モンキー的映画のススメ

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主に新作映画について個人の感想、意見を述べた文才のない男の自己満ブログ

Netflix映画「ナイブズ・アウト3:ウェイク・アップ・デッドマン」感想ネタバレあり解説 信仰より欲望が人を狂わせる。

ナイブズアウト:ウェイク・アップ・デッドマン

ダニエル・クレイグもジェームズ・ボンド卒業するタイミングで「ナイブズアウト」に出会えてよかったですよ。

彼のもう一つの代名詞になれるシリーズ作品になったわけですし、なんせ武骨で皮肉屋で女に情が沸いてしまう、これまでとは違ったボンドから一転、社交的で紳士的だけど南部なまりの英語で喋りまくる少々めんどくさそうな名探偵って180度違うタイプのキャラを、誰もが気に入ったわけですし。

 

007と並行していくつか映画に出演してたけど、「ドラゴン・タトゥーの女」くらいしか大きなタイトルなかったですからね。

今年もゲイを演じたことが評価された「クィア」ってのもありましたけど、個人的には後半が全くついていけなかったのもあって、インパクトは弱く。

だから今年はこの「ナイブズアウト」があるので、ダニエル・クレイグ好きとしては大いに期待しております。

 

しかし、なんでこのシリーズは劇場で流してくれないんだい?Netflixさんや。

賞レースに引っかからないだけって理由ならそれは大間違いだぜ?

こんな豪華なキャストなんだから、劇場で見せてちょうだいよ!!

というわけで早速自宅で鑑賞いたしました!!

 

 

作品情報

LOOPER/ルーパー」、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」のライアン・ジョンソン監督が手掛けるオリジナルミステリー映画「ナイブズアウト」シリーズの第3弾。

 

田舎町の教会で起きた不可解な事件を、神父と共に解決に挑む名探偵の姿を、遊び心と暗いテーマを巧みに使い分け、エンタメ力満載のミステリードラマに昇華する。

 

U2の曲と同名の本作。小さなカトリック教会のコミュニティを舞台にしたゴシック風の殺人ミステリーに仕上げたライアン・ジョンソン監督は、今回ジョシュ・オコナー演じる元ボクサーの司祭のキャラが、自身の若かりし頃と非常に近い設定であることを明かしました。

脚本を執筆しながら信仰に熱心だった若かりし頃を思い出し、気が付けばキャラに過去の自分を投影していた、ある意味アイデンティティの喪失ともいえるほど信仰から遠ざかっていた彼は、大エンタメ作品でありながら宗教に深く踏み込む決意をしたとのこと。

 

キャスト陣は今回も豪華。

シリーズの主人公名探偵ブノワ・ブラン役はもちろんダニエル・クレイグ。

そして今回彼と共に事件解決に挑む若き司祭デュプレンティシー役に、「チャレンジャーズ」、「墓泥棒と失われた女神」のジョシュ・オコナー。

他にも、「WEAPONS/ウェポンズ」のジョシュ・ブローリン、「ガープの世界」のグレン・クローズ、「ジュピター」のミラ・クニス、「アベンジャーズエンドゲーム」のジェレミー・レナー、「ジャンゴ繋がれざる者」のケリー・ワシントン、「異人たち」のアンドリュー・スコット、「シビルウォー/アメリカ最後の日」のケイリー・スピーニー、「ツイスターズ」のダリル・マコーマック、「スパイダーマン3」のトーマス・ヘイデン・チャーチなどが出演する。

 

教会の忌まわしい過去とは、そして司祭を殺したのは誰なのか。

 

 

あらすじ

 

ある田舎町の教会で、絶対に実行不可能と思われる犯罪が発生し、名探偵ブノワ・ブランは若く実直な神父と手を組み、真相究明に挑む。

しかし、その教会には長年封じられてきた忌まわしい過去が潜んでいた。(映画.comより抜粋)

