バレリーナ:The World of John Wick(ジョン・ウィック)

愛すべきものを奪われ復讐に走る最強の殺し屋が、次々と掟を破り追いこまれながらもひた走る姿を、圧倒的アクションで描いた「ジョン・ウィック」シリーズ。
殺しの連鎖を終止符を打つべく戦った「ジョン・ウィック:コンセクエンス」をもって、主人公ジョン・ウィックの物語は幕を閉じましたが、それでも「ジョン・ウィックワールド」は広がり続けるということで、今回ジョン・ウィックと同じく「復讐の鬼」と化した女性が主人公のスピンオフストーリーが幕を開けます。
正直広がらなくていいんですけどw、大手メジャースタジオが存続するためには、ヒットした作品をフランチャイズ化するのはもはや常識。
ドラマシリーズも製作されましたし、なんなら「コンセクエンス」に登場したシマヅの娘アキラ主人公の物語も作るんでしょう。好きにやってくれ。
さてさて、いったいどんな物語になってるのでしょうか。
アクションが凄けりゃいいぜってわけではないので、そこんとこよろしく。
早速鑑賞してまいりました!!
作品情報
チャド・スタエルスキやデヴィッド・リーチが設立した、アクションに特化した制作スタジオ「87イレブン・アクション・デザイン」。
彼らが企画段階から関わり、彼らを慕うキアヌ・リーヴスの新たな代名詞となったアクション映画「ジョン・ウィック」シリーズ。
わかりやすいプロットと「殺し屋の世界」のユニークな設定、そしてあっといわせる超絶アクションの連続に、世界中のアクション映画ファンが虜になったシリーズは、第4作「コンセクエンス」で幕を閉じた。
しかし、広がり続ける「ジョン・ウィック」ワールドは、スタイリッシュで奇妙な独自の世界観をそのままに、新たな復讐の女神を誕生させた。
かつてジョン・ウィックが育った施設で過酷な訓練を受けた主人公が、父を殺した教団に復讐を誓い単独で立ち向かう姿を、様々な什器を使った「ガンフー」はもちろん、激しいアクションで彩った壮絶な復讐劇。
第3作「ジョン・ウィック:パラベラム」と同時期に描かれる本作。
「コンセクエンス」の特大ヒットを受け、本作公開を延期してまで予算を増やし、アクションシーンの撮影を追加できたことに、監督のレン・ワイズマンは、予算削減が一般的な中驚きを隠せなかったという。
チャド・スタエルスキとの綿密な話し合いをしながら世界観を作り、ひねりと遊び心を備えたアクションは、監督自ら太鼓判を押す。
そんな物語の主人公イヴを演じるのは、アナ・デ・アルマス。
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」でもかわいらしく美しいルックスとは裏腹に、華麗なアクションで世界を魅了した彼女が、本作で本格的なアクションに挑んだ。
身体にいくつも傷を負いながらも過激なアクションをマスターした彼女は、「死ぬかと思った」ほど過酷だったそう。
キアヌ・リーヴスからも指導を受け絶賛されたアナ・デ・アルマスの新たな一面が見れることは間違いない。
他にも、アンジェリカ・ヒューストン、イアン・マクシェーン、本作で遺作となったランス・レディック、そしてキアヌ・リーヴスと、「ジョン・ウィック」シリーズに欠かせない面々が再出演を果たすほか、「そして、ひと粒のひかり」、「サイレントナイト」のカタリーナ・サンディノ・モレノ、「処刑人」シリーズ、ドラマシリーズ「ウォーキング・デッド」のノーマン・リーダスなどが出演する。
復讐の道半ばで立ちはだかるジョン・ウィックに、女神はどう向き合うのか。
掟を破った彼女に、壮絶な敵衆が襲い掛かる!
あらすじ
孤児を集めて暗殺者とバレリーナを養成するロシア系犯罪組織:ルスカ・ロマ。
裏社会に轟く伝説の殺し屋:ジョン・ウィックを生み出した組織で殺しのテクニックを磨いたイヴ(アナ・デ・アルマス)は、幼い頃に殺された父親の復讐に立ち上がる。
組織に背き、1000年の長きにわたって続く暗殺教団の存在にたどり着くイヴ。しかし、彼女の前に、あの伝説の殺し屋が現れる…
果たしてジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)は敵か味方か?
