モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

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映画「ゲティ家の身代金」感想ネタバレあり解説 どケチ道こそ金持ちへの近道だ!

5月25日

ゲティ家の身代金

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母「 孫が誘拐されたんでお金出してください。」

ジジイ「なんで?」

母「身代金です。」

ジジイ「やだ。」

母「はぁ?」

ジジイ「これはわしの金じゃ。」

母「あなた狂ってる!」

はい。金持ちの孫が誘拐されて、母親は多額の身代金をお父さんに払ってもらおうとしたところ拒否されたことで、誘拐犯とのやり取りと、ドケチジジイにどうやって金を出させるかの板ばさみ状態、二重苦三重苦な母親のお話でございます。

 

手前で稼いだ金は誰にも使わない使わせない渡さない超ドケチジジイ。銭ゲバ、守銭奴、金の亡者、もう何でも言えますね。

こんなモンスター相手にお母ちゃんはどうやってお金を出させるのか。

とりあえず先に言っておきましょう。

僕はこの超ドケチジジイ派です。なんて魅力的なジジイだw

何とでも言ってくださいw

 

そっちの側で見るつもりなので、どうやって母親は彼を攻略するのか楽しみたいと思います。

 

 

で、今回の映画はかなり話題性のある作品なんですが、それは内容ではなく製作面に関して。

名優ケビン・スペイシーのセクハラ問題浮上で公開1ヶ月前に降板してしまい、クリストファー・プラマーを代役に再撮影。なんと9日間で撮ってしまう早業

しかもプラマーはこれでアカデミー賞助演男優賞にノミネートしてしまう快挙。

これがひとつ。

もうひとつはこの再撮影に支払われたギャラ。マーク・ウォルバーグは150万ドルに対して、ミシェル・ウィリアムズはこの1%の賃金というとんでもない賃金格差に非難が集中しました。もちろんマークはギャラを寄付したことでとりあえず終止符をうったようです。

まぁギャラは彼が決めたわけではないですけど、矢面になっちゃったみたいですね。

 

 

とまぁ、話題に事欠かない作品。

早速観賞してまいりました!!!

 

 

 

 

 

 

 

作品情報

1973年、世界一の大富豪・石油王ジャン・ポール・ゲティの孫にあたる、ジョン・ポール・ゲティ三世が誘拐される事件が発生。

1700万ドル、日本円にして約50億円という破格の身代金に対し、資産50億ドル、日本円にして1.6兆円を持つゲティは支払いを拒否したことが当時世界的に話題となった。

今作は、実の息子を誘拐されたことで、誘拐犯と支払いを拒んだゲティの間で戦い続けた母親に焦点を当て描かれていくサスペンスドラマ。

巨匠の新作映画という話題性はもちろんだが、公開1ヶ月前にケビン・スペイシーの降板、即決で再撮影し、2週間足らずで完成した話題性も今作に拍車をかけた。

それが実を結び、アカデミー賞助演男優賞ノミネート、ゴールデングローブ賞で監督賞、主演女優賞、助演男優賞ノミネートをする快挙まで成し遂げてしまう、奇跡の作品だ。

果たして母は2つの大きな存在に勝利し、息子を取り戻すことができるのか。

 

 

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あらすじ

 

 

 

“世界中のすべての金を手にした”といわれる大富豪ゲティ(クリストファー・プラマー)。

孫ポール(チャーリー・プラマー)が誘拐され1700万ドルという破格の身代金を要求されたゲティは、支払いを断固拒否。

彼は大富豪であると同時に稀代の守銭奴だったのだ。

 

離婚によりゲティ家を離れていたポールの母ゲイル(ミシェル・ウィリアムズ)に支払いは不可能。

息子を救い出すため、ゲイルは事あるごとに脅迫してくる犯人だけでなく、断固として支払いを拒否する【世界一の大富豪】とも戦うことになる。

 

警察に狂言誘拐を疑われ、マスコミに追い回され、疲弊していくゲイル。一方、一向に身代金が払われる様子がないことに犯人は痺れを切らし、ポールの身に危険が迫っていた・・・。(HPより抜粋)

 

youtu.be

 

 

 

 

 

監督

今作を手がけるのは巨匠リドリー・スコット

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もう80歳のおじいちゃんですがまだまだ現役。衰えることを知りません。

2015年には「オデッセイ」、去年は「プロメテウス」の続編「エイリアン・コヴェナント」がありましたが、「ブレードランナー2049」、「オリエント急行殺人事件」の製作にも携わっているパワフルおじいちゃんであります。

こういう人はきっと休んだら逆に体調崩すんでしょうね。

もうそのまま突っ走ってくれ!!