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キャラクター紹介

  • ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)…世界一の名探偵。前作で恋人がいることが明かされた。
  • ジャド・デュプレンティシー(ジョシュ・オコナー)…若き司祭で元ボクサー、試合中に人を殺した後に更生した。
  • マーサ・ドラクロワ(グレン・クローズ)…敬虔な教会の女性でウィックスの右腕。
  • ジェファーソン・ウィックス(ジョシュ・ブローリン)…カリスマ的で支配的な司祭で、会衆の中心人物を務めている。
  • ジェラルディン・スコット(ミラ・クニス)…地元の警察署長。
  • ナット・シャープ(ジェレミー・レナー)…町医者。
  • ヴェラ・ドレイヴン(ケリー・ワシントン)…野心的な弁護士。
  • リー・ロス(アンドリュー・スコット)…ベストセラー作家。
  • シモーヌ・ヴィヴァーヌ(ケイリー・スピーニー)…障害を持つ元チェロ奏者。
  • サイ・ドレイヴン(ダリル・マコーマック)…政治家志望のヴェラの養子。
  • サムソン・ホルト(トーマス・ヘイデン・チャーチ)…庭師でありマーサの恋人。
  • ラングストロム(ジェフリー・ライト)…ウィックスの教会にデュプレンティシーを割り当てる司教。
  • グレース・ウィックス(アニー・ハミルトン)…ジェファーソンの母親で、ジェファーソンや地域社会から「娼婦」とレッテルを貼られた。
  • プレンティス・ウィックス(ジェームズ・フォークナー)…牧師であり、ジェファーソンの祖父。
  • ルイーズ(ブリジット・エヴェレット)…建設会社の従業員。

(以上Wikipediaより抜粋)

 

 

 

 

 

 

 

 

ケイリー・スピーニーやジョシュ・オコナーなど旬の俳優をキャスティングしてるのが素晴らしいです。

特にジョシュ・オコナーの演技には期待ですね。

ここから鑑賞後の感想です!!

 

 

感想

司祭をどうやって殺したのか、から二転三転する不可解な殺人事件。

ジョシュ・オコナーを使いたいのはわかるが、もっとブランの視点で謎解きをして欲しかった。

ジョシュ・ブローリンがどうみてもトランプにしか見えなかった。

以下、ネタバレします。

 

 

 

 

 

 

 

ざっくりあらすじ

無礼な司祭をついぶん殴って異動を命じられたジャド。

向かった先はチムニー・ロックという田舎の激区で、「永遠なる勇気の聖母教会」と名乗る場所だった。

そこで司祭を務めるウィックス神父は、何かと口が悪くミサを聞きに来るものを、まるで罵倒するかのように煽るスタイルで魅了していた。

 

ウィックスはプレンティス・ウィックス牧師の孫である。

プレンティス・ウィックス牧師は、ウィックスの母グレースに遺産を受け取る約束で教会に留まるよう強制したが、リンゴ=遺産を渡せば破滅するだけと感じたプレンティスは、財産を渡すことなく死んでいったのだった。

グレースは教会を荒らし、十字架を破壊し、ちょうどその場にいた幼きマーサは顔を殴られるなど怪我を負ってしまう。

 

数ヶ月が経ち彼らや教区を援助する信者たちを理解していったジャドは、これまでが杏していたウィックスのやり方に苦言を呈す。

さらに援助する信者たちをウィックスに内緒で集め改心させようと心むが、クーデターは失敗に終わってしまう。

 

結局成すすべなく聖金曜日の礼拝を迎えたジャド。

ウィックスはいつにもまして気合の入った説教を行う。

精根尽き果て奥の部屋に入り、代わってジャドが説教を行おうと真ん中に立つと、奥の部屋からウィックスが倒れる音がする。

そっと入ってみると、ウィックスがうつぶせに倒れ背中にナイフのようなもので刺されていた。

 

信者で医者のナットが代わりに容体をみるが、やはり死んでいた。

ショックのあまり倒れるマーサや、動揺する信者たち。

背中に刺さったナイフの柄には、以前ジャドがバーでこっそり持って帰ってしまった悪魔の形の飾りがついており、警察から容疑者にされてしまう。

 

この調査を警察署長ジェラルディンから依頼されたブノワ・ブランは、教会でうなだれるジャドと面会し、署長の反対を押し切って彼を助手にし、事件の解明に急ぐのだった。

 