最強の殺し屋と対峙したイヴの選択とは?(HPより抜粋)
キャラクター紹介
- イヴ・マカロ(アナ・デ・アルマス)
“キキーモラ(スラブの妖精)”の異名を持つルスカ・ロマの若き暗殺者。銃や格闘のエキスパートで、相手を倒すためなら手段を選ばぬハードなファイトが持ち味。唯一の家族だった父を目の前で殺した教団に復讐を誓う。
- 主宰(ガブリエル・バーン)
長年続く教義に厳格な暗殺教団の指導者で、雪深いヨーロッパの山地にある信者だけが暮らす村を治めている。ルスカ・ロマとは互いに干渉しない盟約を結んでいる。 - レナ(カタリーナ・サンディノ・モレノ)
主宰の右腕を務める教団幹部。優れた暗殺者でもあり、実行部隊を率いて国内外で重要な任務にあたる。 - ダニエル・パイン(ノーマン・リーダス)
教団の一員だったが、とある理由で教団を抜けてプラハ・コンチネンタルに潜伏。
- ディレクター(アンジェリカ・ヒューストン)
ジョンとイヴを育てたルスカ・ロマの指導者兼バレエの舞台監督 - ウィンストン(イアン・マクシェーン)
裏社会を知り尽くしたニューヨ ーク・コンチネンタルホテルの支配人 - シャロン(ランス・レディック)
ニューヨーク・コンチネンタルホテルの忠実なコンシェルジュ - ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)
復讐の果てに裏社会の掟を破り、賞金首となった伝説の殺し屋
(以上Movie Walkerより抜粋)
アナちゃんがかっこよけりゃそれでいいですw
ここから鑑賞後の感想です!!
感想
バレリーナ:The World of John Wick鑑賞。後半からのアクションは楽しい。皿割り合って銃を探すシーンや火炎放射器同士の撃ち合いは怪獣映画のよう。途中リアルサンジになってニヤける。
— モンキー🐵@「モンキー的映画のススメ」の人 (@monkey1119) August 22, 2025
しかしどうも話は盛り上がりに欠けるし、本筋に入るまで長い。いや、長いんじゃなくて薄い。
#映画バレリーナJW pic.twitter.com/15bTGaZuni
スピンオフだからしゃあない部分もあるが、女性に置き換えたことでアクションはだいぶ面白いことはしてる。
運命に抗い「選ぶ」ことを決断した女神の復讐は、誰も止められない。
以下、ネタバレします。
ざっくりあらすじ
バレリーナが回るオルゴールを両手に抱え、動揺を隠せないでいる少女イヴ。
彼女は、父と大きな屋敷で二人で暮らしていたが、父を狙う武装集団によって生活は一変する。
父はイヴを本棚の後ろに隠し、襲ってくる伏兵をいとも簡単に殺すが、教団のボスの登場により追い詰められていく。
教壇のボス曰く、父は妻のために教団を裏切ったことが明かされ、娘を差し出し自死するか、自分を殺し二人とも死ぬかの選択を迫られる。
父を呼ぶイヴの声により一瞬の隙が生まれ、形勢逆転するが、深手を負った父は屋敷から逃げ出せたところで、息絶えてしまう。
病院でウィンストンに拾われたイヴは、彼の薦めでルスカ・ロマの一員として暮らすことになっていく。
12年後、ディレクターの元でバレリーナとして訓練すると同時に、殺し屋としての訓練に精を出すイヴ。
唯一心を許せる親友が姿を消し、自分は今後どう生きればいいのか悩み出した時、たまたま施設を訪れたジョン・ウィックに問うイヴ。
どうすればあなたのようになれるのか。
するとジョンは「既に扉は開いている、出るかどうかは君次第だ」と背中を押す。
やがてイヴは初めての現場で職務を全うしながら「キキモーラ(殺し屋)」としてのキャリアを積んでいく。
2ヶ月が経ち、仕事にも慣れてきた頃、ある案件を済ませた直後別の殺し屋に襲われるイヴ。
彼の腕の傷を見たイヴは、父親を殺した武装集団の時と同じであることに気付き、ディレクターに集団の正体を問いただしていく。
ディレクターは「決して手を出してはいけない組織であり、我々と休戦協定を結んでいる、これ以上干渉してはいけない」と忠告をするが、イヴの復讐の炎は消えるどころか、ますます燃えていく。
イヴは組織の正体を聞きに尋ねるため、コンチネンタルホテルの支配人の元へ向かう。
ディレクター同様踏み入れてはいけないと忠告するが、一歩も引かないイヴを見て支配人は、プラハのコンチネンタルホテルに滞在中の暗殺者ダニエル・パインを訪ねろと促す。
ホテルにチェックインすると、ロビーにいた女性が警戒しだす。
どうやら懸賞金のかかったダニエルを始末するために待機している連中で、ダニエルの隣の部屋を抑えたイヴに先を越されるのではないかと警戒していたのだ。
案の定ベランダからダニエルの部屋に侵入するイヴを発見した一味は、ダニエルの懸賞金をあげることで、決して殺し合いをしてはいけないホテル内で掟を破ろうと動き始める。
一方イヴは、部屋に侵入すると小さな少女と出会う。
その隙にダニエルに後ろを取られたイヴは、あなたを殺しに来たのではなく、組織のことを聞きに来たと話し出す。
