グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声
ラッセル・クロウの代表作として知られる「グラディエーター」。
ローマ帝国を舞台にした史劇で、皇帝に相応しい力と才覚をもっていながら、皇帝の息子の策略によって家族を殺され、奴隷にまで堕ちてしまった軍団長が、剣闘士(グラディエーター)として復讐を誓う姿を描いた、超スペクタクルアクションドラマです。
歴代のアカデミー賞作品賞を鑑賞する機会があり、その過程で初めてグラディエーターを見たんですが、やはりリドリー・スコット監督だけあって、話の筋書きはもちろん、アクションやドラマ演出に至るまでとにかく最高でした。
そんな超大作「グラディエーター」の続編が公開。
ラッセル・クロウ演じるマキシマスは、ラストでホアキン・フェニックス演じるコンモドゥスとの一騎打ちで相打ちとなり、命を落として幕を閉じたのですが、今回の主人公は、コンモドゥスの姉でありかつての恋人ルッシラの子供・ルシアスなんですね。
前作でも子供時代の彼が映っており、それが大人になった時代の話だと思われるのですが、どうも予告でルッシラが「あなたはマキシマスの子供よ」みたいなこと言ってるんですよね…。
はて?別のルシアスの話?実は恋人関係だった時に産んだ子供なの?
前作で一度マキシマスとルッシラが体を重ねたかのようなシーンがあった気がしたけど、その時にできた子なのか?
こればかりは見ないとわかりましぇん!!
早速鑑賞してまいりました!!
作品情報
「エイリアン」、「ブレードランナー」などで知られる巨匠リドリー・スコットが2000年に制作し、第73回アカデミー賞作品賞を受賞したアクション大作「グラディエーター」の続編。
前作から数十年後の栄華したローマ帝国を舞台に、帝国軍の侵攻によってすべてを奪われ奴隷となった主人公が、謀略に利用されながらも、伝説の剣闘士に触発され誇りをかけた戦いに挑む姿を、前作を祈ぐスペクタクルなアクションで描く。
80代にして尚精力的に映画製作を続けるリドリー。
グラディエーターから16本映画を作ったというハイテンポな本数にも驚くが、それもすべては彼のビジョンがしっかりしているからこそできる芸当。
「ナポレオン」でも多数のカメラを用意して描いた合戦の様子を見るに、いかに効率よく大胆で臨機応変に作業できるか、経験値だけではない才能があるからこそできる職人だということが理解できる。
そんな彼は、クリント・イーストウッドを引き合いに「まだまだ映画作りはやめない」と豪語しており、本作の主人公を演じたポール・メスカルとの新作や、エイリアンの続編などが控えているという。
キャストには、「aftersun アフターサン」で脚光を浴び、「異人たち」でも注目を浴びたポール・メスカル。
それまでのフィルモグラフィからは想像できない肉体美と、ラッセル・クロウを彷彿とさせる野心とカリスマ性、その佇まいに注目だ。
他にも「ナルコス」、「マンダロリアン」、「ザ・ラスト・オブ・アス」などのドラマシリーズの活躍はもちろん、「ファンタスティック・フォー」にも出演が決定しているペドロ・パスカル、「アメリカン・ギャングスター」、「イコライザー」シリーズのデンゼル・ワシントン、「ワンダーウーマン」シリーズや、前作でもルッシラ役で出演したコニー・ニールセン、「ストレンジャー・シングス」シリーズ、「クワイエット・プレイス:DAY1」のジョセフ・クイン、「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」のフレッド・ヘッキンジャーなどが出演する。
あらすじ
ローマ帝国が栄華を誇った時代――。
平穏な暮らしを送っていたルシアス(ポール・メスカル)は、将軍アカシウス(ペドロ・パスカル)率いるローマ帝国軍の侵攻により愛する妻を殺され、捕虜として拘束されてしまう。
すべてを失いアカシウスへの復讐を胸に誓ったルシアスは、謎の奴隷商人・マクリヌス(デンゼル・ワシントン)に買われ、ローマへと赴くことに。
そこで剣闘士《グラディエーター》となった彼は、復讐心を胸に、力のみが物を言うコロセウム《円形闘技場》で待ち受ける戦いへと踏み出していく――。(公式より抜粋)
キャラクター紹介
- ルシアス(ポール・メスカル)…ローマ帝国の現状を憂う将軍。前作の主人公マキシマスと敵対関係にあり、復讐の対象であったコンモドゥス皇帝の姉・ルシラの息子。グラディエーターが巨大な帝国を打ち崩そうとする瞬間を幼き頃にコロセウムで目撃。その記憶を胸に刻んで生きてきた。そんなルシアスも、若くして権力闘争に巻き込まれていた。母のルッシラからマキシマスの指輪を託されている。その想いとは?
