教場ⅢReunion

様々な職業をドラマや映画で演じてきた木村拓哉。
眩しすぎるほど真面目なパイロットや、一見チャラそうに見えるけど信念曲げずに徹底する検事を演じた彼も大好きですが、僕は彼に「思いっきりドSな役」をやってほしいなと常々思っていました。
上には低姿勢だけど後輩には優しさ以上に厳しさを与えてる気がするんですよ、キムタクって。
大体おかしいんですよ、彼の前だと後輩皆が襟を正したりするあの感じ。
他の先輩とはやっぱり違う態度を取らないと怒られるんじゃないか、そう思わせてしまうあのオーラ。
チーマーあがりですからやっぱ50過ぎても「オラついてる」雰囲気は健在というか。
だからこそドSがハマるはずだと常々思っていたのです。
そんな僕のリクエストが届いたのか、「どんな些細な嘘も見抜いてしまう」「退校届を突き付けてやめさせようと追い込む」鬼教官・風間公親という新たなキャラを作り上げ、SPドラマ2作、連ドラと着々と認知度を高めていき、とうとう映画化までこぎつけたのがこの「教場」です。
恥ずかしながら後追いでハマったクチで、連ドラ版で逮捕できずにいたアイツとのその後を描きながら、新たな生徒たちにふるいをかける風間を堪能したいと思います。
早速自宅で鑑賞いたしました!!
作品情報
原作は累計発行部数130万部を突破、長岡弘樹による新感覚警察ミステリー小説「教場」シリーズ(小学館刊)。
映像化第1弾は2020年に放送されたSPドラマ「教場」。
主演の木村拓哉演じる風間公親の白髪まじりの髪型と右目が義眼というインパクトの強いビジュアルと、警察学校という密室を舞台に繰り広げられる冷酷無比な鬼教官・風間と警察官になるための生き残りをかけた生徒たちとの過酷な授業は新春から話題をさらい、その後も続々と映像化。
2021年には続編となるSPドラマ第2弾「教場Ⅱ」が、2023年4月期月9枠にて放送された「風間公親-教場0-」では、風間の刑事時代に遡り、警察官として適性がないと判断した生徒には容赦なく退校届を突き付け決断を迫る冷徹な隻眼教官はいかにして生まれたのか…その謎に迫る誕生秘話が描かれるなど、大人気シリーズとなった。
そして、連続ドラマから3年の月日を経て、シリーズ史上初の映画化が決定。
「教場」を作り上げてきたゴールデントリオ〈主演:木村拓哉 × 監督:中江功 × 脚本:君塚良一〉が再集結。
今回製作のフジテレビは前編にあたる「Reunion」をNetflixで独占配信し、後編となる「Requiem」を劇場公開するというハイブリッド公開に挑んだ。
「推しの子」や「沈黙の艦隊」など、昨今配信プラットフォームと連携した作品が増えている中、フジテレビも1000万人が加入してると言われているNetflixでファンを増やし、後編を見るために劇場に足を運ばせる方法で、新たな興行の形に挑戦する模様。
警察学校の教官・風間公親役の木村拓哉に鍛え上げられる205期生の生徒役には、「WIND BREAKER / ウィンドブレイカー」の綱啓永、「恋愛裁判」の 齊藤京子、「万事快調<オール・グリーンズ>」の金子大地、「平場の月」の 倉悠貴、「仮面ライダーゼロワン」の井桁弘恵、「新幹線大爆破」の大原優乃、「ハルチカ」の佐藤勝利、「沈黙の艦隊」の中村蒼らが名を連ねる。
さらに、大島優子、三浦翔平、川口春奈、福原遥、濱田岳、白石麻衣、目黒蓮、染谷翔太といった風間の元で育った刑事たちも登場し風間の目に傷を負わせ、教え子を殺害した千枚通しの通り魔・十崎の捜査も並行して描かれる模様。
プロジェクト最終章となる本作の前編。
この中から風間の目に留まり、無事警察学校を卒業できるのは何人いるのか。
感想
「教場Reunion」鑑賞。今回も色々訳ありな205期生の小さな嘘を風間教官が見抜く!
— モンキー🐵@「モンキー的映画のススメ」の人 (@monkey1119) January 1, 2026
そして教え子たちによる十崎の行方が同時進行!
果たして何人が卒業するのか、そして十崎を逮捕することはできるのか!…って思いっきりドラマの続きで続編の劇場版が不安!カメラはグレードアップしてた。
#教場映画 pic.twitter.com/6Ao7rsdYjP
どうして警察学校に入学するやつらは、こんなにもワケアリな奴らが多いのか…。
そして相変わらず観察眼が優れ過ぎている風間教官!
