ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード/ヒットマンズ・ボディガード2
ハリウッドの2大饒舌俳優がタッグを組んだ「ヒットマンズ・ボディガード」。
トリプルAクラスの実勢を誇るにもかかわらず、たった一度のミスで地に落ちてしまったボディが—ドが、因縁の相手であるヒットマンの護衛を務めることになり、道中ひたすら茶化し合いいがみ合いながらも絆を深め目的地へと向かうバディムービーなんですね。
まぁ~移動最優先にもかからわずしゃべるしゃべるw
敵が登場しても「俺の方が先に仕留めた」だとか「そんなこと先に知ってたぜ」などとどっちも優位に立ちたいばかりにいがみ合う二人が最高に楽しい映画なんです。
そんな爆笑アクション映画の続編が、この「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード」でございます。
前作ではずっと刑務所の中で夫であるヒットマンに想いを馳せていた奥様でしたが、今回は彼女を交えて3人で行動するのでしょうか。
ヒットマンである旦那に負けないくらい気性の荒い奥さんでしたから、相当しゃべくりな作品になっていることでしょう。
前作は劇場公開がなりませんでしたが、今回は劇場で公開してくれるってことで早速観賞してまいりました!
作品情報
片や命を守る者、片や命を奪う者。
仕事上敵対する関係である2人が、なぜか手を組んで目的を果たすために手を組んだ「ヒットマンズ・ボディガード」の続編。
宿敵であるヒットマンに保護対象者を殺害され精神を病んでしまったボディガードが、彼の奥さんの依頼によって再び彼を救う羽目になってしまう姿を、過激に豪快に笑いを入れつつ、ド派手なアクションで魅せていく。
前作に引き続き、おしゃべり2大俳優を先頭に、晴れてアメコミ映画デビューしたベテラン女優、マラガの海の贈り物的大物俳優、さらにはショーシャンクでディープインパクトなミリオンダラーベイビー俳優も登場する豪華布陣。
前作も担当した監督が、前作のその後を描いた本作をダイナミックに演出し、壮大なコンビ芸映画として完成させた。
クセの強いキャラ立ちに神経をすり減らしていくボディガードは、果たしてミッションを無事達成し、元の生活に戻れるのか!?
あらすじ
超一流のボディガード、マイケル・ブライス(ライアン・レイノルズ)も今や落ち目。
宿敵の殺し屋ダリウス(サミュエル・L・ジャクソン)に保護対象者を殺害されたトラウマで神経症に陥り、ライセンスをはく奪され、休暇で訪れたバカンス先にも災難は待ち受けていた。
ダリウスの妻で詐欺師のソニア(サルマ・ハエック)に拉致されたマイケルは、マフィアに捕まったダリウスを救出するというミッションを強いられる。
クレージーな彼女に振り回されながらも、救出に成功するが、殺したマフィアの中にインターポールへの情報提供者も混じっていたことで、かわりに捜査に協力するハメになる。
最先鋭装置を使ってEUへのサイバーテロを企てるギリシャの大富豪アリストテレス(アントニオ・バンテラス)から、装置の奪取に成功するマイケルたちだったが、敵の包囲網は彼らを苦しめていく。
新婚旅行気分のダリウスとソニアに対して、マイケルは心も体もボロボロになり、伝説のボディガードである父を頼る。
しかし、魔の手はすぐそこに迫っていた。
3人は世界を救うことができるのか?
そして、ひたすら打ちのめされ、神経をすり減らすマイケルの運命は⁉︎(HPより抜粋)
監督
本作を手掛けるのは、前作に引き続きパトリック・ヒューズ。
「エクスペンダブルズ3」の監督を経て代表作を生み出したヒューズ監督。
系統としては近年流行のアクションを取り入れながらもド派手なアクションを好む方のような気がします。
前作の編集中に本作をアイディアが思い浮かんだという監督。
あれだけハチャメチャなロードトリップをしたのだから精神はボロボロだろうと。
そこに再び最悪の事態が飛び込んでくる、しかも夫婦そろって…というw
監督はボディガードであるマイケルを一体どこまで追い込んでいくのでしょうかw
今回たまたまスケジュールの開いていたモーガン・フリーマンやアントニオ・バンテラスと一緒に仕事ができたことにも興奮しているようで、現在執筆中である3の脚本にも登場するのか気になりますね!