- アカシウス(ペドロ・パスカル)…非道な皇帝の配下でありながら、大勢の民が飢えに苦しむローマの現状を憂う将軍。獅子のような勇ましさを持つ。
- ルッシラ・ウェルス(コニー・ニールセン)…コンモドゥス皇帝の姉。マキシマスが忠誠を誓っていた名君マルクス・アウレリウスの娘。ルシアスへの愛が強く常に1番に考えていた。前作ではマキシマスの間には恋愛関係があったことも示唆され、また弟の暴君・コンモドゥスとの関係に苦しんでいた。
- 兄弟皇帝(ジョセフ・クイン&フレッド・ヘッキンジャー)…ゲタとカラカラは兄弟皇帝。ルシアスがローマを憂う気持ち、その状況を全く意に介さない。彼らの影響でルシアスは自由を奪われ、グラディエーターになる。狂気に満ち満ちた表情に、血走った目で不敵な笑みを浮かべる双子。特に歴史上ではカラカラはローマ史に残る暴君と言われているが、どのように描かれるのか?
- マクリヌス(デンゼル・ワシントン)…ルシアスに「私に従え」「君は特別だ」「怒りこそがお前を突き動かす」と話す奴隷商人。彼によって、ルシアスはローマ帝国最高峰の地であるコロセウムへと導かれる。
(以上Fassion Pressより抜粋)
アカデミー賞作品賞を受賞した作品の続編が作られたのは、「ゴッドファーザー」以来という歴史的な側面を持つ本作。
とりあえず、俺はぶち上れば何でもいいw
熱くさせてくれ!!ポール・メスカル!!
ここから鑑賞後の感想です!!
感想
#グラディエーターII #英雄を呼ぶ声 観賞。
— モンキー🐵@「モンキー的映画のススメ」の人 (@monkey1119) November 15, 2024
こんなの観る前から面白いに決まってると思ってたので、観て正解。
ただ前作が面白すぎたので、どうしてもラッセルクロウとホアキンフェニックスのアクの強さを求めてしまう。
今回はデンゼルが色々持っていきすぎで、ペトロパスカルの影が薄い。 pic.twitter.com/rbDH9Rsv75
リドリーの見事な編集によって長尺を感じさせない一大スペクタクルアクションになっているので、普通に面白い。
でも、前作を超えることは難しかった。
ラッセルよりもローマ人ぽいだけのポール・メスカルでは力不足だったか。
以下、ネタバレします。
過去作を崇めすぎ?いや、違う。
前作「グラディエーター」では、誰かの暗躍といったサブストーリーはほぼなく、コンモドゥスの謀略によって地獄の道を歩むことになったマキシマスが、ただただ復讐に燃えるというごくありふれたストーリーラインだったにも拘らず、その外連味溢れたアクションとアクの強いキャラクター同士のぶつかり合いが、観る者の心を掻き立てた、まごうことなき傑作だったと思います。
本作も前作に倣うかのように、かつては王族の人間だったルシアスが、ハンノという名前で数条を隠しながら北アフリカの地で静かに暮らすも、領土拡大を広げるローマ帝国によって滅ぼされ、奴隷という地獄の道を歩みながら、全てを奪ったローマ帝国軍と、その指揮を執り妻の命を奪ったアカシウスへの復讐を誓うという物語でした。
しかし前作と若干違うのは、バカ兄弟の皇帝ゲタとカラカラの暴君ぶりに嫌気がさしていたアカシウスと、その妻でありルシウスの母ルッシラによる謀略計画、そしてかつてマキシマスを皇帝にしたいと望んでいたアウレリウス皇帝に奴隷として仕え、今は奴隷商人としてルシウスを剣闘士へと仕立て上げるマクリヌスらといった面々が、それぞれの理由によって「暗躍」をしているという点を、本筋とは別に組み込んでいるというところ。
この筋書きに関して決して否定はしていません。
というのも、リドリー・スコットによるハイテンポな編集によって、一つのシーンがおよそ5分足らずで進行していくことにより、非常にコンパクトにまとまっていたし、何より話がこんがらがっていないから、観衆が全体をしっかり把握しながら理解することができ、それと同時にしっかりアクションシーンで没入できるという非常に技巧的な物語構造になっていたわけです。
