ジュマンジ/ネクスト・レベル
果たしてこの映画のナンバリングは、2なのか、それとも3なのか。
一応ジュマンジの正統的な続編が前作「ウェルカムトゥジャングル」だったわけだから、今回の「ネクストレベル」は3になるんだろうけど、ボードゲームがTVゲームへ変かして、主役がドウェイン・ジョンソンになってってなると、今回2ってことにもなる。
何を悩んでるって、「ジュマンジ」見たいと思うんですけど、どれから見ればいい?って聞かれた時に、ナンバリングで説明した方が分かりやすいかなぁと思ったんだけど、逆に俺がややこしくなってるっていうね。
Dreamin'!!いつからか番号で呼ばれ!!!
・・・番号ふってすいません。
はい、いったいどんな気持ちでスターウォーズとぶつけてきたのか、配給側の意図がさっぱり読めないんですが、「ジュマンジ」3作目が公開です。
1作目から趣向を変えてTVゲームの中を舞台にし、ゲームあるあるをふんだんに盛り込み、そして現実の自分とは真逆のキャラでクリアに挑むというものでした。
しかも、そこには「ブレックファストクラブ」的なスクールカーストからの解放を意味する素晴らしい青春映画にもなっている。
さらにいえば、ドウェイン・ジョンソン、ケヴィン・ハート、ジャック・ブラックといったコメディセンス抜群のキャスト陣が、とにかく爆笑を誘うトークやアクションで楽しませてくれる。
こりゃあ世界中で大ヒットするわけですよ、日本ではそこそこでしたけどw
もうゲームはしないと思ってた彼らですが、なぜに再びゲームの世界へ行ってしまうのでしょうか。
早速鑑賞してまいりました!!
作品情報
ロビン・ウィリアムズ主演で描かれたアドベンチャー映画を、20年の時を経てリニューアルした続編「ジュマンジ:ウェルカム・トゥ・ジャングル」。
TVゲームの中に吸い込まれた高校生たちが、自分とはかけ離れたキャラクターになり、特技や仲間との協力のもとクリアを目指す、青春アドベンチャー映画として見事大ヒットを成し遂げた。
今作はその冒険をしてから2年後の話。
壊したはずのジュマンジに、なぜ彼らは再び吸い込まれてしまうのか。
監督キャストも続投し、さらに新たなキャラも加えての内容は、敵も難易度も敵キャラもパワーアップ!
誰もが食いつくTVゲームの親しみやすさ、その「あるある」にツッコまずにはいられないコメディ描写。
マンをジュしての続編を存分に楽しむがいい!!
ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル ブルーレイ & DVDセット [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2018/08/03
- メディア: Blu-ray
あらすじ
ジュマンジ~~~~~ !!!!!と叫んで、ジャガー像に宝石をブチ込み、ゲームクリアしたのが2年前。
当時高校生だった、スペンサー(アレックス・ウルフ)、マーサ(モーガン・ターナー)、フリッジ(サーダリウス・ブレイン)、ベサニー(マディソン・アイスマン)もそれぞれの路を進み、今は大学生。
しかし、あの時の興奮が忘れられず、粉々に破壊したハズのジュマンジをこっそり修理し始めるスペンサー。
その瞬間、またしてもゲームの中に吸い込まれてしまった。
スペンサーを救出するために、再びジュマンジにログインする3人。
しかし、壊れたゲームの世界はバグっており、何故かスペンサーの御祖父ちゃんたちもジュマンジの中に!?!?!?
そこはジャングルのみならず、砂漠、氷山など新たなステージが追加され難易度もレベルアップ!
完全に無理ゲーと化したジュマンジ。
しかし、使えるライフは3回。
ゲームクリアしか生きて現実世界に帰る手段はない!!!!!
❝全クリ マスト❞です!!!!(HPより抜粋)
監督
今作を手掛けるのは、前作に引き続きジェイク・カスダン。
やっぱり続編は同じ監督がいいですね。
彼に関しては前作で色々書いたので特に言及はありませんが、彼の過去作「ウォーク・ハード」を前作の後に鑑賞しまして、これが大変面白かったです。
架空のロック歌手がどんな人生を歩んできたのかを回想するとともに、ロックの歴史も知れちゃう一石二鳥な内容で、もちろん監督の作品ですから、あらゆるエピソードがパロディになっていて爆笑モノ。
そもそも主人公がジョン・C・ライリーで、15歳時の役を自身が演じてるのですでにそこから笑ってしまうw
俳優陣も今考えると豪華で、まだ世界的に有名でなかったクリステン・ウィグやポール・ラッド、まさかのテンプテーションズや、ジャック・ホワイトもちゃっかり出tるからすごい。
監督を知るうえで是非見てほしい1作です。楽しいです。
キャラクター紹介
- スモルダー・ブレイブストーン博士(ゲームキャラ)(ドウェイン・ジョンソン)
スキル:勇気、クライミング、スピード、ブーメラン、キメ顔
弱点:???