 

監督に関してはこちらをどうぞ。

 

www.monkey1119.com

 

 

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キャスト

 人質ポールの母親、アビゲイル・ハリスを演じるのはミシェル・ウィリアムズ

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非常に好きな女優さんです。

気の強そうな顔立ちだけど、役柄はいつも情緒不安定な役ばかりなのが気になりますw

私生活でもヒースレジャーと婚約したけど破局、その後彼が亡くなってしまう悲劇に見舞われながらも、彼との間でできた子供を育てながら仕事を続けるタフさも兼ね備えてる逞しい女性。

 

ブレイクしたての頃って髪の毛ロングヘアーだったんですけど、2010年くらいからはベリーショートにしてる姿が目立ちます。これによってますます魅力的になりましたよね。

またブロンドヘアーでやわらかい白肌なのも、その美しさを強調していて、演技はもちろん女性としてもすごく好みの女優さんです。

 あとね、この人めっちゃ濡れ場多いw

 

そんな彼女の代表作をサクッとご紹介。

ウォーターゲート事件の鍵を握ってしまった女子高生を描いたコメディ映画「キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!」で注目を浴び、学園モノの映画に出演する機会が増えていきます。

2005年には、2人のカウボーイの20年に渡る秘められた禁断の愛の物語「ブロークバック・マウンテン」で辛い立場に立たされる妻を熱演。アカデミー賞助演女優賞にノミネートします。

 

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その後は大作映画やインディペンデント映画に多く出演。

精神病患者を収容する病院がある島に訪れた連邦保安官が、次々と直面する謎によって混乱と恐怖に陥っていく、トリッキーな謎解きスリラー映画「シャッター・アイランド」や、一組のカップルの始まりと終わりを痛切に描くドラマ「ブルー・バレンタイン」、そして20世紀のハリウッドが生んだスーパースターの知られざるロマンスを描いた「マリリン 7日間の恋」でアカデミー賞主演女優賞にノミネートします。

 

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 不倫を題材に女性の愛と欲望の葛藤を描くヒューマンドラマ「テイク・ディス・ワルツ」や、名作ミュージカルとして知られる「オズの魔法使い」を下敷きに、偉大なる魔法使いの誕生秘話を描いた「オズ はじまりの戦い」、そして近年の代表作ともいえる作品で、心に深い傷を抱えた主人公が、故郷に戻ることで再びその傷に向かい合輪なければならない悲痛な姿を、小さなユーモアを入れながら綴るヒューマンドラマ「マンチェスター・バイ・ザ・シー」で2度目のアカデミー賞助演女優賞にノミネートします。

 

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 今年は日本でも大ヒットのミュージカルドラマ「グレイテスト・ショーマン」や、耳の聞こえない少年と別の時代の少女が奇跡の出会いを起こす「ワンダーストラック」などにも出演。

今年の12月には、スパイダーマンで人気のキャラを主人公にした「ヴェノム」にも出演と精力的に活動しています。

 

 

 

 

他のキャストはこんな感じ。

石油王ジャン・ポール・ゲティ役に、「サウンド・オブ・ミュージック」、「人生はビギナーズ」のクリストファー・プラマー。

元CIAの人質交渉人・フレッチャー・チェイス役に、「ザ・ファイター」、「トランスフォーマー最後の騎士王」、「テッド」のマーク・ウォールバーグ。

犯人グループのリーダー・チンクアンタ役に、「スパニッシュ・アパートメント」、「タイピスト!」、「ムード・インディゴ うたかたの日々」のロマン・デュリス

人質ジョン・ポール・ゲティ三世役に、期待の若手チャーリー・プラマー。

ゲティの秘書・オズワルド・ヒンジ役に、「普通の人々」、「ゴーストライター」のティモシー・ハットンなどが演じます。

 

 

 

 

 

 

 

当時の全世界を震撼させた誘拐事件の裏側で戦った一人の母親の物語。当時の女性の地位なんかも考えると非常に困難の連続だったことでしょう。と言っても僕はジジイの強欲ぶりに期待ですw

ここから観賞後の感想です!!!