死体解剖から現場検証、加害者の動機や殺人トリックなど、様々な推理を行うモノの、どうしても殺害のトリックが不可能と断言するブラン。

そうこうしてるうちに、聖金曜日の前に会衆を集めて彼らを否認していたことを知らされる。

妻に逃げられて以降酒に溺れ、アルコールが入った状態で仕事をしているナット、ウィックスの言葉に感化され吟遊詩人と宗教についての考察をまとめた小説が全然面白くないと言われるリー、病は治ると奇跡を信じるシモーヌにはそれが嘘だと教え、さらに父親から託されたサイを懸命に育てたが、生物学上の父親が実はウィックスだったことを知り愕然とするヴェラなど、誰もが信者として尽くしてきたウィックスに裏切られる形となった。

 

ウィックスは彼らを教会から追い出し、サイと共に政界に進出する計画を明かす。

聴衆を惹きつける話術と祖父が隠した遺産、インフルエンサーとしての数を持っているサイが組めば大統領だって夢じゃない。

そんな野望を胸に今後は息子と生きると告げるウィックス。

 

起きてしまった殺人事件に対し、皆の興味は消えた遺産の在り処へと向かっていく。

 

殺人事件と財産の行方にばかり気を取られていたブランを見て、ジャドは本来あるべき姿に戻りたいとブランから離れていく。

嵐が来そうな夜、ジャドが色々戸締まり等をしながら牧師館に戻ると、開かないはずの霊廟から死んだはずのウィックスが現れ、たまたま対面にいた庭師のサムソンを抱きしめる姿を目撃する。

 

2人を追いかけたジャドは気絶してしまうが、目の前には遺体となったサムソンの姿があり、動揺を隠せず自首しようと考えるジャドを、必死にブランが止めるのだった。

 

ウィックスが蘇ったという情報は会衆に一気に伝わり、皆が墓の前に集う。

しかしそこにナットの姿はなく、ブランは何度も電話を試みる。

ジャドと共にナットの家に行くと、そこにはウィックスの遺体と骨だけになったナットの姿があった。

 

署長はブランに、何故密室のトリックを既に解いているのに、ジャドを逮捕しないのか責め立てる。

そう、今回の事件はディクスン・カーの「三つの棺」というミステリー小説に倣って密室とトリックを行っていたことが検証されており、4つ目の可能性だけ「不可能だ」とだけ言い残し言及を避けていた。

しかし署長の言い分では、皆が駆けつけるあった9秒間の間にジャドだけが殺害できることが可能だと主張。

ブランもそれには納得だが細部で謎が多いため、明るみにしなかったのだ。

 

翌日、皆の前でジャドが告白しようとすると、ブランが割って入り全てを説明する。

ナットはどうやってウィックスを殺したのか。

それは、あらかじめ法衣に刺しておいた悪魔の飾りを、医者としての特権である遺体に触れることができるたった数秒の時間を狙って、もう一つ用意していた悪魔の飾りの柄のナイフとすり替え刺殺。

ウィックスがブレーカー装置に隠して置いた酒瓶には鎮静剤を混入し、隙を見て回収したかったが見当たらず、知らぬ間にジャドがちょっとしたはずみで回収していたのだった。

 

しかしこれでは、ウィックスの復活もサムスンの殺害も説明できないと断言したブランは、皆の前で実質の敗北宣言を告げるのだった。

 

・・・果たして他の殺人事件はどのようなトリックで行われたのか、そして本当の犯人は一体誰なのか。

 

・・・というのがざっくりしたあらすじです。

 

中々のボリューム感だった。

てんで宗教の事はわからないが、どうもこのジョシュ・ブローリン演じるウィックスという神父は、信者を怒りで焚きつけ、気に食わないモノを除外し、その姿を見て留まる自分こそ本当の信者というマインドコントロールをさせる手口で、後援会の面々から多額の寄付金を巻き上げている姿が、どこかトランプ大統領を彷彿とさせるキャラだったなぁと個人的に感じたのであります。

 

