌に陥れようとする者と戦う羽目になっていく物語は、Whatifな自分と繋がることで、今送っている人生は決してみじめなモノではないという肯定感と、母と娘ほど近しく難しい関係性はなく、さらにセクシャリティに移民と様々な根深い問題で衝突しながら関係を修復していく、マクロな世界とミクロな愛が織り交ざった壮大な家族の物語でした。
「スイスアーミーマン」の時もそうでしたが、ダニエルズは前半ガキンチョの如くふざけて遊び倒してから後半湿っぽいエピソードへ持っていき、エンディングでハートフルにさせるのが通例。
本作も同じパターンでストーリーを練っており、2時間20分という尺の中で、とにかく遊び倒したイメージが強い作品でした。
一体どんなことをして遊んでるか、その最たる例はやはりバースジャンプでしょう。
これはマルチバースに存在するもう一人の自分の能力を取り込むもの。
これまで捨てた選択肢によって生まれた人生で、成功した自分から能力をダウンロードのように取り込むんですが、例えば歌手になった人生からは肺活量を受け取り、催涙ガスを吸引せずに格闘するんですね。
他にもカンフーを極めたことでアクションスターとして成功した人生からは、カンフーを受け取ったり、ごっつい筋肉した小指を受け取ったり、料理が得意だったことからシェフの道を進んだ人生からは、華麗な包丁さばきとヘラを使ってのアクションを受けとる。
ピザ屋のサンドウィッチマンの人生からは、ボードを華麗に回すテクニックを受け取ったり、オフィスの清掃員と接続することで、部屋の隠し部屋の在り処を見つけたりと、幾度もバースジャンプをすることで、敵と対峙できる銭湯を披露するんですね。
ただ、このバースジャンプをするには、変なことをしなくてはいけないお約束があるんですね。
最初にエヴリンにバースジャンプの方法を説明した別次元のウェイモンド(アルファ・ウェイモンドと名乗ってましたw)は、リップクリームを食ったり、指と指の間を紙で切るという痛々しいことまでやった後に、ジャンプに成功するんですね。
なんでこんなことせにゃいかんのじゃ!と大真面目に突っ込んではいけませんw
これがこの映画の世界のルールなのですから。
このマルチバースを制するにはバースジャンプは必要不可欠であり、生身の身体能力では決して勝ち進むことはできないわけです。
腹を決めてエヴリンもバースジャンプをするために、おバカなことを試します。
最初はプロレスラーの能力をインプットした税務職員のディアドラ(ジェイミー・リー・カーティス)との対決。
ウェイモンドから「彼女に愛してると言え!」と命令されたものの、気持ちのこもっていない「愛してる」ばかり連発。
何度も打撃を喰らう羽目になっていたエヴリンでしたが、とび膝蹴りを喰らう寸前で気持ちのこもった「愛してる」を言うと、バースジャンプ用のイヤモニが緑色に光り発動!