 

 

感想

いやぁ~~クソじじいでしたねぇ~w

ひたすら重い質感で描かれる、普通じゃない家系の普通じゃない価値観が面白い映画でした!!

以下、核心に触れずネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まごまごパワーなど彼にはないのか。

73年のローマを舞台に、誘拐された少年に課せられた身代金をめぐって、誘拐された息子を何としてでも取り戻したい母親と、その身代金をどうしても出さない祖父であり大富豪の3者による二点三点の駆け引きを、不気味で陰湿で重い空気の質感をベースに描き、人間の価値とは何なのか、金こそすべてなのかという問題を彼らを通じて訴える良質サスペンス映画でした!!

 

おじいちゃんにとって、孫というものは目に入れても痛くないほどかわいくて仕方のない存在、というのが一般家庭でのよくある光景。

ともぞうだってまる子のためになけなしの年金はたいてカウンターがある寿司屋に行き、あまりの高額に自分はシメサバばかり頼む節制ぶりを見せたり、金鉄だって孫の安全のために住民運動を起こして歩道橋を作らせるほどのパワーを秘めているわけで。

だから孫のためならこの命、いつだって身を粉にしてしまうだけの価値があるということであります。

 

そんなじいじに突如訪れる孫の誘拐事件。

愛すべき私の孫になんてことしてくれるのだ!何!?身代金1700万ドル!?

金はいくらでも稼げるが、孫の命はこの世でたった一つ!!ここは要求をのもう!お願いだから無事で帰って来てくれ!!わたしの愛しのポール!!

 

しかぁし!!

とにかく金、かね、カネ、マネー!に執着してきた大富豪となるとそう一筋縄ではないかない。

何だポールが誘拐されたのか、で身代金?1700万ドル。

払わんよ。

どーーーーんっ!!

おいあんた今何つった?払わないのか!?

もちろん母親は出川哲朗ばりに「Why?」と手を広げ、大急ぎでジジイのところへ。

しかし彼女の前に現れたのは、ゲティ家の警備兼交渉人のチェイス。

 

身代金など出さんと公に放ってしまったこの鬼畜生なジジイをもってしても、孫はさすがに愛すべき存在。だからチェイスを使って何とか孫を見つけ出すよう用立てるわけです。

チェイスはその役目を果たすことはできるのか、そして肝心の母親ゲイルは身代金をゲティから捻出できるのかというお話。

 

 

どうやらゲティは孫のためなら何でもするのではなく、孫は愛しい存在だけど、それとこれとは別の話だよと。

実際ゲイルはゲティの息子と離婚しており、慰謝料も養育費もいらないから息子の親権は頂くという条件を突き出し、無事親権をゲットするんですね。

しかしゲティが一番欲しかったのは孫の親権を自分の息子に与えること。家族は大事だと何度も冒頭で言っている通り、彼なりの家族への愛はあったわけですが、お金払う必要がないとなると気持ち揺らいじゃうんですね~。

もうこの時点で孫の命<金という構図が見て取れるわけです。

 

 

 

どケチ道こそ金持ちへの近道。

当時世界一の金持ちと言われたゲティじいちゃん。石油を掘れば儲かるのか。じゃあその石油を運ぶためにはどうすればいいか。船作っちゃおっか。

誰よりも優れた先見の明を持ち、誰もやろうとしないことをやることで財を築いてきたわけですが、もうその時点でじいちゃんには普通の見方で物事を見る目は備わっていなかったわけであります。

 

そんなじいちゃんに金儲けのコツを聞くとこんな風に答えます。

「金儲けならバカでもできる。そこらじゅうでバカが金儲けしてるじゃないか。」と。

ほぉ、まぁ俺もこんな文章力無いおバカなブログやってますけど、ちまちまがっつりマンデーしてますからね、あながち間違ってはいないか。

そしてこんな風に続けます。

「だが金持ちにはなれない。金持ちにはいつもそれをたかって来る奴らがついて回ってくる。そいつらを排除しなきゃあ金持ちにはなれない」

みたいなことを語ります。

 

要するに、例え家族でも俺の金に手出すような奴は失せろ!と。それくらいケチで無ければ財を築くことはできないわけです。

 

劇中ではポールが狂言誘拐を企てた、という説が濃厚だったため捜査はせずポールの帰りを待つという戦法で、どっちが折れるかの我慢比べをしていた際のゲティじいちゃんの発言だったのですが、人間は金に目がくらむとそういう卑怯なことして俺の金を奪おうとするから嫌だみたいなことを話しておりました。

 

 

まぁ彼が一体どれくらいケチなのかというと、ゲイル一行が初めてゲティ宅を訪れた際、ゲティじいちゃんの部屋には洗濯物が溜まってたんですね~。

ん?もしかしてメイドとかいないのか?クリーニング業者に出してないのか?