本来神の使いとして、迷える子羊たちに代弁するはずの神父ですが、どこからどうみても信者に寄り添ってるような話をしてないし、それ以上に高圧的で神父のように思えない。

あばずれ娼婦と呼ばれた母のせいで心が歪んでしまったのか、色々理由はわかりませんが、とにかく信仰を良くないやり方で利用している、そんな風に見てしまえるキャラでしたね。

 

宗教に疎いので一体彼がやりたかったのが何なのか具体的なことはわかりませんが、過去の過ちからこの道を選び全うしようとしているジャドが、今回の主人公といっても過言ではないでしょう。

 

怒りに任せて手を出してしまう自分の様な人たちを赦せるような存在でありたいと願うジャドでしたが、まさか配属されたのがクソ野郎まるだしのウィックス神父。

あの手この手で後援会の面々を改心させたいと思ったんでしょうが、そううまくいかない。

そしてウィックス殺害、もしかしたら自分がやったのかもしれないと責めてしまうほどピュアな男は、今回ブランの助手になることで、弱い自分出来ない自分なろうと思える人物に慣れない自分を克服しようと努めます。

途中投げだしそうになったりしますが、墓石を建築する会社の女性の悩みを真摯に答えることで、本来自分が何をすべきか見出していきます。

そんな彼を冤罪で逮捕させてはいけないと、ブランは既に事件の全容や大まかな部分を解っておきながらも、彼と真犯人が告解するまで見届けるのであります。

 

個人的にはブランが事件のど真ん中で難題にぶつかったり命を狙われたりしながら謎を解く方が面白いと思ってしまうんですが、シリーズものでありながら毎回助手が違う形を取ってる以上、助手がどのように成長や変化を遂げるのか、それをすぐ隣で見つめるブランの親心にも似た眼差しが、本作の面白い所だったりする思うんですね。

 

ただ今回は他のシリーズと比べると、中盤で停滞してしまうような感じを受けました。

構成的なことを語ると、冒頭から前半3,40分は、ジャドがブランに寄せた手紙をジャドが語り手として読み上げていくスタイルで、簡潔に事件の全容やキャラの説明をしており、コンパクトで分かりやすい導入だなぁと感じたんですよね。

 

ですが、ウィックスが殺され、ジャドが助手として色々行動していくエピソードは、特にこれといった動きが見当たらず、信者たちの動向がメインになってることもあり、第2の殺人が起きるまでが退屈でした。

 

ですが第2の殺人と同時にサブタイトルにもなっている蘇る死者の出現には驚きましたし、信仰がどうたらいっていても、結局欲望には勝てない人間の姿、かつて欲望の塊と対峙したからこそイブのリンゴ=8000万ドルの宝石を隠す使命を自ら課した真犯人の姿など、様々な伏線回収も気持ちよかったし、教会が舞台となっている故ブランが全て解いて真相を明かすのではなく、犯人に告解させて幕を閉じるというアイディアは素晴らしかったと思います。

 

 

最後に

今回もジョセフ・ゴードン=レヴィットが録画していた野球の実況担当をしていたそうですし、隠しゲスト俳優としてジェフリー・ライトが登場。

最後にはダニエル・クレイグ演じるブランと共にサイから宝石を渡さない姿を見せていましたが、個人的には「ノー・タイム・トゥ・ダイ」以来の競演だぁ!!と胸をお弾ませていました。

ボンドとフェリックスという名コンビが、あんな別れ方をしてしまうんなんてと当時涙を浮かべて見ていましたが、別の映画で別のキャラで再会してる姿を見ると感慨深いものがありますね。

 

しかしダニエル・クレイグよ、クィア以上に髪を伸ばし、中分けサラサラヘアーが超似合うじゃねえか…

ダンディ過ぎて眩しかったです、はい…w

 

とにかく今回は欲望には勝てないって部分と、自分の様な罪を犯した者全てを「赦す」という部分をメインに描いた作品でしたね。

 

しかし、ナットを殺した時、あの人墓石の前で祈ってませんでしたっけ??

どうも時間が合ってないような…気のせいかw

というわけで以上!あざっしたっ!!

満足度☆☆☆☆☆☆★★★★6/10