夢を捨てウェイモンドと結婚した今の世界とは別の、女優として成功した世界線の自分が持っていたカンフーアクションを取り込み、見事にディアドラを一撃粉砕します。
これ以外にも、おもらしをしたり、鼻からハエを吸い込んだり、とにかくアホなことばかりしてはジャンプして格闘しまくるわけです。
先ほど言ったように敵陣営もこのバースジャンプをするんですけど、2人ばかりアホな奴がいましてねw
伏兵がバースジャンプをする際、生ケツをコピーしてる奴がいたんですけど、こいつが二度目のバースジャンプをする際、税務職員のディアドラが月間表彰でもらった卵形のトロフィーを見つけてケツに刺そうとするんですね。
これを阻止しようとエヴリンと取り合いになってもみくちゃになるシーンがあるんですけど、あまりのアホ過ぎなやりとりに俺は一体何を見せられてるんだという気持ちになりましたww
そしたら坊主の警備員が登場。
コイツもケツに棒を差し込んだ状態でエヴリンの前に現れるんですが、なぜか下半身何も穿いてないww
そう、フルチンで登場するんです(もちろんモザイクかかってますw)。
そんな奴と堂々とカンフーアクションを披露するミシェル・ヨーなんですが、めっちゃ楽しそうでしたw
その隙にさっきの奴もアナルにトロフィーを突っ込んでバースジャンプに成功、ケツに棒を指した伏兵二人との2対1の攻防をすることになりますw
なんておバカなアクションシーンなんだと関心を通り越して僕の脳内も多元宇宙へと飛んでいきましたw
他にも下ネタを平気でぶっ根で来るダニエルズは、宿敵となるジョブ・トゥバキ(娘であるジョイの別の姿)にもふざけたことをしでかします。
彼女はまるでマジックのようにいとも簡単に人を消し去ったり、自分を物質でないかのような行動でエヴリンを翻弄させます。
制止する警備員をクラッカーのようにはじけさせたり、もうひとりの警備員の体をすり抜けたりと変幻自在。
マルチバースすべてと繋がっていることもあり、一瞬にして別の自分になれる性質も持っており、警備員と一緒にサーカス団員のような格好になってエヴリンを驚かせたかと思えば、急にプロレスラーの格好になって、ディルドを武器にフルボッコにするなんてことも。
こうした変化球は映像編集でも多用されており、2時間20分の尺の中で1秒たりとも無駄にしないぞとばかりに、数秒間に何コマ使ってるんだというほどいろんな世界線のエヴリンを挿入したかと思えば、現実の世界で起きていることが別の世界線でも同時に進行されている構成にもなってましたね。
単純に言えばとにかく目まぐるしい切り替えがなされているため、ついていくのに必死。
ぶっちゃけよくわかってませんw
それくらい映画の中身全体がカオスと化しているのが本作の魅力なんですが、これじ~っと観ていると、相当手間のかかる撮影と編集作業だったんだろうなというのと、裏側の苦労ぶりと完成時の達成感は半端なかったんだろうと思えてしまうほど、よく出来た映像でした。
実際物語は自宅で経営してるコインランドリーと税務署内での出来事なんですけど、マルチバースによって狭い世界がものすごく広く見える構造になってるんですよね。
マルチバースとの切り替えもスムーズに行われているせいで余計に広く見える、低予算でこういう映像を作れるダニエルズの才能が爆発した作品でもありました。
特にクライマックスでは、女優としての世界、指がソーセージになってる人種の世界、岩となってる世界、シェフの世界などあらゆる世界でのエヴリンが他者と対峙することになっていく。
現実世界でのエヴリンが、ジョイやウェイモンドそして父であるゴンゴンに対して大きな愛で受け止め大きな愛を注ぐことから、他の世界線もエヴリンの愛によって動いていく手法になっていて、クライマックスに相応しい展開となっていました。
母娘の物語
本作は、移民としてアメリカにやってきたエヴリンが、様々な選択肢があったにも拘らず、ウェイモンドとの暮らしを選択、しかしアメリカ内でのマイノリティな人種であることや、そんな国ではあらゆる選択どする余裕などない人生を送らないと生きていけないなど、自分を過小評価し過ぎて可能性を自ら狭めてしまったエヴリンの姿が垣間見えます。
アメリカに行くなんて俺の娘として失格だ、そんな奴とどこへでも好きなように生きればいいと諦めの烙印の押されたエヴリンは、ずっとどこかで負い目を感じていたのでしょう。
そんなエヴリンの娘はレズビアンであり、エヴリンはこれを認めようとしないどころかどこか毛嫌いしている、というのが本作の設定となっています。