ロビーにいた殺し屋たちが部屋になだれ込んできたことで撃ちあいが勃発し、イヴとダニエルは彼の娘を連れて逃げることに。
娘を無事救えたら組織の事を話すという条件の下、街へ繰り出したイヴたちは、何人いるかわからない殺し屋たちを少しずつ始末しながら逃げるが、ロビーにいた女性レナによって捕らえられ、娘をさらわれてしまう。
掟を破ったことでホテルに処遇を任せたレナ。
イヴは正直に「殺しはしてない」と語ったことで死を免れ、ホテルから追い出される。
手がかりを失ったイヴは、近くにある殺し屋専用の銃器店に立ち寄り、教団のアジトがどこにあるのかを聞きだす。
武器を物色していると再び教団の追手が店を襲い、イヴは怪我を負いながらも抹殺に成功する。
店主から場所を聞きだしたイヴは、道中再びディレクターから今すぐ引き返すよう命じられるが、一方的に無視して街にたどり着く。
ダイナーでコーヒーを注文した途端、外から教団の人間に襲われるイヴ。
無事殺したはいいものの、今度は店のスタッフに襲われる。
倒しても倒しても追手がやってくる事態に戸惑いながらも必死に抵抗するイヴ。
やがてレナに捕らえられたイヴは、彼女に自分の正体を知られたことで教団のボスの元へ連行される。
教団のボスは、さらったダニエルの娘が自分の孫娘であることを明かす際中、イヴがかつて自分が殺した男の娘であることを察知。
レナに対し、彼女はお前の妹だと打ち明ける。
レナは彼女を説得しようと試みる。
まだ殺しに手を染めてないイヴのために、組織を裏切った父とイヴを憎むレナ。
しかし両方始末しろというボスの命令により、レナは死んでしまう。
教団の主宰は、ディレクターに電話しこれ以上イヴが暴走すれば宣戦布告と見做すと、長らく休戦協定だった状態を解除すると警告する。
彼女が勝手にやったことだと主張するが、語気を強めて反論する主宰のために、ディレクターはジョン・ウィックを向かわせ始末させることで手打ちにしようと提案する。
主宰は街に住む殺し屋全員にイヴを始末するよう命じる。
住む人全員が殺し屋だと知ったイヴは、武器庫からあらゆる武器を蓄え臨戦態勢に突入。
現地に到着したジョン・ウィックでさえもイヴを説得できず一時戦闘状態になるが、ジョンは日付が変わるまでに主宰を殺せなければ俺が君を始末すると提案。
深夜0時まで残り30分。
果たしてイヴは、次々と押し寄せる殺し屋たちを前に生き残り、復讐を果たすことができるのか。
・・・というのがざっくりしたあらすじです。
そこまで面白いかと言われると…
いかんせん長すぎるアクションシーンが嫌いなモンキー。
寧ろ終わることをしないアクションが売りのジョン・ウィックシリーズなので、1作目から文句は変わりません。
やはりアクションシーンは長い・・・。
そこにばかり尺を使うから物語は相変わらず薄っぺらく、正史から派生したスピンオフということもあって、よりパッとしない話だったなぁ…と文句は尽きないのであります。
大体、現場に出て2か月足らずの小娘が、自分の組織が手を出さないくらい野蛮で強大な組織を一掃できてしまうほど強いって、もう説得力がなさすぎる。
確かに彼女は強い。
初めての現場でも臆することなく相手に向かい、幾度となく吹っ飛ばされても起き上がり任務を全うする飽くなき精神力は、他の殺し屋とは比べ物にならないことは容易。
男性よりも肉体的に劣るからこそ「女ならではの倒し方」で次々と敵を倒す姿は爽快です。
しかし、キャリアとしては一人前とはいえまだまだ発展途上のはずなんです、2か月しか現場に出てないんだから。
刑事だって先輩について経験しないと、様々な出来事に対処できる「臨機応変さ」や「勘」だって働かない。
それを傷を負いながらではあるモノの、圧倒的不利な状況を単独で解決できてしまうほどの戦闘能力って、普通に考えておかしいだろと。
お話の作り方も正直微妙です。
まず少女時代から本筋に入るまでが長い。
少女時代に父を殺された話なんかテンポよく編集して見せればいいし、ルスカ・ロマでの訓練をダイジェストで見せたなら、現場に出てから2ヶ月間の姿もダイジェストで見せればいいじゃんと。
要は如何にしてイヴというキキモーラがちゃんと一人前になって一人でもちゃんとできるかってのを、ツカミだけ見せればいいんです。
そこから軍隊のように押し寄せる殺し屋たちに何度も戸惑いながらも、「足踏みしてらんねえぜ!」と自分を鼓舞して復讐すればいいじゃんと。
尺を使うのは本筋に入ってからでいいんですよ。
そこに入ってから話を二転三転させて転がしていけばいいし、ダイジェストで見せた序盤の半人前のアクションと、本筋のアクションの「差」を比較させることで、彼女がどれだけ強くなったかわかるような仕組みにしたらよかったんじゃないかと。
また、いくら「ジョン・ウィック」シリーズのスピンオフだからって、終盤で彼を登場させなくても良かった気はするんですよ。
パラベラムの最中に起きた出来事ってなってますけど、ジョン・ウィック自身も追われてる身じゃなかったんでしたっけ?
