Mr.children 「GIFT for you」
どうも、生粋のミスチルファン、モンキーです。
2022年最後に観賞する劇場映画がまさかミスチルの映画になるなんて夢にも思いませんでした。
今年は映画にばかり時間を費やしたと同時に、ミスチルのライブを見れたことで非常に充実した1年を過ごせたと実感しています。
しかもライブに至っては、今回非常にいい席(かなり前)で見れたという奇跡がありまして・・・。
有明ガーデンシアターで行われたファンクラブ限定ライブ「半世紀へのエントランスのエントランス」では前から3列目のど真ん中で大興奮しました。(声出しちゃダメなのでマジきつかったw)
この奇跡によって、桜井さんはじめメンバーの躍動した姿、パフォーマンス、くしゃくしゃな笑顔から照れ臭そうに目の前で見てる僕らに手を振ってくれたことなど、これまで遠い席から大型ビジョンでしか見ることのできなかった彼らを、全て肉眼で目に焼き付けられたことは一生の思い出です。
また、デビュー30周年であるMr.childrenがどんなライブを見せてくれるのか楽しみで仕方なかったのと同時に、コロナ禍によって無事開催できるのかという不安を抱えながら当日を待つという事態に、僕も含めファンはやきもきしたのではないでしょうか。
結果無事開催できたこと、みんなと共に喜びと感動を分かち合えたこと、まさかのサプライズ曲など、今回の「半世紀へのエントランス」ツアーは非常に素晴らしいライブでした。
そんなライブを中心に製作された今回のドキュメンタリー。
「Split the Difference」や「REFLECTION」、「【es】」のような作品とはまた違う内容になってそうです。
俺映ってたらどうしようw(ねえよ)
早速観賞してまいりました!
作品情報
2022年5月10日にデビュー30周年を迎えたモンスターバンド「Mr.children」。
そんな彼らの記念すべきライブツアー「半世紀へのエントランス」は、ドームとスタジアムという大規模な場所で合計60万人を動員を記録し話題となった。
そのツアーでステージ映像の演出やライブ映像制作に携わる稲垣哲朗が、長きにわたって彼らともに歩んだ記憶と思いと感謝を込め製作。
デビュー記念日である東京ドームでのライブと、スタジアム最終公演を行ったヤンマースタジアム・長居でのライブ映像を交えながら、今回の企画に際し募集したファンのエピソードやインタビュー映像など、Mr.childrenとファンとの絆をモノローグとして綴っていく。
10年先も 20年先も そして30年先もともに歩んできた彼らと私たちすべてに送るギフトです。
あらすじ
10年先も 20年先も 君と生きれたらいいな
デビュー30周年の記念日となる5月10日の東京ドーム公演ラスト、ステージ上で示された「Simple」の一節。
「これは誰の言葉だろうね」メッセージを見てふとつぶやいた桜井。
その場にいたひとりひとり、その場にはこられなかった人たちも含め、30年にわたってMr.Childrenと共に生きてきた「誰か」。
様々な「誰か」を想像し、音楽を通じ多くのファンとその人生に関わってきた、Mr.Childrenとファンが織りなす絆がそこには満ちていた。(HPより抜粋)
感想
#MrChildren #GiftForYou 観賞。
— モンキー🐵@「モンキー的映画のススメ」の人 (@monkey1119) 2022年12月30日
デビュー30周年の最後を締めくくるDocumentary film。
ファンの声に耳を傾けながら今年のライブを振り返ることで、新たな感動と喜びを得られた。
てかこんなの観たらすぐ会いに行きたくなっちゃうよねえ!!
Mr.Childrenの皆さん、僕の方こそありがとう!!! pic.twitter.com/96g89U4Fd2
Mr.childrenと重ねた「僕ら」の、「あなた」とのモノローグ。
30周年アニバーサリーを記念したライブを振り返りながら、ファンたちのミスチルへの思いが凝縮された「ありがとう」な1作。
ドキュメンタリーとしてではなく、彼らと私たちが「感謝」を送り合う映画でした。
以下、ネタバレします。
いつの日もこの胸に流れてるメロディー
今年「半世紀のエントランスのエントランス」、5月10日に東京ドームで行われた「半世紀のエントランス」ツアードーム公演、そして6月に行われた日産スタジアムでのスタジアム公演に参戦した私モンキー。
2001年に横浜スタジアムで行われた「POPSAURUS2001」ツアーで初めて生ミスチルを見てから欠かさず毎ツアーに参戦した身としては、ミスチルと会えない世界線なんてありえない、1ツアーに1度会えるのは当たり前とさえ思い続けていたこの20年。
まさかパンデミックによって「アルバムのツアー」が行われない日常が来るとは思いもしませんでした。
それはMr.childrenにとっても同じことだったでしょう。
「SOUNDTRACKS」が完成され、いち早くファンの前で披露したかったのにできない現実。
その後に行う予定のデビュー30周年ツアーもどうなるかわからなかったに違いありません。
そんな不安な思いを彼らも僕らも感じながら迎えた2022年。
こうして無事彼らの30周年を祝えたこと、「Against ALL GRAVITY」ツアーから3年ぶりに会えたことに互いが歓喜した1年だったことでしょう。
本作はそんな危機を乗り越えて実施されたライブの模様をメインに、Mr.childrenの楽曲がファンたちの日常にどれだけ深く携わっているのか、どれだけの影響を及ぼしているのか、そしてどれだけ救われたかを、ファン自らが語りながら綴られたドキュメンタリーフィルムでございました。