キャスト
主人公マイケルを演じるのは、ライアン・レイノルズ。
ここ最近レイノルズ漬けな気がしてなりませんw
「フリー・ガイ」に「レッド・ノーティス」、「アダム&アダム」と本作ということで、怒涛の公開数です。
昔鳴かず飛ばずだったわけですから、今作品に出たくて仕方ないのかなぁなんて思ったり思わなかったりw
とはいえ、大体おしゃべり野郎ってキャラばかりなので、ここまで連発すると飽きが来てしまいますw
たまにはシリアスな役もやってみたらいかがでしょうかw
とか言っときながら一番見たいのは「デッド・プール」の続編w
MCU作品にカメオ的な感じで登場するのかな。
今回も喋って暴れて大活躍なのでしょう。
楽しみです!
他のキャストはこんな感じ。
最恐の殺し屋でマイケルの宿敵ダリウス役に、「アベンジャーズ」シリーズ、「シャフト」のサミュエル・L・ジャクソン。
ダリウスの妻で詐欺師ソニア役に、「エターナルズ」、「デスペラード」のサルマ・ハエック。
ギリシャの大富豪アリストテレス役に、「アンチャーテッド」、「ペイン・アンド・グローリー」のアントニオ・バンテラス。
マイケルの父で伝説のボディガード、プライス・シニア役に、「RED」、「ミリオンダラー・ベイビー」のモーガン・フリーマンなどが出演します。
今回3人でどんなハチャメチャを見せてくれるのか。
くだらない会話劇も3倍なのか?w
ここから観賞後の感想です!!
感想
#ヒットマンズワイフズボディガード 観賞。
— モンキー🐵@「モンキー的映画のススメ」の人 (@monkey1119) 2022年4月8日
ヒットマンでさえ頭を抱えてるのに、今度はクレイジーな奥さんもついてきて、ライアンレイノルズ史上最悪の不運続き。
90年代大作映画のような無駄に景気の良いアクションと爆破が爽快でした! pic.twitter.com/vT7k3bghbS
監督は一体マイケルをどこまで追い込むんだww
潤沢な予算を贅沢に使ったド派手なアクション演出がとにかく最高!
Fワード連発の2人もイキイキしていていいこと尽くし!!
以下、ネタバレします。
不運続きのマイケル
ダリウスとの出会いによって精神に異常をきたしたマイケルのバカンスを、ダリウス夫妻が再び邪魔することによって、かつてのEU破たんを企む黒幕退治に挑む本作は、ひたすら不運続きのマイケルに爆笑を通り越して同情を感じさせる仕打ちから、クレイジー夫婦によるクレイジーな愛の行方、前作から一人増えたことでパワーアップしたFワードや下ネタ満載の掛け合い、さらには潤沢な予算を手に入れたことでCGも手伝ってかなりド派手なアクション演出も最高な、続編として大成功の作品でございました。
やっぱり前作がNetflix作品だったからなのか、こういう90年代テイストなアクション映画を劇場で見れるのは非常に満足な映画でした。
確か前作ではロードトリップであるが故に、二人の掛け合いメインで物語が進行し、ド派手なアクションもクライマックスまでお預けな印象がありました。
ですが本作は、道中派手なアクション描写で進行し、汚い言葉の応酬で合間を埋めるストーリーラインだったこともあって、とにかく飽きない作りになっていたかと思います。
そして本作の中でとにかく不運に恵まれるマイケルに爆笑しないわけにはいきません。
生きがいだったトリプルAクラスの警護という仕事を忘れ、新たな人生を送るためにカプリ島(パンツのような)でバカンスを過ごそうとしたのに、なぜか目の前で銃撃戦が起こり、その渦中にはダリウスの嫁であるソニアがおり、さらわれたダリウスの救出に駆られてしまうという不運。
その後もソニアの聞き間違いによって用済み扱いされたと思ったら、インターポールに拉致られてしまう始末。
どうやらインターポールが飼いならしてた重要人物をダリウス一行が殺してしまったせいで、巨悪へのルートを絶たれてしまった代償を払われてしまう不運。
不運続きはどんどん加速。
自分の事を放ったらかしでまた仕事を電話をしてると睨んだソニアが、ダリウスめがけて車で突進してくるや否や、たまたま立ち止まったマイケルが引かれてしまう悲劇。
しかも夫婦はマイケルをトランクにツッコんで大きな喘ぎ声でコトをおっぱじめ、トランクの中でその声をただただ聴くしかない鬼畜の所業。