- エディおじいちゃん(プレイヤー)(ダニー・デヴィート)・・・スペンサーのおじいちゃん。孫であるスペンサーをゲームの中から救い出すため、慣れないながらも奮闘する。
- シェリー・オベロン教授(ゲームキャラ)(ジャック・ブラック)
スキル:地図製作、考古学、古生物学、幾何学
弱点:持久力、暑さ、太陽、砂
- フリッジ(プレイヤー)(サーダリウス・ブレイン)・・・スペンサーを救うため、再びジュマンジに吸い込まれるアメフト選手。今回のゲームキャラ〈オベロン教授〉には不満のようで…
- ムース・フィンパー(ゲーム・キャラ)(ケヴィン・ハート)
スキル:動物学、武器運び、言語能力
弱点:ケーキ、スピード、強さ
- マイロ・ウォーカー(プレイヤー)(ダニー・グローヴァー)・・・エディおじいちゃんの友人。しかし、彼とエディの間には何やらわだかまりがあるようで・・・
- ルビー・ラウンドハウス(ゲームキャラ)(カレン・ギラン)
スキル:空手、合気道、太極拳、ダンス・ファイティング、ヌンンチャク
弱点:毒
- マーサ(プレイヤー)(モーガン・ターナー)・・・恋人のスペンサーを救うため、再びジュマンジにログインする。
- シープレーン(ゲームキャラ)(ニック・ジョナス)
スキル:マルガリータ、飛行機操縦
- アレックス(コリン・ハンクス)・・・スペンサー、マーサ、フリッジ、ベサニーよりもジュマンジ内で長く生き延びてきた経験を持つベテランゲームプレイヤー。
- ウマ(ゲームキャラ)
スキル:???
弱点:???
- ベサニー(プレイヤー)(マディソン・アイスマン)・・・友人たちをジュマンジから救い出すためにある人物に助けを求める。しかし、今回のゲームキャラは人間ではなく馬!
- フリートフット(ゲームキャラ)(オークワフィナ)
スキル:金庫やぶり、忍び込み、スリ
弱点:花粉
- スペンサー(プレイヤー)(アレックス・ウルフ)・・・壊したはずの呪われたゲーム〈ジュマンジ〉を修理してしまったことで、再び吸い込まれる。今度のゲームキャラも〈スモルダー・ブレイブストーン博士〉になると思っていたが…(以上HPより)
前作とは違うキャラになっているのでちょっとややこしいですが、きっとこれが「笑い」を生む要因になっていることでしょう!
なんて立って今回ドウェイン・ジョンソンとジャックブラックの中身は、おじいいちゃんですから!w
ここから鑑賞後の感想です!!
感想
人生ネクストステージに行っても、俺たちの友情は永遠だ!
今度のジュマンジは難易度アップしたのに、内容がレベルダウンしたぞ…。
以下、核心に触れずネタバレします。
言いてえことはわかる、けどな。
前作から二年後を舞台に、人生を謳歌できず不安に駆られていたスペンサーの衝動的で身勝手な行動により、再びゲームの世界に入ってしまった4人と、なぜか巻き込まれてしまったおじいちゃん2人を中心に、バグを起こしながらも明らかに難易度がアップしたジュマンジ攻略の旅の行方を描いた今作。
前作終了後、それはそれはステキなスクールライフを過ごしたことでしょう。
だって俺たちはあの「ジュマンジ」という過酷なゲームの世界で、みんなで力を合わせてクリアし、かけがえのない友情を手にしたのだから。
離れていても心は繋がっている、愛しい人とも幸せな時間を共有できる、と。
しかし現実はなかなかそうはいかない。
大学生になり、皆これから自分がどういう大人になるのか、何者かになるのかを模索しなければならない大切な期間に突入するのだ。
もちろんあの時の友情はかけがえのない物だが、そればかりに目を取られている時間はない。
勉学に励み、スポーツに励み、新たなに出会った仲間とその日その日を分かち合う。
そう、いつだって後ろでなく前を見て歩いていかなければならないのだ。
しかし劇中の人物スペンサーは立ち止まってしまう。
あの時、命からがらになりながらも豪快に敵を投げ倒し恋人まで作れてしまった、現実の世界では到底なれっこない真逆のキャラクター・ブレイブストーン博士になれた時の思いが、未だどこかにあるのだ。
それと同時に、自分とは違い大学生活を満喫している他の親友たちの近況を見てギャップを感じ、さらに落ち込む。
僕の人生のピークはあの時だったのか。
これ以上謳歌することはできないのか。
それならいっそ、もう一度、ジュマンジに入って最高にスリリングで最高に楽しいあの世界で生きたほうが・・・。
そんな彼を救うのは、あの時共に戦い固い友情を結んだ戦友であり親友しかいないのだ。