教団の連中からも目を付けられて当然のはずなのに、なぜ教団の連中は手を出さないんでしょうか。
俺が覚えてる正史は間違ってるのか?
彼の登場シーンが多ければファンも喜ぶって魂胆はあるんでしょうが、それならもっと意味のある登場が良いし、イヴのメンター的存在として出すなら、殺し方の一つでも教えてやればいいんじゃないの?
アクションは楽しい。
文句は止まらないんですが、アクションは結構楽しかったです。
やはり女性が主人公ということで、ジョン・ウィックとはまた違ったガンフーが炸裂した作品でしたね。
やはり背負い投げとか足をかけて倒すとかそういう「力技」ができない分、体の小ささや身軽さを活かしたアクションが目白押しでした。
特にモノを使って戦う姿が印象的でしたね。
とにかく近くにある花瓶やガラスのコップ、フライパンにハンマーにと投げる投げる。
脚で首を絞めながら頭をボッコボコに殴る姿もありましたし、相手の脚を蹴りまくって倒すシーンも結構あったように思えます。
あとは、てこの原理で相手の体を紐で締めて倒すなんてシーンもありましたし、その際手りゅう弾を巧く利用して相手を木っ端みじんにするシーンも、ジョン・ウィックではなかった倒し方として楽しかったですね。
ダイナーでは、働く女性スタッフも殺し屋で厨房でバトルする羽目になるんですが、しなやかに包丁を避けたり、銃を落とした上に皿をぶちまけられたことで、二人が皿の中をひたすらかき分けるなんて展開は面白かったですね。
途中その皿で相手の頭めがけて割り合うなんて、どっかのコントみたいなことになったのは笑えましたし、その後冷蔵庫に閉じ込めて別の相手と戦い、ようやく脱出できた相手を一瞬で仕留める一連のシーンは、非常に楽しかったです。
また火炎放射器で相手を一掃するシーンは痛快でした。
放射器のあまりの火力に驚きましたし、敵も火炎放射器で防戦することで、スクリーン全体が真っ赤に燃え盛ることに「こりゃ見事だ!」と興奮しました。
確かコンセクエンンスでも火力は劣るものの、似たような武器で戦うジョン・ウィックの姿を真上から撮影することで、まるでゲームをやってるかのようなシーンが記憶にありますが、それとはまた違う迫力がありましたね。
もうあれですよ、ゴジラ対キングギドラの様な、怪獣同士が放射熱線バトルを繰り広げてるようなワクワクがありましたね。
しかも敵が自分の脚に敢えて火をつけて攻撃をしだしたんですが、もうリアルサンジです。ディアブルジャンプです。
耐火服を着てるからできるんでしょうけど、普通の人間からしたら捨て身の攻撃でしかないよなぁと冷静に見ながらも、普通にかっこいいなぁとw
その後の火炎対放水の構図も、むちゃくちゃだけど楽しかったですね。
最後に
蛇の頭は切っても身体は残ってるということで、今後イヴはジョン・ウィック同様「掟を破った」身として追われる立場になるんでしょう。
続編もやるんでしょうか。そうなれば、アナ・デ・アルマスとしても代表作になるんでしょうし、過去作に登場したキャラクターの再登場もあったりしてファンも喜ぶことでしょう。
ただ時代設定をどうするかですよね。
パラベラムとコンセクエンスの間にして再びジョン・ウィックを登場させる手もあるんでしょうが、やっぱりそれをやってしまうと追われる身同士、忙しすぎるよなぁとか思っちゃうし、コンセクエンスの後の時代設定にして、ジョン・ウィックの後を追うみたいなやり方の方が無難な気はします。
ノーマン・リーダスがメンター的存在とかになったりするのかな?
とにかく色々文句はありますが、やはりアクションは素晴らしいですね。
火炎放射器の次は何で戦わせるんでしょうか。
敵もさらに強大なものにしないといけないだろうし、舞台もさらにスケールアップしないとと大変ですね。
さらに強くなったイヴの活躍を期待したいと思います。
というわけで以上!あざっしたっ!!
満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10