なのに、なぜ前作を超えられないのかと首をかしげてしまったんですね。
ポール・メスカルは力不足?
その最たる理由の一つにポール・メスカルが挙げられるのではないかと考えます。
彼の俳優としてのスキルや佇まいなどを決して悲観してるわけではないです。
この役に臨むために相当な肉体改造を施したのは見ていてわかるし、怒りをガソリンにして戦いに身を投じていく姿は圧巻です。
ただ、彼の出番、というかスクリーンタイムが短かったのではと思ったんです。
先ほども言った通り、彼以外にもペドロ・パスカルやデンゼル・ワシントンといった名優やベテランが揃っており、彼らが演じた役それぞれが「思惑」を持っていて、そっちにも時間を割かなければならない物語的事情があったわけです。
実際ルシウスの母ルッシラにも背景があり、命を狙われるからという事情でルシウスを守るために別の地へ行かせたという後ろめたさがあり、それを知ったアカシウスもまた、王族の地を引く彼を救わなければいけないと、冒頭でルシウスの妻を殺しておきながら「良いキャラ」として描かなくてはならない。
さらにアカシウスが常日頃から思っていたゲタとカラカラの暴君ぶりに怒り心頭だったことから、謀略を計るというサイドストーリーも見せなくてはならない。
もうこの時点でだいぶルシウスの剣闘士としての尺は短くなってるってことなんです。
さらに伝説の男デンゼルワシントンが立ちはだかるという構図。
正直彼はちょい役位の出番だと思っていたこともあって、そんなに出番があったんかい!と思うほど出ずっぱり。
それもそのはず彼こそが本作の黒幕であり、奴隷として生きてきた彼が望んだ「奴隷を持つ」という夢を叶え、さらにその夢を邁進するかのように「王座」に就くことを望んでいくというという思惑があった。
そのためにはルシウスという活きの良い奴隷を利用する必要があり、さらにその奴隷を観察していると、なんと王族の息子だったことが発覚していく。
その飽くなき野望を止めるために、ルシウスは父マキシマスの遺志を継ぎ、母を救い、怒りの矛先を彼に向けていくという物語になっていくわけです。
こうなってくると、もうポール・メスカル頑張れ!!とかよりも、やべえデンゼルはこの手の役をやらせたら完全に映画を掌握しちゃってる!!という気分になり、もはやルシウスのヒロイック的なキャラよりも、表向きには紳士的に振る舞ったり、王族にヘコヘコしたりしてるけど、裏ではめちゃめちゃ静かな怒りを燃やしてて、早くその仮面を剥がして本当の顔を見せてくれよ!!という具合に、そっちばかり期待してしまうと。
そうなってしまうと本作の肝である「地獄から這い上がった男の飽くなき執念」という復讐劇は、デンゼルの方が見ごたえがあるよなぁと思ってしまったわけです。
互いが「怒り」をバネにのし上がっていく物語だったのねと理解した一方で、「正義は勝つ」仕組みの本作が、僕の中では薄れてしまったと。
その最たる要因はポール・メスカルにあるよなって話。
前作ってラッセル・クロウとホアキン・フェニックスっていう同年代の二大俳優の芝居合戦みたいな部分もあって非常に楽しかったんですけど、今回ポール・メスカルとデンゼルワシントンってぶっちゃけ差があり過ぎるんですよ。
キャリアとしてもそうだし、対極的な演技でもない。
だから2人がぶつかってもなんだか張りがないというか。
それだったらさ、ペドロ・パスカル演じるアカシウスとの誤解を解いて、二人で結託して暴君皇帝をぶっ潰すような筋書きにして、最後にデンゼルワシントンが立ちはだかるような展開の方が、ポール&ペドロVSデンゼルってなるから、力的にも画的にも盛り上がったりしたんじゃないかなぁと。
アクションはさすが!