ぶっちゃけドラマの延長な内容だし、十崎の進展があまりないし…。
以下、ネタバレします。
今回も変な奴がいましたよ。
205期生の教場に立つ風間教官。
生徒たちの名を呼んで弾の入っていない拳銃を持たせることで、拳銃を所持することの責任を感じさせる風間は、ここで2人の生徒に目を向けていく。
写真が趣味の門田と、大学時代に自殺未遂をした警察官を助け表彰された矢代は、夜間の交番実習を行うが、とあるとこで喧嘩沙汰を起こしてしまう。
それを知った風間は教場である推理を語るのだった。
その後も成績トップを争う星谷と石黒の間にある奇妙な背景、ブラジリアン柔術を習っていた若槻が抱える弱点と、絵を描くのが得意な若槻とのエピソード、反社撲滅を目指す笠原が抱える秘密と、それを見抜けず風間に失格のレッテルを貼られてしまう門田に試練。
過去2回SPドラマで描かれた内容と同様、今回も風間が生徒たちが警察官に相応しい存在か、そしてどんなポテンシャルを持っているかを冷静かつ的確に見極めていく姿を、ネットフリックスっぽくないカメラの質感で、一人一人の機微を捉えていく「教場」前編でした。
想像はしていたけど、結局新しい生徒を迎えて送る授業を風間教官がいつも通り行い、見込みのある者もしくは本当に警察官に向いてない者に向けて「退校届」を突き付けるスパルタっぷりは変わらず。
普通こういう映画2部作の場合、ドラマ版をバージョンアップした内容にするのがセオリーだと思ってて、それこそ風間史上一番厄介な生徒が登場するとか、さすがの風間でも見抜くことができない案件、それこそ警察学校全体を巻き込む事件が起きるとか、そういう大きなスケールの物語にすればいい、もしくはそれを望んでいた節があったんですが、そうした拡大した内容になってないのが残念・・・。
でもね、上で書いたような警察官に向いてない連中は、風間に見抜かれて退校するもしくは犯罪を犯して連行されて退校し、高橋ひとみが名札を回収する同情の余地を与えないようなシーンが入るので、よ!待ってました!とはなりますけどもw
ある種学園モノであり、ちょっとした事件の全貌をすべて把握し、素質のある者には風間流の励ましと檄を飛ばし、素質の無い者には容赦なく追い込んで追い出す、「警察学校版金八先生」ではあるので、それが好きな人は大いに楽しめる内容だったんじゃないしょうか。
実際主要キャストは名の知れた俳優陣で、知名度の高い子が最後まで残って卒業するんだろうなと思っていたらあっさりと姿を消すなんてことも普通にあるのが、いい意味で裏切られてる気がして面白かったりするんですけどね。
今回も、まさか一番最初に退校するのが佐藤勝利だとは思いませんでしたね。
彼は厳格な警察官の父を持っていることにプレッシャーを感じており、刑務所と何ら変わりのない環境に疲弊し、自殺しようとしてしまうんですね。
だけど拳銃に弾は入ってなかったはず…実は彼が表彰を受けた「自殺未遂を犯した警察官を救った」時に、実弾を盗んでいたことが発覚。
その警察官が周囲に血が飛び散らないようにファイルで囲いを作っていたことをずっと覚えていたこと、それを誰よりも察知していた風間が門田にあらかじめ「ファイルで囲いをしたもの」を写真に収めさせ、矢代の自殺を止めさせるというファインプレーを生んだことなど、ド頭から結構ハードなエピソードが描かれていました。
他にも、星谷と石黒のエピソードでは、大学時代に付きあっていたがフラれてしまい、未練タラタラの石黒が星谷を追いかける形で警察学校に入学したという背景から、つきまとう石黒を退校させたい思いが膨らみ、夜中に部屋を覗いた痕跡を偽装したことが風間にバレてしまう。
石黒ではなかったが、彼は交番実習中に寝てしまった星谷の髪を触ったり嗅いだりしていた様子が防犯カメラに映っており、犯罪を犯したことで連行されてしまう。
後日自分も退校する立場かもしれないと石黒を訪ねた星谷だったが、あいかわらずストーカー行為を反省していない石黒の様子を見て、警察官になる夢を邁進する覚悟を持つことに。
格闘技経験のある若槻も、交番研修の際対峙した通り魔に、正しい対処を無視して裸締めをし取り押さえ、その時の表情が「無表情=殺意を抱く」姿であることを渡部に見られてしまう。
消防訓練でも煙で前が見えなくなり、子どもの時に兄に閉じ込められた記憶がトラウマとなって混乱し、嘘の報告書を提出したことで風間に指摘されてしまう。
隠していた部分を見抜かれ自分と向き合った若槻は、自主退校することに。
そして最後は、どこか様子のおかしい笠原を見抜く風間。
実は笠原の右の小指は、実家の工場のプレス機での事故で切断しており、義指で隠して入学していたのだった。
カメラを通して表面しか人を見ていないと風間から指摘された門田は、カメラを手放すほど自信を失っていたが、実は指がないことを知っていたのだった。
覚悟はあるか?と何度も尋ねる風間の本心は、ハンデを背負ってでも警察官となって犯罪を撲滅したいのかという意図だった。
それが本気なら、風間も門田も秘密を洩らさない覚悟で警察人生を全うする誓いを立てる。
十﨑はどこに。
今回4つのエピソードが描かれますが、まだ三角関係の生徒たちや、「殺される」と泣きついてきた妹に戸惑う姉の生徒など、色々ありそうなエピソードが後編で描かれそうです。
そして!!