内容に触れていきますが、基本的な流れとしましては、当日行われたセットリストの映像を流しながら、事前にインタビューを行ったファンの声や動画を挟んでみせるという構造。
スタジアム公演の1曲目で奏でられた「終わりなき旅」はもちろんのこと、本来なら錆びをオーディエンスと共に歌い上げるはずが声出しNGのため実現できなかった「イノセントワールド」、日常で転がってるささやかな喜びを拾い上げることの素晴らしさを謳った「彩り」、哀しい記憶を消し去るために、楽しい出来事を忘れないために今日も踊り続けステップを踏もうと謳う「エソラ」など、珠玉の名曲たちを謳うMr.childrenの姿が映し出されていました。
個人的に一番興味深い、いや一番自分とシンクロしたのは「Any」。
サッカー選手を目指していたが、大けがに見舞われたことで夢を諦めざるを得ない状況に立たされたファンの方のエピソードの後、この歌が流れました。
今僕のいる場所が探してたのと違っても
間違いじゃない きっと答えは一つじゃない
この方は選手の道ではなくサッカーのマネージャーとして、好きなモノに携わる道を選んだそうです。
きっと当時は悔しさもあったと思うけど、今のお仕事に携わっていくことで「Any」の歌詞に救われたのだと思います。
人生長く生きていけば、様々な選択肢にぶつかることがあると思います。
そして今立っているこの場所は、果たして望んでいたものなのだろうかと自問する瞬間が訪れるのだと思います。
そんな時この「Any」を聞くことで、例え理想の場所に立っていなかったとしても報われる、というか救われるんだよなぁ、と、音楽の道を挫折した自分とこのファンの方と重なるなぁと感じた瞬間でした。
その後も震災を経験した方が「かぞえうた」を聞いて苦しさを乗り越えたというえぴおそーども良かったです。
、当時のツアーで桜井さんが被災地のみんなにエールを送るため、自らオーディエンスを映して「元気のリレー」を見た時の感動、その恩返しができたらというファン同士の絆を感じたシーンでした。
そして子供を失ったという女性の方が涙を浮かべながら語ったエピソードももらい泣き。
哀しい出来事にばかり目を向けるのではなく、かぞえうたのように「ひとつ ふたつ もうひとつ」と希望の種を数えていくこと、それが日常にはたくさん溢れていることを、Mr.childrenから教えられたというエピソードは刺さりまくりました。
歌を聴いて腹は膨れませんが、心は膨れます。
ぽっかり空いた穴を塞いでくれます。
明日への活力をもらえます。
この世に生きる全ての人々が、音楽によって救われたり支えられている瞬間を一度は経験したことがあると思います。
ミスチルファンもまた、毎日を彩るために、ぽっかり空いた穴をふさぐために、明日への活力として楽曲を楽しんでいるんだなぁと感じたと同時に、本作を通じて彼らへの感謝を捧げている姿を見ていると、「GIFT」の終盤での桜井さんの言葉「君から僕へ 僕から君へ 最高のGIFTをありがとう 僕からあなたへ あなたからあなたへ」というフレーズの意味がより深く感じられた作品だったなと。
そう、この映画は正に僕らからMr.childrenへの感謝、Mr.childrenから僕らへの感謝だけでなく、ファンからファンへの感謝の映画でもあったんじゃないかなと。
今こうして書いておりますが、そんな気持ちで満たされています。
また会おう この道のどこかで
ありがとう この気持ち届くかな
果てしなく続くこの時間の中で
たった一瞬 ほんの一瞬
すれ違っただけだとしても
最後にMr.childrenが日産スタジアムの前でこの歌を歌うシーンで幕を閉じるんですが、この歌はもしかしたら「Mr.childrenを通じて一瞬すれ違っただけのファン同士」の思いを綴った歌だったりもするのかなぁと思ってます。
最後に
僕もまた桜井さんの歌詞に救われたことが何度もあります。
先ほどの「Any」もそうですし、「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな」と、高みに行くことや目の前の壁を超えることで得られる高揚感を教えてくれた「終わりなき旅」、バイクに乗ると必ず浮かぶ「ロードムービー」の「街灯が2秒後の未来を照らしオートバイが走る」のフレーズ、アルバム「It's a wonderful world」全体から醸し出される相手女性との気まずい空気や別離の匂いの生々しい描写(これは救われないかw)、スクラップアンドビルドを繰り返し目まぐるしく変化する東京の景色に憂いを感じながらも、「東京」を聴くことで匂いや人に目を向けてこの街で暮らそうと思ったり。
それこそ「君が話したのあそこのフレーズだろ?まるで僕らのための歌のようだ」みたいなことだったり、「飛び込んでくる嫌なニュースに心痛めたり」、「ちっちゃなことで笑い転げて」みたりする感覚で、毎日のエピソードがMr.childrenの楽曲によって特別なものに変わることを僕らは知ってるんですよ。
だからこの映画はそんなことを思い知らせてくれる作品でもあったんじゃないかなと。
もうあれですよ、一つの歌に一エピソードありなので語り尽せないんですが、きっとファンの皆さんも同じような思い出が詰まっていることでしょう。
そんな思いを巡らせながらファンの皆さんは楽しめるんじゃないかなと。
個人的にはドキュメンタリー作品として括ってみると、ちょっと「う~ん」と思えた部分もあったんですが、ファンなんでそういう細かいところは無視しますw
ミスチルには感謝しっぱなしで、足向けて寝られませんw
俺がどれだけ彼らに生かされてるかw
これからもステキなメロディにのせて、素晴らしい歌を作り続けてほしいと思います。
30周年おめでとうございました!
というわけで以上!あざっしたっ!!
満足度☆☆☆☆☆☆☆★★★7/10