そうです、じいちゃんは洗濯物を自分で洗濯していたんですね~。

業者に頼めば料金が発生する、しかも税金もかかるからペイ、ペイ、ペイの嵐!!

でも自分でやればお金はかかりません。

もんのすごく正論!見習いたいですね!

・・・ってそうじゃなくてさ、あなたお金持ってるんだから雇えばいいじゃないクリーニング業者!

 

でもですよ、きよし師匠がいつもいってます。小さなことからコツコツと。

金持ちの道は長く険しいのであります。それはいくら稼いだとしても道は長く続くのであります。果てしないのです。エンドレスなのです。エターナルなのです。

この道はどうなるものか、迷わず行けよ行けばわかるさ!

そんな気持ちで迷わずゲティじいちゃんは進んでいるのであります。

 

他にも家の中に公衆電話を用意し、客人にはそれを使って電話をしてもらう。もちろん料金はてめえ持ち!

あんだと!!こちとらデカい札しかもっとらんのじゃ!この公衆電話に札が入るんかこらぁ!

お任せくださいモンキー様。執事の私が両替用の小銭を用意しております。

わ~~~お!なんて気が利くのあなた!!

・・・ってちが~~~う!!

それくらい無料でつかわせてくれぇやぁ~。誰も長距離でかけるとか一言もいっとらんでしょうがぁ・・・市内3分50円いかないでしょう・・・。

 

こんな具合で、どケチ道をひたすら邁進しているゲティじいちゃんなのです。

 

 

そして自分の金にたかる人間とは違い、決して自分の意志を持たないモノ、美術品や骨董品に私財を投げ打ってるんですね。

確かにこいつらは買われたらそこから動こうとしないしずっとそばで芸術を拝ませてくれる、裏切ったりしない。

それでも買う時はあれこれいちゃもん付けて値切ろうとするんだもんなぁ。

 

 

はい、値切る。

これもゲティおじいちゃんのとんでもないところ。身代金を値切りますwww

これは予想の斜め上をいく展開でした。

聞いたことないですよ、身代金を値切るってw

もちろん自らそう結論したわけではありません。ゲイル母ちゃんのとっさの策によって心を動かされるんですね。

ちょっとした脅迫みたいなものです。精神的に追い詰めることでようやくお金を出さざるを得ない気持ちにさせる。

ただ!!

無条件で出すわけにはいかない。

ポールの親権を自分の息子を移し、しかも息子に身代金代を貸す形にすることで節税もできる。

・・・じいちゃんの方が一枚上手。

 

いきなりたとえ話ですが、1000円の商品があるとします。これを買うか否かはその人次第てのはわかると思うんですが、この商品を買う人は1000円だから買うのではないのです、1000円以上の価値があると思ってるから買うわけです。

安くしてほしいという人はこの商品が1000円以下の価値しかないと思ってるから値切るわけです。

なので、身代金を値切るということは、ポールの命は1700万ドルに満たない価値とゲティじいちゃんは定めてるわけです。

なんて考えでしょう。命はお金に換算できないというのに。

これも我々一般市民には考え付かない領域なのでしょう。

 

金持ちの家に生まれたい!!とかいってる、よぉそこの若ぇの。

この映画見たら嫌になるぜ~、金持ちほど人でなしなんだよ。自分に何かあったとしても金出してくれねえんだよ。

まぁ普通の金持ちならいいけど世界一の金持ちはやめとけ。

玉の輿もそうだ。

この映画見たら嫌になるぜ~、もし離婚したとしても慰謝料やら養育費やらケチられるんだから。

まぁ普通の金持ちならいいけど世界一の金持ちはやめとけ。

う~ん歌のサビみたいw

 

ゲイル母ちゃんの頑張り

どうしてもゲティじいちゃんの愚行っぷりが目に行ってしまいますが、この物語はそんなクソジジイと誘拐犯との間で板挟みになる母親の苦悩が実は重要だったりするわけです。

一番印象的なのは、マスコミに囲まれた時に、「お母さん泣かないんですか?」と聞かれるシーン。

非常に女性を軽視した発言に聞こえませんか?女だから泣く、みたいな。

時代的にもまだ女性が表立って活躍することが難しい時。

もちろんマスコミはそうした渦中の悲劇の人物の写真の方が売れるからだと思いますが、僕にはそう感じました。

 