インターポールから依頼された取引場所でちゃんと仕事しなくちゃいいけないのに、ある一言でブチ切れたソニアが場内を銃で乱射。
彼女の警護を任されたマイケルがソニアを庇って思いっきり被弾したことで、命を絶たれたと思ったソニアとダリウスはマイケルを海へ放り投げるんだけど、防弾チョッキのおかげで九死に一生を得たマイケルは、何で海に捨てるんだ!と激オコ。
まだまだ彼の不運は終わらない。
被弾して骨折した痛みを和らげようとソニアからもらった薬を飲んだはいいものの、再び敵に狙われて逃亡している最中猛烈な眠気に襲われ、逃走車両の中で搭載された機材にまみれながら埃まみれになる始末。
しかも中身は鎮痛剤ではなくリチウム(気分安定薬)で、ソニアに当たり散らかさないとやってられないくらいはらわた煮えくり返るんですね~。
そんなマイケルが救われる手段はただ一つ、世界最高のボディガードであるオヤジの元を訪れ、危機を救ってもらうこと。
ここで車とソニアに付けられた爆弾入りブレスレットの解除、そして警護の資格をはく奪されたマイケルが再び資格を取り戻せるよう親父から頼んでみるという、マイケルにとってこれまでにない好機が訪れます。
しかしそれもただの気休めでしかなく、食卓に出されたジェラートを見て、幼少期のトラウマを思い出してしまうマイケル。
しかも隠れ家で一息ついていたら敵に居場所がバレてしまい、麻酔銃で眠らされ再び拉致られてしまう。
EUのネットワークを遮断して混乱を招こうと暗躍するアリストテレスに捕まった一行は、過去に恋愛関係にあったソニアを奪われ、残る2人は尋問にかけられてしまいます。
何とか危機を脱したものの、ソニアに裏切られたダリウスは酒場で当たり散らかし、マイケルは再び親父に助けを求めるも、なんと親父はアリストテレスの警護を担当しており、親父からバカ息子の烙印を押されてしまう始末。
ダリウスのケアによって、これまで資格を持つことやシートベルトを締めること、何より安全第一で務めていた仕事に対する意識を変え、開放感を覚えるマイケル。
運転してもシートベルトなんか締めない!俺は自由だ!と半ば興奮気味なマイケルは、もちろんシートベルトしてませんから、壁にぶつかって外に吹っ飛ぶし、周りをちゃんと見てないから敵の車にもボートにも轢かれる。
あれよあれよと敵を倒して、ようやくハッピーエンド、クレイジーな夫婦とはおさらば、これでボディガードに復帰かと思いきや、絶対逃げられない立場に追われて海に身を投げるという最高の自虐で幕を閉じるというw
あ、全部喋っちゃったw
もうですね、終始マイケルに起こるハプニングやアクシデント、災難が最以降に笑えるんですけど、僕としてはですよ?さすがにこれは可哀想だなとも思えてしまってw
最終的にはダリウスとは馬の合う間柄だと悟ったマイケルでしたけど、やっぱりダリウスはマイケルにとって商売敵で疫病神で呪いですよw
一応知らぬ間にマイケルはダリウスに借りを返していたって事実が明かされますけど、それでも元取れないだろうとw
人間として成長はしたかもしれませんが、今後のマイケルの人生を考えると順風満帆ではないだろうし、精神が休まる気配もないでしょうし。
演じたライアン・レイノルズは、実際演じていて精神病んでないか心配ですし、もうサミュエルと共演しないとか言ってないか不安ですw
というのは冗談で、ホント彼の作品の中でこんなにも不運な役を演じたことがあったかってくらい最悪な数日だったんじゃないでしょうか。
景気の良いアクション描写
マイケル・ベイ監督の「アンビュランス」を見た時も、往年のアクション映画が帰ってきたって感覚になったんですけど、本作も全体を通じて景気の良さが窺えた、いい意味で無駄なアクション描写が最高でしたw
そもそもロケーションが良いですよね。
今回ギリシャ、クロアチア、イタリアなどが舞台となっており、前作のオランダに続いてEU国内のロードトリップになってるんですよ。
特にイタリアでは市街地でカーチェイスもガンガンやってるし、道中カークラッシュもあれば銃撃戦もあるし、街の公共物を破壊したりとやりたい放題なのがたまりません。