娘ジョイはいわゆる移民2世であり、アジア系の血を引いてながらもゴリゴリのアメリカ人なわけで、育った環境がアジアであるエヴリンとは価値観も全く違うわけであり、ここに諍いが生じてくるわけです。
親には自分を認めてほしいけど、拒絶をされてしまう。
そんな娘ジョイの思いがマルチバースの世界で混沌をきたしており、母と娘がマルチバースを含め対峙していくというのが本作の肝になっていきます。
全部を壊したい娘と、全部を修復したいエヴリン。
クライマックスでは全てを飲み込んでしまうブラックホールのような巨大な黒いベーグルの中に飲み込まれようとするジョブ・トゥバキ=ジョイを家族みんなで制止しようとする姿は感動的ですし、結局は愛が勝つという着地点は、どれだけこんがらがった世界の物語でも普遍的なもので救済、平和をもたらすんだなぁと感慨深いものがありました。
しかし、個人的にはこのクライマックスに不満。
率直に言えばクドイです。
冒頭パート1という表示が明記されたのでいくつかのエピソードとして構成されてることは容易でした。
しかしパート2と3の尺が平等になってないことや、ここでクライマックスからのラストか!?という丁度いいタイミングでまだ続くというクドさ。
それこそ目玉つけて覚醒したエヴリンが敵を粉砕した辺りで締めって流れで良かったのに、ここからベーグル登場で、敵であるゴンゴンと絡むかと思ったら回想、ウェイモンドが倒れ込んだら別の世界線での2人の会話、など、一人一人絡むたびにマルチバースの世界でも物語が動き出す構造になっていて、中々先に進まない・・・。
このベーグルに飲み込まれようとするジョブ・トゥバキの制止シーンがかなりのクライマックスになってるのでここでエンディングへ移動か!って流れだったらまだよかったんですが、まだ続く。
今度が確定申告の期限が過ぎ、春節のパーティーを始めた現実世界でのコインランドリーでのエピソードから、再びマルチバースの物語に。
それからいよいよ現実世界でのジョイと本音の話し合いへと移行します。
まだ終わらないのか…
確かにここでエヴリンが大きな愛を見せつけることでマルチバースすべての人が幸せになっていくわけで、確かに終れないかという受け止めはしましたが、やはり幾度も訪れるクライマックスを一体何回見せるの!?という気分になってしまい、せっかくの美しいエンディングは集中力を欠いてしまうものになってしまいました。
せっかく見事な編集がされた物語なのに、マルチバース出し過ぎてピリオド付けるのに時間がかかってしまってるのって本末転倒になってないか?と思ってしまうほど。
壮大にしかかったのでしょうが、もっとコンパクトに、それこそ「スイスアーミーマン」のような短い尺で構成するべきだったかなぁと思ってしまいました。
最後に
実はダニエルズ、本作をイメージする際に湯浅監督の「マインドゲーム」を例に挙げていて、観賞前夜に見てみました。
今回鑑賞して世界観だったり、あらゆる時間軸、それこそマルチバースをどうやって見せてい行くかっていうヒントがマインドゲームにはあった気がしました。
ただ個人的にはマインドゲームの方が自分にも通じる点が多く、世界観を受け入れるのに時間はかかったものの、感動の度合いとしてはマインドゲームの方が大きかったなぁと。
ただこれを見ていたことで本作の構造も、複雑ではあった者のすぐ受け入れることができたので助かりましたねw
本作は他にも「レミーのおいしいレストラン」をリアルにしたらこうなるというパロディ要素があったり、第3の目をエヴリンが付けることで能力が開眼=覚醒するというあたりは、物語の世界の構造的にもマトリックスを意識したモノだったと思います。
またウォン・カーウァイ監督の「花様年華」や、ミシェル・ヨーが出演した「グリーン・ディスティニー」、「2001年宇宙の旅」を彷彿とさせるシーンもありましたね(実際レッドカーペットを歩いたミシェル本人の写真も出てましたね)。
とりあえず確定申告ほど複雑でめんどくさい作業はなく、本作もそれを可視化させたかのような複雑な構造でしたw
僕個人としてはスイスアーミーマンの方がくだらなくて切なくて、さらに自分の身にも起こり得る孤独さが付きまとった作品だったことで、共通項含め好みだったために、本作はそれと比較すると低い満足度になってしまいました。
とにかく期待していた割に・・・だったので落差は大きいです。
とはいえアカデミー賞作品賞、獲れるでしょう!
というわけで以上!あざっしたっ!!
満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10