例え離れていても友達に何かあればいつだって駆けつける、助け合うことができる。
あのゲームの世界も決してひとりではクリアできないのと同時に、現実の世界でも一人では解決できない時、必要なのは友人であり仲間だ。
今作はそんな人生のネクストステージに進んだ4人が、離れていてもあの頃の関係性は変わっていないことを教えてくれることを伝えようとしている作品だと思います。
また、彼らと同じようにゲームの世界に迷い込んでしまった老人二人のサイドストーリーも加わり、さらに人生の何たるかを説いていく。
あることが原因で確執を生んでしまったスペンサーの祖父エディと、彼の昔の友人マイロ。
現実でもゲームでも何かと衝突していた二人は、ある事をきっかけに和解していく。
それは、死を意識したことで過去のしこりをなくすことだった。
どうせ死ぬならキレイに死にたい、誰もがたどり着くであろう過去の清算をすることで、歳をとって体にガタがきても人生は最高だということも教えてくれる。
また前作ではゲームの世界よりも現実の世界の方がいいに決まってるというメッセージに対し、今作は逆説的な解釈も盛り込んだ物語にもなっているのが斬新。
現実の世界で生きていたとしても、老いには勝てない。
かつてがむしゃらに働いた体は戻ってこない。
このまま灰となって土に眠るだけの人生。
ならばこのジュマンジの世界で自分に務めが与えられるのであれば、ここでセカンドライフを送ることも有意義な選択なのではないか。
今作は役目を終えた人でも別の世界で生き続けることができるのかもしれないという、ゲームの世界を肯定したかのような解釈もできる内容になっていたように思えます。
ゲームも現実もネクストステージはつきもの。
何かにつまづくこともあるだろう。
クリアできない時は仲間に頼ればいい。
それで関係がこじれれば仲直りすればいい。
そうることで次のステージに進むことができるレベルにたどり着けるのだ。
ジュマンジはそんな映画、だったのかもしれません。
前作より内容がペラッペラ。
・・・とかなんとかうまく映画を汲み取った感想ですが、ごめ~ん!!
今回の全然おもしろくなかったです、はい。
ジュマンジの世界のあらすじをザックリ説明するならば、
暴虐王が宝石を独占したことで、太陽が覆われ作物も自然も干ばつ状態になっているジュマンジの世界で、今回も宝石を奪取して再び平和に戻すことが目的。
砂漠に放り出されたプレイヤーは、オアシスという街を目指し歩き、そこで暴虐王の足取りを追い、ジャングルから彼らの要塞である氷の世界へ向かうというもの。
前作ではゲームでの「あるある」をうまく利用することで、青春要素以外でも楽しめるエンタメ性が特化されていた、すごくいい出来の映画だったのに、今回はなぜかそのゲーム機能がうまく活かされていないことに加え、おじいちゃん2人も入っちゃったもんだから、妙に描くことが分厚くなってしまっていて、結局しっちゃかめっちゃかになっていたよなぁ、ってのが今作への感想です。
もちろんいいところもありました。
今回一度壊したジュマンジを中途半端な修理の状態で入ってしまったもんだから、以前使ったキャラでプレイできないという不具合が生じてしまってるんですね。
特にスペンサーとフリッジが使用していたブレイブストーンとフィンバーの中には、エディとマイロが入ってしまっているという事態。
この不覚にも混ざってしまったゲームど素人のふたりが加わることでの珍道中はかなり面白い。
何度もジュマンジの世界を説明しても飲み込むことができない、いや理解する知能を持ち合わせていないせいで、経験者であるマーサとフリッジの足を引っ張る羽目になる序盤は、これぞコメディチックなやりとりでいい感じです。
一度死んだら生き返る機能を全く理解してないマイロが、何度もここは天国だとか地獄だとかぬかす件も笑えるし、ブレイブストーン(中身はエディじいちゃん)の「キメ顔」で一瞬時めいてしまうマーサの表情といった細かい点もお見事です。
ダチョウの大群に追われる砂漠の場面でも、動物学者であるフィンバーの特技を発揮するマイロですが、中身がおじいちゃんのためにいちいち回りくどく説明が雑でとにかく簡潔に話せないゆっくりとした口調がイラつくというユーモア描写も劇中では鉄板でしたし、反対にブレイブストーンの特技である勇敢とパワーに惚れすぎて、何でもそれで解決しようとして墓穴を掘るエディおじいちゃんの性格も今回活かされていた気がします。
と、こんな風に前半部分は、経験者が初心者ジジイ二人に振り回されるというギャップを生むことでユーモア性が発揮された、イイ展開だったんですよね。