多分撮影がコロナ禍以前だったからできたのかもしれませんが、最近の映画は海外でロケしたと思わせながら思いっきりCG合成してることがあってゲンナリしてしまうんですよね。
そういう意味でも今回の海外ロケは貴重です。
さて肝心のアクションですが、冒頭では原付バイクと車で追いかけっこで幕を開けます。
ソニアと崖まで追い込まれたマイケルは意を決して海へダイブ。
逃げ込んだ海辺は青々と輝いており、画的にうっとりでしたね。
子供が欲しくてたまらないソニアは心ここに在らずなマイケルに対し、ひたすらデカい声で下ネタを言う件が笑えて仕方ないんですが、この後もダリウス救出シーンで、ひたすら人を殺しまくるソニアに笑ってしまいます。
今回かなりグロい描写の連発で、マイケルの顔面に血しぶきが飛ぶのはあいさつ代わりで、目ん玉吹っ飛ばされた死体をクローズアップで見せたり、脳天めがけて銃をぶっ放したり、刀で思いっきり敵を刺したりと前作よりも直接的なシーンが多めでした。
アクションに関してはこの後も、眠りこけたマイケルに代わって運転する羽目になったダリウスが、ソニアと共に追いかけてくる敵を一掃するシーンは大迫力。
追ってくるバイクをドアを開けて倒したり、ブレスレットと連動しているアタッシュケースを奪い返す際には急ブレーキを踏んで敵のバイクと激突させる作戦に成功。
ヘリコプターに至っては驚異の命中率で運転手を殺害し墜落させる、ヒットマンならではの撃破ぶりで、終いには道路もろとも大爆発を起こす、劇場で味わいたい演出に拍手。
クライマックスでも囮で逃亡を仕掛ける海上ボートチェイスもロケーションも相まって良かったですし、クルーザー内で始まる1対1のアクションも壮絶。
外からの侵入がバレて出てきた敵がフライボードに乗って海から登場するのは爆笑でしたねw
そこからはソニアVS女伏兵、マイケルVSマクガソン<マイケルが憧れてるボディガード)、ダリウスVS日本人の殺し屋という具合でバトル開始。
そもそも今回ソニア演じるサルマ・ハエックが大活躍でして、シャベリでも圧倒してるし、アクションもかなりハードワークしてます。
なぜかおっぱいも触られたり見せつけたりとお色気も頑張ってましたw
手をつるし上げられた状態から足で敵の首を絞め上げキャットファイト開始。
顔面パンチもボディに一発も手加減梨レベルで戦ってましたね。
ダリウスは銃同士の戦い。
熱感知機能のついたライフル銃に二丁拳銃で対抗するダリウスは、銀色の像を壁に使って敵を仕留めヒットマンだからこそできる芸当で仕留めます。
マイケルは打撃重視のバトル。
ビリヤードのキューで応戦するけど、滑るもんだからキューが壁に突き刺さってしまうミスをしちゃうのが笑えます。
基本手持ちカメラで近距離で撮影してるので臨場感がよかったですね。
唐辛子スプレーで目を潰してからはシャンパンボトルで頭をぶん殴り、ジュークボックスに頭を突っ込ませてフィニッシュ。
自分の好きな曲がかかるまで何度も頭を突っ込むのがライアン・レイノルズっぽさが出ててよかったです。
最後に
今回ツボだったのは、ライアン・レイノルズ演じるマイケルの親父がモーガン・フリーマンていう設定。
もちろん義理の親子関係てのは理解できるんですけど、しきりにダリウスが「なんで?」と感動の再会を邪魔するシーンは爆笑でしたw
細かいところで言うと、マイケルらがやらかした事故のせいでテレビで報道されるんですが、その時使われていいた写真が、ライアン・レイノルズがヒュー・ジャックマンとジェイク・ギレンホールにダマされてアグリークリスマスセーターを着てた時の写真が使われてたこと。
マイケル本人も「なんで俺だけ…」と呟いてたんですけど、そりゃ見てるこっちも「なんでマイケルだけww」でしたよw
しかしソニアが加わったことでこんなにも下ネタ全開のしゃべくり珍道中になっていたとは思いもよらなかったですね。
アクションの最中もひたすら激昂してましたし、今回ばかりはサミュエル・L・ジャクソンも霞んでた気がしますw
続編は果たしてあるんでしょうか。
出来たら2人に戻すのではなく、3人でやってほしいですね。
というわけで以上!あざっしたっ!!
満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10