とまぁ、色々文句というか思ったことをババババっと書き連ねたわけですが、それでも本作は映画館案件なスペクタクルが満載な映画だったことは間違いありません。
ローマ帝国軍が北アフリカの地を侵略するために、大勢で船で押し寄せやってくるシーンは、少々CG感があったものの壮観です。
この地を守るために命がけで立ち向かうルシウス率いる軍が、一斉に火薬の入った瓶を船めがけて放り投げ、それでも陸に上がった帝国軍らと死闘を繰り広げる冒頭のシーン。
さすがR15指定というだけあって、いきなりぶっとい棒が兵士の体を突きさすというショッキングなショットが挿入されると、飛び交う弓矢の中を掻い潜って殴って蹴って剣を振り回すという集団抗争をしっかり捉えていく。
いきなり見せ場を持ってくるというハリウッド映画お決まりのパターンで心を掴んでくるなあ~と思った矢先に、早くも敵を一網打尽にしていく弓裁きを見せるルシウスの妻を標的にして、さっさと映画から退場させてしまうという潔さ。
この時、やはりリドリーは長尺映画としての見せ方を非常に理解してるな、これはどんどん話が展開していくぞと予測。
その通りに、暴力全開のアクションシーンはスペクタクル感満載でありながら、そこまで尺を使わないやり方で、ドラマにもしっかり軸を置いたストーリーになっていたんですね。
その後も劇中では「モンキー」と言っていたけど、どう見てもあれ犬だろ、いや犬にしちゃバケモノじみてるだろ!!みたいな猛犬との攻防戦が展開。
軍を指揮していた黒人兵士は、腕を骨折していたことから、ここが死に場所だと悟って戦意すら示さず、ただ膝をついて猛犬に身を捧げるというあっけない死に方をしていましたが、それとは逆にルシウスは怒りに身を任せ、しっかりと間合いを取りながら犬めがけて体ごとぶつかっていくわけです。
終いには足を噛んでマウントとって窒息死させるというグレイシーもびっくりの見事な柔術で犬を仕留めてしまう戦いぶり。
バカ皇帝の前で戦わなくてはならないシーンでも、こんなバカげた戦いはよそうと促しながらも、向かってくる相手に容赦せず、必死に戦っていく姿を、見事なカット割りでスピーディーに見せておりました。
本作の中でも圧巻だったのは、あのコロッセオに海水を放ち、サメを泳がせ、なんちゃらの戦いを彷彿とさせた海戦をシーンとして取り入れたこと。
一体あの闘技場にどうやって海水を入れてサメを放ち、小島まで作ったんだろう、そして船をあそこまでどうやって持ち運んできたんだろう?と、あいかわらずローマ帝国のバカ皇帝はやりたい放題過ぎるなと、見ていて不思議で仕方なかったんですが、それでもおもしれ~!!となるアクション。
この手前のシーンでなぜかひとり船をこぐ練習をさせられるルシウスが映るんですが、そうか、この海戦のために訓練させられてたんだなと。
でも、当日おまえ船漕いでなかったんだよな…
まず敵の船がどう動くか頃合いを見て実行する奴隷たち。
ゆっくり旋回しながら徐々に近づいて最初に攻撃したのは、なんと相手の船のオールをぶっ壊す作業。
船ごと真っすぐ近づいて相手の船手前で旋回、その流れに沿うかのように相手の船のオールが一気にバキバキ!と折れていくんですね~。
そうなると相手の船が方向転換もできなければ真っすぐにも進めない、そうなったらこっちのもんよ!って感じで、敵の船に乗り込んで奴隷パワー全開。