一人怪しい奴がいましたね。
いつもメモを取っている氏原は、本来スマホの使用が認められてないにもかかわらず、隠して部屋に持ち込み、誰かと連絡を取っている姿が映ります。
どうやら風間の様子を逐一誰かに送り、そのやり取りは全て削除して証拠を残さないように工作してる姿が映ってました。
一体その相手は誰なのか。
そうです、千枚通しで人を傷つけ、執拗に風間を追いかける十崎その人…かとおもったんですが、これがラストシーンをみるに、確定できない!!
それは一旦置いといて、今回映画二部作というスペシャルな作品てこともあり、これまで風間が育てた生徒たちが集結するのが見どころの一つ。
198期生の楠本、菱沼、日下部、都築、200期生の鳥羽、忍野、杣、そして神奈川県警に配属された瓜原、鐘羅、中込、十﨑の事件を頼まれている柳沢が、警察学校のとある部屋に集まり、十﨑の身辺を調査報告するシーンが映ります。
もうあれですよ、金八先生がピンチになった時に第1シリーズから第3第4第5シリーズの生徒たちが力貸すみたいな展開ですよ。
実際風間が頼んだわけではないんだけど、事情を知った教え子たちが自分の持ち場を離れてまで協力したり、自ら志願して事件の捜査に加わるなどしてるんだと思います。
ガッキーこと新垣結衣も電話の声のみですけど、捜査協力してますし、マジで最終章(なのかは知らんが)に相応しいキャストですよ。
今回新たに発覚したのは、十崎に妹がいたということ。
どうやら目が見えないみたいで、十崎とも離れ離れになっていることが発覚。
十崎が捕まっている間、風間がその妹の世話をしたことに憎しみを抱いているからずっと付きまとっているという線が浮上。
居場所を共有した刑事たちは、柳沢主導で捜査に繰り出しますが、これまた厄介な展開が示唆されたラストでした。
最後に
そもそもなぜ風間がこんなにも厳しいのかは、過去作見てる人なら周知のことでですが、十﨑に千枚通しで刺されたせいで殉職してしまった遠野の存在が大きいわけです。
警察学校の校長から「優秀だから」という理由ですぐ現場に出され、風間道場で手鳥足取り教えていたものの、十崎によって重傷を負ってしまう。
風間自身も十﨑の格闘の末右目を刺され失明、神奈川県警から警察学校への異動を自ら志願、もう二度と未熟な警察官を現場に出してはいけない、ちゃんと警察官に相応しいかどうか自らふるいにかけるために教場に立つことを決断したのです。
こうした風間の背景を知っているからこそ、彼がどんな些細なことにも着目し調査し、時には足を使って調べ、生徒に指摘する。
これをミステリーっぽく見せるのが面白いんだけど、どうしても1エピソード内で完結してしまうようなミニマムな内容が複数繋がるだけなんですよね~。
SPドラマ版はそれが見やすかったわけだけど、一応今回は「映画2部作」なんで、もっと一つの作品になるような構造にしてほしかったんですよ。
要は、最初の門田と矢代の話や、渡部と若槻の話が複雑に絡んで最後の方で風間が畳みかけて指摘するみたいな。
もしくは4,5人が絡んだような大きな事件にして2時間かけて風間が推理するみたいな内容にするとか。
でもそれだとファンがついてこないのかな…
とにかく2時間30分もあるボリュ―ミーな内容だし、林遣都が!!!
ここで出てきて!!!ていうね。
後編は2月に劇場で公開みたいなんで、それまでに本作を見ておきましょう。
というわけで以上!あざっしたっ!!
満足度☆☆☆☆☆★★★★★5/10

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