このパーティーで一体どうやってスペンサーを見つけクリアできるのか見ものでした。
しかし、後半ある機能が使えることによって、前半積み重ねてきたモノが失われてしまうという設定があることと、経験者であるスペンサーら4人と助っ人でやってきたアレックスたちがライフの減少に対して全く危機感がなく、残り1機であることの恐怖が全くにじみ出ていない点が、非常に残念でした。
劇中で、NPC(ノンプレイヤーキャラ)である赤いドレスを着た女性を追うマーサとフリッジが、あるアイテムを見つけるんですが、そこで意外な展開が待ち受けており、それが終盤でクリアするための必要不可欠なキープレイスになってるんですね。
僕は現在ではゲームとは無縁なので、実際こういう機能があるゲームなど知らないんですが、これはやっちゃいけないんじゃないの?って。
ゲームでこういう設定がある内以前に、映画でこれやったらこれまで描いてきたことがパーじゃん!って。
核心に触れるので伏せながら書いてるんですけど、要はそのキャラに入った以上はプレイヤーがちゃんと動かしてクリアするのがセオリーなのに、いや、それでクリアするからカタルシスが生まれるのに、それを無視しちゃってるのがつまらない展開というか。
もちろんその人には向き不向きがあって、その人なりの特性というモノがあって、それが活かされることが攻略への近道なんだろうけども、それって結局うまくプレイできない奴を排除して進んでいくってだけのことに思えて、なんかモヤモヤしてしまって。
そしてライフ減少で生まれる制限でのドキドキ感も今作は見事に失われています。
最初に1機減る件は、前作でもジュマンジの世界を理解するうえで仕方のないことなのでいいとして、途中ブレイブストーンの暴走によって全員が1機ずつ失ってしまう時点で、皆がもっと怒る状態にしないとってのは思いました。
だって前作であれだけ必死になって力を合わせてギリギリの状態でクリアしたのに、誰もがそれを忘れてしまってるかのような危機感の低さだったなぁと。
爺ちゃんの身勝手な行動で、貴重なライフが減ってしまったじゃないか!これ3機失ったら生きて帰れないんだぞ!分かってるのか!みたいな説教があってもよかったよなぁ。
で、それに対して素直になれず、老人ならではの頑固さで大きな衝突を生んで、爺ちゃんがピンチの時にみんなが助けることで和解する、みたいな流れもあっても良かったと思うし。
もっといえばアレックスですよ。
今回なぜかジュマンジに入れなかったベサニーが、彼に協力を依頼することで、再びゲームに入ってきたんですね。
彼といえば20年間もゲームの世界で一人孤独に過ごしていた人。
残り1機という状態から先へ進むことを恐れてしまい、ずっと仲間が来るのを待っていた過去があります。
そう、この中で一番ライフの価値を理解していると言っても過言ではありません。
そんな彼がウマを救出するミッションに一人で挑むんですけど、見事に障害にハマってしまいわずか数分で2機失うんですね。
お前が一番慎重になっていなきゃ説得力ないじゃん!て。
いや、一応残り1機だけど、みんなで力合わせれば絶対クリアできるっていう意志の確認をすることで、結束力が高まるので、全く活かされてないわけではないんですけどね。
とにかく、当初の設定をナシにしてしまう展開と、経験者なのにライフの価値を軽んじてるように見えてしまう展開が、すごくもったいないし、前作を越えるような要因になってないことから、おもしろくないなぁと。
最後に
それにしても、ケヴィン・ハートのおじいちゃんぽい喋り方や、ドウェイン・ジョンソンのキメ顔の微妙な歪みや頑固っぽさは、中身がおじいちゃんであることを十分に理解しているから前作とは違う雰囲気でやり取りしていたのは面白かったですね。
フリートフット演じたオークワフィナも、前半はパッとしなかったけど後半ある変化によってコメディセンスが爆発していて良かったと思います。
ジャックブラックも前半後半でしっかりキャラ変していたのもわかりやすくて、この映画はコメディアン俳優のやり取りだけでも十分見ごたえがあることを証明した映画だったなぁと改めて感じました。
まあ全体的に満足度の低い内容に感じはしたものの、最後に起きる出来事がアレな展開のおかげで、続編への希望は生まれたかなぁってのはあります。
マジか、そうくるか、っていうね。
是非次回は、話を折るような立ち話のシーンは減らして欲しいなぁとも思いますw
というわけで以上!あざっしたっ!!
満足度☆☆☆★★★★★★★3/10