さらには船を真っすぐにして敵の船にツッコんでいくことで、壁にめり込むほど破壊していくわけです。
あとはもう、適当に海に落としてサメに食ってもらうっていう戦法で、あっという間に奴隷軍勝利!という清々しい戦いでしたね。
アカシウスとの戦いも、1対1で戦うスタイルで剣を振り回すんだけど、そもそもアカシウスは自分の妻であり、ルシウスの母でもあるルッシラのために彼と戦うことを拒んでいるため、そこまでのアクションシーンはない。
この後、白旗を挙げたアカシウスに赦しを与えたかったルシウスと、そんなの知らないとばかりに、ローマの英雄だったアカシウスに情けをかけない群衆とバカ皇帝。
ゲタの命令によって一斉に放たれる矢がアカシウスの体中に刺さるというショッキングなショットが、ルシウス視点で映っており、その残酷なまでの殺し方に、誰もがルシウスと同じ怒りを覚えるという意図的な見せ方だったシーンでした。
クライマックスでは、ルッシラの処刑を止めようと奴隷軍たちが謀反を起こして大乱闘。
このままでは自分の命も危ないと悟ったマクリヌスは、馬に乗って一目散で逃亡するも、必死で追いかけてきたルシウスとの一騎打ちに。
落陽手前の美しい太陽を利用しながら、どこか神々しさまで感じた2人の戦いは、徐々に川辺にまで場所が映り、水の中での戦いへと変わっていきます。
マキシマスが着ていた鎧で戦ったルシウス。その鎧はマクリヌスの刃すら通さないという頑丈な作りで、生死の狭間で彷徨っていたルシウスは意思を掴んで形勢逆転。
見事にマクリヌスの左腕を切り裂き、胸めがけて一刺しするという、あっという間の戦いで幕を閉じてきます。
やはり、テンポ重視だったせいもあって、ひとつひとつのアクションの尺は思いの外身短かった印象がありますが、しっかり要所要所で飽きさせない工夫と、きわどい暴力を程よく入れることでバランスをとったアクションドラマになっていたと思います。
最後に
もうこうなってくると、前作をもう一度見たくなるという気分になったことが、今回の作品の一番の良さだったのかもしれません。
それは悪い意味にも聞こえますがw
やはりリドリーは史劇ベースのヒロイックな映画は巧いですね。
2時間30分もの長尺にもかかわらず、ダラダラ余韻ありきのシーンを撮らない。
変な話「シンドラーのリスト」が素晴らしいなと思ったのも、あれだけ長いのにシーンからシーンへの流れが速いからだと思うんですよ。
それ以外にも様々な工夫があるけど、5分でシーンをまとめるだけの脚本も見事だと思うんですよね。
大体5分以上はやらないことが、長尺映画を飽きさせないための工夫の一つだってことを、今回改めて思い知らされた作品だったことは、大いに評価したいと思います。
とはいえ、キャラを演じた俳優のパワーバランスはどうにかならなかったかなと。
そうさせないためには、やはりデンゼルの出番を少なくして、もっとルシウスの葛藤とか戦いとか、それこそ佇まいとかをもっと見せるべきでしたね。
そうすればラッセル・クロウ並みの凄みを感じられたかもしれません。
リドリーの次回作にもポール・メスカルが抜擢されたようなので、そこで挽回してほしいなと思っております。
というわけで以上!あざっしたっ!!
満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10