そんな辛い立場のお母ちゃん、何とかしてゲティじいちゃんに遭ってお金を援助してもらおうと家まで押しかけますが、直接会ってもくれません。

交渉人チェイスと警察とで色々策を練ります。

そこで交渉術とはこうだ!と言わんばかりにチェイスがしゃしゃりでます。

20万ドル出す、その額なら罪に問われないと譲歩してもらうようお願いしますが、当然答えはNO。ゲイル母ちゃんが受話器を奪おうとするも、向こうは怒って電話を切ってしまいます。

ここでゲイル母ちゃんブチ切れ!チェイス顔面を受話器でぶん殴ります!

アウチッ!!

そうだよチェイスお前の立場もわかるけど、ゲイル母ちゃんの立場もわかってやれよ・・・相手を刺激するようなこと言ってどうすんのよ・・・。

 

息子さんの遺体が発見されたと聞かされたゲイル母ちゃんは震えています。

でも自分でそれを確認するまではわからない。

丸焦げの遺体からはかなりの悪臭。しかも海に浸かっていたこともあり顔はぐちゃぐちゃ。

それでも意を決して布をとります。結果別人でした。

ここでも女は強いなと。チェイスがやろうとしてるのに私が見ると言って前に出る姿勢。顔を見ても伏せずに直視。一方チェイスは嗚咽を出します。男ってこういう時ダメですねw

 

ほんとゲイル母ちゃんは終始辛い表情ばかり。

誘拐犯との交渉でもこっちの立場を解ってくれない。巨大なものと戦ってるの、とまでいてしまう始末。

ゲティじいちゃんが100万ドルまでしか出せないことを知り、あと300万ドル用意しなくてはいけない。そこでひらめいたのはポールが子供の頃ゲティじいちゃんからもらったミノタウロスの像。120万の値打ちがあるとあの時言っていたことを思い出しますが、鑑定をお願いしたらそれはただの土産品でした。

よくよく考えてみればあのどケチジジイがそんな値打ちものを価値のわかる子供に渡すはずがありません。

この時の落胆ぶりはさすがに見ていて辛かったですね。

 

それでも何とかしようと模索しますが、もうどうすることもできない。

ここでチェイスがようやく本領発揮することでゲティじいちゃんから身代金を出してもらえるのです。

どう出させるかは見てのお楽しみということで。

 

 

 

最後に

ポールに身代金を出してしまえば、前例ができてしまう。

あぁアイツの孫誘拐すればあのジジイは身代金出してくれるのか。

そうならないためにも私は身代金を出さないという考えは、ちょっと納得してしまいました。

何かテロリストとは一切交渉しないというアメリカ大統領お決まりのセリフにもつながる考えだなぁと。

 

それでもこのじいちゃんは人を愛する方法を解らずに老いていくんだなぁと、それを物語るのがクライマックスのシーンでしたからね。

それでもお前にはそっちが大事なのかと。

 

ゲイル母ちゃんが板挟み状態だったのは明白ですが、実は最初に誘拐し一人残ってしまったチンクアンタもまた、イタリアマフィアのボスに色々言われて板挟みだったんですよね。

もう自分のグループが壊滅されてしまった以上、この誘拐はそこまでのものとは思えなくなったのでしょう。大きな組織に委託して自分も世話になったけど、あれこれ注文つけられて、段々ポールがかわいそうになってきた。しかも耳まで切られてしまうほど人質の扱いがひどくなってしまってるわけですから。

早く国境を越えろという彼の最後の言葉は本心だったんでしょう。

 

ケビンスペイシーが演じたはずだったゲティじいちゃん。きっと彼なら冷徹な人物担っていた気がするんですが、クリストファープラマーの方が不敵な笑みから底知れぬ狂気みたいなのが感じて、笑うたびに怖いと思ってしまいましたね。

だから彼は降板して正解だった気がします。

 

そして相変わらず脇をやるとこの役必要だったか?と感じてしまうマークウォールバーグ。君は脇役似合わないよ。

 

リドリー先生は相変わらずサクッとすごい映画撮っちゃうんだなぁと感じた1本でした。

というわけで以上!あざっした!!

 

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満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10